15
Z 8105 : 2000
番号 用語 定義 参考
IEC 対応外国語
60050-845
番号
(JIS Z 8113
番号)
2023 等色(とうしょく), 03-16
与えられた色刺激と,色が等しく見える別の色刺激を colour matching
色合わせ(いろあわ作る行為。 (03041)
せ) 備考 この用語は,視感色彩計で二つの視野の色が
等しくなるように調整すること,及びあるイ
ルミナントの下で基準の物体と等しい知覚
色をもつ別の物体を調合又は選出すること
に同じように用いられる。日本語では,前者
の意味には主に等色を,後者の意味には主に
色合わせを用いる。IEC 60050 (845) では,
このように二つの定義があることは英語及
び独語共に同様で,どちらも1種類の語を二
つの意味に用いるが,仏語及び露語では前者
の意味だけに用いると記している。
2024 グラスマンの法則 03-17
加法混色における等色の性質を表す,次の三つの経験 Grassmanns laws
法則。 (03042)
1. ある等色状態を詳述するには,互いに独立な3個
の変数が必要で,かつ,十分である。
2. 加法混色では,混合する成分の分光組成ではなく,
その三刺激値だけが関係する。
3. 加法混色において混色する一つ以上の成分が連続
的に変化するならば,結果の色の三刺激値も連続
的に変化する。
備考 グラスマンの法則は,標準的な観測条件でだ
け成り立つもので,例えば,視野の明るさレ
ベルが低く明所視条件から外れる,グレアを
感じるほど高い,又は等色するそれぞれの視
野の大きさが一定でないような観測条件で
は成り立たない。
2025 (フォン・クリース 03-18
一つの順応条件の下で互いに等色している色刺激は, (von Kries)
の)等色不変則 別の順応条件でも等色し続けるという経験法則。 (03043) persistence law
備考 フォン・クリースの等色不変則は,グラスマ
ンの法則の場合と同様に,すべての観測条件
には適用できない。
2026 アブニーの法則 二つの色刺激AとBとが等しい明るさに知覚され,ま 03-19 Abneys law
た別の二つの色刺激CとDとが等しい明るさに知覚さ(03044)
れるならば,混合刺激A+CとB+Dともまた等しい
明るさに知覚されるという経験法則。
備考 アブニーの法則の妥当性は,観測条件に強く
依存する(2018備考及び3015参照)。
2027 三色表色系 適切に選ばれた3個の原刺激の加法混色による等色に03-20 trichromatic system
(さんしょくひょう (03045)
基づいて,色刺激を三刺激値によって記述する体系。
しょくけい) 参考 特定の (R), (G), (B) の原刺激を用いた
三色表色系を変換して,CIEのXYZ表色系
及びX10Y10Z10表色系が定められている。
――――― [JIS Z 8105 pdf 16] ―――――
16
Z 8105 : 2000
番号 用語 定義 参考
IEC 対応外国語
60050-845
番号
(JIS Z 8113
番号)
2028 原刺激 三色表色系が基礎とする3個の色刺激のセット。 03-21 reference colour
(pdf 一覧ページ番号 )
備考1. 原刺激は,実在する色刺激か,又はその線 stimuli
形結合で定義される理論的刺激である。こ
の原刺激の単位は,測光量若しくは放射量
の単位で表すか,又はより一般的にそれら
の量の比だけを記述するか,若しくは特定
の無彩色刺激に等色することによって定
められる単位で表す。
2. 2種類のCIE表色系の原刺激は記号 [X],
[Y], [Z] 及び [X10], [Y10], [Z10] で表
す。
2029 三刺激値 03-22
与えられた三色表色系において,試料の色刺激と等色 tristimulus values
するための3個の原刺激の量。 (03047) (of a colour
備考 2種類のCIE表色系では,三刺激値は記号X, stimulus)
Y,Z及びX10,Y10,Z10で表す。
03-23
2030 等色関数(三色表色系 可視波長の全域にわたって,それぞれ等しい放射パワ colour-matching
の) ーをもつ単色光刺激の三刺激値。 (03048) function (of a
[とうしょくかんす 備考1. 与えられた波長における等色関数の一組3 trichromatic
う(さんしょくひょう 個の値を,等色係数colour matching system)
しょくけいの)] coefficients(以前はスペクトル三刺激値
spectral tristimulus values)という。
曰
2. 等色関数は,ある色刺激の色刺激関数
( ‰ 刺激値を計算するために用い
る。
3. CIE表色系では,等色関数は記号x (
y( z( x( yび10
( 10 z 10
( ‰
2031 等色式 03-24
二つの色刺激の等色の代数的又はベクトル的な表示。 colour equation
(とうしょくしき) (03049)
例えば,次のような3個の原刺激による加法混色の表
示。
C [C] =X [X] +Y [Y] +Z [Z]
備考 記号=は等色を表し,“等色”又は“マッチ”
と読む。括弧を付けない文字記号は,括弧を
付けた文字記号で示す色刺激の量を表す。例
えば,C [C] は,色刺激 [C] のC単位を表
す。記号+は,色刺激の加法混色を表す。
2032 色空間 色の幾何学的表示に用いる,通常3次元の空間。 03-25 colour space
(pdf 一覧ページ番号 )
2033 色立体 03-26
ある表色の体系において,表面色が占有する色空間の colour solid
領域。 (03051)
2034 色票集 03-27
一定の規則に従って配列し,それぞれ記号を付けた色 colour atlas
票(2035参照)の系統的集合。 (03052)
――――― [JIS Z 8105 pdf 17] ―――――
17
Z 8105 : 2000
番号 用語 定義 参考
IEC 対応外国語
60050-845
番号
(JIS Z 8113
番号)
2035 色票 色の表示などを目的とする色紙又は類似の材料による colour chip
表面色の標準試料。特定の基準,例えば,JIS Z 8721
に基づいて作成した色票を標準色票という。
備考 特定の色の属性が一定である色票を平面上
に配列したものをカラーチャートcolour
chartといい,色票集は,カラーチャートを
編集して作られる。
2036 XYZ表色系, 03-28
CIEが1931年に採択した原刺激 [X], [Y], [Z] 及び CIE 1931 standard
CIE 1931(標準)表色 CIE等色関数x ( y( z( ‰ いて,任意のcolorimetric
(pdf 一覧ページ番号 )
系 分光分布の三刺激値を決定する表色の体系。 system (XYZ)
(ひょうしょくけい) 備考1.y ( ‰ 標準分光視感効率V ( ‰
しいので,三刺激値のYの値は輝度に比例
する。
2. この表色系は,視覚が約1約4 (0.017
0.07rad) の中心視の視野に適用される。
03-29
2037 X10,Y10,Z10表色系,CIEが1964年に採択した一組の原刺激 [X10], [Y10], CIE1964
x(
CIE 1964(補助標準) [Z10] 及びCIE等色関数10 y( 10 z ( 10 ‰
(03054) supplementary
表色系 用いて,分光分布が任意の色刺激の三刺激値を決定す standard
る色表示の体系(CIE出版物No.15.2参照)。 colorimetric
備考1. この表色系は,視角が4 (0.07rad) を超え system
る中心視の視野に適用される。 (X10Y10Z10)
2. この表色系を用いる場合は,色刺激値を表
す量記号のすべてに添字10を付けて
(CIE1931表色系の量記号と)区別する。
3. 三刺激値Y10は,輝度に比例しない。
2038 CIE等色関数 CIE1931表色系における関数x ( y( z ( 03-30 CIE
x(
はCIE1964表色系における関数10 y( 10 z 10
(03055) colour-matc-hing
( ISO/CIE 10527及びCIE出版物No.15.2参照)。 functions
2039 CIE 1931測色標準観 等色の特性が,CIEが1931年に採択した等色関数x 03-31 CIE 1931 standard
測者 ( y( z( ‰歎 する仮想の観測者。
(03056) colorimetric
observer
2040 CIE 1964測色補助標 x
等色の特性が,CIEが1964年に採択した等色関数10 03-32 CIE 1964
準観測者 ( y( 10 z( 10 ‰歎 する仮想の観測者。 (03057) supplementary
standard
colorimetric
observer
2041 色度座標 三刺激値の各々の,それらの和に対する比。 03-33 chromaticity
(しきどざひょう) (03058)
備考1. 三つの色度座標の和は1になるので,それ coordinates
らの内の二つだけで色度が定められる。
2. CIE標準表色系では,色度座標は記号x,
y,z及び記号x10,y10,z10で表される。
――――― [JIS Z 8105 pdf 18] ―――――
18
Z 8105 : 2000
番号 用語 定義 参考
IEC 対応外国語
60050-845
番号
(JIS Z 8113
番号)
2042 色度 03-34
色度座標によって,又は主波長若しくは補色主波長と chromaticity
純度との組合せによって定められる色刺激の性質。(03059)
参考 色度は,三次元で表される心理物理的色から
測光量の次元を除いた色の二次元的性質と
しても定義される。
2043 色度図 03-35
色度座標で定められる図上の点が色刺激の色度を表す chromaticity
平面図。 (03060) diagram
備考 CIE標準表色系では,通常,yを縦座標とし,
xを横座標とするxy色度図を用いる。
2044 xy色度図, CIE標準表色系において,通常,yを縦座標とし,xを(03-35) , ychromaticity
CIE 1931色度図 横座標とする色度図。 (03061) diagram
2045 x10y10色度図, −
CIE 1964補助標準表色系において,通常,y10を縦座標, x10, y10 chromaticity
CIE 1964色度図 x10を横座票とする色度図。 (03062) diagram
単色光刺激の色度座標。
2046 スペクトル色度座標, 03-36 spectral
単色光色度座標 量記号 : x ( y( z( (03063) chromaticity
coordinates
2047 スペクトル軌跡, 03-37
色度図上又は三刺激値空間(三刺激値の各々を直交す spectrum locus
(pdf 一覧ページ番号 )
単色光軌跡(たんしょ る3座標とする色空間)において,単色光刺激を表す
くこうきせき) 点の軌跡。
2048 紫刺激 03-38
色度図上で,特定の無彩色刺激を表す点,並びに380nm purple stimulus
(pdf 一覧ページ番号 )
及び780nmにほぼ相当するスペクトル軌跡の両端によ
って定められる三角形内にある点によって表される色
刺激。
2049 純紫軌跡, 波長がほぼ380nmと780nmとの単色光刺激の加法混色 03-39 purple boundary
(じゅんむらさききを表す色度図上の線又は三刺激値空間内の平面。 (03066)
せき)
純紫限界
2050 最明色(刺激) 分光放射輝度率は,どの波長でも1を超えないで,そ03-40 optimal colour
(pdf 一覧ページ番号 )
[さいめいしょく(し の物体としての輝度率が,各々の色度に対して理論上 stimuli
げき)] 可能な最大値をもつ物体に相当する物体色刺激。
備考1. これらの刺激は,一般に,その可視波長域
内の分光放射輝度率が1か0であって,その
値の変換点は,2個以内である。
2. これらの刺激の輝度率及び色度座標は,非
蛍光性物体による色立体の限界を定める。
3. 与えられた輝度率に対してこれらの刺激
は,非蛍光性物体で可能な最高純度を定め
る。
2051 無輝面, 三刺激値空間の中で,輝度が0である色刺激の軌跡を03-43 alychne
無輝線, 表す面。 (03068)
アリクネ 備考 この面は,三刺激値空間の原点を通り,また
任意の色度図と直線で交わって,その直線も
アリクネ(無輝線)と呼ぶ。無輝線は,スペ
クトル軌跡と純紫軌跡とで囲まれる色度範
囲の完全に外側に存在する。
――――― [JIS Z 8105 pdf 19] ―――――
19
Z 8105 : 2000
番号 用語 定義 参考
IEC 対応外国語
60050-845
番号
(JIS Z 8113
番号)
03-44
2052 主波長(色刺激の) 特定の無彩色刺激と適当な比率で加法混色することに dominant
(pdf 一覧ページ番号 )
よって,試料色刺激に等色するような単色光刺激の波 wavelength (of a
長。 colour stimulus)
量記号 :
備考 紫刺激の場合は,主波長の代わりに補色主波
長を用いる。
2053 補色主波長(色刺激 03-45
試料の紫刺激と適当な比率で加法混色することによっ complementary
の) (03070)
て,特定の無彩色刺激に等色するような単色光刺激の wavelength (of a
波長。 colour stimulus)
量記号 :
2054 純度(色刺激の) 03-46
単色光刺激と特定の無彩色刺激とを加法混色して試料 purity (of a colour
(pdf 一覧ページ番号 )
色刺激に等色するとき,その単色光刺激と特定の無彩 stimulus)
色刺激との量の比率を示す数値。
備考1. 紫刺激の場合は,単色光刺激の代わりに純
紫軌跡上の色刺激を用いる。
2. 加法混色の比率は,種々の方法で測ること
ができて,その方法によって2056刺激純
度及び2055輝度純度が区別して定義され
る。
2055 輝度純度 03-47
単色光刺激と特定の無彩色刺激とを加法混色して,試 colorimetric purity
(pdf 一覧ページ番号 )
料色刺激に等色するとき,次の関係式によって定義す
る量。
量記号 : pc
Ld
pc ····································(1)
(La Ld )
ここに,Ld及びLaは,それぞれ単色光刺激及び
無彩色刺激の輝度である。
備考1. 紫刺激の場合は,2054の備考1.を参照。
2. XYZ表色系では,輝度純度pcと刺激純度
peとは次の関係にある。
yd
pc pe ··········································(2)
y
ここに,yd及びyは,単色光刺激及び試料色刺激
の色度座標yである。
3. X10Y10Z10表色系では,輝度純度pc,10は式(2)
のpe,yd,yを,それぞれpe,10,yd,10,y10
に置き換えたもので定義される。
――――― [JIS Z 8105 pdf 20] ―――――
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JIS Z 8105:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.180 : 光学及び光学的測定 > 17.180.20 : 色及び光の測定
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.17 : 度量衡及び測定.物理的現象(用語集)
JIS Z 8105:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8113:1998
- 照明用語