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Z 4752-2-10 : 2005
附属書E(参考) 参考文献
この附属書Eは,本体に関連した事項を補足するもので規定の一部ではない。
1. Stanton L., Day J. L., Villafana T., Miller C. H. and Lightfoot D. A., “Dosage Evaluation in Mammography”,
Radiology, 1984, 150 : 577-584
2. Prado K. L., Rakowski J. T., Barragan F. and Vanek K. N., “Breast Radiation Dose in Film/screen Mammography”,
Health Physics, 1988, 55 : 81-83
3. Frederick E. E., Squillante M. R., Cirignano L. J., Hahn R. W. and Entine G., “Accurate Automatic Exposure
Controller for Mammography : Design and Performance”, Radiology, 1991, 178 : 393-396
4. Wu X. Barnes G. T. and Tucker D. M. “Spectral Dependence of Glandular Tissue Dose in Screen−Film
Mammography”, Radiology, 1991, 179 : 143-148
5. Wu X. Barnes G. T. and Tucker D. M. “Normalized Average Glandular Tissue Dose in Molybdenum Target−
Rhodium Filter aand Rhodium Target−Rhodium Filter Mammography”, Radiology, 1994, 193 : 83-89
――――― [JIS Z 4752-2-10 pdf 26] ―――――
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Z 4752-2-10 : 2005
附属書F(規定) ファントム及び試験器具
一般
X線装置の性能の不変性を確認するため,ファントム及び試験器具が必要である。これらは次の二つの
目的を満たすものである。
− X線ビームの減弱と硬化を考慮し患者を模擬するため。
− 所定の詳細な試験試料を含むことによって,画像の幾何学情報及び画質に関する情報を提供するため。
本体5. で規定された性能試験に関しては,一つのファントム及び三つの試験器具が必要である。これら
の主な特性は次に示す。
すべてのファントム及び試験器具はメタクリル樹脂 (PMMA : polymethyl-methacrylate) を使用すること
が望ましい。乳房撮影に用いる低いX線エネルギーでは,一般的に,組織等価として用いられる物質は,
その減弱特性が乳房組織に比べて大きく異なっている。PMMAはこの試験において一貫した結果をもたら
し,取扱いが容易で,乳房組織との関連性が広く研究されている。例えば,40 mm厚のPMMAは45 mm
厚の平均的な乳房組織に類似な特性を備え,この規格の幾つかの試験に基準の厚さとして用いられている。
備考 再現性のために,ファントム及び試験器具は常に乳房支持台の胸壁端にあわせるように配置す
ることが望ましい。
減弱ファントム
減弱ファントムは,乳房組織によるX線ビームの減弱,散乱及び硬化を模擬するために用いる。減弱フ
ァントムは,く(矩)形又は半円形で,長さが少なくとも150 mm,幅が少なくとも80 mmとする。減弱
ファントムは,同じ材質で分離できる板状とし,2060 mmの間を20 mm以下の厚さ間隔で調整できるも
のである。
各々の板の縁に近い所に埋め込む小さいマーカーは,特定のX線像に用いられた減弱ファントムの組合
せを識別するために有用である。
減弱ファントムの例を本体の付図1に示す。
高コントラスト試験器具(その1)
高コントラスト試験器具は,X線装置の高コントラスト解像度の不変性を試験するものである。この試
験器具は原子番号が高い薄いはく(箔)(例えば,20 m厚の鉛又は金)から切り出した周期的な棒状パタ
ーンを備える。この周期的なパターンは,く形波からなり,空間周波数の範囲は少なくとも515 Lp/mm
で,連続的又は少なくとも3本が一組として,隣り合った組は20 %以下の空間周波数で増減させる。棒状
パターンは,2 mm以下の厚さのPMMA製保護板上に取り付ける。棒状パターンは直角で少なくとも2方
向に置く。すべてのパターンを面積40×40 mmの中に収める。この試験器具はX線ビームに再現性良く
位置決めするためにその外部表面にマーカーを備えなければならない。
高コントラスト試験器具(その1)の例を本体の付図2に示す。
参考 JIS Z 4916に規定されているものは,公比1.25であるが,この試験に用いられるものと考えら
れる。
――――― [JIS Z 4752-2-10 pdf 27] ―――――
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Z 4752-2-10 : 2005
高コントラスト試験器具(その2)
高コントラスト試験器具(その2)は全体の概念の点で高コントラスト試験器具(その1)の代替品で同
等である。高コントラスト解像度の不変性を試験するに代替えできる配列を備える。高コントラスト試験
器具(その1)の棒状パターンの代わりに,金網構造を備える。幾何学的な特性の不変性を試験するため
の二つの鉄球配列(本体5.2を参照)には,高コントラスト試験器具(その1)で規定した周期的な棒状
パターンを組み合わせてもよい。
高コントラスト試験器具(その2)の例を,本体の付図3に示す。
フィルム/増感紙の密着試験器具
フィルム/増感紙の密着試験器具は乳房用カセッテに用いるX線フィルムと増感紙との十分な密着を試
験するものである。この試験器具は試験対象の乳房用カセッテの受像面より大きな金網からなる。金網の
保護と均一平面を保つため,金網は堅いアクリル (PMMA) によるサンドイッチ状態で固定されている。
金網はシャウカステンで拡大鏡を用いて観察するとき金網の構造が均一に見えるような品質のく形パタ
ーンを備えることが望ましい。
この試験器具はJIS Z 4905の附属書Eを参照することができる。
関連規格 JIS Z 4916 X線用解像力テストチャート
――――― [JIS Z 4752-2-10 pdf 28] ―――――
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附属書1(参考) JISと対応する国際規格との対比表
IEC 61223-2-10 : 1999,医用画像部門における品質維持の評価及び日常試験方
JIS Z 4752-2-10 : 2005 医用画像部門における品質維持の評価及び日常試験方法−第
2-10部 : 不変性試験−乳房用X線装置 法−第2-10部 : 不変性試験−乳房用X線装置
(I) ISの規定 (II) 国際 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異の
(IV) ISと国際規格との技術的差異
規格番号 の項目ごとの評価及びその内容 理由及び今後の対策
表示箇所 : 本体,附属書
表示方法 : 点線の下線
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
1.適用範 ディジタル画像処理を構 IEC 1 JISと同じ内容を記 IDT
囲 成しない乳房用X線装置 61223-2-10 載。
(細胞診用圧迫板,乳房撮
影定位装置など特別な付
属品を除く)について規
定。
2.引用規 この規格の一部を構成す IEC 2 一部を除きJISと同じ MOD/追加 IECにはZ 4905の該当 規定の内容に必要な最新のJISを追
格 るJISを列挙。 61223-2-10 内容を記載している。 項目なし。 加した (JIS Z 4905)。IECへ規格の改
訂を提案する予定である。
3.定義 規格に記載する用語等を IEC 3 JISと同じ用語記載。 IDT
定義。 61223-2-10
4.不変性 IEC
試験手順,基礎値,試験頻 4 JISと同じ内容を記 IDT
試験の概 61223-2-10
度,装置,器具などの概要 載。
要 を規定。
5.性能試 IEC
各試験項目の機器,手順, 5 MOD/変更 5.1画像濃度の適用基準
5.1,5.3,5.4を除き, 最新の規格IEC 60601-2-45ed.2 : 2001
験 評価,頻度などを規定。 61223-2-10 JISと同じ内容を記 で備考の値が異なる。 の規定に合わせた。
載。 5.3圧迫器の使用機器に学会のガイドライン等で使用される
参考で測定器を追加。 代用可能な測定器を参考として追加
Z4
5.4.2増感紙とフィルムした。
75
最新の規格JIS Z 4905 : 2005の内容に
の密着性試験において,
2-
2
合わせた。IECへ規格の改訂を提案す
5.4.2.2試験機器の追加,
-10
る予定である。
: 2005
2
――――― [JIS Z 4752-2-10 pdf 29] ―――――
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Z 4752-2-10 : 2005
Z4
2
(I) ISの規定 (II) 国際 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異の
(IV) ISと国際規格との技術的差異
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規格番号 の項目ごとの評価及びその内容 理由及び今後の対策
52-
表示箇所 : 本体,附属書
2-1
表示方法 : 点線の下線
0 : 2
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
00
番号 番号 の評価
5
5.4.2.3試験手順でX線
条件が異なる。
5.4.2.4データの評価及
び5.4.2.5適用される基
準が異なる。
6.適合に 試験報告書の適合に関す IEC 6 JISと同じ内容を記 IDT
関する報 る報告 61223-2-10 載。
告
付図 3 代替え可能な高コントラ IEC Figure 3 一部を除きJISと同じ MOD/変更 試験する金属球の位置 IEC規格の金属球の位置ではこの規
スト試験器具の図 61223-2-10 内容を記載している。 が異なる。 格の評価基準に適合しない。IECへ規
格の改訂を提案する予定である。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : MOD
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― IDT·················· 技術的差異がない。
― MOD/追加········· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
― MOD/変更········· 国際規格の規定内容を変更している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。
― MOD··············· 国際規格を修正している。
JIS Z 4752-2-10:2005の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61223-2-10:1999(MOD)
JIS Z 4752-2-10:2005の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 4752-2-10:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ4005:2012
- 医用放射線機器―定義した用語
- JISZ4752-1:2001
- 医用画像部門における品質維持の評価及び日常試験方法―第1部:総則
- JISZ4752-2-1:2005
- 医用画像部門における品質維持の評価及び日常試験方法―第2-1部:不変性試験―フィルム現像機
- JISZ4752-2-2:2001
- 医用画像部門における品質維持の評価及び日常試験方法―第2-2部:不変性試験―撮影用カセッテ及びフィルムチェンジャにおけるフィルム・増感紙の密着及び相対感度
- JISZ4752-2-3:2005
- 医用画像部門における品質維持の評価及び日常試験方法―第2-3部:不変性試験―暗室安全光条件
- JISZ4752-2-5:2001
- 医用画像部門における品質維持の評価及び日常試験方法―第2-5部:不変性試験―画像表示装置
- JISZ4905:2005
- 写真―医用撮影用カセッテ・増感紙・フィルム―寸法及び仕様