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A 1964 : 2015
6.7 測定値の品質保証
測定計画では,顧客が要求する品質を満たすために取った手段を明記しなければならない。サンプリン
グは複数回行うことが望ましい。サンプルの一つを基準サンプルとして使うことができる。また吸着剤の
回収率を記録しなければならない。
VOC測定を行う契約者又は研究所の選択基準は,次の基準を含んでいるべきである。
− 測定機関は,文書化された品質保証システムをもっているか。
− 用いられる校正方法はどのようなものをどれくらいまで,そしてどれくらいの範囲か。
− どの方法を用いてVOCを定性するか。
− 比較測定(例えば,他の試験所との)は可能か。
− 測定の不確かさをどのように決めるか。
− 測定機関は,共同比較実験に参加しているか。
――――― [JIS A 1964 pdf 11] ―――――
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A 1964 : 2015
附属書A
(参考)
室内空気中で検出されるVOCの例
A.1 室内空気中で検出されるVOCの例
室内空気中で検出されるVOCの例を,次に示す。個々のケースでは,次の一覧表に挙げられていない
化合物の分析が必要になることもある。
表A.1−JIS A 1965で測定可能とされる有機化合物の例 [25]
化合物 CAS番号 沸点a) 蒸気圧
℃ kPa(25 ℃)
芳香族炭化水素類
ベンゼン 71-43-2 80 10.1
トルエン 108-88-3 110 2.9
エチルベンゼン 100-41-4 136 0.93
m-/p-キシレン 108-38-3 139/138 0.670.87
/106-42-3
o-キシレン 95-47-6 144 0.7
n-プロピルベンゼン 103-65-1 159 0.3
1,2,4-トリメチルベンゼン 95-63-6 169 0.150.2
1,3,5-トリメチルベンゼン 108-67-8 165
2-エチルトルエン 611-14-3 165 0.4
スチレン 100-42-5 145 0.88
ナフタレン 91-20-3 218 0.01
4-フェニルシクロヘキサン 31017-40-0 251
脂肪族炭化水素類
n-C6n-C16
n-ヘキサン 110-54-3 69 20.1
n-ヘプタン 142-82-5 98 4.7
n-オクタン 111-65-9 126 1.4
n-ノナン 111-84-2 151 0.5
n-デカン 124-18-5 174 0.13
n-ウンデカン 1120-21-4 196 0.14
n-ドデカン 112-40-3 216 0.04
n-トリデカン 629-50-5 235 0.003 4
n-テトラデカン 629-59-4 253 0.001 3
n-ペンタデカン 629-62-9 270
n-ヘキサデカン 544-76-3 287 0.000 9 [26]
2-メチルペンタン 107-83-5 60 16
3-メチルペンタン 96-14-0 63 Ca.16
1-オクテン 111-66-0 121 2.3 [27]
1-デセン 872-05-9 170 0.22 [27]
イソブテン 115-11-7 −7 257(20 ℃)
シクロアルカン類
メチルシクロペンタン 96-37-7 72 18.3
シクロヘキサン 110-82-7 81 12.7(20 ℃)
メチルシクロヘキサン 108-87-2 101 5.73
――――― [JIS A 1964 pdf 12] ―――――
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A 1964 : 2015
表A.1−JIS A 1965で測定可能とされる有機化合物の例 [25](続き)
化合物 CAS番号 沸点a) 蒸気圧
℃ kPa(25 ℃)
テルペン類
3-カレン 13466-78-9 167
α-ピネン 80-56-8 156 5 [27]
β-ピネン 18172-67-3 164 <5
リモネン 138-86-3 170 0.19
アルコール類
2-プロパノール 67-63-0 82 32(20 ℃)[27]
1-ブタノール 71-36-3 118 4.4 [27]
2-エチル-1-ヘキサノール 104-76-7 182 0.11(20 ℃)[27]
ベンジルアルコール 100-51-6 205 0.3(20 ℃)[27]
グリコール類,グリコールエーテル類
2-メトキシエタノール 109-86-4 124-125 0.8
2-エトキシエタノール 110-80-5 135 0.51
2-ブトキシエタノール 111-76-2 1 0.1
1
1-メトキシ-2-プロパノール 107-98-2 118 1.2(20 ℃)
2-ブトキシエトキシエタノール 112-34-5 231 0.003(20 ℃)
2-フェノキシエタノール 122-99-6 245 0.001(20 ℃)
アルデヒド類
ブタナール 123-72-8 76 12.2(20 ℃)
ペンタナール 110-62-3 103 2.4(20 ℃)
ヘキサナール 66-25-1 129 2.5(20 ℃)
ノナナール 124-19-6 190-192 0.048
ベンズアルデヒド 100-52-7 179 0.13(20 ℃)
ケトン類
メチルエチルケトン 78-93-3 80 10.3
メチルイソブチルケトン 108-10-1 117 0.8
シクロヘキサノン 108-94-1 156 0.45
アセトフェノン 98-86-2 202 0.13(15 ℃)
ハロゲン化炭化水素類
トリクロロエチレン 79-01-6 87 2.7
テトラクロロエチレン 127-18-4 121 1.87
1,1,1-トリクロロエタン 71-55-6 74 2.7
p-ジクロロベンゼン 106-46-7 173 1.2
エステル類
酢酸エチル 141-78-6 77 9.7
酢酸ブチル 123-86-4 126 1.9
酢酸イソプロピル 108-21-4 8 6.3
酢酸メトキシプロピル 108-65-6 145-146
2-酢酸エトキシエチル 111-15-9 156 0.16
フタル酸ジメチル 131-11-3 284 0.013 [28]
2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール 25265-77-4 244
モノイソブチラート
2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオール 6846-50-0 280
ジイソブチラート
――――― [JIS A 1964 pdf 13] ―――――
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A 1964 : 2015
表A.1−JIS A 1965で測定可能とされる有機化合物の例 [25](続き)
化合物 CAS番号 沸点a) 蒸気圧
℃ kPa(25 ℃)
その他
2-ペンチルフラン 3777-69-3 >120(2-t-ブチルフラン)
THF(テトラヒドロフラン) 109-99-9 67 19.3(20 ℃)
注a) 幾つかの化合物では,使用文献によって,報告されている沸点が数℃異なる。
――――― [JIS A 1964 pdf 14] ―――――
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A 1964 : 2015
附属書B
(参考)
長期サンプリング中の活動状況及び
境界条件を記録するための記録用紙の例
部屋を普通に使っていても,居住者の活動状況によって,一時的な放散が発生することも考えられる。
分析結果の評価では,サンプリング中の居住者の活動内容,換気状況,気候条件を明らかにして,記録す
る必要がある。長期間のモニタリングでは,居住者の協力も必要である。測定機関は,通常の使い方から
外れた活動が測定結果に影響することを,居住者に知らせなければならない。そのため,通常の使い方か
ら外れた全ての活動を,記録用紙に記録しておく。多くの部屋は,たまにしか使われなかったり,違うグ
ループの人たちによって使われることがあるため,部屋の使用が終ったとき,又は一日の終わりに,居住
者が活動内容等を記録することは実際に役立つ。記録用紙は集計され,サンプリング期間の終わりに,測
定機関が評価できるようにする。
適切な測定計画を作成する間に,記録用紙の最終版を確定することが望ましい。室内空気測定の際に記
録される情報に関する一般的なガイドラインは,JIS A 1960の附属書Dに挙げられている。
長期サンプリングの場合には,室内空気の調査によって得られた情報に加えて,JIS A 1960の附属書D
に挙げられたリストによって,その他の情報を記録することを勧める。
長期サンプリングのためにパッシブサンプラを使う場合は,室内におけるサンプラの取付け方法,サン
プラの取付け具の位置及び高さについても,必要ならばスケッチで,記録しなければならない。
――――― [JIS A 1964 pdf 15] ―――――
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JIS A 1964:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16000-5:2007(MOD)
JIS A 1964:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.20 : 雰囲気
JIS A 1964:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1960:2015
- 室内空気のサンプリング方法通則
- JISA1965:2015
- 室内及び試験チャンバー内空気中揮発性有機化合物のTenax TA(R)吸着剤を用いたポンプサンプリング,加熱脱離及びMS又はMS-FIDを用いたガスクロマトグラフィーによる定量
- JISA1966:2015
- 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び分析―ポンプサンプリング
- JISA1967:2015
- 室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリング及び分析―パッシブサンプリング