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A 1481-2 : 2016
12000
10000
回折強度(cps)
8000
6000
4000
2000
0
5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70
回折角(2θ°,Cu Kα)
d) トレモライト/アクチノライト
10000
8000
回折強度(cps)
6000
4000
2000
0
5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70
回折角(2θ°,Cu Kα)
e) アンソフィライト
図2−分析対象アスベストのX線回折パターン(続き)
――――― [JIS A 1481-2 pdf 11] ―――――
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A 1481-2 : 2016
3000
バーミキュライト
2500
フロゴバイト
▼
オージャイト
▽
2000 )
s
回折強度(cp アパタイト
○
1500
1000
500
0
0 20 40 60 80
回折角(2θ°,Cu Kα)
a) ハイドロバイオタイト
50000
40000
ps)
回折強度(c
30000
20000
10000
0
0 20 40 60 80
回折角(2θ°,Cu Kα)
b) バーミキュライト
図3−バーミキュライトのX線回折パターン
8 一次分析試料による位相差・分散顕微鏡による定性分析方法
8.1 標本の作製
8.1.1 建材試料のX線回折パターンにアスベスト類のピークが認められた場合
箇条7 d) によってアスベストのX線回折ピークが認められた場合の標本の作製は,次による。
注記 X線回折パターンにアスベスト類のピークが認められたもの以外のアスベストを確認するため
には,表1の鋭敏色を示す全てのアスベストの屈折率を選び,標本を作製するとよい。
a) 容量50 mLの共栓試験管に一次分析試料1020 mgと無じん水2040 mLとを入れ,激しく振とうし
た後,容量50 mLのJIS R 3503に規定するコニカルビーカーに移す。
b) コニカルビーカーに回転子を入れた後,マグネチックスターラーでかくはんしながら,マイクロピペ
ッターを用いて,1020 μL採取する。
c) 清しき(拭)したJIS R 3703に規定するスライドガラス(標準形)上に載せた円形のガイド内に滴下
――――― [JIS A 1481-2 pdf 12] ―――――
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した後,スライドガラスをホットプレート上で乾燥させる。乾燥後,円形のガイドを外す。
25 ℃
Dn
d) 箇条7 d) によってX線回折ピークが認められたアスベストに該当する屈折率( )のうち,表1
の鋭敏色を示す屈折率の浸液を選ぶ。
e) それぞれのスライドガラスに浸液を34滴滴下し,その上に清しき(拭)したJIS R 3702に規定す
るカバーガラスをかぶせて標本とする。
f) e) の標本を3標本作製し,それぞれのスライドガラスに分析試料番号を記入する。
8.1.2 建材試料のX線回折パターンにアスベスト類のピークが認められない場合
箇条7 d) によってアスベストのX線回折ピークが認められない場合の標本の作製は,次による。
a) 8.1.1 a) c) によって標本用のスライドガラスを準備する。
b) 5.3及び箇条7から得られたデータに基づき,使用された可能性があるアスベストに相当する浸液を,
それぞれ表1の鋭敏色を示す屈折率[ Dn25 ℃ =1.550,1.618,1.620,1.626(又は1.628),1.680及び1.690
の6種類]から選ぶ。また,5.3及び箇条7からデータが得られなかった場合は,表1の鋭敏色を示す
全てのアスベストの屈折率を選ぶ。
なお,鋭敏色を示す屈折率の浸液によってアスベストが検出されない場合の再確認においては,表
1 注b) に示す鋭敏色以外の屈折率の浸液から選ぶ[8.2 e) 参照]。
c) スライドガラスに浸液を34滴滴下し,その上に清しき(拭)したJIS R 3702に規定するカバーガ
ラスをかぶせて標本とする。
d) ) の標本を,b) で選んだ浸液に対してそれぞれ3標本ずつ作製するとともに,スライドガラスに分
析試料番号をそれぞれ記入する。
8.2 位相差・分散顕微鏡による分散染色法
位相差・分散顕微鏡による分散染色法は,次による。
注記1 位相差・分散顕微鏡以外でアスベスト定性分析を行う方法として,偏光顕微鏡,走査電子顕
微鏡又は透過電子顕微鏡による場合がある。偏光顕微鏡は,JIS A 1481-1の方法を,走査電
子顕微鏡はJIS K 3850-1の方法を,透過電子顕微鏡はJIS K 3850-2又はJIS K 3850-3の方法
を用いるとよい。
注記2 アスベストのうち,クリソタイルは産地によって繊維長が異なり,特にコアリンガ産のクリ
ソタイルは繊維長が5 μm未満の短繊維であるが,X線回折分析方法による定性分析方法によ
ってクリソタイルの回折ピークが認められる。このような試料を位相差・分散顕微鏡又は偏
光顕微鏡で観察する際は,繊維長による判断はせずに,粒子のアスペクト比が3以上か否か
を確認するとよい。アスペクト比の確認が困難な場合は,走査電子顕微鏡又は透過電子顕微
鏡でクリソタイルか否かを確認するとよい。
a) 8.1.1又は8.1.2で作製した標本を,位相差・分散顕微鏡のステージに載せる。
b) 分散対物レンズ10倍で粒子が均一に分散しているかを確認する。
c) ) で均一性が確認された標本について,分散対物レンズを40倍に切り替え,表1の分散色を示す繊
維があるかを確認する。
注記3 分散色の同定には,顕微鏡に附属のアナライザを使用し,繊維の伸長方向と平行及びそれ
と直交する偏光振動方向の分散色を確認するとよい。
d) 位相差・分散顕微鏡の接眼レンズ10倍内に描かれた,アイピースグレーティクルの直径100 μmの円
内に存在する全ての繊維状粒子を含んだ粒子を,その合計粒子数が1 000粒子になるまで視野を動か
して計数し,表1の分散色を示すアスベストの種類及び粒子の数を記録する。
――――― [JIS A 1481-2 pdf 13] ―――――
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なお,位相差・分散顕微鏡の仕様は,附属書Bによる。アイピースグレーティクル及びアイピース
グレーティクルの境界の取扱いについては,JIS K 3850-1による。
注記4 1標本で1 000粒子を計測するための標本は,1視野当たり10粒子程度を目安とし,100
視野前後の計数となるように調整する。
e) 箇条7 d) によってアスベストのX線回折ピークが認められた場合は,そのアスベストの種類ごとに
a) d) の操作をそれぞれ3標本について行う。また,箇条7 d) によってアスベストのX線回折ピー
クが認められない場合は,使用された可能性があるアスベストの種類ごとにa) d) の操作をそれぞれ
3標本について行う。
なお,アスベスト繊維は天然鉱物であり,産地によって屈折率が多少異なるため,8.1.2の鋭敏色を
示す屈折率の浸液によってアスベストが検出されない場合には,表1に示す鋭敏色の前後の屈折率の
浸液による確認を行うと共に,鋭敏色以外の残りの屈折率の浸液についてそれぞれ3標本を作製し,
a) d) の操作を同様に行い,色の変化を確認する。
表1−アスベストの分散色
25 ℃ a)
アスベストの種類 屈折率 n
D 分散色 偏光振動方向 偏光振動方向
(参考)c) ⊥(参考)c)
クリソタイル 1.550 b) 赤紫青 だいだい(橙)色 青
アモサイト 1.680 b) 桃色 だいだい(橙)色 青
1.700 青 こい青紫紫 うすい青
クロシドライト 1.680 だいだい(橙)色 こいだいだい 淡だいだい(橙)
赤褐 (橙)色 色
1.690 b) 桃色 桃色 桃色
1.700 青 うすい青 濃青
トレモライト 1.605 ゴールデン ゴールデン 紫
イエロー イエロー
1.620 b) 赤紫 だいだい(橙)色 青
1.640 青 青 うすい青
アクチノライト 1.626又は1.628 b) 赤紫桃色 だいだい(橙)色 青
赤紫
1.630 桃色うすい青 だいだい(橙)色 青
赤紫
アンソフィライト 1.605 ゴールデン うすいゴールデ だいだい(橙)
イエロー ンイエロー 色
1.618 b) だいだい(橙)色だいだい(橙)色 赤紫青
赤紫
1.640 青 うすい青 うすい青
注a) 色補正フィルタを使用しない場合の25 ℃における屈折率を示す。
b) それぞれのアスベストの鋭敏色を示す屈折率である。
c) 顕微鏡に附属のアナライザを使用する場合の偏光振動方向を参考として次に示す。
・ 方向は,アスベスト繊維の伸長方向と偏光板の振動方向とが平行になった場合を示す。
・⊥方向は,アスベスト繊維の伸長方向と偏光板の振動方向とが直交になった場合を示す。
9 吹付けバーミキュライトを対象とした定性分析方法
9.1 塩化カリウム処理
一次分析試料の処理方法は,次による。
――――― [JIS A 1481-2 pdf 14] ―――――
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a) IS K 8121に規定する塩化カリウムにて,1 mol/Lの塩化カリウム水溶液を調製する。一次分析試料
1.0 gをビーカーに入れ,1 mol/Lの塩化カリウム水溶液100 mL中によく分散させる。
b) 次いで,7080 ℃に設定した恒温槽の中に入れ,1時間以上放置する。
c) 放置後,遠心分離機で遠沈させ,無じん水で十分洗浄して沈殿物を採取する。
d) この沈殿物を乾燥機内又はシリカゲルデシケータで十分乾燥する。
9.2 吹付けバーミキュライト中のアスベスト含有の有無の分析方法
吹付けバーミキュライト中のアスベスト含有の有無の分析方法は,次による。
a) 9.1で得られた塩化カリウム処理試料をX線回折試料ホルダに均一,かつ,試料ホルダ面と一致する
ように充する。
b) 充したX線回折試料ホルダを,表A.2に規定するX線回折分析条件で測定し,得られたX線回折
パターンに図2に示すクリソタイル及びトレモライト/アクチノライトの回折ピークが認められるか
否かを確認する定性分析を行う。
c) クリソタイル及びトレモライト/アクチノライトと考えられる回折ピークが認められた場合は,9.1
に規定する処理を行った標準試料と塩化カリウム処理試料とにおけるクリソタイル及びトレモライト
/アクチノライトの回折ピーク面積を求めて,クリソタイル及びトレモライト/アクチノライトの有
無の判定を行う。
注記1 この方法は,標準試料と被検試料とのピーク高さによって,アスベストの有無を判定してい
るが,塩化カリウム処理が十分に行われていない場合,X線回折ピーク面積の処理方法に問
題がある場合などによって,過剰にアスベストありと判定するおそれがあるので,a) c) の
処理方法などに問題がないかを,再度見直しを行った上で,再判定を行う。
注記2 “トレモライト/アクチノライトと考えられる回折ピーク”の特徴として,10.4°付近のピ
ークの存在が認められる。
注記3 蛇紋石(アンチゴライト,リザルダイト),緑泥石(クロライト)及びカオリン鉱物(カオリ
ナイト,ハロサイト)といったクリソタイルと同様なX線回折ピークが認められる鉱物が共
生又は混合されている可能性がある場合には注意が必要であり,偏光顕微鏡又は位相差・分
散顕微鏡による分散染色法で確認することが望ましい。
10 アスベスト含有の有無の判定方法
アスベスト含有の有無の判定方法は,次による(図1参照)。
a) 線回折による定性分析の結果,図2に示すアスベストの回折ピークが強弱にかかわらず一つでも認
められ,かつ,顕微鏡による定性分析の結果,三つの標本で計数した合計3 000粒子中,アスベスト
が4繊維状粒子以上の場合は,“アスベスト含有”の試料と判定する。
b) 線回折による定性分析の結果,図2に示すアスベストの回折ピークは認められないが,顕微鏡によ
る定性分析の結果,三つの標本で計数した合計3 000粒子中,アスベストが4繊維状粒子以上の場合
は,“アスベスト含有”の試料と判定する。
c) 線回折による定性分析の結果,図2に示すアスベストの回折ピークが一つでも認められるが,顕微
鏡による定性分析の結果,三つの標本で計数した合計3 000粒子中,アスベストが4繊維状粒子未満
の場合は,8.2の位相差・分散顕微鏡による定性分析方法によって再度分析を行う。
なお,8.2の位相差・分散顕微鏡による分散染色法で再分析する場合は,箇条7 a) 及びb) による二
次分析試料を用いて,8.2の方法にてアスベストの種類を特定するか,又は回折ピークが認められたア
――――― [JIS A 1481-2 pdf 15] ―――――
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JIS A 1481-2:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.20 : 雰囲気
JIS A 1481-2:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK3850-1:2006
- 空気中の繊維状粒子測定方法―第1部:光学顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法
- JISK8121:2007
- 塩化カリウム(試薬)
- JISK8264:2020
- ぎ酸(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3702:1996
- 顕微鏡用カバーガラス
- JISR3703:1998
- 顕微鏡用スライドガラス