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JA.1.4
規準化音圧レベル差 (normalized level difference) tr,2m,n
内外音圧レベル差の値から受音室の等価吸音面積 (A) と基準の等価吸音面積 (A0) との比の常用対数を
10倍した値を,差し引いた値で,式 (JA.4) で与えられる[単位はデシベル (dB)]。
A
Dtr,2 m
Dtr,2 m,n 10 log10 (JA.4)
A0
ここに, A0 : 10 m2
注記 外周壁面から外側に垂直距離1 mの位置における屋外音圧レベルLeq,1,1mを用いたときには,規
準化音圧レベル差はDtr,1m,nと表す。
JA.2 測定装置
箇条4による。
JA.3 測定条件
JA.3.1 測定原理
交通量の多い道路のように,音が外周壁にランダムな方向と強さで入射するときは,準音響透過損失及
び内外音圧レベル差は,室内外で測定された等価音圧レベルから求められる。
JA.3.2 音源
音源は,道路交通騒音を用いる。測定は少なくとも50 台の車両が通過する時間について行う。測定の
間,受音室内の暗騒音レベルは,等価音圧レベルの測定値よりも10 dB以上小さくなければならない。
道路交通騒音の変動性を考慮し,等価音圧レベルは内外同時に測定する。道路交通騒音と暗騒音とのレ
ベル差が10 dB以下となるときは,測定を中断する。
注記 5.7 d)に従った暗騒音補正は,行うことができない。
JA.3.3 測定周波数範囲
5.3による。
JA.4 部材法による測定方法
JA.4.1 一般事項
道路交通騒音による部材法は,スピーカによる部材法の適用が不可能なときに,外周壁部材の準音響透
過損失の測定に用いる。
道路交通騒音による準音響透過損失の測定結果は,スピーカによる測定結果よりも小さくなる傾向があ
る。また,試験要求項目として,道路交通騒音による測定を行うときにも,5.6.1の条件は満足しなければ
ならない。
測定の目的が,実験室における測定結果との比較又は外周壁部材の代表値を得ることにあるときは,可
能な限りスピーカによる部材法を用いる。
暗騒音の影響のために,通常,この方法は重みつき準音響透過損失R'wが40 dB以下である部材の準音
響透過損失の測定に限定される。
本体に規定する必要条件を満たしていない状況で,道路交通騒音による部材法を用いるときは,異なる
事項を試験報告書に記載する。
重みつき音響透過損失R'wの求め方は,JIS A 1419-1に規定されている。
――――― [JIS A 1430 pdf 26] ―――――
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JA.4.2 音場の条件
測定に当たっては,次の条件を満足しなければならない。
a) 道路は,外周壁からの視角 (φ) が±60°以内で,おおむね直線でなければならない。この直線の角
度偏差は,外周壁面と平行な直線とのなす角度 (θ) が±15°以内まで許容される(図JA.1参照)。
b) 外周壁から最短距離にある道路からの仰角 (Ψ ) は,40°未満とする。
c) 外周壁全体は,対象とする道路のa)を満足するすべての点から直視できなければならない。
d) 道路と外周壁との最小水平距離は,測定対象外周壁部材の幅の3倍又は25 mのいずれか大きい方と
する(JA.4.1参照)。
1 : 受音点
2 : 道路
S1 : 受音点と道路との距離
S0 : 受音点と道路との水平距離
H : 受音点と道路との高さの差
図JA.1−音場の条件
JA.4.3 等価音圧レベルの測定
JA.4.3.1 屋外の測定
測定対象外周壁部材表面のマイクロホンは,5.6.2に規定する方法で設置する。外周壁が平たん(坦)で,
くぼみ又はバルコニーがないときは,対象外周壁部材表面上に非対称に分布した3点の固定測定点を設け
る。外周壁が大きなくぼみ又はバルコニーをもつときは,5点の固定測定点を設ける。測定されたnか所
の等価音圧レベル測定値によって,式 (JA.5) で測定対象外周壁表面外側の等価音圧レベルLeq,1,sを算出す
る。
Leq,1,s, 2 / 10
Leq,1,s,1 / 10 Leq,1, s,n / 10
Leq,1,s
10 log10 (10 10 10 ) (JA.5)
10 log10 (n)
ここに, Leq,1,s,1,Leq,1,s,2,···,Leq,1,s,n : 測定点1,2,···,nにおける音圧レベル
JA.4.3.2 室内の測定
受音室内等価音圧レベルの測定は,5.7 a)で規定する固定マイクロホン法によって行う。一つのマイクロ
ホンを用いて測定点を移動して測定するときは,屋外のそれぞれの測定点に対して室内測定点は1点ずつ
対応させる。
JA.4.4 残響時間の測定及び等価吸音面積の算出
5.8による。
――――― [JIS A 1430 pdf 27] ―――――
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JA.5 全体法による測定方法
JA.5.1 一般事項
道路交通騒音による全体法は,外周壁の前面2 m若しくは1 m点に対する外周壁又は特定条件下では建
築物全体の空気音遮断性能の測定に用いられる。この方法は,すべての側路伝搬経路を含んだ外周壁全体
の道路交通騒音遮断性能の評価を目的とするときは,望ましい方法である。
この測定方法によって得られた結果は,実験室における測定結果と比較することはできない。
JA.5.2 音場の条件
特に規定しない。
JA.5.3 等価音圧レベルの測定
JA.5.3.1 屋外の測定
屋外の測定位置は,外周壁中央で,外周壁面から外側に垂直に2.0±0.2 m又は1.0±0.2 m離れた点とす
る。
なお,外周壁前面に手すり又は同様な突起物があるときは,それらの部分から,更に1.0 m離れた位置
とする。マイクロホンの高さは,対象受音室の床上1.5 mの高さと同じ高さとする。
複数の外周壁が対象音源となる道路に面する室の場合には,各々の測定対象外周壁前面に測定点を設置
する。
測定した等価音圧レベルはLeq,1,2m又はLeq,1,1mと表記する。
注記 制御不可能な干渉効果によって,特に低周波数域において誤差が生じるときがある。
JA.5.3.2 室内の測定
5.7による。
注記 1/3オクターブバンド又はオクターブバンド測定に加えて,A特性音圧レベルを直接測定しても
よい。
JA.5.4 残響時間の測定及び等価吸音面積の算出
5.8による。A特性音圧レベルを直接測定したときは,500 Hz帯域の残響時間及び等価吸音面積を用い
て,DnT及びDnを算出する。
JA.6 測定結果の算出
JA.6.1 外周壁部材の準音響透過損失の算出
JA.4.3.2で求められた室内の平均音圧レベルLeq,2,JA.4.3.1で求められた外壁部材表面の平均音圧レベル
Leq,1,s及びJA.4.4によって求めた等価吸音面積Aを用いて,式 (JA.1) によって外周壁部材の準音響透過損
失R'tr,sを算出する。
注記1 準音響透過損失は,小数点以下2けた目をJIS Z 8401によって丸め,小数点以下1けたまで
表す。
注記2 準音響透過損失は,附属書JCに示す基準音源を用いた等価吸音面積レベルの測定の結果か
ら算出することができる。
JA.6.2 内外音圧レベル差の算出
JA.5.3.2で求められた室内の平均音圧レベルLeq,2及びJA.5.3.1で測定された外周壁前面の等価音圧レベ
ルLeq,1,2m又はLeq,1,1mによって,式 (JA.2) を用いて,内外音圧レベル差Dtr,2m又はDtr,1mを算出する。
JA.6.3 標準化音圧レベル差の算出
上記で求められた内外音圧レベル差Dtr,2m又はDtr,1m及びJA.4.4で測定された残響時間Tを用いて,式
――――― [JIS A 1430 pdf 28] ―――――
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(JA.3) によって標準化音圧レベル差Dtr,2m,nT又はDtr,1m,nTを算出する。
注記1 標準化音圧レベル差は,小数点以下2けた目をJIS Z 8401によって丸め,小数点以下1けた
まで表す。
注記2 標準化音圧レベル差は,附属書JCに示す基準音源を用いた等価吸音面積レベルの測定の結
果から算出することができる。
JA.6.4 規準化音圧レベル差の算出
上記で求められた内外音圧レベル差Dtr,2m又はDtr,1m及びJA.4.4で測定された等価吸音面積Aを用いて,
式 (JA.4) によって規準化音圧レベル差Dtr,2m,n又はDtr,1m,nを算出する。
注記1 規準化音圧レベル差は,小数点以下2けた目をJIS Z 8401によって丸め,小数点以下1けた
まで表す。
注記2 規準化音圧レベル差は,附属書JCに示す基準音源を用いた等価吸音面積レベルの測定の結
果から算出することができる。
JA.6.5 測定結果の計算
音源側の測定点が複数であるときには,各々の測定点について音圧レベル差を計算し,式(JA.6)(JA.8)
によって,内外音圧レベル差Dtr,2m,標準化音圧レベル差Dtr,2m,nT及び規準化音圧レベル差Dtr,2m,nを算出す
る。
1 Dtr,2 m,i / 10
Dtr,2 m10 log 10 10 (JA.6)
n
1 Dtr,2 m, nT,i / 10
Dtr,2 m,nT
10 log 10 10 (JA.7)
n
1 Dtr,2 m, n, i / 10
Dtr,2 m, n10 log 10 10 (JA.8)
n
ここに, n : 音源側の測定点の数
Dtr,2m,i : 音源側の測定点iの内外音圧レベル差 (dB)
Dtr,2m,nT : 音源側の測定点iの標準化音圧レベル差 (dB)
Dtr,2m,n,i : 音源側の測定点iの規準化音圧レベル差 (dB)
注記1 音圧レベル差は,小数点以下2けた目をJIS Z 8401によって丸め,小数点以下1けたまで表
す。
注記2 外周壁の表面から1 mの位置での屋外音圧レベルLeq,1,mを用いたときには,Dtr,1m,Dtr,1m,nT又
はDtr,1m,nと表す。
JA.7 測定精度
道路交通騒音による測定方法の再現性は,検証されていない。
JA.8 結果の表示
箇条7による。
JA.9 試験報告書
箇条8による。
――――― [JIS A 1430 pdf 29] ―――――
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附属書JB
(参考)
内部音源による測定方法
序文
この附属書は,本体及び附属書に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
JB.1 一般事項
この附属書は,室内に音源スピーカを設置して外周壁の空気音遮断性能を測定する方法を示す。
JB.2 用語及び定義
この附属書で用いる主な用語及び定義は,次による。
JB.2.1
室内平均音圧レベル L1,p
対象とする室内における空間的及び時間的な平均二乗音圧を,基準音圧の二乗で除した値の常用対数を
10倍した値[単位はデシベル (dB)]。
JB.2.2
外部平均音圧レベル L2,s
対象とする外周壁外側表面から25 cm離れた位置における二乗音圧を空間的及び時間的に平均した値を,
基準音圧の二乗で除した値の常用対数を10倍した値[単位はデシベル (dB)]。
JB.2.3
内外音圧レベル差 Dps
室内に設置したスピーカを音源とし,室内平均音圧レベルL1,pと外部平均音圧レベルL2,sとの差で,式
(JB.1)で与えられる[単位はデシベル (dB)]。
Dps Lp,1 L2,s (JB.1)
注記 式(JB.1)の結果から3 dB減じることによって,JIS A 1520に規定する音響透過損失相当値に対
応させてもよい。
JB.3 測定装置
箇条4による。
JB.4 測定方法
JB.4.1 測定周波数範囲
5.3による。
JB.4.2 音の発生
音源室の音圧レベルは,外部測定点における室内からの透過音の等価音圧レベルが,測定周波数範囲内
において,暗騒音の等価音圧レベルよりも少なくとも6 dB以上(10 dB以上が望ましい。)大きくなるよ
――――― [JIS A 1430 pdf 30] ―――――
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JIS A 1430:2009の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 140-5:1998(MOD)
JIS A 1430:2009の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.120 : 建築物内外の保護 > 91.120.20 : 建築物における音響.音響絶縁
JIS A 1430:2009の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1416:2000
- 実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法
- JISA1419-1:2000
- 建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法―第1部:空気音遮断性能
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISC1514:2002
- オクターブ及び1/Nオクターブバンドフィルタ
- JISC1515:2020
- 電気音響―音響校正器
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方