JIS Z 8105:2000 色に関する用語 | ページ 3

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Z 8105 : 2000
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応外国語
-845番号
(JIS Z 8113
番号)
1059 (光学)フィルタ 04-105
それを通過する放射の放射束若しくは光束,相対分光 (optical) ilter

(pdf 一覧ページ番号 )

                         分布,又はその両方を修正するために用いる正透過性
の(光学)素子。
備考 放射の相対分光分布を変えるか,又は変えな
いかに従って,選択性フィルタと,非選択性
フィルタ,中性フィルタ又は中性灰色フィル
タとを区別する。放射の色度を顕著に変える
選択性フィルタは色フィルタと呼ばれる。分
光分布は変えてもメタメリズムのために入
射する放射の色度をほとんど変えないもの
は,灰色フィルタと呼んでもよい。
04-108
1060 透明媒質(透明体) 透過は主として正透過で,通常,注目するスペクトル transparent medium
領域で高い正透過率をもつ媒質。 (04119)
備考 この媒質はその形が適当であれば,可視域で
透明であって,それを通して物体がはっきり
見える。
04-109
1061 拡散透光媒質(半透明 可視放射をほとんど拡散透過によって透過するため, translucent medium
体) それを通して物体がはっきりとは見えない媒質。 (04120)
1062 不透光媒質(不透明 注目するスペクトル領域で放射を透過しない媒質。04-110 opaque medium
体) (04121)

――――― [JIS Z 8105 pdf 11] ―――――

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Z 8105 : 2000
b) 主に測色に関する用語
番号 用語 定義 参考
IEC 対応外国語
60050-845
番号
(JIS Z 8113
番号)
2001 色,色彩 03-01
有彩色成分と無彩色成分との組合せからなる視知覚の colour
1. 知覚色, [02-18]
属性。この属性は,黄,オレンジ,赤,ピンク,緑, 1.(perceived)
(ちかくしょく) (03002,
青,紫などの有彩色名,若しくは白,灰,黒などの無 colour
色感覚, 03025)
彩色名を,明るい,暗いなどで修飾したもの,又はこ
れらの色名の組合せで記述される。
(いろかんかく)
色 備考1. 知覚色は,色刺激の分光分布,刺激面の寸
法,形,構成,及び周囲条件,観測者の視
覚系の順応状態,並びに観測者がなじんで
いる類似の状況での経験に依存する。
2. 知覚色は,幾つかの色の見えのモードで見
える。種々の色の見えのモードの名称は,
色知覚の質的及び形状,観察条件などの幾
何的な差を区別するためにある。幾つかの
比較的重要な色の見えのモードの用語は,
30013007に示す。
2. 心理物理色, 三刺激値のように,算出手法が規定された3個の数値 2.
(しんりぶつり による色刺激の表示。 (psychophysical)
しょく) 備考3. 知覚色,心理物理色とも,文脈から意味が colour
色刺激値, 明確な場合に限って,用語“色”又は“色
(いろしげきち) 彩”だけを用いてよい。

2002 色の表示, 色を,その心理的特性又は心理物理的特性によって主 specification of
表色 として定量的に,場合によっては定性的に表示するこ colour
と。
備考 一般に,心理物理的特性は三色表色系の色刺
激値によって,心理的特性はカラーオーダシ
ステムによって表す。
2003 色刺激 03-02
目に入って,有彩又は無彩の色感覚を生じさせる可視 colour stimulus
放射。 (03026)
2004 色刺激関数 03-03
放射輝度,放射パワーなどの放射量の分光密度による colour stimulus
波長関数としての色刺激の表記。 (03027) function

量記号 :
2005 相対色刺激関数 色刺激関数の相対分光分布。 03-04 relative colour
量記号 : (03028) stimulus function
2006 条件等色刺激, 03-05
等しい三刺激値をもっていて,分光分布は異なる色刺 metameric stimuli ;
条件等色対, 激。 (03029) metamers
メタマー 備考 このような性質を条件等色(性)metamerism
という。

――――― [JIS Z 8105 pdf 12] ―――――

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Z 8105 : 2000
番号 用語 定義 参考
IEC 対応外国語
60050-845
番号
(JIS Z 8113
番号)
2007 無彩色刺激 03-06
一般的な条件の下で,無彩(知覚)色を生じさせる色 achromatic stimulus
(むさいしょくしげ刺激。 (03030)
き) 備考 反射・透過物体の測色においては,完全拡散
反射・透過面(体)の色は,それを照明する
光源が高い彩度に見える場合を除いて,すべ
てのイルミナントに対して通常,無彩色刺激
とみなされる。
2008 有彩色刺激 03-07
最も普通な条件の下で,有彩(知覚)色を生じさせる chromatic stimulus
(色)刺激。 (03031)
2009 単色光刺激, 一つの単色放射からなる(色)刺激。 03-08 monochromatic
スペクトル刺激 (03032) stimulus ;
spectral stimulus
03-09
2010 (加法混色の)補色, 適当な比率で加法混色して,特定の無彩色刺激の三刺 complementary
補色刺激 (03033)
激値と同じ三刺激値を生じさせることができる1対の colour stimuli
色刺激。
2011 イルミナント, 03-10
それで照明された物体の色知覚に影響を及ぼす波長域 illuminant
測色用の光 全体の相対分光分布が規定されている放射。 (03034)
参考1. この用語は,以前は“標準”,“基準”等の
語と組み合わせて“···の光”と呼び,単独
の場合には“測色用の光”としたが,場合
によっては紫外波長域も含む分光分布を
表すので,IEC 60050-845の01-06[light
(光)]の定義1.及び2.と矛盾しないよう
に,イルミナントと呼ぶ。
2. この用語の対応英語illiuminantは日常英
語では,このような意味に限らず,物又は
場面を照明するどんな光に対しても用い
る。
2012 昼光イルミナント, 03-11
昼光のある様相とほぼ等しい相対分光分布をもつよう daylight illuminant
CIE昼光(イルミナン に定めたイルミナント。 (03035)
ト) 参考 昼光イルミナントは,主として北空について
の多くの分光測定値から統計的手法によっ
て各々の相関色温度における昼光の代表と
してCIEが定めた分光分布をいい,それを
明確にするためには,CIE昼光,又はCIE
昼光イルミナントと呼ぶ。

――――― [JIS Z 8105 pdf 13] ―――――

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Z 8105 : 2000
番号 用語 定義 参考
IEC 対応外国語
60050-845
番号
(JIS Z 8113
番号)
2013 (CIE) 標準イルミナISO/CIE 10526によって相対分光分布が規定されたイ03-12 CIE standard
ント, ルミナントA,及びD65。 (03036) illuminant
(CIE) 標準の光 備考 これらのイルミナントは,次のことを意図し
ている。
.14388
A,温度が 2848 ≒ 2856K である黒
.14350
体の放射;
.14388
D65,相関色温度 6500 ≒ 6504K の昼
.14380
光イルミナントで,紫外部を含む平均昼光
に相当する(JIS Z 8720参照)。
参考1. JIS Z 8720では,前版 (Z 8720 : 1983) まで
は,次項の補助標準イルミナントCも標
準イルミナントに加えていた。
2. IEC 60050-845では,上記に加えてイルミ
ナントB(廃止)も記している。
2014 補助標準イルミナン CIE15.2によって相対分光分布が規定された,その相 − supplementary
ト, 関色温度がケルビン (K) 単位で,それぞれ, (03037) standard
補助標準の光 .1438 8 .1438 8 .1438 8 illuminant
5 000 ,5 500 及び 7 500 であ
.1438 0 .1438 0 .1438 0
る3種類の昼光イルミナントD50,D55及びD75,並び
に従来のCIE標準イルミナントC。
参考1. この用語は,IEC 60050-845にはないが,
JISで定めたものである。Publ. CIE15.2で
は,A,C,D65及びその他の昼光イルミナ
ントD50,D55及びD75を測色用のイルミナ
ントとしてほぼ同格に扱っている。
2. 補助標準イルミナントCは,主に過去の
データとの関連を必要とする場合に用い
る。
2015 (CIE) 標準光源 仕様がCIEによって規定され,その相対分光分布が標03-13 CIE standard
準イルミナントに近似する人工光源。 (03038) sources
備考1. 標準光源Aの仕様は次による。
分布温度が約2 856Kの透明バルブ−ガス
入りタングステンコイル電球。
2. 標準イルミナントD65を実現する人工光
源は,未だ確定されていない(2016参照)。
参考 補助標準イルミナントCに対しては,以前
は標準光源Aに規定の溶液フィルタをかけ
て実現できる標準光源Cが定められていた。

――――― [JIS Z 8105 pdf 14] ―――――

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Z 8105 : 2000
番号 用語 定義 参考
IEC 対応外国語
60050-845
番号
(JIS Z 8113
番号)
2016 常用光源(色比較用 物体色の色比較を行う場合に,実用的に標準イルミナ daylight simulator
の) ントD65並びに補助標準イルミナントD50,D55及びD75
の代用として用いられる相対分光分布をもつ人工光
源。
備考 その特性評価方法及びそれによる等級A
Dの区分は,JIS Z 8720附属書に定められて
いる。
2017 北空昼光 物体色の色比較を行う場合に,実用的に標準イルミナ north sky light
ントD65及びその他の昼光イルミナントDTの代用とし
て用いられる,北半球における北空からの自然昼光。
通常,日の出3時間後から日の入り3時間前までの太
陽光の直射を避けた天空光をいう。
03-14
2018 等エネルギー白色光, 波長の関数として表した放射量の分光密度が,可視波 equi-energy
等エネルギースペク長全域にわたって一定である放射のスペクトル。 (03039) spectrum ;
トル 備考 等エネルギー白色光は,ときにはイルミナン equal energy
トとして用いられて,その場合は記号Eで spectrum (USA)
表す。
2019 加法混色 03-15
複数の色刺激を,網膜の同じ箇所に同時に若しくはフ additive mixture of

(pdf 一覧ページ番号 )

                         リッカを生じない程度の高い周波数で交互に入射させ         colour stimuli
るか,又は分解して見えない程度の細かいモザイク状
などの配置で結像させて行う色刺激の混合方法。
2020 加法混色の原色 一般の加法混色に用いる基本の色刺激。任意の色を再 additive colour
現するには互いに独立な三つの色刺激が必要であっ primaries
て,加法混色の色域(2092参照)を広げるために,通
常,適当な赤,緑及び青紫の3色を用いる。
備考 三色表色系を定義するために正確に規定し
た加法混色の3原色は,実在しない仮想の色
刺激も含んで,特に原刺激(2028参照)と
いう。
2021 減法混色 色フィルタ等の選択性がある吸収媒質の重ね合わせに subtractive colour
よって,個々の吸収媒質とは異なった色を作る混合方 mixture
法。
2022 減法混色の原色 減法混色に用いる基本の吸収媒質(の色)。任意の色を subtractive
再現するには互いに独立な3種の吸収媒質が必要であ primaries
って,減法混色の色域(2092参照)を広げるために,
通常,シアン(スペクトルの赤部を吸収する),マゼン
タ(スペクトルの緑部を吸収する)及び黄(スペクト
ルの青紫部を吸収する)の3媒質を用いる。
参考 減法混色の原色では,その色刺激値ではなく
て,分光吸収率曲線の形が問題である。その
意味では,色に“媒質の性質”の意味を含ま
ない用語の体系の中では,原色の語は厳密さ
を欠く。

――――― [JIS Z 8105 pdf 15] ―――――

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JIS Z 8105:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8105:2000の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8113:1998
照明用語