JIS Z 9102:1987 配管系の識別表示

JIS Z 9102:1987 規格概要

この規格 Z9102は、工場・鉱山・学校・劇場・船舶・車両・航空保安施設その他において,配管系に設けたバルブの誤操作を防止するなどの安全を図ること,配管系の取扱いの適性化を図ることを目的に,配管に識別表示を行う場合の一般事項について規定。

JISZ9102 規格全文情報

規格番号
JIS Z9102 
規格名称
配管系の識別表示
規格名称英語訳
Identification marking for piping systems
制定年月日
1954年3月15日
最新改正日
2018年10月22日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

23.040.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1954-03-15 制定日, 1956-12-15 改正日, 1959-12-01 改正日, 1962-12-01 確認日, 1965-12-01 確認日, 1969-04-01 確認日, 1970-01-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-03-01 確認日, 1984-07-01 確認日, 1987-03-01 改正日, 1992-02-01 確認日, 1997-12-20 確認日, 2003-11-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS Z 9102:1987 PDF [7]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 9102-1987

配管系の識別表示

Identification Marking for Piping Systems

1. 適用範囲 この規格は,工場・鉱山・学校・劇場・船舶・車両・航空保安施設その他において,配管
系に設けたバルブの誤操作を防止するなどの安全を図ること,配管系の取扱いの適性化を図ることを目的
に,配管に識別表示を行う場合の一般的事項について規定する。*
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) 識別色 管内の物質の種類を外から見分けるために施す色。
(2) 物質表示 管内の物質の種類・名称の表示。
(3) 状態表示 管内の物質の状態の表示。
(4) 安全表示 安全を促すため管に施す安全色彩[JIS Z 9101(安全色彩使用通則)に規定した安全色彩
(以下,安全色彩という。)]による表示。次の三つの表示の総称。
(a) 危険表示 管内の物質が,危険物であることを示す表示。
(b) 消火表示 管内の物質が,消火に用いることができるものであることを示す表示。
(c) 放射能表示 管内の物質が,放射能をもつ危険物であることを示す表示。
3. 識別表示
3.1 物質表示 物質表示は,次による。
(1) 管内の物質の種類の識別は,表1に示す7種の色の識別色を用いて表示する(付図1参照)。
(2) 管内の物質の名称の表示は,次による(付図2参照)。
(a) 物質名を略さずそのまま示すか,又は化学記号を用いて表示する。
例1 : 飲料水,硫酸
例2 : H2O, H2SO4
(b) 物質名称の文字及び物質の化学記号は,安全色彩の白又は黒をそれぞれ用いて,識別色の上に記載
する。
* 引用規格 : 6ページに示す。

――――― [JIS Z 9102 pdf 1] ―――――

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Z 9102-1987
表1 物質の種類とその識別色
物質の種類 識別色
水 青
蒸気 暗い赤
空気 白
ガス うすい黄
酸又はアルカリ 灰紫
油 茶色
電気 うすい黄赤
備考1. 識別色はJIS Z 8102(物体色の色名)によって表した
ものである。
2. 鉱山坑内のガス抜管などには,安全色彩の黄を用い
る。
3. 電気は物質でないが,電線管の識別は,他の配管と
同様に扱う。
4. その他の物質についての識別色を必要とする場合
は,ここに規定した識別色以外のものを使用する。
3.2 状態表示
3.2.1 流れ方向の表示 管内の物質の流れ方向を示すには矢印を用い,次による。
(1) 矢印は,白又は黒を用いて表示する。
(2) 表示する箇所は,3.1(1)による識別色が管に直接,環状又は長方形の枠内に表示されている場合は,そ
の付近に[付図3(a)参照],また,管に取り付けた札に識別色が付けてある場合は,その札に矢印を記
入する[付図3(b)参照]。
備考1. 物質の種類と流れ方向とを同時に表示する目的で,管に直接施す長方形の枠の識別色を矢羽
根の形とする方法を用いてもよい(付図4参照)。
2. 物質の種類と流れとを同時に表示する目的で,管に取り付ける識別色の色の札を矢羽根の形
とする方法を用いてもよい(付図5参照)。
3.2.2 圧力・温度・速さなどの特性の表示 管内の物質の圧力・温度・速さなどの特性を示す必要がある
場合は,その量を数値と単位記号で示す。この場合,表示方法は,3.1(2)(b)に準じる[付図6参照]。
例 : 圧力の表示の例 0.2Mpa
温度の表示の例 80℃
速さの表示の例 0.5m/s
3.3 安全表示
3.3.1 危険表示 危険表示は,次による。
(1) 表示方法 黄赤の両側を黒で縁取りする。
(2) 表示箇所 3.1(1)による識別色を表示してある箇所の付近とする(付図7参照)。
3.3.2 消火表示 消火表示は,次による。
(1) 表示方法 赤の両側を白で縁取りする。
(2) 表示箇所 3.1(1)による識別色を表示してある箇所の付近とする[付図8(a),(b)参照]。
なお,管内の物質が消火専用のものであるときは,3.1による表示を省略して消火表示だけで表示して
もよい[付図8(c)参照]。
3.3.3 放射能表示 放射能表示は,次による。
(1) 表示方法 赤紫の両側を黄で縁取りする。

――――― [JIS Z 9102 pdf 2] ―――――

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Z 9102-1987
(2) 表示箇所 3.1(1)による識別色を表示してある箇所の付近とする(付図9参照)。
備考 管に放射能表示を施す代わりに,JIS Z 9103(安全標識)の放射能標識を用いてもよい。
4. 色の指定 識別表示に用いる12種の色の指定は,表2による(付図10参照)。
表2 色の指定
色度座標の範囲
色 1(2) 2(2) 3(2) 4(2) 輝度率(1) 色の参考値(3)
x(1) y(1) x(1) y(1) x(1) y(1) x(1) y(1)
赤(4) 0.690 0.310 0.595 0.315 0.569 0.341 0.655 0.345 0.07以上 7.5R 4/15
暗い赤 0.518 0.326 0.424 0.335 0.436 0.353 0.543 0.354 0.050.09 7.5R 3/6
うすい黄赤 0.436 0.365 0.371 0.348 0.378 0.362 0.443 0.390 0.350.49 2.5YR 7/6
黄赤(4) 0.631 0.369 0.551 0.359 0.516 0.394 0.584 0.416 0.25以上 2.5YR 6/14
茶色 0.486 0.408 0.401 0.375 0.403 0.391 0.481 0.434 0.150.24 7.5YR 5/6
うすい黄 0.429 0.421 0.373 0.379 0.368 0.392 0.419 0.444 0.490.67 2.5Y 8/6
黄(4) 0.519 0.480 0.468 0.442 0.427 0.483 0.465 0.534 0.45以上 2.5Y 8/14
青 0.184 0.227 0.230 0.269 0.246 0.258 0.208 0.216 0.150.25 2.5PB 5/8
灰紫 0.294 0.251 0.265 0.243 0.285 0.279 0.302 0.283 0.150.24 2.5P 5/5
赤紫(4) 0.358 0.090 0.330 0.236 0.388 0.263 0.506 0.158 0.07以上 2.5RP 4/12
白(4) 0.350 0.360 0.300 0.310 0.290 0.320 0.340 0.370 0.75以上 N9.5
黒(4) 0.385 0.355 0.300 0.270 0.260 0.310 0.345 0.395 0.03以下 N1
注(1) 色度座標x,y及び輝度率は,JIS Z 8722(物体色の測定方法)に規定する照明及び受光の幾何学的条
件a(45°照明,垂直受光)で,標準の光D65及びXYZ表色系によって求めた値である。ただし,輝度
率は,完全拡散反射面の値を1.00とした値で示す。
(2) 色度座標の範囲の角を表す。
(3) IS Z 8721(三属性による色の表示方法)によったもので標準の光Cによるものである。
(4) IS Z 9101に規定したものである。
5. 識別表示の位置と実施方法 識別表示は,配管のバルブ・管継手,隔壁などに近接した位置・部分に,
塗装によるか,必要事項を表示するステッカを張り付けるか,又は必要事項を表示する札を管に取り付け
て表示する。
なお,特に必要な場合は,配管全体に識別色を施して識別表示してもよい。

――――― [JIS Z 9102 pdf 3] ―――――

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Z 9102-1987
付図1 識別色による物質表示の例(水の場合) 付図2 物質名称の表示の例(空気の場合)
付図3 流れ方向の表示の例(硫酸の場合) 付図4 流れ方向の表示の例(矢印の形の識別色
による場合)
付図5 流れ方向の表示の例(矢印の識別色の札による場合)
付図6 圧力・温度・速さなどの特性の表示の例(識別色の札による場合)

――――― [JIS Z 9102 pdf 4] ―――――

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Z 9102-1987
付図7 危険表示の例(硫酸の場合) 付図8 消火表示の例(水の場合)
付図9 放射能表示の例(空気又は水の場合)

――――― [JIS Z 9102 pdf 5] ―――――

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