JIS A 1493:2021 窓及びドアの熱性能―ソーラシミュレータを用いた日射熱取得率の測定 | ページ 2

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表1−記号及び単位
記号 量 単位
A 面積 m2
Cp 比熱 J/(kg·K)
d 厚さ m
e 絶対誤差 −
E スペクトル分布 −
h 表面熱伝達率 W/(m2·K)
H 高さ m
I W/m2
放射照度。入射放射強度(入射放射による単位面積及び単位時間当たりのエネルギー)
k 包含係数 −
l 長さ m
P 信頼水準 %
q 熱流密度(放射熱伝達及び/又は対流熱伝達及び/又は熱伝導による単位面積及び単W/m2
位時間当たりのエネルギー)
qi 日射吸収率のうち室内側に再放出される成分 −
R 熱抵抗又は熱伝達抵抗 m2·K/W
T 絶対温度 K
U 熱貫流率 W/(m2·K)
V 体積 m3
Ve 電圧 mV
W 幅 m
We 電力 W
α 吸収率 −
β 照射放射の法線方向からの角度 °
γ 日射の吸収位置を表すパラメータ −
Δ 差 −
ε 修正放射率 −
ζ 日射エネルギーの変換効率 −
η 日射熱取得率 −
θ セルシウス温度 ℃
Λ 熱伝導率 W/(m·K)
λ 波長 nm
ρ 反射率 −
ρd 密度 kg/m3
τ 透過率 −
Φ 熱流量(放射熱伝達及び/又は対流熱伝達及び/又は熱伝導による単位時間当たりの W
エネルギー)
表2−添え字
添え字 意味
abs 吸収体(absorber)
av 平均
B 計測箱周壁面
box 計測箱
C 冷却装置
cal 校正板
case1 ケース1
case2 ケース2
case3 ケース3

――――― [JIS A 1493 pdf 6] ―――――

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表2−添え字(続き)
添え字 意味
ex 屋外側
exp 測定条件
F 室内ファン
g グレージング
gap 中空層
H 加熱装置
i インデックス
in 室内側又は入口
j インデックス
k インデックス
l インデックス
low 下限
m 測定
max 最大
N 照射日射なし
ne 屋外側環境
ni 室内側環境
out 出口
P 試験体取付パネル
ps 試験体内のり
r 反射
ref 参照条件
se 屋外側表面
si 室内側表面
sim ソーラシミュレータ
Solar 入射放射
sp 試験体
st 標準化
t 熱流計
up 上限
' 照射日射なし又は室内側の入射に対する

5 測定原理

5.1 一般

  日射熱取得率は,ISO 15099の式(14)と同様の原理式によって決定する。したがって,窓及びドアの日射
熱取得率の測定は,次の二つの段階によって行う。
a) 第1段階 照射日射がある場合の試験体を通過する熱流密度(日射熱取得及び熱貫流)を測定する。
b) 第2段階 照射日射がない場合の試験体を通過する熱流密度(熱貫流)を測定する。
正味の入射放射強度は,第1段階の測定において試験体直前の放射強度計によって決定する。
日射熱取得による正味の熱流密度は,第1段階で測定した正味の熱流密度と第2段階で測定した熱貫流
率を用いて算出した熱貫流による正味の熱流密度との差として決定する。
測定した窓及びドアの日射熱取得率(ηm)は,日射熱取得による正味の熱流密度の正味の入射放射強度

――――― [JIS A 1493 pdf 7] ―――――

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に対する比であるから,日射遮蔽物の有無にかかわらず式(1)によって求める。
qin qqin Solar0
m (1)
qSolar
ここで, qSolar : 正味の入射放射強度(W/m2)
qin : 照射日射がある場合に試験体を通過する正味の熱流
密度(W/m2)
qin(qSolar=0) : 照射日射がない場合に熱貫流によって試験体を通過
する正味の熱流密度[このとき,室内外温度差は,
(θne−θni)である。](W/m2)
照射日射によって生じる表面熱伝達率の変化などの影響は,全て日射熱取得率に含む。

5.2 照射日射がある場合の熱流量の測定

  照射日射がある場合の熱流量の例を図1に示す。
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8
記号説明
1 : 屋外側バッフル ΦB : 照射日射がある場合に計測箱周壁面を通過する熱流量
2 : 室内側バッフル ΦC : 照射日射がある場合に冷却装置によって除去される熱流量
3 : 熱流測定装置 ΦF : 照射日射がある場合に室内ファンによって供給される熱流量(室内フ
4 : 冷却装置 ァンを設置しない場合は0とする。)
5 : 加熱装置(任意に設 ΦH : 照射日射がある場合に加熱装置によって供給される熱流量(加熱装置
置してもよい。) を設置しない場合は0とする。)
6 : 室内ファン(任意に Φin : 照射日射がある場合に試験体を通過する正味の熱流量
設置してもよい。) Φin(qSolar=0) : 照射日射がない場合に試験体を通過する正味の貫流熱量[このとき,
7 : 試験体 室内外温度差は,(θne−θni)である。]
8 : 試験体取付パネル ΦP : 照射日射がある場合に試験体取付パネルを通過する熱流量
9 : 計測箱周壁 ΦSolar : 正味の入射放射熱量
注記 この図は,室内側環境温度より屋外側環境温度が高い条件を示している。逆の条件では,試験体及び試験体取
付パネルの貫流による熱流方向が逆になる。
図1−照射日射がある場合の熱流量の例

――――― [JIS A 1493 pdf 8] ―――――

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正味の入射放射強度(qSolar)は,式(2)によって求める。
Solar
ISolarAsp Ir Ag
qSolar (2)
Asp Asp
ここで, ΦSolar : 正味の入射放射熱量(W)
ISolar : 入射放射強度(W/m2)
Asp : 試験体の伝熱開口面積(m2)
Ir : 計測箱内で反射された後,計測箱外へ透過する入射放
射強度(W/m2)
Ag : 試験体のグレージング面積(m2)
Irが無視できると証明できる場合(Ir 0),正味の入射放射強度(qSolar)は,式(2)の分子の右辺第2項を
0とした式(3)によって求める。
Solar
qSolar (3)
ISolar
Asp
Irが無視できるかどうかは,7.2及び附属書Cによって評価する。
照射日射がある場合に試験体を通過する熱流密度(qin)は,式(4)によって求める。
in C B F H P
qin (4)
Asp Asp
ここで, Φin : 照射日射がある場合に試験体を通過する正味の熱流量
(W)
ΦC : 照射日射がある場合に冷却装置によって除去される熱
流量(W)
ΦB : 照射日射がある場合に計測箱周壁面を通過する熱流量
(W)
ΦF : 照射日射がある場合に室内ファンによって供給される
熱流量(室内ファンを設置しない場合は0とする。)
(W)
ΦH : 照射日射がある場合に加熱装置によって供給される熱
流量(加熱装置を設置しない場合は0とする。)(W)
ΦP : 照射日射がある場合に試験体取付パネルを通過する熱
流量(W)

5.3 熱貫流による熱流密度の決定

  照射日射がない場合に熱貫流によって試験体を通過する正味の熱流密度[qin(qSolar=0)]は,式(5)によっ
て求める。
inqSolar0
qq
in Solar0 UN ne ni (5)
Asp
ここで, Φin(qSolar=0) : 照射日射がない場合に試験体を通過する正味の貫流
熱量[このとき,室内外温度差は,(θne−θni)であ
る。](W)
UN : 照射日射がない場合の試験体の熱貫流率
[W/(m2·K)]
θne : 照射日射がある場合の屋外側環境温度(℃)
θni : 照射日射がある場合の室内側環境温度(℃)
環境温度は,空気温度とみなしてもよい。ただし,空気温度を用いた場合は,報告書にその旨を記載す

――――― [JIS A 1493 pdf 9] ―――――

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る。

5.4 照射日射がない場合の熱流量の測定

  照射日射がない場合の試験体の熱貫流率(UN)は,式(6)によって求める。
q'q
in Solar0
UN (6)
'ne 'ni
ここで, q'in(qSolar=0) : 照射日射がない場合に熱貫流によって試験体を通過
する正味の熱流密度[このとき,室内外温度差は,
(θ'ne−θ'ni)である。](W/m2)
θ'ne : 照射日射がない場合の屋外側環境温度(℃)
θ'ni : 照射日射がない場合の室内側環境温度(℃)
環境温度は,空気温度とみなしてもよい。ただし,空気温度を用いた場合は,報告書にその旨を記載す
る。
(θ'ne−θ'ni)が小さい場合には,UNは附属書Bによって決定する。
照射日射がない場合の熱流量の例を図2に示す。
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Φ ′in (qSolar=0)
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記号説明
1 : 屋外側バッフル Φ'B : 照射日射がない場合に計測箱周壁面を通過する熱流量
2 : 室内側バッフル Φ'C : 照射日射がない場合に冷却装置によって除去される熱流量
3 : 熱流測定装置 Φ'F : 照射日射がない場合に室内ファンによって供給される熱流量(室内フ
4 : 冷却装置 ァンを設置しない場合は0とする。)
5 : 加熱装置(任意に設 Φ'H : 照射日射がない場合に加熱装置によって供給される熱流量(加熱装置
置してもよい。) を設置しない場合は0とする。)
6 : 室内ファン(任意に Φ'in(qSolar=0) : 照射日射がない場合に試験体を通過する正味の貫流熱量[このとき,
設置してもよい。) 室内外温度差は,(θ'ne−θ'ni)である。]
7 : 試験体 Φ'P : 照射日射がない場合に試験体取付パネルを通過する熱流量
8 : 試験体取付パネル
9 : 計測箱周壁
注記 この図は,室内側環境温度より屋外側環境温度が高い条件を示している。逆の条件では,試験体及び試験体取
付パネルの貫流による熱流方向が逆になる。
図2−照射日射がない場合の熱流量の例

――――― [JIS A 1493 pdf 10] ―――――

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