JIS A 1430:2009 建築物の外周壁部材及び外周壁の空気音遮断性能の測定方法 | ページ 2

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A 1430 : 2009
表1−測定方法の種類及び概要(続き)
番号 測定方法 参照箇条 結果の 用途
量記号
8 航空機騒音による方 附属書 D(参考) Dat,E2m 航空機騒音にさらされる外周壁全体を評価すると
法 Dat,E1m きに用いるのがよい測定方法
Dat,E2m,nT
Dat,E1m,nT
Dat,E2m,n
Dat,E1m,n
9 内部音源法 附属書JB(参考) Dps 外部にスピーカが設置できないときに番号5に代
わる方法

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するもので
あって,その後の改正版・追補は適用しない。西暦年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を
含む。)を適用する。
JIS A 1416 実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法
注記 対応国際規格 : ISO 140-3:1995, Acoustics−Measurement of sound insulation in buildings and of
building elements−Part 3 : Laboratory measurements of airborne sound insulation of building
elements (MOD)
JIS A 1419-1 建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法−第1部 : 空気音遮断性能
注記 対応国際規格 : ISO 717-1:1996, Acoustics−Rating of sound insulation in buildings and of building
elements−Part 1 : Airborne sound insulation (MOD)
JIS C 1509-1 電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第1部 : 仕様
注記 対応国際規格 : IEC 61672-1, Electroacoustics−Sound level meters−Part 1 : Specifications (IDT)
JIS C 1514 オクターブ及び1/Nオクターブバンドフィルタ
注記 対応国際規格 : IEC 61260:1995, Electroacoustics−Octave-band and fractional-octave-band filters
(IDT)
JIS C 1515 電気音響−音響校正器
注記 対応国際規格 : IEC 60942, Electroacoustics−Sound calibrators (IDT)
JIS Z 8401 数値の丸め方
ISO 140-2:1991,Acoustics−Measurement of sound insulation in buildings and of building elements−Part
2:Determination, verification and application of precision data
ISO 3382:1997,Acoustics−Measurement of the reverberation time of rooms with reference to other acoustical
parameters
ISO 5725-1:1994,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and results−Part 1: General
principles and definitions

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

――――― [JIS A 1430 pdf 6] ―――――

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A 1430 : 2009
3.1
壁面表面平均音圧レベル (average sound pressure level on a test surface) 1,s
対象とする外周壁部材表面における面的及び時間的な平均二乗音圧を基準音圧の二乗で除した値の常用
対数を10倍した値[単位はデシベル (dB)]。外周壁部材表面での平均は,外周壁部材からの反射の影響を
含めて外周壁部材の表面全体について行う。
3.2
室内平均音圧レベル (average sound pressure level in a room) 2
対象とする室内における空間的及び時間的な平均二乗音圧を基準音圧の二乗で除した値の常用対数を
10倍した値[単位はデシベル (dB)]。空間的な平均は,音源近傍の直接音領域,壁,窓などの室境界の近
傍音場を除いた空間全体について行う。
3.3
等価音圧レベル (equivalent continuous sound pressure level) eq
ある観測時間において,時間的に変動する音の音圧レベルと同じ平均二乗音圧となる定常音の音圧レベ
ルの値[単位はデシベル (dB)]。
3.4
音響透過損失 (sound reduction index)
試料に入射する音響パワー (W1) と試料を透過する音響パワー (W2) との比の常用対数の10倍で,式
(1) で与えられる[単位はデシベル (dB)]。
W1
R 10 log10 (1)
W2
注記 ここで定義する量の英語名としては,対応国際規格では“sound reduction index”が用いられて
いるが,一般的にはその他に“sound transmission loss”も広く用いられている。我が国で広く用
いられている “音響透過損失”は後者に相当する。前者の英語名に相当するのは“音響減衰指
標”である。
3.5
準音響透過損失 (apparent sound reduction index) '
測定対象外周壁部材を透過する音響パワー (W2) 以外に,側路伝搬又はその他の影響による透過パワー
(W3) の影響が無視できないとき,対象外周壁部材に入射する音響パワー (W1) と透過パワー全体 (W2+
W3) との比の常用対数の10倍で,式 (2) で与えられる[単位はデシベル (dB)]。
W1
R 10 log10 (2)
W2 W3
3.6
45°入射準音響透過損失 (apparent sound reduction index, 45°incidence) '45°
音源をスピーカとし,音の入射角はスピーカの中心軸が外周壁部材の中心を通るようにし,その中心軸
と外周壁部材面に垂直な方向との成す角度を45°としたときの外周壁部材の空気音遮断性能の測定量で,
式 (3) で与えられる[単位はデシベル (dB)]。
S
R45 Ls,1L2 10 log10 5.1 (3)
A
ここに, L1,s : 外周壁部材外側における壁面表面平均音圧レベル (dB)
L2 : 受音室における室内平均音圧レベル (dB)

――――― [JIS A 1430 pdf 7] ―――――

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S : 附属書Aで与えられる外周壁部材の音響入射面積 (m2)
A : 受音室の等価吸音面積 (m2)
注記 式 (3) は,音が一方向 (45°) だけから一様に入射し,外周壁部材の外側表面は完全反射で,受
音室は完全な拡散音場という仮定に基づいている。
3.7
内外音圧レベル差 (level difference) ls,2m
外周壁面から外側に垂直距離2 mの位置における屋外平均音圧レベルLl,2mと受音室における室内平均音
圧レベルL2との差で,式 (4) で与えられる[単位はデシベル (dB)]。
Dls, 2 m
L1,2 mL2 (4)
注記 外周壁面から外側に垂直距離1 mの位置における屋外音圧レベルLl,1mを用いたときには,内外
音圧レベル差はDls,1mと表す。
3.8
標準化音圧レベル差 (standardized level difference) ls,2m,nT
内外音圧レベル差に受音室の残響時間 (T) と基準の残響時間 (T0) との比の常用対数を10倍した値を
加えた値で,式 (5) で与えられる[単位はデシベル (dB)]。
T
D,ls2m
Dls,2m, nT 10 log10 (5)
T0
ここに, T0 : 0.5 s
注記 外周壁面から外側に垂直距離1 mの位置における屋外音圧レベルLl,1mを用いたときには,標準
化音圧レベル差はDls,1m,nTと表す。
3.9
規準化音圧レベル差 (normalized level difference) ls,2m,n
内外音圧レベル差の値から,受音室の等価吸音面積 (A) と基準の等価吸音面積 (A0) との比の常用対数
を10倍した値を,差し引いた値で,式 (6) で与えられる[単位はデシベル (dB)]。
A
D2 m
Dls, 2 m,n 10 log10 (6)
A0
ここに, A0 : 10 m2
注記 外周壁面から外側に垂直距離1 mの位置における屋外音圧レベルLl,1mを用いたときには,規準
化音圧レベル差はDls,1m,nと表す。

4 測定装置

4.1 一般事項

  音圧レベルの測定には,JIS C 1509-1に規定するクラス1又はクラス2のサウンドレベルメータ(騒音
計)を用いる。測定に先立って,JIS C 1515に規定する音響校正器を用いてマイクロホンを含めた測定装
置全体の感度を校正する。
周波数分析には,JIS C 1514に規定するオクターブ又は1/3オクターブバンドフィルタを用いる。残響
時間の測定に用いる装置は,ISO 3382の規定による。
注記 上記の装置は,JIS C 1509-1及びJIS C 1514の規定に適合するリアルタイム形周波数分析器を
使用してもよい。

――――― [JIS A 1430 pdf 8] ―――――

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A 1430 : 2009

4.2 スピーカ

  測定対象とする外周壁面又は外周壁部材とスピーカとの位置関係及び外周壁面又は外周壁部材と大きさ
を同じくする仮想壁面とを自由音場内に構成し,各周波数帯域において想定した仮想壁面上全体での音圧
レベルの差が5 dB以下になるような指向特性をもつスピーカを用いる。
注記 測定対象とする外周壁面又は外周壁部材の一辺の寸法が5 mを超えるようなときは,仮想壁面
内での音圧レベルの差が10 dBまで許容できる。ただし,そのときは,その旨を試験報告書に
記載することが望ましい。

5 測定方法

5.1 一般事項

  スピーカを用いる部材法及び全体法の2種類について規定する。
部材法による測定結果は,一定の条件の下では,JIS A 1416に基づく実験室で得られた外周壁部材の音
響透過損失と比較することができる。
全体法は,外周壁全体又は建築物全体の空気音遮断性能を測定するものである。
この規格の測定によって求める計算値は,断りのないときは,小数点以下2けた目をJIS Z 8401によっ
て丸め,小数点以下1けたまで表す。

5.2 測定原理

  スピーカは,図1に示すように,音の入射角が対象壁面中央点に対して,(45±5)°の位置に設置する。
部材法では壁面表面平均音圧レベルを,全体法では外壁面垂直方向の外側前面2 m又は1 mの位置におけ
る平均音圧レベル及び受音室における室内平均音圧レベルを用いて,45°入射準音響透過損失R '45°又は内
外音圧レベル差Dls,2m及びDls,1mを算出する。

――――― [JIS A 1430 pdf 9] ―――――

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1 : 外周壁部材中央に垂直
2 : 垂直面
3 : 水平面
4 : スピーカ位置
r : スピーカから外周壁部材中心までの距離
d : 外周壁部材を含む仮想平面からスピーカ音源中心までの垂直距離
図1−スピーカ(音源)の設置位置

5.3 測定周波数範囲

  音圧レベルの測定は,次の中心周波数の周波数帯域について行う。
オクターブバンド測定 : 125 Hz,250 Hz,500 Hz,1 000 Hz及び2 000 Hz
1/3オクターブバンド測定 : 100 Hz,125 Hz,160 Hz,200 Hz,250 Hz,315 Hz,400 Hz,500Hz,
630 Hz,800 Hz,1 000 Hz,1 250 Hz,1 600 Hz,2 000 Hz,2 500 Hz及び3 150 Hz
注記1 オクターブバンド測定のときには中心周波数 4 000 Hzの帯域,1/3オクターブバンド測定の
ときには中心周波数4 000 Hz及び5 000 Hzの帯域についても測定しておくことが望ましい。
注記2 低周波数域の測定が必要なときには,オクターブバンド測定によるときは中心周波数 63 Hz
の帯域,1/3オクターブバンド測定によるときは中心周波数 50 Hz,63 Hz及び80 Hzの帯域
について測定を追加する。

5.4 スピーカの位置

  スピーカの位置は,測定対象外周壁面上における音圧レベルのばらつきが,各オクターブバンドごとに
最小になるように,かつ,側路伝搬音が小さくなるように選定する。また,地面からの反射の影響を少な
くするために,音源は地面上に直に設置するか,又は地面からできるだけ離して設置する。図1における
音源から測定対象外周壁部材中心までの距離rは,部材法によるときは5 m以上 (d>3.5 m)とし,全体法
によるときは7 m以上 (d>5 m)とする。

――――― [JIS A 1430 pdf 10] ―――――

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  • ISO 140-5:1998(MOD)

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