この規格ページの目次
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Z 8405 : 2008 (ISO 13528 : 2005)
開始
付与された値とその
附属書Bによって試料調製方法を 不確かさを技能試験前に
決定しているか? いいえ
チェック
はい
次から一つを適用する。 次から一つを適用する。
5.2 定式化 5.3 認証参照値 5.4 参照値 5.5 熟練試験所による合意値 5.6 参加試験所による合意値
技能試験の前に, いいえ
技能評価の標準偏差
を決定する
はい
次を使用する付与された値の 次から一つを適用する。 次を適用する。
決定方法を確認する。 6.2 規定値 6.6 単一技能試験
4.2 付与された値の不確かさ 6.3 達成期待レベル スキームによっ
の上限に関するガイドライン 6.4 一般的なモデル て得たデータ
6.5 精度評価実験結果
次によって,使用した反復測定 単一ラウンドの技能試験スキー
数を確認する。
ムを実施する
4.3 測定の繰返し回数の選択の
ためのガイドライン
次の中から一つを使用し,ラウンドの
性能統計を計算する。
7.1 試験所のかたよりの推定値
7.2 パーセンテージ差分
7.3 順位及びパーセンテージ順位
7.4 z-スコア
7.5 En 数
7.6 z′-スコア
7.7ζ(ゼータ)-スコア
7.8 Ezスコア
該当する場合,次を適用する。
次のうち一つ又は複数を使用し,ラウンドの
次のうち一つを使用し,複数ラウンドに
5.7 付与された値の比較 性能統計をグラフィカルに表示する。わたる性能統計を組み合わせる。
6.7 技能試験から得た精度の値 9.2 z-スコアのシューハート管理図
と設定値との比較 8.2 成績スコアのヒストグラム
9.3 z-スコアの累積和管理図
8.3 標準化された試験所のかたよりの
9.4 試験所平均に対する標準化した試験
棒グラフ
所のかたよりのプロット
8.4 標準化された併行性の棒グラフ
8.5 Youdenプロット
8.6 併行精度の標準偏差のプロット
8.7 分割試料
結果を参加者に報告する
開始に
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図1−技能試験スキームを実施時,統計的手法の使用が必要な各種活動を示すフローチャート
――――― [JIS Z 8405 pdf 6] ―――――
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Z 8405 : 2008 (ISO 13528 : 2005)
1 適用範囲
この規格は,JIS Q 0043(すべてのパート)を補足するものであり,技能試験スキームから得たデータ
を解析するためにオーガナイザが使用する適切な統計的手法の詳細を説明し,当該スキーム中の参加者及
び認定団体による実際の使用に関する勧告を与える。
この規格は,試験所が得た測定結果が,許容できないレベルのかたよりの証拠を表しているものではな
いことを証明するために適用する。(同等性の証明に適用できるが,同等性をもたないことの証明には用い
ることができない。)
これは,定量的データに適用できるが,定性的データには適用できない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 13528:2005,Statistical methods for use in proficiency testing by interlaboratory comparisons (IDT)
なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Q 0043-1:1998,試験所間比較による技能試験 第1部 : 技能試験スキームの開発及び運営
注記 対応国際規格 : ISO/IEC Guide 43-1:1997,Proficiency testing by interlaboratory comparisons−Part
1 : Development and operation of proficiency testing schemes (IDT)
JIS Z 8101-1 統計−用語と記号−第1部 : 確率及び一般統計用語
注記 対応国際規格 : ISO 3534-1:1993,Statistics−Vocabulary and symbols−Part 1 : Probability and
general statistical terms (MOD)
JIS Z 8101-2 統計−用語と記号−第2部 : 統計的品質管理用語
注記 対応国際規格 : ISO 3534-2:1993,Statistics−Vocabulary and symbols−Part 2 : Statistical quality
control (MOD)
JIS Z 8402-1 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第1部 : 一般的な原則及び定義
注記 対応国際規格 : ISO 5725-1,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and results
−Part 1 : General principles and definitions (IDT)
JIS Z 8402-2 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第2部 : 標準測定方法の併行精度及
び再現精度を求めるための基本的方法
注記1 対応国際規格 : ISO 5725-2,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and
results−Part 2 : Basic method for the determination of repeatability and reproducibility of a
standard measurement method (IDT)
注記2 ISO 5725-2は,対応国際規格では参考文献となっているが,規定事項として引用している
ため,引用規格に追加する。
JIS Z 8402-5:2002 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第5部 : 標準測定方法の精度
を求めるための代替法
注記1 対応国際規格 : ISO 5725-5,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and
results−Part 5 : Alternative methods for the determination of the precision of a standard
measurement method (IDT)
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Z 8405 : 2008 (ISO 13528 : 2005)
注記2 この規格は対応国際規格では参考文献となっているが,規定事項として引用しているため,
引用規格に追加する。
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8101-1,JIS Z 8101-2及びJIS Z 8402-1によるほか,次に
よる。
なお,この規格で用いる記号の一覧を附属書Aに規定する。
3.1
試験所間比較 (interlaboratory comparison)
あらかじめ決定された条件に従う,二つ以上の試験所による同一又は類似の試験品目についての試験の
企画・調整,実施及び評価。
注記 この定義は,JIS Q 0043-1を採用したものである。
3.2
技能試験 (proficiency testing)
試験所間比較の手段による試験所試験成績の決定。
3.3
付与された値 (assigned value)
特定量に属する値であり,場合によって慣例に基づいて,特定の目的に適合する不確かさをもつことが
認められたもの。
3.4
技能評価のための標準偏差 (standard deviation for proficiency assessment)
使用可能な情報に基づく,技能評価に使用するばらつきの尺度。
3.5
z-スコア (z-score)
試験所のかたよりの標準化された尺度。付与された値と技能評価のための標準偏差を用いて計算する。
3.6
コーディネータ (coordinator)
技能試験スキームの作業に必要な全活動を調整する責任をもつ組織(又は者)
4 技能試験の計画及び解釈のための統計ガイドライン
(JIS Q 0043-1,5.4.2参照)4.1 処置信号及び警戒信号
4.1.1 この規格は,技能試験中に得られるデータに対して,処置信号又は警戒信号を発信するかどうかを
判断するための基準となる値又はグラフィックな基準を示す。優秀なスタッフがおり,運営が良好である
試験所においても,異常な結果が発生することがある。さらに,標準化された測定方法が,精度評価実験
によって実証された場合であっても,数回の技能試験スキームの後に不具合が明らかになることがある。
技能スキーム自体に不具合がある場合もある。これらの理由によって,ここに規定する基準を用いて,検
討対象の測定方法を実施するのに不適格であるとして,試験所を不良と判定してはならない。技能試験を
試験所判定に使用する場合には,その目的に合った適切な基準を設定しなければならない。
4.1.2 ここに規定する基準は,技能評価のための標準偏差が実際に観測された結果に基づいている場合
(6.46.6による方法の一つを使用した場合)に,この基準によって示される処置信号が,その測定結果
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Z 8405 : 2008 (ISO 13528 : 2005)
についての調査及び是正処置を必要とすることを意味するように,設計している。
4.1.3 コーディネータは,対象となる測定の技能試験データに予想されるばらつきについて,主な変動原
因を理解していることが望ましい。データ解析の第1手順では,測定結果の分布を調べ,予想していなか
った変動原因が存在するかどうかを検討する。例えば,測定結果の分布が二山になっている場合は,異な
った方法による測定,汚染された試料の測定,又は記載不備の指示書に基づく測定の結果によって得る分
布が混在している可能性がある。この状況では,懸案となる事項をデータ解析や評価の前に解決しておく
必要がある。認定機関は,技能試験が不合格の場合の対処方針を用意しておかなければならない。フォロ
ーアップ処置は,認定機関の方針又は試験所の品質マネジメントの手順によって決定する。ただし,試験
所が技能試験の結果,不合格となった場合には,一般的に推奨される処置が存在する。技能試験における
不満足な結果に対する試験所による処置のガイダンスは4.1.4による。
4.1.4 技能評価に用いる標準偏差が実際に観測された結果に基づくスキームで,結果が処置信号を示した
場合,試験所は,必要に応じてコーディネータ又は認定機関と協議の上,適切な調査及び是正処置を決定
しなければならない。上記の実施を回避する正当な理由がない場合,試験所はその手順を確認し,試験所
のスタッフによるそのような結果の再発を防止するために,一つ又は複数の是正処置を特定しなければな
らない。試験所はコーディネータに問題の原因に関して助言を求めたり,又は,他の専門家に相談するよ
うにコーディネータに依頼してもよい。試験所は,それ以後も,是正処置の有効性を評価するために技能
試験スキームに参加しなければならない。適切な是正処置の候補を次に示す。
a) スタッフが測定手順を理解し,これに従っていることを確認する。
b) 測定手順の詳細がすべて正しいことを確認する。
c) 装置の校正,及び試薬の組成を確認する。
d) 疑わしい装置又は試薬を交換する。
e) スタッフ,装置及び試薬又はこれらの組合せを別の試験所と比較試験する。
技能試験結果の試験所認定機関による使用はJIS Q 0043-2,6.を参照。
4.2 付与された値の不確かさの上限に関するガイドライン
付与された値Xは標準不確かさΧuをもつが,その標準不確かさは,これを導出した方法によって,ま
た,複数の試験所における測定結果から導出した場合には試験所の数,又は他の要因にも依存し決定する。
付与された値の標準不確かさの計算の方法は箇条5による。
技能試験の標準偏差 は,技能試験で検出される試験所のかたよりの推定値の大きさを評価するために
用いる。技能試験の標準偏差を求める方法は箇条6に,これと試験所のかたよりの推定値とを比較する基
準は箇条7による。
付与された値の標準不確かさ uが技能試験の標準偏差
Χ と比較して非常に大きい場合,試験所内の原
因ではなく付与された値の決定が不正確であることに起因して,処置信号及び警戒信号を受ける試験所が
存在するという危険がある。この理由で,付与された値の標準不確かさを正しく定め,技能試験スキーム
に参加する試験所に報告しなければならない(JIS Q 0043-1のA.1.4及びA.1.6を参照)。
次の式が成立する場合,付与された値の不確かさは無視することができ,技能試験結果の解釈に含める
必要はない。
uX ≦ 3.0 (1)
これらのガイドラインが満たされない場合,コーディネータは次のことを検討しなければならない。
a) その不確かさが上記のガイドラインを満たすような,付与された値の決定方法を探す。
b) 付与された値の不確かさを技能試験結果の解釈に使用する(En数については7.5,z'-スコアについて
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Z 8405 : 2008 (ISO 13528 : 2005)
は7.6を参照)。
c) 技能試験の参加者に,付与された値の不確かさが無視できないことを通知する。
例 11試験所の試験結果の平均xを付与された値Xとし,同一の11試験所の試験結果の標準偏差
を技能試験の標準偏差とした場合, =sとなる。この場合の付与された値の標準不確かさの近
= s /11=0.3sによって推定できるため,要件は満足しているようにみえる。ただし,
u
似値はX
11試験所未満の場合にはこの要件は満足しないことになる。さらに,この試料が不均質若しく
は不安定である場合,又は試験所の結果に共通のかたよりを発生する要因がある場合(例えば,
すべてが同一の参照標準を用いている場合),付与された値の不確かさはs /11より大きくな
る。
4.3 測定の繰返し回数の選択のためのガイドライン
併行測定のばらつきは,技能試験における試験所のかたより間のばらつきに影響する。併行測定のばら
つきが技能試験の標準偏差と比較して非常に大きい場合,併行測定のばらつきが技能試験に誤った結果を
もたらすという危険がある。この状況では,ある試験所はある一回のラウンドでは大きなかたよりを示す
が,次のラウンドでは示さないことがあり,このため,原因の特定が困難になる。
この理由によって,併行測定のばらつきの影響を抑えることが必要と考えられる場合,各試験所での技
能試験で実施する測定の繰返し回数nを次の式のように選択しなければならない。
r/ n ≦ 0.3 (2)
ここに, r 過去の共同実験によって求められた併行標準偏差
係数0.3の根拠は,この基準を満たしていれば,併行標準偏差の影響が技能試験の標準偏差の約10 %を
超えないことに基づく。
さらに,試験所はすべて同じ回数の繰返し測定を実施するものとする(この規格で以後に規定する解析
方法は,この要件が満たされることを前提としている)。式(2)が満たされない場合には,繰返し測定の回
数を増やさなければならない,又は技能試験結果を慎重に解釈しなければならない。
ここでは,すべての試験所が一般にほぼ同一の併行精度であることを想定している。この想定がなりた
たない場合もあり得る。このような場合,この規格に規定された方法を適用する際に,次の方策によって
もよい。コーディネータは,併行標準偏差の代表的な値を用いて,反復測定回数nを設定する。次に,各
試験所はそれぞれの併行標準偏差によって,式(2)を満たすことを確認する。満たさない場合には,測定手
順に定められた測定の繰返し回数を,式(2)を満たす繰返し回数に変更し,変更後の回数の測定値の平均値
を測定結果とする。
4.4 試料の均質性及び安定性
(JIS Q 0043-1の5.6.2及び5.6.3参照) 技能試験に使用する試料が均質及び安定であることを適切に確認するための方法は,附属書Bによる。附属書Bの均質性基準が満たされないような試料調製方法が使用される場合,参加者は複数の試料を試
験しなければならない,又は技能試験の標準偏差に,附属書Bに規定するように,試料の不均質性による
分を含めなければならない。
4.5 操作上規定される測定方法
操作が定義された測定方法を用いる場合,その測定結果は測定手順に依存する。例えば,粒子状物質の
粒度分布は,角穴又は丸穴のいずれのふるいを用いるかによって決まることもある。どのふるいを用いる
ことが望ましいかについての適切な理由はないが,ふるいの種類を指定していなければ,異なった種類の
ふるいを使用する試験所間で結果が異なる場合がある。付与された値を定めるために参加者が使用した方
――――― [JIS Z 8405 pdf 10] ―――――
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JIS Z 8405:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13528:2005(IDT)
JIS Z 8405:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.120 : 品質 > 03.120.30 : 統計的方法の応用
JIS Z 8405:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8101-1:2015
- 統計―用語及び記号―第1部:一般統計用語及び確率で用いられる用語
- JISZ8101-2:2015
- 統計―用語及び記号―第2部:統計の応用
- JISZ8402-1:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第1部:一般的な原理及び定義
- JISZ8402-2:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第2部:標準測定方法の併行精度及び再現精度を求めるための基本的方法