JIS Z 3940:2010 溶接ヒュームのデータシート | ページ 5

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附属書 I
(参考)
溶接材料分類方法の例
I.1 溶接材料の分類区分
溶接材料は,リスクアセスメントのために溶接ヒューム発生量及び溶接ヒュームの有害性によって分類
することができる。この際,計算されたキー成分の溶接ヒューム限界値(H.2.1参照),又は相加溶接ヒュ
ーム限界値(H.2.2参照)をその溶接ヒュームの有害性の指標として表I.1に示されているとおりに利用す
る。
表I.1−溶接材料の溶接ヒューム発生量及び溶接ヒューム計算限界値による分類
分類番号b) 溶接ヒューム発生量
溶接ヒューム
mg/s
限界値
3未満 3以上8未満 8以上15未満 15以上25未満 25以上
mg/m3
分類記号a) 分類記号a) 分類記号a) 分類記号a) 分類記号a)
4.5以上 5 5a 5b 5c 5d 5e
3.5以上4.5未満 4 4a 4b 4c 4d 4e
2.5以上3.5未満 3 3a 3b 3c 3d 3e
1.5以上2.5未満 2 2a 2b 2c 2d 2e
0.5以上1.5未満 1 1a 1b 1c 1d 1e
0.5未満 0 0a 0b 0c 0d 0e
注a) 溶接ヒューム発生量を表す(“a”は最少,“e”は最多)。
b) 分類番号は溶接ヒュームの相対的な有害性を表し,人体ばく露を制限すべき限界となる概略の溶接ヒューム
濃度を表す直接的な目安となる(“0”は最も危険,“5”は最も危険性が少ない)。
I.2 信頼度が低いデータの分類について
測定値の不確かさに関して66 %上部信頼限界が表I.1の分類内に入るような場合,その溶接材料は溶接
ヒューム発生量及び化学成分データに関して,関連する二つの分類の高い方に位置付けるのが望ましい。

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参考文献 [1] IEC 60974-7:2005,Arc welding equipment−Part 7: Torches
[2] HOWE, A.M. and CARTER, G.J. EN ISO 15011-4: Round robin examination of fume emission
rates from welding consumables Proceedings of an International Conference on Health and Safety
in Welding, Copenhagen (2005)
[3] Arbejdstilsynet (2002) rnsevrdier for stoffer og materialer At-vejledning No. 3.1.0.2
Arbejdstilsynet, Copenhagen
[4] National Labour Inspection (1988) xposure Limit Values for Substances and Materials Instruction
No. 3.1.0.2 National Labour Inspection, Copenhagen
[5] Danish Welding Institute (1982) rocess Dependent Threshold Limit Values in Welding FORCE
Institute, Copenhagen ISBN 87 87806 53 3
[6] EN 1600:1997, Welding consumables−Covered electrodes for manual metal arc welding of
stainless and heat resisting steels−Classification
[7] AWS A5.4-92, Specification for Stainless Steel Electrodes for Shielded Metal Arc Welding
[8] ASTM A283/A283M-03, Standard Specification for Low and Intermediate Tensile Strength
Carbon Steel Plates
[9] 日本産業衛生学会 : 許容濃度等の勧告(2008)

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附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS Z 3940:2010 溶接ヒュームのデータシート ISO 15011-4:2006 Health and safety in welding and allied processes−Laboratory
method for sampling fume and gases−Part 4: Fume data sheets及びAmendment 1:2008
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異の
国際規格 ごとの評価及びその内容 理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範 溶接ヒュームの発 1 すべての溶接材料による変更 JIS Z 3930では,ティグ溶接及びサブ
JISでは,被覆アーク溶接,ガ
囲 生量及び化学成分 溶接ヒュームの発生量及 スシールドアーク溶接及びセマージアーク溶接のヒューム測定方
に関するデータシ び化学成分に関するデー ルフシールドアーク溶接によ法を規定していないため,日本の実
ートについて規定 タシートについて規定 る溶接ヒュームの発生量及び情に合わせて変更した。実質的な差
化学成分に関するデータシーはない。
トについて規定した。
2 引用規 − 2 − − −

3 用語及 JIS Z 3001-1及び − − 追加 実質的な差はない。
JISでは,専門用語及び定義の
び定義 JIS Z 3001-2を引用 規格の引用を記載した。
溶接ヒュームの主 3 相加限界値,相加溶接ヒ変更 JISでは,相加限界値,相加溶
これらの用語は,任意選択項目に関
要成分を規定 ューム限界値,溶接ヒュ する用語であるので附属書に移動し
接ヒューム限界値,溶接ヒュー
ームのキー成分,キー成 た。実質的な差はない。
ムのキー成分,キー成分の溶接
分の溶接ヒューム限界 ヒューム限界値,単一成分溶接
値,溶接ヒュームの主要 ヒューム限界値を附属書Eに
成分,単一成分溶接ヒュ 移動した。
ーム限界値を規定
4 データ 溶接ヒューム発生 4 ISO 15011-1を規定 変更 実質的な差はない。
JISでは,JIS Z 3930を規定し
シート作 量の測定方法 た。
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成の手順 溶接ヒュームの化 4 − 追加 JISでは溶接ヒュームの分析方法が
JISでは,JIS Z 3920を規定し
940
学成分の分析方法 た。 必要であるため追加した。
: 2
0 10
2

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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異の
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国際規格 ごとの評価及びその内容 理由及び今後の対策
0
番号
1
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
及び題名 の評価
4 データ データシートの様 4.2 溶接ヒューム発生量及び変更 実質的な差はない。
JISでは,溶接ヒュームのデー
シート作 式 化学成分データは推奨さ タシートの様式は附属書Aに
成の手順 れた形式で報告されると よると追加した。
(続き) 規定
データシートの例 附属書G データシートの例 変更 実質的な差はない。
JISでは,溶接ヒュームのデー
(参考) タシートの例は附属書Cによ
ると追加した。
溶接ヒュームの代 附属書E 溶接ヒュームの代表的な変更 ユーザニーズによって,JISでは規定
JISでは,溶接ヒュームの代表
表的な主要成分 (参考) 主要成分 的な主要成分を附属書Bに変 とした。
更し,規定とした。
測定値の不確かさ 5 GUMに準拠し,測定値の 変更 JISでは,GUMに準拠し,測 ユーザニーズによる。
不確かさを推定して報告 定値の不確かさを推定するこ
すると規定 とが望ましいと変更した。
5.1 一般 測定に使用する機 6.1 測定に使用する全機器の削除 JISでは,測定に使用する機器
国内では,各機器について基準があ
的な試験 器の校正 トレーサブルな校正を規 の校正を削除した。 り,それぞれ校正されている。
条件 定
ソリッドワイヤに 6.1 ソリッドワイヤによるガ変更 JISでは,製品範囲の最小径,ユーザニーズによる。
よるガスシールド スシールドアーク溶接に 最大径及び1.2 mm又はそれに
アーク溶接のワイ ついては,少なくとも1.0 近いワイヤ径について溶接ヒ
ヤ径 mm及び1.2 mm径のワイ ューム発生量を測定し,その他
ヤについて溶接ヒューム の径は内挿法にて推定すると
発生量を測定すると規定 変更した。また,内挿法で溶接
ヒューム発生量を推定した場
合は,データシートの備考欄に
推定値と記載することとした。
分析する製品径 6.1 任意の径について溶接ヒ変更 測定に用いたいずれかの径に実質的な差はない。
ュームの測定を行うと規 ついて溶接ヒュームの測定を
定 行うと規定した。

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Z 3940 : 2010
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異の
国際規格 ごとの評価及びその内容 理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
5.1 一般 試験板の開先 6.1 − 追加 実質的な差はない。
JISでは,試験板の開先を設け
的な試験 ないことを規定した。
条件(続 試験板の予熱,パス 6.1 − 追加 ユーザニーズによって,JISでは追加
JISでは,予熱なしで適正な溶
き) 間温度 した。
接ができない溶接材料の場合,
製造業者又は溶接管理技術者
が推奨する前処理を行うこと
が望ましいと規定した。
溶接用トーチ 6.1 水冷トーチだけを規定 追加 ISOに提案する。
JISでは,水冷式又は空冷式ト
ーチを使用すると規定した。
5.3ガスシ ガスシールドアー 6.3 一般的には1520 L/min 変更 JISでは,一般的には1525 ユーザニーズによる。
ールドア ク溶接におけるシ と記載 L/minとした。
ーク溶接 ールドガス流量
の試験条 ガスシールドアー 6.3 ソリッドワイヤの場合は変更 ユーザニーズによる。
JISでは,ソリッドワイヤ及び
件 ク溶接の極性 DC棒プラスとし,フラッ フラックス入りワイヤは,製造
クス入りワイヤの場合は 業者が推奨する極性を推奨す
製造業者が推奨する極性 るとした。
と規定
5.4 セル セルフシールドア 6.3 製造業者が推奨する極性変更 実質的な差はない。
JISでは,製造業者が推奨する
フシール ーク溶接の極性 と規定 極性とし,複数の極性が推奨さ
ドアーク れている場合は,通常使用する
溶接の試 極性とすることを追加した。
験条件
Z3 940 : 2
0 10
2

――――― [JIS Z 3940 pdf 25] ―――――

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JIS Z 3940:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15011-4:2006(MOD)
  • ISO 15011-4:2006/AMENDMENT 1:2008(MOD)

JIS Z 3940:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 3940:2010の関連規格と引用規格一覧