JIS Z 8000-11:2022 量及び単位―第11部:特性数 | ページ 4

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Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
Z8
1
表1−運動量の移動(続き)
4
00
番号 名称 記号 定義 説明
0-
1
11-4.34 ストークス数,<回転計 Stk2 浮遊体を用いて流体の垂直流を計量する一般的な使用では,この値を1.042倍する。
1 : 2
(−) > アルキメデス数(番号11-6.12)も参照。
回転計の校正のためのストークス数で,次
02
(Stokes number, の式による。
2(
<rotameter>), Stk2=r3gmρ(ρb−ρ) =r3gm
ν2(1ρ−1ρb)
ISO8
出力係数,<回転計> η2 ρb
(power coefficient,
0
ここで,
00
<rotameter>) r : 配管と浮遊体半径との比
0-1
g : 自由落下の加速度(JIS Z 8000-3)
1 : 2
m : 浮遊体の質量(JIS Z 8000-4)
01
ρ : 流体の密度(JIS Z 8000-4)
9)
η : 流体の粘度(JIS Z 8000-4)
ρb : 浮遊体の密度(JIS Z 8000-4)
v : 流体の動粘度(JIS Z 8000-4)
11-4.35 ストークス数,<重力> Stk3 流体中に落下する粒子の粘性力と重力と
(−) (Stokes number, の関係で,次の式による。
<gravity>) Stk3=υν(gl2)
ここで,
v : 粒子の特徴的な速さ(JIS Z 8000-3)
ν : 流体の動粘度(JIS Z 8000-4)
g : 自由落下の加速度(JIS Z 8000-3)
l : 落下長さ(JIS Z 8000-3)
11-4.36 ストークス数,<けん Stk4 流体中でけん(牽)引される粒子の引張力
(−) (牽)引> と内部摩擦力との商で,次の式による。
(Stokes number, <drag>) Stk4=FD(ηυl)
ここで,
FD : 引張抗力(JIS Z 8000-4)
η : 粘度(JIS Z 8000-4)
v : 速さ(JIS Z 8000-3)
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)

――――― [JIS Z 8000 pdf 16] ―――――

                                                                                                                                         15
Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
表1−運動量の移動(続き)
番号 名称 記号 定義 説明
11-4.37 ラプラス数 La, ラプラス数は,流体内部での運動量の移動と表面張力,特に消散
自由表面流動を特徴付ける,毛細管力と粘
(−) (Laplace number), Su 度との関係で,次の式による。 との比でもある。
スラットマン数 La=Su=γρlη2
ラプラス数は,次の式にもよる。
(Suratman number) ここで, La=Su=1Oh2
= Re2/We
γ : 表面張力(JIS Z 8000-4) ここで,
ρ : 流体の密度(JIS Z 8000-4) Oh : オーネゾルゲ数(番号11-7.4)
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3) Re : レイノルズ数(番号11-4.1)
η : 流体の粘度(JIS Z 8000-4) We : ウェーバー数(番号11-4.5)
11-4.38 ブレーク数 Bl ブレーク数は,多孔質媒体中を流れるレイノルズ数として説明
流体の流れにおいて,多孔質材料における
(−) (Blake number) 慣性力と粘性力との関係で,次の式によ可能である。
る。
Bl=υρl
η(1−ε)
ここで,
v : 流体の速さ(JIS Z 8000-3)
ρ : 流体の密度(JIS Z 8000-4)
l : 表面積で除した粒子の体積として
定義される特徴的な長さ(JIS Z
8000-3)
η : 流体の粘度(JIS Z 8000-4)
ε : 材料の気孔率(空隙率)
Z8
11-4.39 ゾンマーフェルト数 So, 潤滑境界における粘性力と荷重力との関この数の逆数が用いられることがあるが,誤った用法である。
00
(−) (Sommerfeld number) Sm 係で,次の式による。
0-
1
2
1
nr
: 2
So
pc
02
ここで,
2(I
η : 潤滑剤の粘度(JIS Z 8000-4)
SO8
n : 回転速度(JIS Z 8000-3)
0
p : 平均軸受圧力(JIS Z 8000-4)
000
r : 軸の半径(JIS Z 8000-3)
-1
1
c : 回転軸隙間の半径距離(JIS Z 8000-
: 2
3)
01
1
9
5
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 17] ―――――

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Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
Z8
1
表1−運動量の移動(続き)
6
00
番号 名称 記号 定義 説明
0-
1
11-4.40 テイラー数,<運動量移 Ta この量の平方根が用いられることがあるが,誤った用法である。
回転軸の遠心力と粘性力との関係で,次の
1 : 2
(−) 動> 式による。 環に対する回転軸のテイラー数は,次の式による。
0
Ta=4ω2l4ν2
/ ra3
2
(Taylor number, Taa
2(
<momentum transfer>) ここで,
I
ここで,
SO8
ω : 回転の角速度(JIS Z 8000-3) ω : 環に対する軸の角速度(JIS Z 8000-3)
l : 回転軸に垂直な長さ(JIS Z 8000-3)
0
ν : 動粘度(JIS Z 8000-4)
00
ν : 動粘度(JIS Z 8000-4)
0
r=(r2+r1)/2 : 環の平均半径(JIS Z 8000-3)
-1
1
a=(r2−r1) : 環の幅
: 2
ここで,
01
r1 : 環の内径
9)
r2 : 環の外径
ときには,この量の平方根が用いられるが,推奨しない。
11-4.41 ガリレイ数 Ga 壁上を流れる流体膜の重力と粘性力とのガリレイ数は,次の式にもよる。
(−) (Galilei number) 関係で,次の式による。 Ga=Re2·Ri 又は
Ga=gl3ν2
Ga=Re2/Fr2
ここで, ここで,
g : 自由落下の加速度(JIS Z 8000-3)Re : レイノルズ数(番号11-4.1)
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3) Ri : リチャードソン数(番号11-4.30)
ν : 流体の動粘度(JIS Z 8000-4) Fr : フルード数(番号11-4.3)
11-4.42 ウオマスリー数 Wo, 管内の脈動流体の慣性力と粘性力との関ウオマスリー数は,例えば,血流中の脈動流に用いる。
(−) (Womersley number) α 係で,次の式による。
WoR /
ここで,
R : 管の(有効)半径(JIS Z 8000-3)
ω : 振動の角周波数(JIS Z 8000-3)
ν : 流体の粘度(JIS Z 8000-4)

――――― [JIS Z 8000 pdf 18] ―――――

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Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
5 熱の輸送
熱の輸送が支配的な役割を果たすプロセスを特徴付けるために用いる特性数の名称,記号及び定義は,表2による。
熱(熱エネルギー)の輸送(JIS Z 8000-5)は,速度vの物質の移動(対流),温度差が存在する場合の伝導(拡散),又は放射のいずれかによって起
こる。対流の速度v,又は伝導の場合には,熱伝導率λ(JIS Z 8000-5)若しくは熱拡散率σ=λ/(ρcp)(JIS Z 8000-5)のような材料定数(温度,圧力な
ど他の量に依存し得る)に依存し,熱の輸送は,距離dに対して,ある時間tを必要とする。放射によるエネルギーの輸送は,瞬間的に起こるとみな
される。
表2−熱の輸送
番号 名称 記号 定義 説明
11-5.1 フーリエ数,<熱輸送> Fo 物質の特徴的な長さlは,しばしば,物質の体積とその加熱表
物質への熱伝導について,熱伝導率と熱エ
(11-5.1) (Fourier number, <heat 面との比として定義している。
ネルギー蓄積率との関係で,次の式による。
Fo=αt
transfer>) l2 この数の逆数を誤って用いることがある。
ここで,
α : 熱拡散率(JIS Z 8000-5)
t : 時間(JIS Z 8000-3)
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
11-5.2 ペクレ数,<熱輸送> Pe 熱ペクレ数は,次の式にもよる。
対流熱伝達率と熱伝導率との関係で,次の
(11-5.2) (Pclet number, <heat 式による。 Pe=Re·Pr
transfer>) Pe=υlα ここで,
Re : レイノルズ数(番号11-4.1)
Z8
ここで
v : 速さ(JIS Z 8000-3) Pr : プラントル数(番号11-7.1)
000
l : 伝熱方向の長さ(JIS Z 8000-3)質量移動に関しては,番号11-6.2“ペクレ数”を参照。
-
11
α : 熱拡散率(JIS Z 8000-5)
: 2022(ISO8 0000-1
1 : 201
1
9
7
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 19] ―――――

   18
Z 8000-11 : 2022 (ISO 80000-11 : 2019)
Z8
1
表2−熱の輸送(続き)
8
00
番号 名称 記号 定義 説明
0-
1
11-5.3 レイリー数 Ra レイリー数は,次の式にもよる。
熱膨張による浮力と,重力に垂直な加熱面
1 : 2
(11-5.3) (Rayleigh number) Ra=Gr·Pr
付近の浮力駆動流の自然対流における粘性
0
ここで,
2
力との関係で,次の式による。
2(
Ra=l3gανΔT Gr : グラスホフ数(番号11-4.4)
ISO8
να Pr : プラントル数(番号11-7.1)
ここで,
00
l : 壁からの距離(JIS Z 8000-3)
00-
g : 自由落下の加速度(JIS Z 8000-3)
1
1 : 2
αv : 流体の体膨張係数(JIS Z 8000-5)
0
ΔT : 壁の表面と壁から遠く離れた流体
19
との熱力学的温度差(JIS Z 8000-5)
)
ν : 流体の動粘度(JIS Z 8000-4)
α : 流体の熱拡散率(JIS Z 8000-5)
11-5.4 フルード数,<熱輸送> Fr* 流体の強制対流における重力と,熱輸送を
(−) (Froude number, <heat 起こす熱拡散力との商で,次の式による。
transfer>) Fr*=gl3
α2
ここで,
g : 自由落下の加速度(JIS Z 8000-3)
l : 特徴的な長さ(JIS Z 8000-3)
α : 熱拡散率(JIS Z 8000-5)

――――― [JIS Z 8000 pdf 20] ―――――

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JIS Z 8000-11:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 80000-11:2019(IDT)

JIS Z 8000-11:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8000-11:2022の関連規格と引用規格一覧