JIS Z 2353:2003 超音波パルス法による固体の音速の測定方法(対比試験片を用いる方法)

JIS Z 2353:2003 規格概要

この規格 Z2353は、超音波パルス反射法及び透過法によって,音速が既知の対比試験片を用いて固体の音速を測定する方法及び測定結果を表示する方法について規定。

JISZ2353 規格全文情報

規格番号
JIS Z2353 
規格名称
超音波パルス法による固体の音速の測定方法(対比試験片を用いる方法)
規格名称英語訳
Method for measurement on ultrasonic velocity of solid by pulse technique using reference test piece
制定年月日
1991年3月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

17.140.01, 19.100
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
非破壊検査 2020
改訂:履歴
1991-03-01 制定日, 1996-05-01 確認日, 2001-12-20 確認日, 2003-06-20 改正日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS Z 2353:2003 PDF [20]
                                                                                             1
Z 2353 : 2003

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本非破
壊検査協会(JSNDI)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS Z 2353 : 1991は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS Z 2353には,次に示す附属書がある。
附属書(参考)対比試験片の音速測定方法

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS Z 2353 pdf 1] ―――――

Z 2353 : 2003

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  4. 測定に使用する機材・・・・[1]
  •  4.1 音速測定装置・・・・[1]
  •  4.2 探触子・・・・[1]
  •  4.3 探触子ケーブル・・・・[2]
  •  4.4 対比試験片・・・・[2]
  •  5. 測定方式・・・・[3]
  •  6. 測定準備・・・・[4]
  •  6.1 測定面の仕上げ程度及び厚さの測定精度・・・・[4]
  •  6.2 直接接触法での接触媒質の選定・・・・[4]
  •  6.3 調整・・・・[4]
  •  6.4 校正・・・・[4]
  •  7. 測定・・・・[4]
  •  7.1 測定方式の選定 表・・・・[4]
  •  7.2 音速を直接表示する測定器による方法・・・・[4]
  •  7.2.1 縦波音速の測定・・・・[4]
  •  7.2.2 横波音速の測定・・・・[5]
  •  7.3 デジタル表示超音波厚さ計による方法・・・・[5]
  •  7.3.1 縦波音速の測定・・・・[5]
  •  7.3.2 横波音速の測定・・・・[5]
  •  7.4 アナログ超音波探傷器を用いたパルス反射法による方法・・・・[6]
  •  7.4.1 縦波音速の測定・・・・[6]
  •  7.4.2 横波音速の測定・・・・[6]
  •  7.5 アナログ超音波探傷器を用いたパルス透過法による方法・・・・[7]
  •  7.5.1 縦波音速の測定・・・・[7]
  •  7.5.2 横波音速の測定・・・・[8]
  •  7.6 デジタル超音波探傷器を用いたパルス反射法による方法・・・・[8]
  •  7.6.1 縦波音速の測定・・・・[8]
  •  7.6.2 横波音速の測定・・・・[9]
  •  7.7 デジタル超音波探傷器を用いたパルス透過法による方法・・・・[9]
  •  7.7.1 縦波音速の測定・・・・[9]
  •  7.7.2 横波音速の測定・・・・[10]
  •  8. 測定結果の表示方法・・・・[11]
  •  附属書(参考)対比試験片の音速測定方法・・・・[12]
  •  1. 要旨・・・・[12]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 2353 pdf 2] ―――――

                                                                                   Z 2353 : 2003
  •  2. 測定方法・・・・[12]
  •  2.1 パルスオーバーラップ法による音速測定方法・・・・[12]
  •  2.1.1 測定に使用する機材・・・・[12]
  •  2.1.2 測定・・・・[12]
  •  2.1.3 測定結果の表示方法・・・・[14]
  •  2.2 シングアラウンド法による音速測定方法・・・・[14]
  •  2.2.1 測定に使用する機材・・・・[14]
  •  2.2.2 測定・・・・[15]

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS Z 2353 pdf 3] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 2353 : 2003

超音波パルス法による固体の音速の測定方法(対比試験片を用いる方法)

Method for measurement on ultrasonic velocity of solid by pulse technique using reference test piece

1. 適用範囲

 この規格は,超音波パルス反射法及び透過法によって,音速が既知の対比試験片を用いて
固体の音速を測定する方法及び測定結果を表示する方法について規定する。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 2300 非破壊試験用語
JIS Z 2350 超音波探触子の性能測定方法
JIS Z 2352 超音波探傷装置の性能測定方法
JIS Z 2355 超音波パルス反射法による厚さ測定方法

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 2300及びJIS Z 2355による。

4. 測定に使用する機材

 (表1参照) あ

4.1 音速測定装置


a) 音速を直接表示する測定器 音速が直接デジタル表示できるものとする。
b) デジタル表示超音波厚さ計 厚さが直接デジタル表示できるものとする。
c) アナログ超音波探傷器 電磁超音波探傷器を含む基本表示の超音波探傷器の性能は,表示器の時間軸
の直線性を,JIS Z 2352で測定し,±1%以下とする。
d) デジタル超音波探傷器 厚さと時間が直接デジタル表示できるものとする。

4.2 探触子

   ああ
a) 探触子は,任意の振動子寸法のものを選択してもよい。パルス反射法の場合には,通常,5個以上の
容易に識別できる底面エコーが得られる周波数で動作するものとするが,それが困難な場合でも,少
なくとも2個以上の容易に識別できる底面エコーが得られる周波数で動作するものとする。
b) 測定に使用する探触子のビーム中心軸の偏り角は,JIS Z 2350によって測定し,1度以内であること
を確認する。
c) 縦波音速測定用としては,直接接触用及び水浸用の一振動子縦波垂直探触子,又は直接接触用の二振
動子垂直探触子の中から選択してもよい。
d) 横波音速測定用としては,直接接触用の一振動子横波垂直探触子を使用する。

――――― [JIS Z 2353 pdf 4] ―――――

2
Z 2353 : 2003
e) 音速測定装置には,表1に示すいずれかの探触子を組み合わせて使用する。
表 1 音速測定装置及び探触子の組合せ
音速測定装置の種類 探触子の種類
a) 音速を直接表示する測定器 一振動子縦波垂直探触子
b) デジタル表示超音波厚さ計 二振動子垂直探触子
一振動子横波垂直探触子
c) アナログ超音波探傷器 一振動子縦波垂直探触子
d) デジタル超音波探傷器 二振動子垂直探触子
一振動子横波垂直探触子
電磁超音波縦波垂直探触子
電磁超音波横波垂直探触子

4.3 探触子ケーブル

 ケーブルの特性インピーダンスが音速測定装置及び探触子と整合していることに
注意した上で,探触子と測定物との接触を安定させるために,しなやかなものを使用する。

4.4 対比試験片

 音速測定に使用する対比試験片は,一般的な音速測定の場合と精度よく音速を測定す
る場合で使い分け,表2に示すいずれかの条件を満たすものとする。
表 2 対比試験片の使い分け
項目 一般的な場合 精度よく測定する場合
表裏面の平行度 0.01/100 0.002/50
表面及び裏面の仕上げ 30Rz程度 1.6Rz程度
厚さの測定精度 0.05mm以内 0.002mm以内
測定物と同じ程度の音響イン 測定物と同じ程度の音響イン
音響特性
ピーダンスをもつもの。 ピーダンスをもつもの。
なお,対比試験片の音速測定方法の例を附属書(参考)に記載する。

――――― [JIS Z 2353 pdf 5] ―――――

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JIS Z 2353:2003の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 2353:2003の関連規格と引用規格一覧