JIS Z 1627:2015 国内一般貨物コンテナ

JIS Z 1627:2015 規格概要

この規格 Z1627は、国内流通を目的として,複合一貫輸送(貨物自動車,鉄道車両及び船舶の相互間輸送)に用いる箱形の一般貨物用のコンテナについて規定。

JISZ1627 規格全文情報

規格番号
JIS Z1627 
規格名称
国内一般貨物コンテナ
規格名称英語訳
General cargo containers for domestic trade
制定年月日
1993年9月15日
最新改正日
2015年7月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

55.180.10
主務大臣
経済産業,国土交通
JISハンドブック
物流 2019
改訂:履歴
1993-09-15 制定日, 1998-03-25 改正日, 2003-11-25 確認日, 2009-03-25 確認日, 2013-10-25 確認日, 2015-07-25 改正
ページ
JIS Z 1627:2015 PDF [14]
                                                                                   Z 1627 : 2015

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 性能・・・・[1]
  •  5 構造・・・・[2]
  •  6 内のり寸法及び扉開口部寸法・・・・[5]
  •  6.1 内のり寸法・・・・[5]
  •  6.2 扉開口部寸法・・・・[6]
  •  7 試験・・・・[7]
  •  7.1 強度試験・・・・[7]
  •  7.2 風雨密試験・・・・[12]
  •  8 検査・・・・[12]
  •  8.1 完成検査・・・・[12]
  •  8.2 総合検査・・・・[12]
  •  9 表示・・・・[12]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 1627 pdf 1] ―――――

Z 1627 : 2015

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣及び国土交通大
臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS Z 1627:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣,国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 1627 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 1627 : 2015

国内一般貨物コンテナ

General cargo containers for domestic trade

序文

  この規格は,1993年に制定され,その後2回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1998年に
行われたが,その後のJIS Z 1610の改正の内容に応じて,複合一貫輸送に適合するように改正した。また,
改正に当たっては,次の国際規格を考慮した。
− ISO 668:1995,Series 1 freight containers−Classification, dimensions and ratings
− ISO 830:1981,Freight containers−Terminology (Trilingual edition) mendment 1:1984 (Trilingual edition)
Amendment 2:1988 (Trilingual edition)
− ISO 1496-1:1990,Series 1 freight containers−Specification and testing−Part 1: General cargo containers
for general purposes
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,国内流通を目的として,複合一貫輸送(貨物自動車,鉄道車両及び船舶の相互間輸送)に
用いる箱形の一般貨物用のコンテナ(以下,コンテナという。)について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 0111 物流用語
JIS Z 1610 国内貨物コンテナ−外のり寸法及び共通仕様
JIS Z 1613 国際貨物コンテナ−用語
JIS Z 1628 国内貨物コンテナ−コード及びマークの表示方法

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0111及びJIS Z 1613による。

4 性能

  性能は,次による。
a) コンテナは,7.1によって試験したとき,次に示す事項に適合し,かつ,扉開閉及び取扱い機能に異常
がないものとする。
1) 床構造の最下部は,1.8R−Tの等分布荷重を受けたときに,下部隅金具の下面から6 mm以上出ては

――――― [JIS Z 1627 pdf 3] ―――――

2
Z 1627 : 2015
ならない。
2) 床構造の最下部は,1R−Tの等分布荷重を受けたときに,下部隅金具の下面から出てはならない。
3) 横手剛性試験において,横手方向の最大荷重を加えたときに,端面における対角線長の変位の和が
60 mmを超えてはならない。
4) 長手剛性試験において,長手方向の最大荷重を加えたときに,コンテナ上部の水平変位量は25 mm
を超えてはならない。
5) 全ての試験においては,その試験後に有害な変形又は損傷がないものとする。
b) コンテナは,7.2によって試験したとき,雨水の浸入を防止し,かつ,積載貨物を外部から保護できる
ものでなければならない。
c) コンテナの床構造の最下部は,最大積載質量に等しい等分布荷重を受けたときに,下部隅金具の下面
から出ないものとする。さらに,最大総質量の1.8倍から自重を差し引いたものに等しい等分布荷重
を受けたときに,下部隅金具の下面から6 mmを超えて下方へ出てはならない。
d) 種類(寸法による記号)が2022,2023,2024,2033,2034,2423,2424,2433,2434,3023,3024,
3033,3034,4024及び4034のコンテナは,トレーラに積載したときに,荷重伝達面だけでも支持で
きなければならない。

5 構造

  構造は,次による。
a) コンテナは,貨物の輸送,荷役及び保管に便利な構造で,反復使用に耐える強度をもち,腐食防止に
ついて十分配慮したものとする。
b) コンテナには,側壁又は後端壁に,表1に示すように扉を取り付ける。
後端壁の扉は,270°全開可能なものとし,側壁扉は,その用途に応じて開口部を全開できればよい。
また,コンテナには,扉を開放したときに扉を保持する留め金具を取り付けなければならない。
表1−扉の取付け
端部扉及び側部扉b)の両方
種類(寸法による記号)a) 端部扉だけ 側部扉b)だけ
1022, 1023
1222, 1223, 1233
○ ○ ○
2022, 2023, 2024, 2033, 2034
2423, 2424, 2433, 2434
3023, 3024, 3033, 3034
○ − −
4024, 4034
注a) 種類(寸法による記号)は,JIS Z 1610による。
b) 側部扉は,両側に取り付けてもよい。
c) コンテナには,雨水の浸入を防止するカバーを備えた総開口面積がコンテナの長さ1 m当たり25 cm2
未満の通気口を,その上部に取り付けてもよい。
d) 上部隅金具の上面は,屋根の最上面から少なくとも6 mm出ているものとする。
e) コンテナは,下部隅金具だけで支持できる構造とする。
f) 隅金具のないコンテナの屋根は,同一種類のものが相互に,かつ,安全に積重ねできる構造のものと
する。

――――― [JIS Z 1627 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
Z 1627 : 2015
g) 種類(寸法による記号)が2022,2023,2024,2033,2034,2423,2424,2433,2434,3023,3024,
3033,3034,4024及び4034のコンテナは,コンテナ用トレーラと構造上接触するように図1図5
に示す位置の荷重伝達面を設けるか,又は間隔1 m以下の床はりを,荷重伝達面として設けるものと
する。
0.5 mmに位置しなければならない。
荷重伝達面及び下はりの最下面は,下部隅金具下面から上方12.5 5.1
は,図1図5において,荷重伝達面を示す。
図1−種類(寸法による記号)2022,2023,2024,2033及び2034
図2−種類(寸法による記号)2423,2424,2433及び2434

――――― [JIS Z 1627 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS Z 1627:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 1627:2015の関連規格と引用規格一覧