JIS A 1486:2014 発泡プラスチック系断熱材の熱抵抗の長期変化促進試験方法 | ページ 6

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A 1486 : 2014
JB.3 結果(断熱材内分圧)
断熱材内分圧の計算結果を,表JB.3に示す。
表JB.3−計算結果(断熱材内分圧)
気体名 式番号
計算項目 記号 値
(気体番号i) 図番号
無次元物質移動係数 μ1 0.10 式(JA.17)
空気 無次元時間 X1 2.18 式(JA.15)
(i=1) 無次元断熱材内分圧 Y1 0.63 式(JA.16)
対象時刻tの断熱材内分圧 MPa P1(t) 0.037 図JA.2
無次元物質移動係数 μ2 1.00 式(JA.17)
発泡ガス 無次元時間 X2 0.69 式(JA.15)
(i=2) 無次元断熱材内分圧 Y2 0.68 式(JA.16)
対象時刻tの断熱材内分圧 MPa P2(t) 0.054 図JA.2
JB.4 結果(熱伝導率変化量)
熱伝導率変化量の計算結果を,表JB.4に示す。
表JB.4−計算結果(熱伝導率変化量)
式番号
計算項目 記号 値
表番号
x1(t) 0.40
x2(t) 0.60
モル分率 式(JA.12)
x1(0) 0.00
x2(0) 1.00
A11 1.00
式(JA.8)
A12 2.06
結合係数 又は
A21 0.50
表JA.2
A22 1.00
ω1(t) 0.24
ω2(t) 0.75
熱伝導率に対する重み係数 式(JA.11)
ω1(0) 0.00
ω2(0) 1.00
λgas(t) 18.05 式(JA.10)
断熱材内気体の熱伝導による伝熱成分 W/(m・K)
λgas(0) 15.89 式(JA.5)
時間経過に伴う熱伝導率変化量 W/(m・K) λaging(t) 2.16 式(JA.9)

――――― [JIS A 1486 pdf 26] ―――――

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A 1486 : 2014
附属書JC
(参考)
被覆層の拡散抵抗を測定又は同定する方法
JC.1 概要
この附属書では,被覆層の拡散抵抗を測定又は同定する方法のフローを示す。
JC.2 解析フロー
被覆層あり
拡散抵抗を直接測定する方法 熱伝導率の経時変化から同定する方法
(附属書JD) (附属書JE)
ガスの場合 揮発性物質の場合 熱伝導率経時変化の測定
(JD.2) (JD.3) (JE.2及びJE.3)
物質移動係数の算出 拡散抵抗の同定
(JD.4) (JE.4)
数値解析による熱伝導率変化の予測
(附属書JA)
図JC.1−解析フロー

――――― [JIS A 1486 pdf 27] ―――――

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附属書JD
(参考)
被覆層の拡散抵抗を直接測定する方法
JD.1 概要
この附属書では,被覆層の拡散抵抗を直接測定する方法を示す。
JD.2 ガス透過度(GTR)の測定
ガス透過度(GTR)の測定は,次による。
a) 被覆層に対する気体iの気体透過度GTRi[mol/(m2・s・Pa)]をJIS K 7126-1又はJIS K 7126-2に代表さ
れる方法によって測定する。
注記1 装置を汚染するガス及び腐食性ガスは測定することができない。
注記2 試験ガスの透過方向によって気体透過度(GTR)が異なる場合があるので,結果の取扱いに
は注意を要する。GTRが異なる原因は,試験片のガス透過面以外からの大気の漏れ込みなど
が挙げられる。断面からの漏れ込みへの対策として,適切な接着剤などによるコーティング
処理,ガス透過面以外の面をアルミ材で被覆などの処置を行うことがある。
b) 試験は,一般的条件として,室温23±1 ℃の室内で行う。
注記 試験温度を可変できる試験機では,必要に応じて条件設定を変更することができる。
JD.3 揮発性物質透過度の測定
揮発性物質透過度の測定は,次による。
a) 被覆層に対する揮発性物質の透過度をISO 6179に代表される方法によって測定する。
b) 試験は,一般的条件として,室温23±1 ℃の室内で行う。
JD.4 物質移動係数(αi)の算出
式(JD.1)によって,物質移動係数αi{g/[(m2・s)・(g/m3)]}を算出する。
Mi Mi2
i GTRi Mi GTRi (JD.1)
RT RT
ここに, Mi : 分子量(g/mol)
R : 気体定数(m3・Pa/mol・K)[=8.314 m3・Pa/(mol・K)]
T : 絶対温度(K)

――――― [JIS A 1486 pdf 28] ―――――

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A 1486 : 2014
附属書JE
(参考)
被覆層の拡散抵抗を熱伝導率の経時変化から同定する方法
JE.1 概要
この附属書では,被覆層の拡散抵抗を試験片の熱伝導率の経時変化から同定する方法を示す。
JE.2 試験片の作製
試験片の作製は,次による。
a) 同一の試料から熱伝導率測定用の試験片を2枚切り出す。このとき,表面の被覆層はそのままとする。
b) )で切り出した2枚の試験片のうち1枚の被覆層を取り除き芯材だけの状態とし,被覆層試験片及び
芯材試験片を作製し,それぞれの初期熱伝導率を測定する。熱伝導率の測定方法及び測定条件は5.1.5
のa)及びb)による。
c) 初期熱伝導率測定後,被覆層試験片は発泡ガス放散面[表面(1面)又は表裏面(2面)]を除く面を
ガス透過性のない材料でシールし,解放面以外の面から材料内部のガスの拡散がないようにする。芯
材試験片も被覆層試験片と同様の面をシールする。シールした2種類の試験片は,5.1.5のd)の条件で
状態調節を行う。
JE.3 測定
適切な時間間隔で2種類の試験片の熱伝導率を測定する。2種類の試験片は,通常,同じ周期で測定を
行う。
注記 シール材にアルミニウム製テープなどの金属材料を用いると,熱伝導率測定方法によってはシ
ール材が測定結果に影響を与える場合がある。このため,熱伝導率測定に際してはシール材の
影響がない状態で測定を行う。
JE.4 拡散抵抗の同定
拡散抵抗の同定は,次による。
a) 芯材試験片の熱伝導率の経時変化測定結果から附属書JAの解析モデルを用いて断熱材内気体の有効
拡散係数Deff, iを同定する。
b) 被覆層試験片の熱伝導率の経時変化測定結果から附属書JAの解析モデルを用いて被覆層の拡散抵抗
Riを同定する。
参考文献 JIS K 7126-1 プラスチック−フィルム及びシート−ガス透過度試験方法−第1部 : 差圧法
JIS K 7126-2 プラスチック−フィルム及びシート−ガス透過度試験方法−第2部 : 等圧法
ISO 6179,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Rubber sheets and rubber-coated fabrics−
Determination of transmission rate of volatile liquids (gravimetric technique)

――――― [JIS A 1486 pdf 29] ―――――

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A1
6
附属書JF
48
(参考)
6 : 2
JISと対応国際規格との対比表
0 14
JIS A 1486:2014 発泡プラスチック系断熱材の熱抵抗の長期変化促進試験方法ISO 11561:1999 Ageing of thermal insulation materials−Determination of the
long-term change in thermal resistance of closed-cell plastics (accelerated laboratory
test methods)
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範 適用範囲 1 JISとほぼ同じ 追加 JISでは被覆層による発泡ガス 国内の生産者側のニーズに対応
囲 放散抑制効果を期待する場合,した。JISとして運用し国内での
任意で附属書JC及び附属書JD 実績を踏んだ上でISO規格への
又は附属書JEによって被覆層 追加を提案する。
の拡散抵抗を測定し,附属書JA
及び附属書JBによって長期的
な変化を知ることができること
を追加。また,“主に常温で使用
される”を追加した。
2 引用規

3 用語及 用語及び定義 3 JISとほぼ同じ 追加 附属書JA附属書JEを追加し 国内の生産者側のニーズに対応
び定義並 たことによって新たに定義が必した。JISとして運用し国内での
びに記号 要となった用語及び定義を追加実績を踏んだ上でISO規格への
及び単位 した。 追加を提案する。
5.1.2 試 試料の採取方法につ 5.2 標準的な採取手順によ 変更 JISは,JIS A 9511又はJIS A ISO規格は,標準的な採取手順と
料採取 いて規定 る。 9526の該当箇条を適用するこ しか規定されていないため,国内
ととした。 で運用している製品規格を引用
した。実質的な差異はない。
5.1.3 試 試験片の準備につい 5.3 JISとほぼ同じ 変更 JISは,JIS A 9511又はJIS A 国内で運用している製品規格を
験片の準 て規定 9526の該当箇条を適用するこ 引用した。実質的な差異はない。
備 ととした。

――――― [JIS A 1486 pdf 30] ―――――

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JIS A 1486:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11561:1999(MOD)

JIS A 1486:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1486:2014の関連規格と引用規格一覧