JIS A 1460:2021 建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法―デシケーター法 | ページ 5

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A 1460 : 2021
現行規格(JIS A 1460:2021) 旧規格(JIS A 1460:2015) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
9.7 検量線 8.7 検量線
ホルムアルデヒド標準溶液を,全量ピペットで0 mL, 廃液削減の観点から,検量線作成用溶
検量線は,ホルムアルデヒド標準溶液を,
の作成 5 mL,10 mL,20 mL,50 mL及び100 mLとり,別々 の作成 ピペットで0 mL,5 mL,10 mL,20 mL,液の容量(25 mL)を,分光光度計に
の100 mL全量フラスコに入れた後,水を標線まで加 50 mL及び100 mLとり,別々の100 mL よる測定に十分な範囲で削減できる
え,検量線作成用ホルムアルデヒド溶液とする。検量 の全量フラスコに入れた後,水を標線まよう5 mL25 mLに変更した。
線は,それぞれの検量線作成用ホルムアルデヒド溶液 で加え,検量線作成用ホルムアルデヒド
から5 mL25 mLを正確に分取し,9.6の操作を行い, 溶液とする。それぞれの検量線作成用溶検量線の精度を高めるために,予想さ
ホルムアルデヒド濃度(0 mg/L3 mg/L)と吸光度と 液から25 mL分取し,8.6の操作を行い,れる試験用溶液の濃度に応じて検量
の関係線から作成する。そのときの関係線の傾き(F) ホルムアルデヒド量(03 mg)と吸光度 線作成用ホルムアルデヒド溶液の濃
は,グラフ又は計算によって求める。 との関係線を作成する。そのときの傾き度範囲を狭めることを許容した。
なお,予想される試験用溶液の濃度に応じて検量線作 (F)は,グラフ又は計算によって求める。
成用ホルムアルデヒド溶液の濃度範囲を狭めてもよ
い。ただし,試験用溶液中のホルムアルデヒド濃度を
含む範囲で,ホルムアルデヒド濃度0 mg/L以外に5段
階の検量線作成用ホルムアルデヒド溶液の濃度水準を
設ける。
9.8 計算 8.8 計算
ホルムアルデヒド濃度は,二組の試験片について各々 数値の丸め方は,JIS Z 8401の規則B
ホルムアルデヒド濃度は,2組の試験片に
計算し,JIS Z 8401の規則Bに従って小数点以下1桁 であることを明記した。
ついて各々算定し(mg/L)で表示し,小数
に丸める。ただし,二組のホルムアルデヒド濃度の差 二組のホルムアルデヒド濃度が,(0.1
点以下1桁にJIS Z 8401に従って丸める。
が0.2 mg/L以上で,かつ,二組の試験結果がその平均 mg/L,0.2 mg/L)又は(0.2 mg/L,0.3
ただし,この際,2組の試験結果がその平
値に対して20 %以上の差異がある場合は,新しい試験 均値に対して20 %以上の差異があってはmg/L)となった場合に,差異は平均値
片二組を用意し,箇条8及び箇条9による試験を再度 ならない。 に対して20 %以上となる。しかしな
実施する。 がら,この差は小数点以下1桁に丸め
た最小単位である。“差が0.2 mg/L以
上”という規定を追加することによっ
て,この場合の差異を認めた。
10 報告 デシケーターの種類(例えば,JIS R 3503に規定する − − 試験報告の必須項目に,使用したデシ
c) デシケーター) ケーターの種類を追加した。
10 報告 a) 試験片のタイプ及びその寸法(mm) 9 報告 a) ボードのタイプ,その厚さ(mm)及 密度を報告できない試験片(積層材な
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i) 試験片の密度(kg/m3) び密度(kg/m3) ど)が多いため,密度は必須項目では
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なく任意項目とした。
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現行規格(JIS A 1460:2021) 旧規格(JIS A 1460:2015) 改正理由
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箇条番号 内容 箇条番号 内容
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及び題名 及び題名
: 2
10 報告 9 報告
j) 試験片の切出し位置(例えば,ボードからの切出 b) 試験片の切出し位置(例えば,ボード
試験片の切出し位置は,この規格で扱
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し位置の図示) からの切出し位置の図示) う範囲ではないため,必須項目ではな
く任意項目とした。
附属書A 試験報告書を例示した。 − − 試験報告について,規格の使用者が共
(参考)試 通の認識を得られるように,この規格
験報告書の の試験報告書を附属書に例示した。

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