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Z 8851 : 2008
b) ろ過材の計量 天びんの軽量皿にろ過材を載せてから計量値を読み取るまでの時間は一定にする。正
確な値を得るために,同一ろ過材について2回計量し,その計量値の差が5 μg以内に収まれば平均値
(少数点以下1けたをJIS Z 8401によって丸める。)を,ろ過材の質量とする。
c) ろ過捕集法における計量の誤差要因 ろ過捕集法において粒子状物質の質量を計量するときに生じる
誤差要因として,粒子状物質の捕集量による誤差及び湿度,静電気,ガス吸着などの影響があるので
注意する。
7 試験報告書
サンプラの試験報告書には,次の項目を含むものとする。
a) サンプラの名称及び製造業者が指定する形名
b) 製造業者
c) 箇条6で規定する性能試験の試験条件及び試験結果
d) 箇条5で規定する性能
e) 特記事項
8 表示
サンプラには,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。これらの
表示は,1か所にまとめて表示しなくてもよい。
a) 名称及び製造業者が指定する形名
b) 使用温度範囲
c) 吸引流量
d) 定格電圧,定格周波数及び容量
e) 製造業者名又はその略号
f) 製造年月
g) 製造番号
9 取扱説明書
サンプラの取扱説明書には,次の事項について記載しなければならない。
a) サンプラの概要
b) 大気温度計及び大気圧力計の点検方法
c) 瞬間実流量計の校正方法
d) 設置場所に関する注意事項
e) 保守点検
1) 日常点検の指針
2) 定期点検の指針
3) 流路系の清掃
4) 故障時の対策
f) 構成図
g) 配管及び配線
h) サンプラの仕様
――――― [JIS Z 8851 pdf 11] ―――――
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Z 8851 : 2008
1) 電源の種別及び容量
2) 装置寸法
――――― [JIS Z 8851 pdf 12] ―――――
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Z 8851 : 2008
附属書A
(規定)
流量計の校正方法
A.1 適用範囲
この附属書は,サンプラの実流量を校正する方法について規定する。ただし,流量計の器種については
この限りではない。
A.2 校正方法
実流量制御器部の校正は,サンプラに添付されている取扱説明書に記載する方法によって行う。
A.3 校正頻度
サンプラの流量点検は,大気導入口に校正用の流量計を直接接続して行い,所定流量の1点校正は4週
以内に一度,また,3点校正は,所定流量及びその±10 %の3点で1年以内に一度とし,正確さが±2 %
になるように吸引実流量を調節する。
A.4 実流量補正方法
流量計による測定値から実流量への補正は,次の方法で行う。
a) 湿式流量計 湿式流量計の構造図を,図A.1に示す。湿式流量計は,吸引空気の温度及び圧力におけ
る実流量を測定しており,吸引気体の温度が安定した状態における計量する体積(計量体積)は,パ
ルス発信器の検出パルス数,パルスレート(メータ係数),及び湿式流量計の固有の器差値から,直接
求める。
吸引気体の温度と湿式流量計の封液温度とが一致していない場合は,温度の補正項を追加して式
(A.1)によって実流量を求める。
e tIn 273.15
Qo nk 1 (A.1)
100 tLiq 273.15
ここに, Qo : 計量体積 (m3)
n : 検出パルス数(個)
k : パルスレート (m3 /個)
e : 器差値(%)
tIn : 湿式流量計の入口の気体温度(℃)
tLiq : 湿式流量計の封液温度(℃)
封液に水を用いた場合には,吸引気体は流量計を通過することによって相対湿度が増加する。相対
湿度の増加量は流量が多いほど少なくなるが,約95 %程度まで増加する。吸引気体の温度における
水蒸気分圧の増加量を sP 地替 式(A.1)から水蒸気の増加分を補正した実流量を求める。
Ps
Q=
ac Qo 1 (A.2)
PIn
ここに, Qac : 湿度補正後の実流量(m3)
sP 水蒸気分圧の増加量(Pa)
PIn : 湿式流量計の入口の絶対圧力(Pa)
――――― [JIS Z 8851 pdf 13] ―――――
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Z 8851 : 2008
水蒸気分圧の増加量 sP JIS B 7556の蒸気圧線図を用いて求める。湿式流量計前後の吸引気体
の温度と湿度曲線との交点からそれぞれの水蒸気分圧を求め,その水蒸気分圧の差が,湿式流量計を
通過することによって増加した水蒸気分圧 sP 罟 計は圧力損失による流量誤差は最大
でも0.1 %程度と小さいため,圧力損失の補正はしなくてもよい。
PIn : 湿式流量計入口の絶対圧力
Po : 湿式流量計出口の絶対圧力
tIn : 湿式流量計入口の気体温度
tLiq : 湿式流量計の封液温度
図A.1−湿式流量計の温度及び圧力測定
b) 乾式流量計 乾式流量計は,流量計内を気体が通過しても温度の変化は小さく,湿度の影響はなく大
きな誤差にはならない。したがって,湿式流量計の場合と同様に,検出パルス数n,パルスレートk,
及び器差値eから式(A.3)によって実流量を求める。
小流量域及び中流量域での計測の場合には,湿式流量計と同様に圧力の補正を行わなくても大きな
誤差にはならないが,流量計の最大流量では0.10.2 kPa程度の圧力損失があるため,大流量域での
計測においては式(A.4)によって圧力損失を補正して実流量を求める。
1) 小流量域及び中流量域の計算式の場合
e
Qac nk 1 (A.3)
100
2) 大流量域の計算式の場合
e PIn
Qac nk 1 (A.4)
100 Po
c) ピストンプルーバ式流量計 ピストンプルーバ式流量計の構成例を,図A.2に示す。
両受光素子間の体積をV(m3),ピストンの両受光素子間の移動時間をS(s)とすると,瞬間流量
Qac(m3/s)は,式(A.5)で得られる。このQacは,流量測定時の吸引空気の温度,圧力における体積流量
であるため,温度及び圧力の補正はしなくてもよい。また,吸引空気は湿度含有状態であるため,湿
度の補正はしなくてもよい。
V
Qac (A.5)
S
――――― [JIS Z 8851 pdf 14] ―――――
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Z 8851 : 2008
図A.2−ピストンプルーバ式流量計構成例
d) 熱式質量流量計 熱式質量流量計は吸引空気の質量によって流量を計測しているため,実流量に変換
する必要がある。また,大気の湿度が変化すると質量が異なるため,誤差を生じるので,注意しなけ
ればならない。
熱式質量流量計は,標準状態の温度tstd(0 ℃のことが多い。)及び圧力(101.325 kPa)での体積流量に
換算して出力されるので,熱式質量流量計の表示流量値をQstdとして,吸引空気温度tのときの実流
量Qacは,式(A.6)式(A.9)を用いて求める。
273.15+t101.325
Qac Qstd (A.6)
273.15+tstdpa
101.325
273.15+t
Qac Qstd (標準温度が0 ℃の場合) (A.7)
273.15 pa
273.15+t101.325
Qac Qstd (標準温度が20 ℃の場合) (A.8)
273.15+20 pa
273.15+t101.325
Qac Qstd (標準温度が25 ℃の場合) (A.9)
273.15+25 pa
ここに, pa : 大気圧 (kPa)
e) 差圧流量計 差圧流量計の構成例を,図A.3に示す。管内径D (m),流路断面積A1 (m2)の直管内中央
に,内径d (m),断面積A0 (m2)の円形絞り板を設ける。管内を流れる空気は円形絞り板を通過すると
き,流路の断面積が縮小し,流速が増大し,下流での静圧が低下する。静圧低下は流量と一義的な関
係があるので,円形絞り板の前後の圧力差(差圧)を,測定することによって流量を求める。
――――― [JIS Z 8851 pdf 15] ―――――
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JIS Z 8851:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 19 : 試験 > 19.120 : 粒度分析.ふるい分け
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.20 : 雰囲気
JIS Z 8851:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7556:2016
- 気体用流量計の校正及び器差試験
- JISB8316-1:1999
- 容積移送式真空ポンプ―性能試験方法―第1部:体積流量(排気速度)の測定
- JISB8316-2:1999
- 容積移送式真空ポンプ―性能試験方法―第2部:到達圧力の測定
- JISK0901:1991
- 気体中のダスト試料捕集用ろ過材の形状,寸法並びに性能試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8762-2:2007
- 円形管路の絞り機構による流量測定方法―第2部:オリフィス板
- JISZ8814:2012
- ロウボリウム エアサンプラ