5
Z 4702 : 1999
また,2ピーク形の撮影時間(パルス数)は,電気角45°を超えた部分を,図2に示すよう
に1パルスと数える。
図1 インバータ式及び6ピーク形,12ピーク形X線高電圧装置の撮影時間
図3 コンデンサ式X線高電圧装置の撮影時間
y) 管電流時間積 X線管に負荷をかけることによる電気量。ミリアンペアで表した平均管電流と秒で表
した負荷の継続時間との積としてミリアンペア秒 (mAs) で表示する。
z) 公称最大管電流時間積 エネルギー蓄積形インバータ式X線高電圧装置の使用できる最大管電流時間
積の公称値。
aa) 待機状態(スタンバイ状態) 装置の動作を開始させるために不可欠な前準備が完了した状態。
ab) 準備完了状態 X線の照射を開始するために必要なすべての条件の設定を完了し,かつ,すべてのイ
ンタロックを解除して,あと一つの操作でX線照射が開始できる状態。X線の照射に関しては,回転
陽極の起動に用いるような,二つの連続した操作を一つの制御器で行う場合には,一つの操作と考え
てもよい。
ac) 公称最短撮影時間 自動露出制御の場合において,所定の安定性を満足し実質的な濃度を均一にする
最短撮影時間であり,タイマの最短撮影時間より一般に長い値である。本文の内容を図で表すと図4
のようになる。
――――― [JIS Z 4702 pdf 6] ―――――
6
Z 4702 : 1999
図4 公称最短撮影時間
ad) 線条件 その値によってX線管負荷が変化する条件。例えば,管電圧,管電流,撮影時間などをい
う。
X線源装置 X線管装置と絞り装置を組み合わせたもの。
ae) 高線量率透視 限定された条件の下でだけ許可される高い線量率を用いた透視。
4. 種類 X線高電圧装置の種類は,インバータ式,変圧器式及びコンデンサ式の3種類とする。
なお,定電圧形X線高電圧装置は,これらのいずれかに属するものとする。
a) インバータ式X線高電圧装置 インバータ式X線高電圧装置の種類は,変圧器形及びエネルギー蓄積
形の2種類とする。
1) 変圧器形インバータ式X線高電圧装置は,用途,公称最高管電圧及び公称最大管電流によって区分
するものとし,その標準となる形名の区分を表1に示す。
2) エネルギー蓄積形インバータ式X線高電圧装置は,用途,公称最高管電圧,公称最大管電流又は公
称最大管電流時間積によって区分するものとし,その標準となる形名の区分を表2に示す。
――――― [JIS Z 4702 pdf 7] ―――――
7
Z 4702 : 1999
表1 変圧器形インバータ式X線高電圧装置の標準となる形名の区分
標準となる形名(2) 公称最高管電圧 公称最大管電流
kV mA
IRF- 200-125 125 200
IR - 400-150 150 400
IRF- 400-150 150 400
IRF- 630-150 150 630
IRF- 1 000-150 150 1 000
IRF- 1 250-150 150 1 250
注(2) 形名はそのグループ内の標準となるものを示し,その性能はそれぞれ
の形名に関する規定を適用する。
なお,形名を表1及び表2に準じて表示するものとし,その装置が
ここに示す標準となる形名のどれに該当するかを,取扱説明書に明記
すること。
備考 形名に用いる文字及び数字の意味は,次による。
例 IRF -1000- 150
| | |
1項 2項 3項
1項 IRF : インバータ式の撮影及び透視に用いる
IR : インバータ式の撮影に用いる。
2項 200,400,630,1 000,1 250 : 公称最大管電流の値
3項 125, 150 : 公称最高管電圧の値
表2 エネルギー蓄積形インバータ式X線高電圧装置の標準となる形名の区分
標準となる形名(2) 公称最高管電圧 公称最大管電流 公称最大管電流時間積
kV mA mAs
CIRF - 5-120 120 − 5
CIR - 32-150 150 − 32
BIRF -160-125 125 160 −
BIR -160-125 125 160 −
BIR -200-125 125 200 −
備考 形名に用いた文字及び数字の意味は,次のとおりとする。
例 CIRF -5- 125 BIRF -160- 125
| | | | | |
1項 2項 3項 1項 2項 3項
1項 CIRF : コンデンサエネルギー蓄積形の撮影及び透視に用いる。
CIR : コンデンサエネルギー蓄積形の撮影に用いる。
BIRF : 蓄電池エネルギー蓄積形の撮影及び透視に用いる。
BIR : 蓄電池エネルギー蓄積形の撮影に用いる。
2項 5,32 : 公称最大管電流時間積(コンデンサエネルギー蓄積形)の値
160,200 : 公称最大管電流(蓄電池エネルギー蓄積形)の値
3項 120,125,150 : 公称最高管電圧の値
b) 変圧器式X線高電圧装置 変圧器式X線高電圧装置は,用途,電源の種類,公称最高管電圧及び公称
最大管電流によって区分するものとし,その標準となる形名の区分を表3に示す。
――――― [JIS Z 4702 pdf 8] ―――――
8
Z 4702 : 1999
表3 変圧器式X線高電圧装置の標準となる形名の区分
標準となる形名(2) 公称最高管電圧 公称最大管電流 用途
kV mA
RDP - 20-100 100 20 主として歯科撮影用
RDP - 100-100 100 100 主として歯科撮影用
RF - 500-125 125 500 2ピーク形の撮影,透視用
RF - 500-150 150 500 2ピーク形の撮影,透視用
TRF - 800-150 150 800 6ピーク形又は12ピーク形の撮影,透視用
TRF -1 000-150 150 1 000 6ピーク形又は12ピーク形の撮影,透視用
TRF -1 250-150 150 1 250 6ピーク形又は12ピーク形の撮影,透視用
TRF -2 000-150 150 2 000 6ピーク形又は12ピーク形の撮影,透視用
備考 形名に用いた文字及び数字の意味は,次による。
例 RDP - 20 - 100
| | |
1項 2項 3項
1項 RDP : 単相交流電源を電源とし,主として歯科撮影(パノラマ断層撮影など)に用いる。
RF : 単相交流電源を電源とし,撮影及び透視に用いる。
TRF : 三相交流電源を電源とし,撮影及び透視に用いる。
2項 20,100,320,500,800,1 000,1 250,2 000 : 公称最大管電流の値
3項 100,125,150 : 公称最高管電圧の値
c) コンデンサ式X線高電圧装置 コンデンサ式X線高電圧装置は,用途,公称最高管電圧及び公称撮影
用コンデンサ容量で区分するものとし,その標準となる形名の区分を表4に示す。
表4 コンデンサ式X線高電圧装置の標準となる形名の区分
標準となる形名(2) 公称最高管電圧 公称撮影用コンデンサ容量用途
kV
CR -0.5-100 100 0.5 撮影用
CR -1 -100 100 1 撮影用
CR -1 -125 125 1 撮影用
CR -1 -150 150 1 撮影用
CR -1.5-150 150 1.5 撮影用
CRF-0.5-100 100 0.5 撮影,透視用
CRF-1 -125 125 1 撮影,透視用
CRF-1.5-125 125 1.5 撮影,透視用
CRF-1 -150 150 1 撮影,透視用
CRF-1.5-150 150 1.5 撮影,透視用
備考 形名に用いた文字及び数字は,次による。
例 CR -0.5- 100
| | |
1項 2項 3項
1項 CR : 撮影だけに用いる。
CRF : 撮影及び透視に用いる。
2項 0.5,1,1.5 : 公称撮影用コンデンサ容量の値
3項 100,125,150 : 公称最高管電圧の値
5. 定格 X線高電圧装置の標準となる定格は,表5による。ただし,インバータ式X線高電圧装置の短
時間定格の負荷時間は,0.1sとする。
――――― [JIS Z 4702 pdf 9] ―――――
9
Z 4702 : 1999
表5 定格
a) インバータ式X線高電圧装置
標準となる形名(2) 公称最大電力 電源 長時間定格 短時間定格
kW 相数 周波数 定格標準電圧 管電圧管電流 管電圧 管電流 管電流時間積
Hz V kV mA kV mA mAs
IRF - 200-125 16 1 50又は60 100又は200 120 4以下 75 200 −
100 160
125 100
IR - 400-150 32 1 50又は60 200 − − 80 400 −
100 320
150 200
IRF - 400-150 32 1 50又は60 200 120 4以下 80 400 −
100 320
150 200
IRF - 630-150 50 1 50又は60 200 120 4以下 80 630 −
100 500
150 320
IRF - 630-150 50 3 50又は60 200又は415 120 4以下 80 630 −
100 500
150 320
IRF -1 000-150 80 3 50又は60 200又は415 120 4以下 80 1 000 −
100 800
150 500
IRF -1 250-150 100 3 50又は60 200又は415 120 4以下 80 1 250 −
100 1 000
150 630
CIRF - 5-120 − 1 50又は60 100又は200 120 4以下 70 − 5
100
120
CIR - 32-150 − 1 50又は60 100又は200 − − 80 − 32
100
150
BIRF - 160-125 − 1 50又は60 100又は200 120 4以下 80 160 −
100 100
125 100
BIR - 160-125 − 1 50又は60 100又は200 − − 80 160 −
100 100
125 100
BIR - 200-125 − 1 50又は60 100又は200 − − 75 200 −
100 160
125 100
――――― [JIS Z 4702 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS Z 4702:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60601-2-15:1988(MOD)
- IEC 60601-2-7:1998(MOD)
JIS Z 4702:1999の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 4702:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISC8308:1988
- カバー付きナイフスイッチ
- JISC8313:2016
- 配線用つめ付きヒューズ
- JISC8314:2015
- 配線用筒形ヒューズ
- JISC8370:1996
- 配線用遮断器
- JIST1001:1992
- 医用電気機器の安全通則
- JIST1005:1983
- 医用電気機器取扱説明書の様式
- JISZ4004:1989
- 医用放射線機器図記号
- JISZ4005:2012
- 医用放射線機器―定義した用語
- JISZ4511:2018
- X線及びγ線用線量(率)測定器の校正方法
- JISZ4701:1951
- 医療用薄ゴムシート
- JISZ4701:1997
- 医用X線装置通則
- JISZ4704:1951
- ゴム製氷ノウ
- JISZ4704:2005
- 医用X線管装置
- JISZ4711:1952
- ゴム製衛生サック
- JISZ4711:2006
- 診断用一体形X線発生装置
- JISZ4731:1982
- 医用X線装置用高電圧プラグ及びソケット
- JISZ4921:1994
- X線管電圧測定器
- JISZ8601:1954
- 標準数