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A 4306 : 2016
緩衝材のストロークは,8.3の試験を行ったとき,箇条10で規定する最小適用質量及び最大適用質量の
4倍の静荷重の下で,衝突速度を1 gnの減速度で減速停止するために必要な量とし,最小ストロークより
大きい値でなければならない。
6.3.2 圧縮永久ひずみ
圧縮永久ひずみ率は,8.3.1.3 f) の試験を行ったとき,5 %以下でなければならない。
7 構造
構造は,8.4によって試験を行ったとき,次による。
a) ばね緩衝器のばねは,線形の荷重−たわみ特性をもつ圧縮コイルばねとし,材質は鋼とする。
b) 油入緩衝器の構造は,次による(図1参照)。
1) 作動流体として油を封入しているシリンダをもち,プランジャの下降に伴って,油がオリフィスを
通過するときに生じる流体抵抗によって緩衝作用が与えられる構造とする。
2) シリンダ及びプランジャの材質は,鋼とする。
3) 作動油の油面レベルが確認できる構造とする。
図1−油入緩衝器の構造例
c) 緩衝材の主体は,合成ゴムなどの材質の弾性体とする。
8 試験方法
8.1 ばね緩衝器の場合
8.1.1 ストロークの計算
ストロークは,次の式によって求める。
4 W gn
La
k
ここに, La : ストローク(mm)
W : 箇条10で規定する最小適用質量又は最大適用質量(kg)
――――― [JIS A 4306 pdf 6] ―――――
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A 4306 : 2016
k : ばね定数(N/mm)
ただし,このときにばねが密着する場合は,ばねの自由高さからばねの密着高さを減じた値をストロー
クとし,次の式によって求める。
La Hf Hs (ばねが密着する場合)
ここに, La : ストローク(mm)
Hf : ばねの自由高さ(mm)
Hs : ばねの密着高さ(mm)
8.1.2 密着条件
定格速度の1.4倍の速度で衝突したときのたわみ量を,次の式によって求める。
W gn 2
Lb 1 k 103 4.1 VR / 60 W gn2 1
k
ここに, Lb : 定格速度の1.4倍の速度で衝突したときのたわみ量
(mm)
W : 箇条10で規定する最大適用質量(kg)
k : ばね定数(N/mm)
VR : 定格速度(m/min)
8.2 油入緩衝器の場合
8.2.1 ストローク
最小ストロークは次のいずれかによる。
a) 油入緩衝器を鉛直に設置する場合,最小ストロークは次の式による。
Lmin VR2 / 534.
ここに, Lmin : 最小ストローク(mm)
VR : 定格速度(m/min)
b) 油入緩衝器を斜めに設置する場合,最小ストロークは次のいずれかによる。
1) 傾斜角度が,63度以下の場合,次の式による。
Lmin .1(15VR ) 2
cos / 353.
2) 傾斜角度が,63度を超える場合,次の式による。
Lmin .1(15VR ) 2
sin / 706.
ここに, Lmin : 最小ストローク(mm)
VR : 定格速度(m/min)
θ : 傾斜角度(rad)
8.2.2 制動性能試験
8.2.2.1 試験装置
試験装置は,次による。
a) 試験対象の緩衝器に自由落下させた試験用おもりを衝突させることができる装置とする。自由落下さ
せた試験用おもりは,衝突までの加速時に0.9 gn以上に到達するように,できるだけ低い摩擦で垂直
に案内する(図2参照)。
b) 自由落下させる試験用おもりには,速度,加速度及び減速度を測定する装置を設ける。ただし,速度,
又は加速度及び減速度を演算によって算出する場合は,速度,又は加速度及び減速度のいずれかを測
定する装置を設ければよい(図2参照)。
――――― [JIS A 4306 pdf 7] ―――――
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A 4306 : 2016
図2−試験装置の構成例
8.2.2.2 測定機器の精度
試験には,特に理由のない限り,測定値に対して次の精度をもつ測定機器を用いる。測定値を記載する
桁数は,測定機器の精度に応じた桁数とする。
a) 距離,質量,速度 : ±1 %
b) 加速度,減速度 : ±2 %
c) 電圧,電流 : ±5 %
――――― [JIS A 4306 pdf 8] ―――――
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A 4306 : 2016
d) 時間 : ±1 %
e) 測定機器及び記録装置は,0.01秒ごとに変化する信号を検出できる能力をもつもの。
f) 加減速度のカットオフ周波数 : 30 Hz以上で測定機器からの出力などに対して適用する。
g) 巻尺,直尺,ノギスなどの測定機器を用いる場合は,次による。
1) IS B 7512若しくはJIS B 7522に規定する巻尺又はこれらと同等以上のもの。
2) IS B 7516に規定する直尺又はこれと同等以上のもの。
3) IS B 7507に規定するノギス又はこれと同等以上のもの。
8.2.2.3 試験手順及び試験結果
制動性能試験は,箇条10で規定する最大適用質量,最小適用質量の順序で各1回の試験を次に示す手順
で実施し,試験結果を求める。また,試験条件(試験用おもりの質量,落下距離など)を記録する。
a) 自由落下させる試験用おもりの質量及び油面レベルが規定値にあることを確認する。
b) 油入緩衝器への衝突時に定格速度の1.15倍の速度に達するように,自由落下させる試験用おもりをつ
り上げる。
c) 試験用おもりを自由落下させ,試験用おもりの速度,加速度及び減速度を測定する。速度,加速度及
び減速度は,試験用おもりが加速を開始する開始点から,移動全体にわたり,時間に対する変化とし
て記録する。ただし,速度,又は加速度及び減速度を演算によって算出する場合は,速度,又は加速
度及び減速度のいずれかを測定すればよい。
d) 平均減速度は,次のいずれかの方法によって求める。
1) 油入緩衝器の減速開始点から減速終了点までの時間の減速度の時間平均値とする。ここで,油入緩
衝器の減速開始点は,加速度が0 m/s2となる時点とし,減速終了点は,減速によって速度が0 m/min
になる直前の減速度が0.5 m/s2になる時点とする(図3参照)。
2) 油入緩衝器の減速開始時の速度を,減速開始点から減速終了点までの時間で除した値とする。ここ
で,油入緩衝器の減速開始点及び減速終了点は1) による(図3参照)。
――――― [JIS A 4306 pdf 9] ―――――
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A 4306 : 2016
図3−油入緩衝器の減速特性データの例
e) 減速度の持続時間は,減速特性データから読み取る。
f) 油入緩衝器の構造上,プランジャがそれ以上下降できない状態に5分間保持し,試験用おもりをつり
上げることで油入緩衝器を解放し,完全復帰するまでの時間を測定する。
g) 引き続き試験を実施する場合は,作動油がタンクに戻り,気泡が抜けるよう30分間放置する。
8.3 緩衝材の場合
8.3.1 ストローク及び圧縮永久ひずみ
8.3.1.1 試験装置
急激な速度変化なしで動き,たわみ及び負荷荷重を測定できる圧縮試験装置,又はこれと類似の試験装
置を用いる。
8.3.1.2 測定機器の精度
試験には,特に理由のない限り,測定値に対して次の精度をもつ測定機器を用いる。測定値を記載する
桁数は,測定機器の精度に応じた桁数とする。
a) 力,距離 : ±1 %
b) 巻尺,直尺,ノギスなどの測定機器を用いる場合は,8.2.2.2 g) による。
8.3.1.3 試験手順及び試験結果
緩衝材の圧縮試験は,次の手順で箇条10で規定する最小適用質量及び最大適用質量で実施し,試験結果
を求める。
a) 荷重負荷前の緩衝材の弾性体の部材自体の高さを測定する。
b) 緩衝材の適用質量の4倍の静荷重で,8.3.1.1に示す試験装置で圧縮した状態における緩衝材の弾性体
部分の高さを測定する。
c) 荷重を完全に除去し,30分後に緩衝材の弾性体の部材自体の高さを測定する。
――――― [JIS A 4306 pdf 10] ―――――
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JIS A 4306:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.140 : 建築物の付帯施設 > 91.140.90 : リフト.エスカレータ
JIS A 4306:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISB7522:2018
- 繊維製巻尺
- JISK2001:1993
- 工業用潤滑油―ISO粘度分類