JIS Z 1627:2015 国内一般貨物コンテナ | ページ 3

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Z 1627 : 2015
表8−強度試験(続き)
試験項目 試験方法 荷重又は力の荷重又は 荷重又は力の大きさと方向
かかる場所 力の種類
床 供試コンテナの床に,1.8R− 床 等分布
Tの質量を均一に積み込む
(積重ね試験時に実施して
もよい。)。
供試コンテナの床に,1R−T
の質量を均一に積み込む
(緊締試験時に実施しても
よい。)。
床 供試コンテナの床に,1軸当 床 集中
たり5 460 kg(1車輪当たり
2 730 kg)の試験装置を床全
面にわたり,長手方向にたわ
みを確認できる程度の速度
で移動させる。この装置は,
車輪の幅180 mm,接地幅185
mm以内,接地長さ100 mm
以内,一車輪当たりの接地面
積142 cm2以下及び輪距760
mmのものとする。ただし,
種類(寸法による記号)1022,
1023,1222,1223及び1233
には適用しない。
緊締 供試コンテナの床に,1R−T 下部隅金具集中
の質量を均一に積み込み,一
端の二つの下部隅金具を底
面の穴を用いて固定し,他端
の二つの下部隅金具の底面
の穴を介して,それぞれ1Rg
の長手方向の力を左右等分
にして加える。
力は,最初に押しの方向
に,次に引張りの方向に加え
る。ただし,隅金具をもたな
いコンテナには適用しない。

――――― [JIS Z 1627 pdf 11] ―――――

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Z 1627 : 2015
表8−強度試験(続き)
試験項目 試験方法 荷重又は力の荷重又は 荷重又は力の大きさと方向
かかる場所 力の種類
緊締 供試コンテナの床に,1R−T アンカ 集中
(続き) の質量を均一に積み込み,中
央のアンカを固定し,下部隅
金具を介してそれぞれ1Rgの
長手方向の力を左右等分に
して加える。
力は,最初に押しの方向
に,次に引張りの方向に加え
る。
アンカを備えたコンテナ
にだけ適用する。
供試コンテナの床に,1R−T
の質量を均一に積み込み,中
央のアンカを固定し,下部隅
金具を介してそれぞれ0.3Rg
の横手方向の力を左右等分
にして加える。
力は,最初に押しの方向
に,次に引張りの方向に加え
る。
アンカを備えたコンテナ
にだけ適用する。
端壁 供試コンテナの端壁及び端 端壁及び端部 等分布
部扉に,それぞれ0.4Pgに相 扉
当する等分布荷重を加える。
両端壁が同一の構造の場合
は片側だけでよい。
側壁 供試コンテナの側壁及び側 側壁及び側部 等分布
部扉に,それぞれ0.6Pgに相 扉
当する等分布荷重を加える。
両側壁又は両側部扉が同一
の構造の場合は片側だけで
よい。
屋根 供試コンテナの屋根の最も 屋根の最も弱 等分布
弱い600×300 mmの部分に,い部分
質量300 kgのおもりを均一
に載せる。

――――― [JIS Z 1627 pdf 12] ―――――

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Z 1627 : 2015
表8−強度試験(続き)
試験項目 試験方法 荷重又は力の荷重又は 荷重又は力の大きさと方向
かかる場所 力の種類
横手剛性 供試コンテナの下部隅金具 上部隅金具 集中
を固定し,片側の上部隅金具
の側面の穴を介して,それぞ
れ125 kNの力を横手方向に
別個に又は同時に加える。
力は最初に押しの方向に,
次に引張りの方向に加える。
両端面が同一の構造の場合
は,片側だけでよい。ただし,
種類(寸法による記号)1022,
1023,1222,1223及び1233
には適用しない。
長手剛性 供試コンテナの下部隅金具 上部隅金具 集中
を固定し,片側の上部隅金具
の端面の穴を介して,それぞ
れ60 kNの力を長手方向に
別個に又は同時に加える。
力は最初に押しの方向に,
次に引張りの方向に加える。
両側面が同一の構造の場合
は,片側だけでよい。ただし,
種類(寸法による記号)1022,
1023,1222,1223及び1233
には適用しない。
フォーク 等分布
供試コンテナの床に,実入り フォークポケ 種類 (実入り用)
ポケット 用の場合,1.6R−T,空用の ット (寸法によ
場合0.625R−Tの質量を均一 る記号)
に積み込み,フォークポケッ 1022
トにフォークを差し込み,コ 1023
ンテナを持ち上げる。 1222
持ち上げた状態で5分間保 1223
持した後,地上に下ろす。た 1233
だし,フォークの差込み深さ 2022
は実入り用で43W,空用で32W 2023 (空用)
とし,使用するフォークの幅 2024
は,200 mmとする。 2033
2034
2423
2424
2433
2434

――――― [JIS Z 1627 pdf 13] ―――――

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Z 1627 : 2015
表8−強度試験(続き)
試験項目 試験方法 荷重又は力の荷重又は 荷重又は力の大きさと方向
かかる場所 力の種類
集中
アンカリ 供試コンテナのアンカリン アンカリング
ング金具 グ金具に径10 mm以下のシ 金具
ャックル又はフックを取り
付け,14.7 kNの力で,金具
を取り付けた部材の向きと
直角に水平面から上45°方
向に5分間引っ張る。
集中
ラッシン 供試コンテナのラッシング ラッシング金
グ金具 金具に径10 mm以下のシャ 具
ックル又はフックを取り付
け,7.4 kNの力で,水平面よ
り上又は下45°の方向に5
分間引っ張る。

7.2 風雨密試験

  コンテナの風雨密試験は,コンテナの全継目及び扉の部分に対して,次の条件で外部から射水を行う。
a) 射水装置の筒先の口径は,12.5 mmとする。
b) 筒先の圧力は,0.1 MPaとする。
c) 射水装置の筒先の移動速さは,0.1 m/s以下とする。
d) 射水は試験面にほぼ垂直に行い,筒先と試験面との距離は1.5 m以内とする。また,数本の筒先を使
用する場合は,単一の筒先による試験条件以下にならないようにする。

8 検査

8.1 完成検査

  コンテナは,製品の完成検査として,性能(強度を除く。),構造及び寸法を満足し,操作及び取扱い機
能に異常がないことを確認しなければならない。

8.2 総合検査

  コンテナは,総合検査として,箇条5及び箇条6に適合しなければならない。

9 表示

  コンテナの表示方法は,JIS Z 1628による。

JIS Z 1627:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 1627:2015の関連規格と引用規格一覧