JIS Z 4606:2007 工業用X線装置 | ページ 2

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7.2.2 焦点寸法及び焦点位置
X線管の実効焦点の寸法を明示するとともに,X線管発生器の焦点位置及び陽極の向きを示すマークを
備えなければならない。
7.2.3 中心指示器
中心指示器は,X線の照射野の中心方向を示さなければならない。ただし,使用上必要のない場合には
備えなくてもよい。

7.3 制御器

7.3.1  開閉器
開閉器は,電源及び主変圧器の一次側回路を開閉できなければならない。
7.3.2 調整器
調整器は,X線管に供給する管電圧及び管電流を定められた範囲に調整できなければならない。
7.3.3 管電圧の表示器
管電圧の表示器は,調整可能な範囲の管電圧を波高値キロボルト (kV) で表示しなければならない。
7.3.4 管電流の表示器
管電流の表示器は,管電流の値又は管電流が流れていることを表示しなければならない。
7.3.5 計器
管電圧及び管電流を示す計器を備えている場合には,計器の精度は,2.5級以上でなければならない。
7.3.6 タイマ
X線照射時間を制限するタイマを備えている場合,その調整範囲は,30秒5分以内でなければならな
い。
7.3.7 X線照射中の表示
X線照射中の表示は,照射中であることを自動的に赤色灯などで警告しなければならない。

7.4 X線管冷却器

  X線管冷却器は,X線管を十分に冷却し得る能力をもち,冷却器が動作していなければ高電圧回路が作
動しない構造とする。

8 試験

8.1 試験項目

  X線装置の試験項目は,次による。
a) 管電圧(一体形X線装置は,除く)
b) 管電流
c) 定格出力
d) タイマ
e) 線照射野
f) 絶縁及び耐電圧
g) 線漏れ

8.2 試験条件

8.2.1  環境条件
試験は,次の環境条件の範囲内で行う。
a) 周囲温度 : 20±15 ℃

――――― [JIS Z 4606 pdf 6] ―――――

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b) 相対湿度 : (65±20) %
c) 気圧 : 7×104 Pa1.06×105 Pa
8.2.2 電源
試験中の電源電圧は,定格電源電圧の±5 %以内とする。

8.3 試験方法

8.3.1  管電圧試験
管電圧試験は,抵抗分圧器及び電流計,又は電圧計を用いて管電圧が測定されていなければならない。
8.3.2 管電流試験
連続定格X線装置の管電流試験は,定格管電圧においてX線装置に定められた管電流範囲の最大及び中
央の試験点について,高電圧発生器の中性点及び接地端子に1.5級以上の電流計が接続され,測定されて
いなければならない。
8.3.3 定格出力試験
定格出力試験は,次による。
a) 電源電圧の値を定格値の±10 %変化させたとき,定格出力を示す管電圧表示及び管電流表示が得られ
ていなければならない。
b) 電源電圧の定格値において,間欠定格X線装置の場合は,定格出力で5分間,連続定格X線装置の場
合は,定格出力で30分間負荷されていなければならない。
8.3.4 タイマ試験
秒時計で30秒,1分及び5分の試験点において誤差試験を行う。
8.3.5 X線照射野試験
X線管焦点から30 cm離れた距離にフィルムを置き,X線照射野の寸法を測定し,60 cmの場合に換算
して表示する。ここで,中心部の濃度の80 %以上の部分を照射野とする。
8.3.6 絶縁試験及び耐電圧試験
8.3.6.1 電源側回路絶縁抵抗試験
耐電圧試験前に,X線装置の電源回路のすべての開閉器を閉路状態にして,制御器の電源端子と接地端
子との間の絶縁抵抗を直流500 Vで測定する。
8.3.6.2 電源側回路耐電圧試験
X線装置の開閉器を閉路状態にして,制御器の電源端子と接地端子との間に,50 Hz又は60 Hzの正弦
波に近い1 000 Vを加えて行われていなければならない。
8.3.6.3 高電圧側耐電圧試験
X線装置を使用状態に接続し,X線管に定格管電流を流し,定格電圧の1.05倍の管電圧で行われていな
ければならない。
8.3.7 X線漏れ試験
定格管電圧における漏れが6.8に示す許容値の1/10以下になるように鉛板で放射口を覆い,定格出力で
焦点から15 mの距離の任意の点で空気カーマ率を測定し,1 mの距離に換算する。測定器は,JIS Z 4333
の規定に適合したものを使用する。

9 検査

  検査は,8.3の試験方法によって,8.1のa)   g) の各項目の試験を行い,箇条6の規定に適合したものを
合格とする。ただし,一体形X線装置については,管電圧試験を除く。また,試験結果及び検査結果を記

――――― [JIS Z 4606 pdf 7] ―――――

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録した検査成績書を作成し,使用者からの要求があったときは,提示しなければならない。

10 端子記号

  X線装置の端子に用いる記号は,通常,表3による。ただし,取扱説明書などに記号対照表を記載する
場合には,この限りではない。
表3−端子記号
端子 端子記号
電源端子 L,L1,L2など
主変圧器の一次側端子 T,T1,T2など
主変圧器の中性点端子 N,NE
X線管フィラメント変圧器の一次端子 C,C1,C2など
接地端子 E

11 表示

  X線装置には,次の事項を見やすい場所に表示しなければならない。
a) 装置の分類
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年又はその略号
d) 製造番号
e) 電源
1) 周波数
2) 相数
3) 電圧[定格電源電圧をボルト (V) で示す。]
4) 容量[定格出力における入力をキロボルトアンペア (kVA) で示す。]
f) 出力及びその調整範囲[管電圧 (kV) の調整範囲を示す。]

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