JIS Z 8907:2012 空間的方向性及び運動方向―人間工学的要求事項 | ページ 7

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Z 8907 : 2012
表D.1−設計チェックリスト(続き)
要求事項又は推奨事項 適用可能か 適合か 注釈
c) 作業を次の観点から詳細指定する。
1) 作業遂行のための対象物及び操作機器の動
き・表示。
2) 作業を行う上での相対的優先順位(安全性,
効率,使いやすさ,快適さなど)。
3) 作業を実行するときのユーザオペレータの作
業姿勢。
4) 作業を実行する作業場所。
5) 作業を行う上での情報の流れ。
6) 環境要因(例えば,周囲照明,保護衣の必要
性)。
d) 対象物の又は対象物の表示の動き,及び操作機
器の場所を決定する。
1) 領域内で用いる操作機器の使用頻度及び重要
度を考慮しながら,図JB.1及び図JB.2に従っ
て,配置領域を決定する。
2) 仕事の機能の優先順位に合わせて,JA.1に従
って,表示及び操作機器の位置を決定する。
3) A.2に従って,表示及び操作機器の配置を決
定する。
4.4 ヒューマンマシンインタフェース(HMI)の設
計要求事項・推奨事項
a) 表示及び操作機器は,人が誤りを犯す可能性を
減らすように機能することが望ましい。
b) 表示は,人間の知覚特性及び遂行すべき作業の
特性に合うように,選定,設計及び配置するこ
とが望ましい。
c) 操作機器は,操作を実行する身体の部分の特性
(特に動きの特性)及び遂行すべき作業の特性
に合うように,選定,設計及び配置することが
望ましい。また,操作の技能,正確さ,速度及
び強さを,並びに器用さがどの程度必要かを考
慮することが望ましい。
d) 操作機器は,利用可能な空間の制約範囲内で,
できるだけ対象集団のもつポピュレーションス
テレオタイプ並びに制御の順序及び動きに適切
であるように選定し,配置することが望ましい。
e) 操作機器は,制御過程の動特性及びその動特性
に対してユーザオペレータが抱く空間的な把握
に沿うように,選定し配置することが望ましい。
f) 交互に操作する又は素早く引き続いて操作する
複数の操作機器は,正しい動作を容易にするた
めにできるだけ近くに配置することが望まし
い。ただし,不注意によって誤操作の起こる危
険が生じるほど近づけないことが望ましい。

――――― [JIS Z 8907 pdf 31] ―――――

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Z 8907 : 2012
表D.1−設計チェックリスト(続き)
要求事項又は推奨事項 適用可能か 適合か 注釈
4.4.2 操作機器の操作方向
4.4.2.1 操作機器の操作方向と制御結果との整合
操作機器の操作方向は,対象物に期待する運動方
向と融和しなければならない。
4.4.2.2 類似した操作機器の間での整合
対象物が,同種か異種かにかかわりなく,それら
の間に同様な運動又は同様な変化をさせるために
は,同種類又は類似の操作機器を用いて,それらを
同じ方向に操作することが望ましい。
4.4.2.3 異種の操作機器の間での整合
技術的理由などで,異なる操作機器を用いて異な
る対象物の間に同様な運動又は同様な変化をさせる
必要がある場合には,操作機器の運動と対象物にお
ける変化とを,表1に示す一連の対概念に対応させ
て,A群又はB群内でそれぞれ整合させなければな
らない。
4.4.2.4 操作機器の変更
従来の操作機器の操作方向が,4.4.2.2及び4.4.2.3
の要求事項に合わない場合でも,設計者は,要求事
項に合わせようとして,従来の操作方向を逆転して
はならない。
代わりに,次によって,操作機器の方式を変更し,
不可欠な安全性を確保しなければならない。
a) これまで操作輪を時計回りに操作して,機械部
分を左方へ動かした場合,操作輪を反時計回り
に操作して機械部分を左方へ動かすようにして
はならない。4.4.2.1及び4.4.2.2の要求事項に合
うように,操作輪による操作をレバー又は押ボ
タンによる操作に替える。
b) 自動車で,これまでレバーを上方へ操作して左
の方向指示灯を点灯していた場合,レバーを下
方へ操作して左の方向指示灯を点灯させるよう
にしてはならない。4.4.2.1及び4.4.2.2の要求事
項に合うように,レバーを90°回して取り付け
るか,押ボタン又は回転式操作機器に取り替え
る。
c) レバーが使えない場合には,操作輪を時計回り
に回すか,又は2個の並んだ押ボタンの右側の
押ボタンを押して対象物を右方へ直線運動させ
るようにする。
4.4.2.5 表示
操作機器には,明瞭な記号又は文字による表示を
付けなければならない。一般に記号のほうが理解し
やすいので好まれる。

――――― [JIS Z 8907 pdf 32] ―――――

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表D.1−設計チェックリスト(続き)
要求事項又は推奨事項 適用可能か 適合か 注釈
4.4.3 対象物の動き及び操作機器の操作方向
対象物の動きと操作機器の操作の方向との対応関
係は,次による。
a) 直線操作系の方向
− 垂直のパネルのスイッチ,レバーでは,ON・
増加は上方向,OFF・減少は下方向とする。
− 水平のパネルのスイッチ,レバーでは,ON・
増加は前方向(ユーザオペレータから離れる
方向),OFF・減少は後ろ方向(ユーザオペレ
ータに近づく方向)とする。
b) 回転操作系の方向
− ON・増加は時計回りの方向,OFF・減少は反
時計回りの方向とする。
4.4.4 対象物の動きと操作機器の操作方向及び配置
との対応関係
4.4.4.1 対象物の動きと操作機器の操作とは同じ方向
に合わせる
対象物の動きが直線運動の場合には,操作機器も
直線操作とすることが望ましい。
対象物の動きが回転運動の場合には,操作機器も
回転操作とすることが望ましい。
4.4.4.2 対象物の動きが直線運動で操作機器が回転操
作の場合
対象物の動きが直線運動で操作機器が回転操作の
場合は,対象物の下側又は右側に操作機器を配置す
ることが望ましい。
4.4.4.3 対象物の動きが回転運動で操作機器が直線操
作の場合
対象物の動きが回転運動で操作機器が直線操作の
場合は,対象物の左側又は上側に操作機器を配置す
ることが望ましい。ただし,操作によって対象物が
隠れる場合には,対象物の右側又は上側に操作機器
を配置することが望ましい。
4.4.4.4 体に加わる力
ユーザオペレータが動く対象物の内部にいる場
合,体に加わる力が,望ましい操作機器の位置及び
操作の方向に影響を及ぼすことがある。その場合に
は,たとえこの規格の規定と異なる設計となっても,
体に加わる力を考慮に入れることが望ましい。
4.4.5 複数の表示装置,操作機器の配列
複数の表示又は操作機器を,何らかの順序を付け
て並べて配置する必要のあるときは,JA.3の規定に
従って配置することが望ましい。しかしながら,そ
れらを配置する場合には,表示及び操作機器両者の
運動の方向を,機能的関係を含めて考慮することが
重要である。

――――― [JIS Z 8907 pdf 33] ―――――

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Z 8907 : 2012
表D.1−設計チェックリスト(続き)
要求事項又は推奨事項 適用可能か 適合か 注釈
4.5 グラフィカルユーザインタフェース(GUI)の設
計推奨事項
4.5.2 仮想オブジェクトとの直接操作及び実世界オ
ブジェクトとの間接操作
a) 仮想オブジェクトの直接操作
b) 実世界オブジェクトとの間接操作
c) 仮想世界オブジェクトからの情報を用いる実世
界オブジェクトの直接操作
4.5.3 対話の原則
設計への対話の原則の適用については,JIS Z 8520
による。
4.5.4 仮想世界対象の設計
4.5.4.2 仮想対象物と実世界対象物との対応
実世界対象物の仮想世界の対象物への写像は,作
業を遂行するのに必要な情報に直接的に対応してい
ることが望ましい。
4.5.4.3 環境情報の提示
環境の又は周辺の情報の与え方は,ユーザオペレ
ータの捉え方に沿ったものであることが望ましい。
仮想対象物空間を設計するとき,ユーザオペレータ
の情況自覚を高め,情況の判断及び意思決定を支援
するよう,その種の情報に配慮することが望ましい。
4.5.4.4 次元の減少
ユーザオペレータが仮想対象物とやり取りする表
示空間(表示面)は,通常,二次元空間である。三
次元の実世界対象空間を,何らかの投影・写像手段
を用いて二次元空間に提示する場合には,ある程度
の情報の損失が避けられない。その種の情報の損失
による悪影響を防止又は限定するために,次によっ
て,対策を講じることが望ましい。
a) 作業成績に最も影響の少ない軸を,投影空間の
前後軸にとることが望ましい。
b) 三つの軸全てが作業成績に等しく重要である場
合には,実世界空間との対応を犠牲にしても,
抽象的な又は理想化した仮想空間を検討するこ
とが望ましい。
c) (たとえ,三次元表示技術が利用できても)奥
行き知覚が不足する場合には,奥行き知覚の不
足を補う対策を講じること(例えば,3面図の採
用)が望ましい。

――――― [JIS Z 8907 pdf 34] ―――――

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表D.1−設計チェックリスト(続き)
要求事項又は推奨事項 適用可能か 適合か 注釈
4.5.4.5 表示の容量
仮想空間として用いられる表示面に提示可能な情
報の量は,実世界空間を十分忠実に表現するには,
通常不十分である。仮想対象物空間の設計において
は,次によって,対策を講じることが望ましい。
a) 表示すべき情報の量が,表示装置の表示容量を
はるかに超えている場合,精粗表示,魚眼表示,
鳥かん(瞰)表示,スクロール表示などの表示
手法を,ただし,作業の遂行に差し支えるよう
な大きなひずみを表示する情報にもたらさない
範囲内で,利用することが望ましい。
b) 作業の遂行に必要な実世界空間の情報が保たれ
る範囲内で,情報の抽象化及び理想化を,行う
ことが望ましい。
4.5.4.6 感覚様態
仮想対象物空間として用いる表示装置が伝えるこ
とができる情報は,通常,視覚及び聴覚情報に限定
される。匂い,振動,傾斜などの,嗅覚その他の情
報(周辺情報)は,通常,ユーザオペレータには伝
えることができない。仮想対象物空間の設計におい
ては,次によって,対策を講じることを推奨する。
a) 十分な表示能力が得られる場合,適切な情報視
覚化技術の利用,又は,香り,振動などの環境
情報の代替提示を,検討することが望ましい。
b) 周辺情報を伝える手段として,触力覚装置の利
用を検討することが望ましい。
4.5.4.7 参照の枠組み
ユーザオペレータの視野内で,仮想対象物空間(表
示面)を見るとき,表示枠及びその周辺が参照枠の
役割を果たし,ユーザオペレータはその枠組みを通
して対象物を認識する。表示枠内の対象物のある方
向への動きが,表示枠又は観察者の反対方向への動
きの知覚を引き起こすことがある。仮想対象物空間
の設計では,運動知覚又は乗り物酔いの思いがけな
い影響が生じて,仮想対象物空間内で行おうとする
作業の遂行に悪影響を及ぼさないように配慮するこ
とが望ましい。
4.5.4.8 対象物及び視点の操作
対象物を操作する働き及び/又は視点を操作する
働きを,作業の必要性に従って提供することが望ま
しい。実世界の対象物を扱う場合には,前後の対概
念に関しては,対象物を操作する働きには内視式を,
視点を操作する働きには外視式を採用することが望
ましい。いずれの働きを備えているかを,区別しや
すいことが望ましい。特に両者を備えている場合に
は,どの操作機器が,対象物を動かすものか又は視
点を動かすものかを,ユーザオペレータが見分けや
すいことが望ましい。

――――― [JIS Z 8907 pdf 35] ―――――

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JIS Z 8907:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1503:2008(MOD)

JIS Z 8907:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8907:2012の関連規格と引用規格一覧