JIS Z 3122:2013 突合せ溶接継手の曲げ試験方法 | ページ 2

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離れて実施する。ただし,試験結果に影響を及ぼす冶金的影響が十分小さい場合は,その限りではない。
5.5.3 他の金属材料
シャーリング及び熱切断は用いてはならない。機械加工だけ[のこぎり(鋸)切断,ミーリングなど]
を用いる。

5.6 試験片の形状及び寸法

5.6.1  突合せ溶接の表曲げ試験片及び裏曲げ試験片(TFBB及びTRBB)
突合せ溶接の表曲げ試験片及び裏曲げ試験片の形状を,それぞれ図1及び図2に示す。
表曲げ試験では溶接部の表側が,裏曲げ試験では溶接部の裏側が,試験面になるようにする。表曲げ及
び裏曲げ試験において,試験片厚さtsは,最大厚さ30 mmまでは溶接継手に隣接する母材の厚さに等しく
するが,試験材厚さtが10 mmより大きい場合,試験片厚さtsは,図1及び図2に破線で示すように,厚
さが10±0.5 mmまで試験面の反対側から機械加工又は同等の手法で加工してもよい。ただし,d≧1.3Ls−
tsの制限が満足されなくてはならない。試験材厚さtが10 mm未満の場合,試験片厚さは試験材厚さとし,
管は余盛を削除するだけで,内面又は外面の平たん(坦)化加工は行わなくてもよい。
関連適用規格が10 mmを超える全厚試験を要求しているときは,図3に示すように,継手の全厚の試験
を行うために複数の試験片を用いてよい。このとき,分割した試験片は全て同じ側に曲げるものとし,溶
接継手の厚さ方向における試験片の位置は,識別されなければならない。
図1−表曲げ試験片
図2−裏曲げ試験片

――――― [JIS Z 3122 pdf 6] ―――――

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a) 全厚試験
b) 板厚分割試験
図3−継手における表曲げ試験片又は裏曲げ試験片の位置
5.6.2 突合せ溶接の側曲げ試験片(SBB)
突合せ溶接の側曲げ試験片の形状を図4に示す。側曲げ試験において,試験片幅bは,溶接継手の母材
の厚さに等しくする。試験片の厚さは,関連適用規格で規定されている場合はそれによって,規定されて
いない場合は,最小で10±0.5 mmとする。ただし,d≧1.3Ls−tsの制限が満足されなくてはならない。
継手の厚さが40 mmを超えるとき,図5に示すように,試験片を分割することが許される。このとき,
溶接継手の厚さにおける試験片の位置は,識別されなければならない。
図4−側曲げ試験片
a) 全厚試験 b) 板厚分割試験
図5−継手における側曲げ試験片の位置
5.6.3 突合せ溶接の縦曲げ試験片(LFBB及びLRBB)
突合せ溶接の縦曲げ試験片の形状を図6に示す。縦曲げ試験において,試験片厚さtsは,溶接継手近傍

――――― [JIS Z 3122 pdf 7] ―――――

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の母材の厚さに等しくするが,試験材厚さtが10 mmより大きい場合,試験片厚さtsは,図6に示すよう
に,厚さが10±0.5 mmまで一方の側から機械加工又は同等の手法で加工してもよい。表曲げ試験では溶
接部の表側が,裏曲げ試験では溶接部の裏側が,試験面になるようにする。
図6−縦表曲げ試験片及び縦裏曲げ試験片
5.6.4 クラッドの突合せ溶接の表曲げ試験片(FBCB)
クラッドの突合せ溶接の表曲げ試験片の形状を図7に示す。クラッドの突合せ溶接の表曲げ試験におい
て,試験片厚さtsは,母材の厚さ及び合せ材の厚さの合計に等しくし,最大厚さ30 mmまでは溶接継手に
隣接する部材の厚さに等しくする。試験材厚さtが10 mmより厚く,合せ材の厚さtcが試験片厚さtsより
小さい場合,母材側から削って試験片厚さtsを10±0.5 mmまで減厚してもよい。ただし,d≧1.3Ls−tsの
制限が満足されなくてはならない。
この場合,溶接の位置は試験片の中央又は試験に適した位置にする。
継手及びクラッドの全体を包括して全厚の曲げ試験を実施する必要がある場合であって,継手の厚さが
tsより大きいとき,5.6.1及び図3に示すように幾つかの試験片に分割してもよい。
試験の目的が合せ材側だけの試験であり,母材と合せ材の合計の厚さがtsより大きいとき,母材におけ
る更なる試験は必要ない。
図7−クラッドの突合せ溶接の表曲げ試験片

――――― [JIS Z 3122 pdf 8] ―――――

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5.6.5 クラッドの突合せ溶接の側曲げ試験片(SBCB)
クラッドの突合せ溶接の側曲げ試験片の形状を図8に示す。クラッドの突合せ溶接の側曲げ試験におい
て,試験片幅bは,母材の厚さ及び合せ材の厚さの和に等しくする。試験片厚さtsは,関連適用規格で規
定されている場合はそれによって,規定されていない場合は,最小で10±0.5 mmの厚さとする。ただし,
d≧1.3Ls−tsの制限が満足されなくてはならない。
継手及びクラッドの全体を包括して曲げ試験を実施する必要がある場合であって,継手の厚さが40 mm
を超えるとき,5.6.2及び図5に示すように,幾つかの試験片に分割してもよい。
図8−クラッドの突合せ溶接の側曲げ試験片
5.6.6 寸法
5.6.6.1 長さ
試験片の全長Ltは,関連適用規格に規定されている場合はそれによって,規定されていない場合は,試
験片厚さの15倍以上を推奨する。
5.6.6.2 厚さ
試験片厚さtsは5.6.15.6.5による。
5.6.6.3 幅
幅は次による。
a) 表曲げ試験又は裏曲げ試験
1) 板 試験片の幅bは,関連適用規格に規定されている場合はそれによって,規定されていない場合
は,b≧4tsとする。
2) 管 管の試験片の幅bは,関連適用規格に規定されている場合はそれによって,規定されていない
場合は,次のとおりとする。
管の外径D≦50 mmの場合,b≧t+0.1D(bは8 mmを最小とする。)
管の外径D>50 mmの場合,b≧t+0.05D(bは8 mmを最小とし,40 mmを超えないほうがよい。)
管の外径>25×管厚(mm)の場合,試験片は平板の要求に従ってもよい。
b) 側曲げ試験 試験片の幅bは,一般的に溶接継手近傍の母材の厚さに等しくする。
c) 縦曲げ試験 試験片の幅bは,b=Ls+2b1とする。
b1は,関連適用規格又は受渡当事者間の協定で規定されている場合はそれにより,規定されていな
い場合は,15 mm以上とする。
5.6.6.4 試験片のりょうの丸み
引張側表面の試験片のりょうは,機械的手法で半径rに丸める。rは0.2 tsを超えず,最大3 mmとする。

――――― [JIS Z 3122 pdf 9] ―――――

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なお,りょうの加工は,厳密な円弧である必要はなく,適切な多角形で近似させてもよい。
5.6.7 表面仕上げ
仕上げの最終段階は機械加工(研削を含む。)とし,表面の加工硬化又は過度の材料の加熱を防ぐために
適切な予防を行う。試験片の試験面には,横方向に引っかききず及び切欠きがあってはならない。ただし,
アンダカットは,関連適用規格で要求がない限り取り除いてはならない。
他の関連適用規格又は受渡当事者間の協定で規定されない限り,全ての余盛溶接金属は削除する。ただ
し,押しジグの反対側の小口径管の内側の裏波ビードはそのまま残してもよい。

6 試験方法

6.1 一般

  ここで規定する項目以外の試験方法は,JIS Z 2248に従う。したがって,試験温度は,ほかに規定がな
い場合,1035 ℃の範囲とし,特に,温度管理が必要な場合は23±5 ℃とする。

6.2 エッチング

  溶融領域の形及び位置,又は溶融線を確認するために,曲げ試験開始前に,試験片表面を軽くエッチン
グしてもよい。

6.3 試験

6.3.1  ローラ曲げ試験
図9に示すように,平行のローラをもつ支持台の上に試験片を置き,先端が直径dの円弧をもつ押しジ
グで曲げ試験を行う。縦曲げ試験を除き,溶接部はローラの中央に置く。試験片は,ローラ間の中央で,
試験片表面に垂直な押しジグによって,徐々に,連続的に曲げる。

――――― [JIS Z 3122 pdf 10] ―――――

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JIS Z 3122:2013の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5173:2009(MOD)

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