6
Z 1626-1987
5.2 スプレッダ方式上部つり上げ
5.2.1 スプレッダ方式上部つり上げとは,四つの上部隅金具の上面を利用して,スプレッダによりコンテ
ナをつり上げる方法で,つり上げ力の方向は垂直である(図3参照)。
図3
5.2.2 つり上げ金具は,確実にコンテナ隅金具とかん(嵌)合しなければならない。かん合金具(ツイス
トロック,フック,シャックル)は,隅金具以外と干渉してはならない。
5.2.3 スプレッダ方式上部つり上げを適用するコンテナは,次のとおりである。
つり上げ可 つり上げ禁止(又は対象外若しくは規格外)
空コンテナ 実入りコンテナ
形式コー
参考 参考 コンテナ形式 参考 参考
ド(1)
AA A AX CC C CX AA A AX CC C CX
一般用途コンテナ 0019
オープントップコンテナ 5059
冷凍コンテナ 3049
タンクコンテナ 7079
ドライバルクコンテナ(非加圧式) 2024
8084
ドライバルクコンテナ(加圧式) 8589
プラットホームコンテナ ※ ※
60
フラットラック
61
コンテナ 固定端壁式
フラットラック
62
コンテナ 固定隅柱式
開
端壁折りたたみ
放 63
コンテナ 起立状態
形
隅柱折りたたみ
コ 64
コンテナ 起立状態
ン
端壁折りたたみ
※※ ※※ ※※ ※※ ※※ ※※
テ 63
コンテナ 折りたたみ状態
ナ
隅柱折りたたみ
※※ ※※ ※※ ※※ ※※ ※※
64
コンテナ 折りたたみ状態
上けた固定式開放形 6567
コンテナ
注(1) IS Z 1615(国際大形コンテナのコード,識別及び表示方法)による。
※ 延長材を使用した場合に可とする。
※※ 上部隅金具の上面孔に相当する孔をもつ場合に限り可とする。
――――― [JIS Z 1626 pdf 6] ―――――
7
Z 1626-1987
5.3 スリング方式上部つり上げ
5.3.1 スリング方式上部つり上げとは,5.2の垂直つり以外の上部つり上げ方法である(図4参照)。
図4
5.3.2 つり上げ金具は,確実にコンテナ隅金具とかん合しなければならない。かん合金具(ツイストロッ
ク,フック,シャックル)は,隅金具以外と干渉してはならない。かん合金具がフックの場合は,必ず上
部孔から入れ,端部孔から出すようにしなければならない(図4参照)。
――――― [JIS Z 1626 pdf 7] ―――――
8
Z 1626-1987
5.3.3 スリング方式上部つり上げを適用するコンテナは,次のとおりである。
つり上げ可 つり上げ禁止(又は対象外若しくは規格外)
空コンテナ 実入りコンテナ
形式コー
参考 参考 コンテナ形式 参考 参考
ド(1)
AA A AX CC C CX AA A AX CC C CX
一般用途コンテナ 0019
オープントップコンテナ 5059
* * * * 冷凍コンテナ 3049
タンクコンテナ 7079
ドライバルクコンテナ(非加圧式) 2024
8084
ドライバルクコンテナ(加圧式) 8589
プラットホームコンテナ
60
フラットラック
61
コンテナ 固定端壁式
フラットラック
62
コンテナ 固定隅柱式
開
端壁折りたたみ
放 63
コンテナ 起立状態
形
隅柱折りたたみ
コ 64
コンテナ 起立状態
ン
端壁折りたたみ
テ 63
コンテナ 折りたたみ状態
ナ
隅柱折りたたみ
64
コンテナ 折りたたみ状態
上けた固定式開放形 6567
コンテナ
注 * 垂心の偏心に注意する必要がある。
――――― [JIS Z 1626 pdf 8] ―――――
9
Z 1626-1987
5.4 スリング方式下部つり上げ
5.4.1 下部隅金具の側面孔を利用して,次の許容範囲内の角度以上に絞ってつり上げる方法である(図5
参照)。
絞り角度の許容範囲
参考 参考
コンテナの種類 AA C
A AX CC CX
最小絞り角度 30° 45°
5.4.2 つり上げ金具の作用力は,隅金具だけで受けなければならない。かつ,その作用線が隅金具側面よ
り38mm以下になるようなものでなければならない(図5参照)。
図5
つり上げ金具は,コンテナ隅金具と確実にかん合しなければならない。
――――― [JIS Z 1626 pdf 9] ―――――
10
Z 1626-1987
5.4.3 スリング方式下部つり上げを適用するコンテナは,次のとおりである。
つり上げ可 つり上げ禁止(又は対象外若しくは規格外)
空コンテナ 実入りコンテナ
形式コー
参考 参考 コンテナ形式 参考 参考
ド(1)
AA A AX CC C CX AA A AX CC C CX
一般用途コンテナ 0019
オープントップコンテナ 5059
* * * * 冷凍コンテナ * * * *
3049
** ** ** **
タンクコンテナ ************
7079
ドライバルクコンテナ(非加圧式) 2024 ************
8084
ドライバルクコンテナ(加圧式) ************
8589
プラットホームコンテナ
60
フラットラック
61
コンテナ 固定端壁式
フラットラック
62
コンテナ 固定隅柱式
開
端壁折りたたみ
放 63
コンテナ 起立状態
形
隅柱折りたたみ
コ 64
コンテナ 起立状態
ン
端壁折りたたみ
テ 63
コンテナ 折りたたみ状態
ナ
隅柱折りたたみ
64
コンテナ 折りたたみ状態
上けた固定式開放形 6567
コンテナ
注 * 重心の偏心に注意する必要がある。
** 積荷の重心の移動に注意する必要がある(液体,粉粒体,コンテナ内部につり下げた貨物な
どの場合)。
5.5 側部つり上げ 方式1
5.5.1 側部つり上げ方式1とは,サイドリフトフレームによって,一方の側面にある二つの上部隅金具を
引き付けることによってコンテナを緊締し,同じ側面の二つの下部隅金具を利用して持ち上げる方法であ
る(図6参照)。
図6
5.5.2 つり上げ金具及び緊締金具は,確実にコンテナ隅金具とかん合しなければならない。
――――― [JIS Z 1626 pdf 10] ―――――
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JIS Z 1626:1987の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/DIS 3874:1985(NEQ)
JIS Z 1626:1987の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 1626:1987の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ1613:2017
- 貨物コンテナ―用語
- JISZ1614:2017
- 国際貨物コンテナ―外のり寸法及び最大総質量
- JISZ1615:2017
- 国際貨物コンテナ―コード,識別及び表示方法
- JISZ1617:1979
- 国際大形コンテナ用上部つり上げ金具及び緊締金具
- JISZ1618:2017
- 国際一般貨物コンテナ