JIS Z 3122:2013 突合せ溶接継手の曲げ試験方法 | ページ 3

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Z 3122 : 2013
1 : 押しジグ 2 : 受けローラ
α : 曲げ角度
d+2ts+3≦l≦d+3ts
d≧1.3Ls−ts(縦曲げ試験を除く。)
図9−ローラ曲げ試験方法
6.3.2 型曲げ試験
図10に示すように,U型ジグの上に試験片を置く以外は,6.3.1のローラ曲げ試験方法と同じである。

――――― [JIS Z 3122 pdf 11] ―――――

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Z 3122 : 2013
単位 mm
1 : U型ジグ 2 : 押しジグ 3 : 押しジグを試験機に取り付ける孔
d : 押しジグ先端直径 rD : U型ジグの底の半径(rD=d/2+ts+2)
注記 上図中の寸法は参考である。
図10−型曲げ試験方法
6.3.3 巻付け曲げ試験
図11に示す巻付け曲げ試験は,アルミニウム合金及びその他の合金で,溶接金属又は継手を形成する一
方の材料が,他の材料に比べて,降伏点又は強さが低いなどの理由で適切に曲げ試験ができない場合に,
用いてよい代替の試験方法である。
試験は,試験片の一端を,内側ローラ及びそれに平行な外側ローラをもつ試験装置に,堅固に固定する
ことによって実施する。試験片は,内側ローラの軸を中心とする円弧に沿った外側ローラの回転による負
荷で徐々に,連続的に曲げる。

――――― [JIS Z 3122 pdf 12] ―――――

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Z 3122 : 2013
1 : 内側ローラ 2 : 外側ローラ
0.7d 図11−巻付け曲げ試験方法

6.4 押しジグ及び内側ローラの直径

  伸びA≧20 %の母材においては,押しジグ又は内側ローラの径dは,4tsに等しいかそれより小さくし,
その加工精度はJIS B 0405の精級とする。伸びA<20 %の母材においては,関連適用規格で規定されない
限り,dは次のとおりとする。
d ≦100×ts / A−ts
受けローラ及び外側ローラの半径Rは20 mm以上とする。

6.5 ローラの間隔

  ローラの間隔lは,図9に示すようにd+2ts+3≦l≦d+3tsとする。

――――― [JIS Z 3122 pdf 13] ―――――

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Z 3122 : 2013

6.6 曲げ角度及び試験の終了

  試験は,関連適用規格に与えられた試験終了の条件に到達したら終了する。
なお,関連適用規格に試験終了の条件がない場合には,次の条件を適用してもよい。
− 図9において,試験は,試験片がジグの底から排出された時点で終了する。
− 図10において,試験は,試験片とジグの底の間に3 mmのワイヤが入らなくなった時点で終了する。
− 図11において,試験は,外側のローラが曲げ開始位置から180°動いた時点で終了する。

6.7 曲げ伸び

  曲げ伸びの計測が要求される場合,裏又は表曲げ試験片の原標点距離Loは次のとおりとする。
溶融溶接において,Lo=Ls,Lo=2Ls 又は Lo=Ls−ts
圧接,電子ビーム溶接及びレーザ溶接において,Lo=ts 又は Lo=2ts

7 試験結果

  曲げ試験後,試験片の外表面及び側面を検査する。曲げ試験の評価は関連適用規格によって実施し,報
告する。

8 試験報告

  試験報告は,少なくとも次の項目とする。
a) この規格(JIS Z 3122)に基づく試験報告であることの記述。
b) 試験片の識別[表示,母材の種類(材料記号など),熱処理,その他]
c) 試験片の形及び寸法
d) 曲げ試験の種類及び記号[表及び裏(3.23.6参照,必要に応じて表側の定義),横方向又は縦方向,
横方向側曲げ試験]
e) 試験条件(箇条6参照)
− 試験方法(ローラ曲げ,型曲げ又は巻付け曲げ)
− 押しジグ又は内側ローラの径
− ローラの間隔
f) 試験温度が1035 ℃以外の場合は試験温度。23±5 ℃に管理した場合はその内容。
g) 観察された不完全部の種類及び寸法
h) 曲げ角度又は試験終了の定義

――――― [JIS Z 3122 pdf 14] ―――――

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS Z 3122:2013 突合せ溶接継手の曲げ試験方法 ISO 5173:2009 Destructive tests on welds in metallic materials−Bend tests及び
Amendment 1:2011
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範 金属材料の突合せ 1 突合せ継手のないクラッ 削除 突合せ継手のないクラッドの 突合せ継手のないクラッドの曲
囲 溶接継手及びクラ ドの試験が含まれる。 追加 曲げ試験はJISでは対象外で げ試験はJIS G 0601で規定され
ッドの突合せ溶接 JISに加えて,試験の目 ある。 ていて,二重規格となるためJIS
継手の曲げ試験方 的,適用条件などが記載 JISでは摩擦圧接,摩擦かくはでは削除する。ISO規格修正の対
法と試験片につい されている。 応は取らない。
ん(撹拌)接合,拡散接合など
て規定。 溶接は溶融溶接と記載さ を含むあらゆる溶接による継 溶接の種類の追加に関しては,
あらゆる溶接の継 れている。ただし,本文 ISO規格見直しの際に提案する。
手を対象としていて,技術的差
手に適用可能とし では圧接も含めている。 異がある。
ている。
3 用語及 JIS G 0601及びJIS 2 他規格を引用していな 追加 JISの一般的記載方法を採用し対応不要
び定義 Z 3001規格群の用 い。 たもので,技術的差異ではな
語を引用。 い。
3.1 試験 試験面の定義 − − 追加 対応不要
説明を明確にするため,試験面
面 という用語を追加した。
3.2 突合 突合せ継手の表曲 2.1 突合せ継手の表曲げ試験 追加 対応不要
表と裏の判定が困難な場合は,
せ溶接の げ試験片の定義と, 片の定義だけ 受渡当事者が定義することを
表曲げ試 表と裏の判定方法 追記。技術的差異はない。
験片 の追記。
Z3 122 : 2
0 13
2

――――― [JIS Z 3122 pdf 15] ―――――

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JIS Z 3122:2013の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5173:2009(MOD)

JIS Z 3122:2013の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 3122:2013の関連規格と引用規格一覧