JIS A 1460:2021 建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法―デシケーター法

JIS A 1460:2021 規格概要

この規格 A1460は、建築用ボード類から放散されるホルムアルデヒド量のデシケーターを用いた試験方法について規定。

JISA1460 規格全文情報

規格番号
JIS A1460 
規格名称
建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法―デシケーター法
規格名称英語訳
Determination of the emission of formaldehyde from building boards -- Desiccator method
制定年月日
2001年3月20日
最新改正日
2021年2月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

13.040.99, 71.080.80, 79.060.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2001-03-20 制定日, 2006-11-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2015-03-20 改正日, 2019-10-21 確認日, 2021-02-22 改正
ページ
JIS A 1460:2021 PDF [22]
                                                                                   A 1460 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 試験の原理・・・・[2]
  •  5 一般条件・・・・[4]
  •  5.1 試験環境・・・・[4]
  •  5.2 共通の条件・・・・[4]
  •  6 装置及び器具・・・・[4]
  •  7 試薬の調製・・・・[5]
  •  8 試験片・・・・[7]
  •  8.1 試験片の切出し・・・・[7]
  •  8.2 試験片の寸法及び枚数・・・・[7]
  •  8.3 養生・・・・[7]
  •  9 試験方法・・・・[8]
  •  9.1 試験の準備・・・・[8]
  •  9.2 放散試験の開始・・・・[8]
  •  9.3 試験条件の状態監視・・・・[8]
  •  9.4 試験時間・・・・[8]
  •  9.5 試験用溶液の採取・・・・[8]
  •  9.6 試験用溶液中のホルムアルデヒド濃度測定・・・・[9]
  •  9.7 検量線の作成・・・・[9]
  •  9.8 計算・・・・[9]
  •  9.9 試験結果の表示・・・・[10]
  •  10 報告・・・・[10]
  •  附属書A(参考)試験報告書の例・・・・[11]
  •  附属書B(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表・・・・[12]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 1460 pdf 1] ―――――

           A 1460 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法に基づき,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
産業規格である。これによって,JIS A 1460:2015は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 1460 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
A 1460 : 2021

建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法−デシケーター法

Determination of the emission of formaldehyde from building boards- Desiccator method

1 適用範囲

  この規格は,建築用ボード類(以下,ボード類という。)から放散されるホルムアルデヒド量のデシケー
ターを用いた試験方法について規定する。
なお,技術上重要な改正に関する新旧対照表を,附属書Bに示す。

2 引用規格

  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1902-1 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放
散量測定におけるサンプル採取,試験片作製及び試験条件−第1部 : ボード類,壁紙及び床材
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 0557 用水·排水の試験に用いる水
JIS K 0970 ピストン式ピペット
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8005 容量分析用標準物質
JIS K 8027 アセチルアセトン(試薬)
JIS K 8051 3-メチル-1-ブタノール(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8355 酢酸(試薬)
JIS K 8359 酢酸アンモニウム(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8625 炭酸ナトリウム(試薬)
JIS K 8637 チオ硫酸ナトリウム五水和物(試薬)
JIS K 8659 でんぷん(溶性)(試薬)
JIS K 8872 ホルムアルデヒド液(試薬)
JIS K 8913 よう化カリウム(試薬)

――――― [JIS A 1460 pdf 3] ―――――

           2
A 1460 : 2021
JIS K 8920 よう素(試薬)
JIS K 8951 硫酸(試薬)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS R 3505 ガラス製体積計
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
ISO 13130,Laboratory glassware−Desiccators

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
ホルムアルデヒド放散量
二組のホルムアルデヒド濃度の平均値
3.2
ホルムアルデヒド濃度
放散試験によって水に吸収されたホルムアルデヒドの濃度
3.3
ボード類
内装材料として使用する剛性のある板状の単体材料又は複合した製品
注釈1 なお,建築材料のボード類には,材料規格としてJIS A 5404,JIS A 5440,JIS A 5905,JIS A
5908,及びJIS A 6901がある。
(出典 : JIS A 1902-1:2015の3.1)

4 試験の原理

  デシケーター法によるボード類からのホルムアルデヒド放散量の試験は,図1に規定するガラス製のデ
シケーターを用いて行う。ホルムアルデヒド放散量は,管理された温度において,デシケーター内に水を
入れ,所定の表面積に切り出したボード類の試験片を設置し,24時間後の水に吸収されたホルムアルデヒ
ド濃度から求める。
水に吸収されたホルムアルデヒド濃度測定の原理は,ホルムアルデヒドがアンモニウムイオン及びアセ
チルアセトンと反応して,ジアセチルジヒドロルチジン(DDL)を生成し,とう(橙)黄色に呈色するハ
ンチ(Hantzsch)反応に基づいている。

――――― [JIS A 1460 pdf 4] ―――――

                                                                                             3
A 1460 : 2021
a) IS R 3503に規定するデシケーターを使用する場合
b) SO 13130に規定するデシケーターを使用する場合
記号説明
1 : デシケーター
2 : 試験片(図2参照)
3 : ステンレス製金網
4 : ガラス結晶皿
5 : 水
6 : ガラス板
図1−デシケーター法の装置(構成図)

――――― [JIS A 1460 pdf 5] ―――――

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JIS A 1460:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1460:2021の関連規格と引用規格一覧