JIS Z 8000-11:2022 量及び単位―第11部:特性数 | ページ 2

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Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
Z8
4
表1−運動量の移動(続き)
00
番号 名称 記号 定義 説明
0-
1
11-4.2 オイラー数 Eu オイラー数は,流れの損失を特徴付けるために用いる。
管内の流体の流れにおいて,体積当たりの
1 : 2
(11-4.2) (Euler number) 運動エネルギーに対する流れの圧力損失内径(管)の大きさを考慮して,オイラー数を修正する。
0
Eu'=dlEu
2
の関係で,次の式による。
2(
Eu=Δp
I
ρυ2
SO8
ここで,
ここで, d : 管の内径(JIS Z 8000-3)
00
Δp : 圧力損失(JIS Z 8000-4) l : 長さ(JIS Z 8000-3)
00-
ρ : 密度(JIS Z 8000-4)
1
1 : 2
v : 速さ(JIS Z 8000-3)
0
11-4.3 フルード数 Fr フルード数は,浮力によって変わることがある。
流体の流れにおいて,物体の慣性力と引力
19
(11-4.3) (Froude number) の平方根との商で,次の式による。 ここで定義するフルード数の二乗又は逆数が用いられることが
)
Fr g あるが,誤った用法である。
l
ここで,
v : 流れの速さ(JIS Z 8000-3)
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
g : 自由落下の加速度(JIS Z 8000-3)
11-4.4 グラスホフ数 Gr 密度の変化を生じる熱膨張に起因する浮高温の垂直の近傍,管の中,又はブラフボディ(鈍頭物体)によ
(11-4.4) (Grashof number) 力と温度差に起因する自然対流におけるって加熱が起き得る。
粘性力との商で,次の式による。 特徴的な長さは,高温部の縦長さ,管の直径又は物体の有効長で
Gr=l3gανTν2
ある。
ここで, レイリー数(番号11-5.3)も参照。
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
g : 自由落下の加速度(JIS Z 8000-3)
αv : 体膨張係数(JIS Z 8000-5)
ΔT : 物体の表面と物体から遠く離れた
流体との熱力学温度(JIS Z 8000-
5)の差
ν : 動粘度(JIS Z 8000-4)

――――― [JIS Z 8000 pdf 6] ―――――

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Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
表1−運動量の移動(続き)
番号 名称 記号 定義 説明
11-4.5 ウェーバー数 We 流体は,気体又は液体である。
二つの異なる流体界面において,慣性力と
(11-4.5) (Weber number) 異なる流体は,気体中を移動する液滴又は液体中の気泡である
表面張力による毛細管現象力との関係で,
次の式による。 ことが多い。
We=ρυ2lγ
特徴的な長さは,一般的に気泡,又は液滴の直径である。
ここで, ウェーバー数の平方根はレイリー数という。
ρ : 当該流体の密度(JIS Z 8000-4)ここで定義するウェーバー数の平方根をウェーバー数というこ
v : 速さ(JIS Z 8000-3) とがあるが,その定義は推奨しない。
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3) 界面は混和しない二つの流体間にだけ存在する。
γ : 表面張力(JIS Z 8000-4)
11-4.6 マッハ数 Ma 流れの速さと音速との商で,次の式によマッハ数は,圧縮力と比較した慣性力との関係を表す。
(11-4.6) (Mach number) る。 理想気体において,
Ma=v/c p RT kT
c
ここで, M m
v : 物体の速さ(JIS Z 8000-3) ここで,γは比熱容量の比(JIS Z 8000-5)
c : 流体中の音速(JIS Z 8000-8)
11-4.7 クヌーセン数 Kn 粒子の平均自由行程と気体流の特徴的なクヌーセン数は,流れにおける気体が連続体のように振る舞う
(11-4.7) (Knudsen number) 長さとの商で,次の式による。 か否かを評価する尺度である。
Kn=λ/l 特徴的な長さlは,配管の直径のような気体が流れる領域の特
ここで, 徴的な大きさのこともある。
λ : 平均自由行程(JIS Z 8000-9)
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
Z8
11-4.8 ストローハル数 Sr, 周期的挙動をもつ非定常流の特徴的な周特徴的な長さlは,渦放出を引き起こす可能性がある流れ内の
000
(11-4.8) (Strouhal number), Sh 障害物の直径,又はその長さである。
期と特徴的な速さとの関係で,次の式によ
-
11
トムソン数 る。
: 2
(Thomson number)
Sr=flυ
02
ここで,
2(I
f : 渦の周波数(JIS Z 8000-3)
SO8
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
0
v : 流れの速さ(JIS Z 8000-3)
000-1
1 : 2019
5
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 7] ―――――

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Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
Z8
6
表1−運動量の移動(続き)
00
番号 名称 記号 定義 説明
0-
1
11-4.9 抗力係数 cD 流体中を移動する物体の抗力と慣性力と抗力係数は,与えられたレイノルズ数に対する物体の形状によ
1 : 2
(−) (drag coefficient) の関係で,次の式による。 って決まる。
0
cD=2FD
2
ρυ2A
2(ISO8
ここで,
FD : 物体への抗力(JIS Z 8000-4)
00
ρ : 流体の密度(JIS Z 8000-4)
00-
v : 物体の速さ(JIS Z 8000-3)
1
1 : 2
A : 断面積(JIS Z 8000-3)
0
11-4.10 バグノルド数 Bg 流体中を移動する物体の抗力と重力との特徴的な長さlは,物体の体積をその断面積で除したものであ
19
(−) (Bagnold number) 商で,次の式による。 る。
)
Bg=cDρυ2
lgρb
ここで,
cD : 物体の抗力係数(番号11-4.9)
ρ : 流体の密度(JIS Z 8000-4)
v : 物体の速さ(JIS Z 8000-3)
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
g : 自由落下の加速度(JIS Z 8000-3)
ρb : 物体の密度(JIS Z 8000-4)
11-4.11 バグノルド数,<固体粒 Ba2 固体粒子を移送する流体における抗力と
(−) 子> 粘性力との商で,次の式による。
2
(Bagnold number, <solid sd
Ba2 1/ fS1/2
1
particles>)
ここで,
ρs : 粒子の密度(JIS Z 8000-4)
d : 粒子の直径(JIS Z 8000-3)
γ=υ/d : せん断速度[せん断ひずみ(JIS
Z 8000-4)の時間導関数]
η : 流体の粘度(JIS Z 8000-4)
fS : 固体粒子の体積分率

――――― [JIS Z 8000 pdf 8] ―――――

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表1−運動量の移動(続き)
番号 名称 記号 定義 説明
11-4.12 揚力係数 c1, 揚力係数は翼の形状に依存する。
ある迎え角で翼から得る揚力と,流体中を
(−) (lift coefficient) cA 移動する翼形物体の慣性力との商で,次の
式による。
ρυ2S=FlqS
cl=2Fl
ここで,
Fl : 翼に係る揚力(JIS Z 8000-4)
ρ : 流体の密度(JIS Z 8000-4)
v : 物体の速さ(JIS Z 8000-3)
S=A cos α : 有効面積(JIS Z 8000-3)
ここで, α : 迎え角
A : 翼の面積
q=ρv2/2 : 動圧
11-4.13 推力係数 ct プロペラから得る有効推力と流体中の慣推力係数はプロペラの形状に依存する。
(−) (thrust coefficient) 性力との商で,次の式による。
ct=FT n2d4
ここで,
FT : プロペラの推力(JIS Z 8000-4)
n : 回転速度(JIS Z 8000-3)
ρ : 流体の密度(JIS Z 8000-4)
d : プロペラの先端径(JIS Z 8000-3)
Z8
11-4.14 ディーン数 Dn 曲管内の流体の流れの遠心力と粘度との
00
(−) (Dean number) 関係で,次の式による。
0-
1
2 rr
1
Dn
: 2
R
02
ここで,
2(
v : (軸)速さ(JIS Z 8000-3)
ISO8
r : 配管の半径(JIS Z 8000-3)
ν : 流体の動粘度(JIS Z 8000-4)
000
R : 配管の経路の曲率半径
0-1
(JIS Z 8000-3)
1 : 2019
7
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 9] ―――――

   8
Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
Z8
8
表1−運動量の移動(続き)
00
番号 名称 記号 定義 説明
0-
1
11-4.15 ベジャン数 Be 配管内の流体力学における機械的仕事と伝熱についても同様の数値が存在する(番号11-5.9)。
1 : 2
(−) (Bejan number) 動粘度は,運動量拡散係数ともいう。
摩擦エネルギー損失との商で,次の式によ
02
る。
2(
ην=ρΔpl2
Be=Δpl2
ISO8
η2
ここで,
000
Δp : 配管に沿った圧力降下(JIS Z
0-1
8000-4)
1 : 2
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
0
η : 粘度(JIS Z 8000-4)
19)
ν : 動粘度(JIS Z 8000-4)
ρ : 密度(JIS Z 8000-4)
11-4.16 ラグランジュ数 Lg 配管内の流体力学における機械的仕事とラグランジュ数は,次の式にもよる。
(−) (Lagrange number) La=Re·Eu
摩擦エネルギー損失との商で,次の式によ
る。 ここで,
Lg=lΔp Re : レイノルズ数(番号11-4.1)
ηυ
Eu : オイラー数(番号11-4.2)
ここで,
l : 配管の長さ(JIS Z 8000-3)
Δp : 配管に沿った圧力降下(JIS Z
8000-4)
η : 粘度(JIS Z 8000-4)
v : 速度(JIS Z 8000-3)
11-4.17 ビンガム数 Bm, 流路内の粘塑性材料の流れについて粘性
(−) (Bingham number), Bn 材料の降伏応力と粘性応力との商で,次の
可塑度 式による。
(Plasticity number) Bm=τd
ηυ
ここで,
τ : せん断応力(JIS Z 8000-4)
d : 特徴的な直径(JIS Z 8000-3),例
えば,実効流路幅
η : 粘度(JIS Z 8000-4)
v : 速さ(JIS Z 8000-3)

――――― [JIS Z 8000 pdf 10] ―――――

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JIS Z 8000-11:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 80000-11:2019(IDT)

JIS Z 8000-11:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8000-11:2022の関連規格と引用規格一覧