JIS Z 3050:1995 パイプライン溶接部の非破壊試験方法 | ページ 2

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図4 二重壁片面撮影方法における撮影配置
4.2.7 透過写真の観察 透過写真は,4.2.3(3)の観察器によって,原則として透過写真の寸法に適合した
固定マスクを用いて観察する。透過写真を観察する場所は,暗室とする。
4.2.8 透過写真の必要条件
(1) 透過度計の識別最小線径 撮影された透過写真において,表3に示す値以下の線径が識別されなけれ
ばならない。
表3 透過度計の識別最小線径
単位mm
管の肉厚 像質区分
A級 P1級
6.3以下 0.16 0.25
6.3を超え8.0以下 0.20 0.32
8.0を超え 10.0以下 0.20 0.32
10.0を超え 12.5以下 0.25 0.40
12.5を超え 16.0以下 0.32 0.50
16.0を超え 20.0以下 0.40 0.63
20.0を超え 25.0以下 0.50 0.80
25.0を超え 32.0以下 0.50 1.00
32.0を超え 40.0以下 0.63 1.25
(2) 透過写真の濃度範囲 試験部のきずの像以外の部分の写真濃度は,表4に示す範囲を満足しなければ
ならない。
表4 透過写真の濃度範囲
像質区分 濃度範囲
A級 1.3以上 4.0以下
P1級 1.0以上 4.0以下
(3) 階調計の値 階調計を使用した透過写真においては,階調計に近接した母材の部分と階調計の中央の

――――― [JIS Z 3050 pdf 6] ―――――

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部分の濃度とを測定し,その濃度差を母材の部分の濃度で除した値が,表5に示す値以上でなければ
ならない。
表5 階調計の値
管の肉厚 濃度差 階調計の種類
mm 濃度
6.3以下 0.10 15形
6.3を超え8.0以下 0.081
8.0を超え 10.0以下 0.081
10.0を超え 12.5以下 0.062
12.5を超え 16.0以下 0.046
16.0を超え 20.0以下 0.035
20.0を超え 25.0以下 0.049 20形
25.0を超え 32.0以下 0.049
32.0を超え 40.0以下 0.032
(4) 透過写真の仕上げ 透過写真は,試験される部分に現像むら,しみ,きずなどがあってはならない。
4.2.9 試験部の有効長さ 1回の撮影における試験部の有効長さL3は,透過度計の識別最小線径,透過写
真の濃度範囲及び階調計の値が4.2.8の規定を満足している範囲とする。ただし,試験部における横割れの
検出を特に必要とする場合は,透過度計の識別最小線径,透過写真の濃度範囲及び階調計の値が4.2.8の規
定を満足し,かつ,表6の制限を満足している範囲とする。
表6 試験部の有効長さ
撮影方法 有効長さ
内部線源撮影方法 線源と試験部の線源側表面
(分割撮影) 間の距離L1の21以下
内部フィルム撮影方法 管の円周長さの121以下
二重壁片面撮影方法 管の円周長さの61以下
4.3 超音波探傷試験 溶接部の超音波探傷試験は,次の要領による。ただし,要領に規定されていない
事項は,原則としてJIS Z 3060の本体及び附属書2による。
4.3.1 試験方法
(1) 探傷方法は,特に指定のない限り,超音波ビームを溶接線方向に対して垂直に向けた一探触子斜角法
とし,直接接触法で行い,管外面の溶接線両側から直射法及び1回反射法で行う。
また,斜め平行走査又はまたぎ走査は,特に指定された箇所に適用する。
(2) 試験に用いる周波数は,原則として公称周波数5又は2MHzとする。ただし,超音波の減衰の著しい
試験体の探傷には,より低い周波数を用いることができる。
なお,音響異方性をもつ試験体の場合,2MHzは使用しない。
4.3.2 探触子
(1) 探触子の接触面の加工 外径が300mm以下の試験体の円周継手溶接部の探傷は,探触子の接触面を
試験体の曲率に合わせて行わなければならない。探触子の接触面の曲率は,試験体の曲率の1.1倍以
上2.0倍以内でなければならない。
なお,外径が300mmを超える試験体の円周継手溶接部の探傷では,接触面が平たんな探触子を使
用する。
(2) 使用する探触子の公称屈折角は,原則として表7による。

――――― [JIS Z 3050 pdf 7] ―――――

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表7 探触子の公称屈折角
使用する探触子の 音響異方性をもつ試験体の
公称屈折角 度 場合に使用する公称屈折角 度
70 65又は60
4.3.3 標準試験片及び対比試験片
(1) 試験片の適用範囲 標準試験片及び対比試験片は,試験体の外径によって,図5及び図6に従って使
用する。
なお,標準試験片は,JIS Z 2345のA1形標準試験片又はA3形標準試験片を使用する。
図5 試験片の適用範囲

――――― [JIS Z 3050 pdf 8] ―――――

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図6 音響異方性をもつ試験体を探傷する場合の試験片の適用範囲
(2) 対比試験片 (RB) は,次による。
(a) B-A6は図7,RB-A8は図8,RB-4は図9及び表8に示す形状と寸法で,試験体又は試験体と超音
波特性が近似した鋼材で製作する。
(b) 音響異方性をもつ試験体を探傷する場合の対比試験片は,試験体と同一鋼材で製作する。
(c) B-A6,RB-A8及びRB-4の表面状態は,試験体の探傷面と同等なものとする。
(d) B-A6及びRB-A8の曲率半径は,試験体の外径の21の0.9倍以上1.5倍以内とし,その厚さは試験
体の肉厚の32倍以上1.5倍以内とする。ただし,対比試験片の厚さが19mm以下となる場合は19mm
としてよい。

――――― [JIS Z 3050 pdf 9] ―――――

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図7 RB-A6
図8 RB-A8

――――― [JIS Z 3050 pdf 10] ―――――

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