10
Z 4721 : 2000
図4 輝度分布の測定
7.4.6 輝度分布と輝度不均一度の表示
a) 輝度分布は,出力像の1本以上の直径に沿った長さの関数として,相対輝度を表す曲線か又は数値の
表として示す。測定値は,入射面有効面積の直径の90%を超える範囲にわたって示す。輝度の分布を
一つの径についてだけ示す場合は,出力像の中で最大の輝度変化を示す直径についての値を示す。
b) 輝度不均一度は,7.4.5で計算された値(パーセント)を表記する。
7.5 X線遮へい試験 JIS Z 4701による。
7.6 像ひずみ(図5,図6参照)
7.6.1 一般条件 7.3.1を適用する。
7.6.2 X線ビーム 7.3.2a) b)による。
7.6.3 像ひずみ測定用の試験器具 像ひずみ測定用試験器具は,次による(図5参照)
a) 試験器具は,入射面に平行に,かつ,できるだけ接近させて置く。入射面までの距離は,10mm以下
とする。
b) 径方向局所的拡大率の測定のため,試験器具に設けられた目盛は入射野の中心を通らなければならな
い。
c) 試験器具は,中心からの距離が測定でき,X線を吸収する目盛で作られていなければならない。
d) 入射野の中心の決定と径方向局所的拡大率を測定するために,水平方向,垂直方向に等距離の目盛を
使用しなければならない。
e) 字ひずみの影響を受けないように積分拡大率を測定するために,円形の目盛を使用する。
f) 目盛間の距離は,10mmか入射面視野寸法の10%のどちらか小さい方を用いる。
g) 試験器具は,I. I. の中心を通ってそれに対称に置く。試験器具の中心軸からのずれは,公称入射面視
野寸法の2%以下とする。
7.6.4 像ひずみの測定 像ひずみの測定は,次による。
a) 像ひずみ測定のための配置を図6に示す。
b) . I. の出力面で光学的な手段を用いて試験器具の像寸法を測定する。像寸法は,目盛のついたマイク
ロメータを用いて測定するのがよい。結果の全体の精度は,積分像ひずみの場合で絶対値で2%,径
方向微分像ひずみの場合は,絶対値で3%以下でなければならない。
7.6.5 像ひずみの計算 像ひずみの計算は,次による。
a) 径方向微分像ひずみ (Vd)
ad ac
Vd
ac
ここに, ad= hd/Ld
――――― [JIS Z 4721 pdf 11] ―――――
11
Z 4721 : 2000
ac= hc/Lc
hd : 微分像ひずみ用試験器具の出力像寸法 (mm)
Ld : 微分像ひずみ用試験器具の長さ (mm)
hc : 中心用試験器具の出力像寸法 (mm)
Lc : 中心用試験器具の長さ (mm)
b) 積分像ひずみ (V1)
ai ac
Vi
ac
ここに, ai= hi/Li
ac= hc/Lc
hi : 積分像ひずみ用試験器具の出力像寸法 (mm)
Li : 積分像ひずみ用試験器具の長さ (mm)
hc : 中心用試験器具の出力像寸法 (mm)
Lc : 中心用試験器具の長さ (mm)
図5 像ひずみ測定用試験器具の例
――――― [JIS Z 4721 pdf 12] ―――――
12
Z 4721 : 2000
図6 像ひずみの測定
7.6.6 像ひずみの表示 像ひずみは,次による。
a) 像ひずみは,グラフ又は数値表で表す。
b) 径方向微分像ひずみは,入射面全面にわたり一つ以上の直径に沿って,入射面視野寸法の90%を超え
るところまで測定した結果を表示する。可変視野形I. I. の場合は,最大視野の入射面視野寸法につい
て測定した結果を表示する。この値は,入射面における距離の関数(絶対値又は相対値のどちらでも
よい。)として表示する。
c) 積分像ひずみは,任意で示され,一つ以上の直径に沿って,入射面における距離(絶対値又は相対値
のどちらでもよい。)の関数として表示する。
――――― [JIS Z 4721 pdf 13] ―――――
13
Z 4721 : 2000
7.7 コントラスト比及びベーリンググレア指数(図7参照)
7.7.1 一般条件 7.3.1を適用する。
7.7.2 X線ビーム X線ビームは,次による。
a) 7.3.2a),b),d),f)による。
b) 線質は,ピークX線管管電圧50±2kV,つまり,2.0±0.2mmのアルミニウムの半価層による線質でな
ければならない。これは全付加フィルタがアルミニウムで約3mmと等価である。
c) 7.3.2e)で決定される線質を用いてもよい。
7.7.3 コントラスト比測定用の試験器具 コントラスト比測定用試験器具は,次による。
a) 試験器具は,入射面に平行に,かつ,入射面の中心にできる限り接近させて置く。入射面までの距離
は,10mm以下とする。
b) 試験器具の種類 試験器具は円板で,次の1)及び2)の2種類とする。
1) 10%面積コントラスト比用試験器具(鉛板の厚さ3mm以上)
各入射面視野寸法に応じた試験器具を用いる。各入射面視野寸法によって決定された領域の10%
±0.5%の面積をもつような直径でなければならない。
2) 10mm直径コントラスト比用試験器具(鉛板の厚さ3mm以上)
試験器具の直径は10mm±0.5mmでなければならない。
7.7.4 コントラスト比の測定 コントラスト比の測定方法は,次による。
a) 輝度測定装置は,7.3.4の輝度測定装置 ( ) を用いる。公称像寸法の直径の3分の1の領域内を
測定する。
b) 輝度計の非線形性は,1%を超えてはならない。
c) 輝度計の暗電流による誤差は,最小輝度を測定する場合の1%を超えてはならない。
d) 試験器具は,中心軸上に設置し,中心軸から試験器具の中心が5mm以上離れてはいけない。
e) 出力像の輝度の測定は,出力像の中心で行わなければならない。10mm直径コントラスト比測定用試
験器具を用いた測定では,出力像の中心と輝度計の中心とのずれは0.1mm以内とし,10%面積コント
ラスト比測定用試験器具を用いた測定では,出力像の中心と輝度計の中心とのずれは,1.0mm以内と
しなければならない。
f) コントラスト比測定用試験器具があるときの,I. I. の光学的出力面での出力像の中心輝度 (LD) を輝
度測定装置を用いて測定する。試験器具を外し,X線強度が±3%以内になったことを確認してから,
同じ部位で試験器具がないときの輝度 (LB) として同様に測定する。
7.7.5 コントラスト比及びベーリンググレア指数の計算 コントラスト比及びベーリンググレア指数の
計算方法は,次による。
CR=LB/LD
VGI=LD/LB
ここに, CR : コントラスト比
VGI : ベーリンググレア指数
LB : 試験器具のないときの出力像の中心輝度 (cd/m2)
LD : 試験器具のあるときの出力像の中心輝度 (cd/m2)
7.7.6 コントラスト比及びベーリンググレア指数の表示 コントラスト比及びベーリンググレア指数の
表示方法は,次による。
例1. コントラスト比の表示
――――― [JIS Z 4721 pdf 14] ―――――
14
Z 4721 : 2000
10%面積コントラスト比 : 25 10mm直径コントラスト比 : 17
(試験器具の直径と線質とを明記する)
例2. ベーリンググレア指数の表示
10%面積ベーリンググレア指数 : 0.04 10mm直径ベーリンググレア指数 : 0.06
(試験器具の直径と線質を明記すること)
図7 コントラスト比の測定
7.8 解像度(図8参照)
7.8.1 一般条件 7.3.1を適用する。
7.8.2 X線ビーム X線ビームは,次による。
a) 7.3.2a) b)による。
b) 線ビームの広がりは,線源(焦点)から1 000mmの距離において,入射面視野寸法に等しくなるよ
うに,X線絞りを,X線管装置に取り付ける。
c) 線管の焦点の呼びは,0.3以下とする。
d) 測定に用いる管電圧は,4050kVとして,X線管とI. I. の間には付加フィルタなしとする。管電流
は,0.31.2mAとする。管電圧のリプル百分率は,10%以下とする。
なお,可変視野形I. I. で拡大視野の場合には,出力面輝度が同程度になるように,照射線量率を調
整する。
7.8.3 試験器具の位置 試験器具は,入射面に平行に置き,入射面までの距離は10mm以下とする。
7.8.4 試験器具の種類 JIS Z 4916に規定するX線用解像力チャートを用いる。ただし,これらのチャー
トでは,パターンのステップが粗すぎる場合には,板厚が鉛当量で50100 戰 ターンのチャ
ートを用いてもよい。
7.8.5 解像度の測定 I. I. の出力面での解像力チャートの像を,光学的に拡大して目視によって測定する。
このとき,解像していると判定するパターンが方向によって値の異なる場合には,低い方の値(2)とする。
注(2) 径方向解像度,接線方向解像度などを指す。
7.8.6 測定部位 中心解像度を1か所,周辺解像度を90°おきに4か所測定する。
7.8.7 解像度の表示 解像度の表示方法は,次による。
a) 解像度を表示する線対の単位,ミリメートル当たりの線対 (Lp/mm) で表す。
――――― [JIS Z 4721 pdf 15] ―――――
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JIS Z 4721:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61262-1:1994(MOD)
- IEC 61262-2:1994(MOD)
- IEC 61262-3:1994(MOD)
- IEC 61262-4:1994(MOD)
- IEC 61262-5:1994(MOD)
- IEC 61262-6:1994(MOD)
- IEC 61262-7:1995(MOD)
JIS Z 4721:2000の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 4721:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC7614:1993
- 照明の場における輝度測定方法
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JIST0601-1:2017
- 医用電気機器―第1部:基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項
- JISZ4005:2012
- 医用放射線機器―定義した用語
- JISZ4701:1951
- 医療用薄ゴムシート
- JISZ4701:1997
- 医用X線装置通則
- JISZ4916:1997
- X線用解像力テストチャート