JIS A 4306:2016 エレベータ用緩衝器

JIS A 4306:2016 規格概要

この規格 A4306は、トラクション式エレベータ,巻胴式エレベータ及び油圧式エレベータに設置する緩衝器の安全条件について規定。

JISA4306 規格全文情報

規格番号
JIS A4306 
規格名称
エレベータ用緩衝器
規格名称英語訳
Buffer for elevators
制定年月日
2016年3月25日
最新改正日
2016年3月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

91.140.90
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2016-03-25 制定
ページ
JIS A 4306:2016 PDF [12]
                                                                                   A 4306 : 2016

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 量記号及び単位記号・・・・[2]
  •  5 種類・・・・[3]
  •  6 性能・・・・[3]
  •  6.1 ばね緩衝器・・・・[3]
  •  6.2 油入緩衝器・・・・[3]
  •  6.3 緩衝材・・・・[3]
  •  7 構造・・・・[4]
  •  8 試験方法・・・・[4]
  •  8.1 ばね緩衝器の場合・・・・[4]
  •  8.2 油入緩衝器の場合・・・・[5]
  •  8.3 緩衝材の場合・・・・[8]
  •  8.4 構造試験・・・・[9]
  •  9 検査・・・・[9]
  •  9.1 検査方法・・・・[9]
  •  9.2 検査成績書・・・・[9]
  •  10 表示・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 4306 pdf 1] ―――――

A 4306 : 2016

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本エレベーター協会(JEA)
及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出
があり,日本工業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 4306 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
A 4306 : 2016

エレベータ用緩衝器

Buffer for elevators

1 適用範囲

  この規格は,トラクション式エレベータ,巻胴式エレベータ及び油圧式エレベータに設置する緩衝器の
安全条件について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7512 鋼製巻尺
JIS B 7516 金属製直尺
JIS B 7522 繊維製巻尺
JIS K 2001 工業用潤滑油−ISO粘度分類

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
緩衝器(buffer)
かご又は釣合おもりが,何らかの原因で最下階又は最上階を行き過ぎ,昇降路の底部又は頂部に衝突し
た場合の衝撃を緩和するための装置。
3.2
(緩衝器の)適用質量(permissible mass)
緩衝器の要求性能を満足できる範囲にある制動対象の質量。
3.3
(緩衝器の)最大適用質量(maximum permissible mass)
緩衝器の要求性能を満足できる制動対象の質量の最大の値。
3.4
(緩衝器の)最小適用質量(minimum permissible mass)
緩衝器の要求性能を満足できる制動対象の質量の最小の値。
3.5
エレベータ(elevator)
建築物などに設けられ,人及び/又は物をかごで運搬するための昇降機で,かごの水平投影面積が1 m2

――――― [JIS A 4306 pdf 3] ―――――

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A 4306 : 2016
を超え,又はかごの天井の高さが1.2 mを超えるもの。
注記 “エレベーター”と長音符号を用いて表記される場合もある。
3.6
トラクション式エレベータ(traction type elevator)
かごと釣合おもりとを主索などで連結して,駆動用綱車にかけ,主索と綱車の溝又はドラム平面との摩
擦力を利用して駆動する方式のエレベータ。
3.7
巻胴式エレベータ(winding drum type elevator)
かごに主索の一端を緊結し,巻上機の駆動用巻胴で主索を巻き取り,かごを昇降させる方式のエレベー
タ。
3.8
油圧式エレベータ(hydraulic elevator)
油圧ポンプで発生した圧力油を油圧ジャッキのシリンダに送り,プランジャを伸長させてかごを上昇さ
せ,また,シリンダ内の油をタンクに戻すことによって,かごを下降させる方式のエレベータ。
注記 “油圧エレベータ”ということもある。
3.9
昇降路(hoistway)
かご,及び/又は釣合おもり若しくはバランスウェイトが昇降する部分。
3.10
巻上機(hoisting machine)
モータ,ブレーキ及び駆動用綱車又は巻胴で構成し,主索を巻き上げる装置。
3.11
釣合おもり(counterweight)
トラクション式エレベータにおいて,主索を介してかごに連結され,その主索を駆動用綱車につるべ状
に掛け,綱車と主索との摩擦によって駆動力(トラクション)を発生させるためのおもり。
3.12
バランスウェイト(balancing weight)
かごと直接又は綱車を通して連結することでかごの全体質量又は部分質量を打ち消し,かごを駆動する
エネルギーを節約するために使用するおもり。主に巻胴式のエレベータに用いられる。
3.13
かご(car)
人及び/又は物を載せて昇降するもので,かご室,かご枠,床などで構成される搬器。
3.14
定格速度(rated speed)
かごの定常走行時の設計速度。

4 量記号及び単位記号

  この規格で用いるエレベータ速度の単位は,特に規定のない限りメートル毎分(m/min)を用いる。ま
た,自由落下の加速度(標準重力加速度)をgnで表し,その値を1 gn=9.8 m/s2とする。

――――― [JIS A 4306 pdf 4] ―――――

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A 4306 : 2016

5 種類

  緩衝器の種類は,緩衝方法によって区分し,表1による。
表1−種類
種類 説明
ばね緩衝器 運動エネルギーを線形の荷重−たわみ特性をもつばねによって蓄積する緩衝器。
油入緩衝器 運動エネルギーを緩衝器の動作中に熱として消散する緩衝器。
緩衝材 運動エネルギーをゴムなどの弾性体によって蓄積する緩衝器。

6 性能

6.1 ばね緩衝器

6.1.1  ストローク
ばね緩衝器のストロークは,適用質量の4倍の静荷重を負荷したときのばねの自由長からのたわみ量と
し,箇条10で規定する最小適用質量及び最大適用質量で8.1.1のストロークの計算を行ったとき,次の値
を満足しなければならない。
a) 定格速度が30 m/min以下の場合,38 mm以上とする。
b) 定格速度が30 m/minを超え,45 m/min以下の場合,66 mm以上とする。
c) 定格速度が45 m/minを超え,60 m/min以下の場合,100 mm以上とする。
6.1.2 密着条件
密着条件は,定格速度の1.4倍の最大衝突速度で箇条10で規定する最大適用質量が衝突したときの8.1.2
で計算するたわみ量を自由高さから減じて求められる高さは,ばねの密着高さよりも大きくなければなら
ない。

6.2 油入緩衝器

6.2.1  ストローク
油入緩衝器のストローク(箇条10によって表示した値)は,定格速度の1.15倍の速度で衝突したとき
に鉛直方向は1 gn,水平方向は0.5 gnの減速度で減速停止するために必要な量で,8.2.1で計算する最小ス
トロークよりも大きい値でなければならない。
6.2.2 制動性能
油入緩衝器は8.2.2によって試験を行ったとき,次の規定に適合しなければならない。
a) 最大衝突速度を定格速度の1.15倍とし,8.2.2の試験を行ったとき,箇条10で規定する最大適用質量
及び最小適用質量に相当する試験用おもりを自由落下させ,最大衝突速度で緩衝器に衝突したときの
平均減速度が1 gnを超えない。
b) 最大衝突速度を定格速度の1.15倍とし,8.2.2の試験を行ったとき,箇条10で規定する最大適用質量
及び最小適用質量に相当する試験用おもりを自由落下させ,最大衝突速度で緩衝器に衝突したとき,
2.5 gnを超える減速度の持続時間は,0.04秒を超えない。
6.2.3 復帰時間
8.2.2の試験を行い,油入緩衝器の構造上,プランジャがそれ以上下降できない状態から外力を解放した
とき,完全復帰するまでの時間は,90秒以内でなければならない。

6.3 緩衝材

6.3.1  ストローク

――――― [JIS A 4306 pdf 5] ―――――

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JIS A 4306:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 4306:2016の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7507:2016
ノギス
JISB7512:2018
鋼製巻尺
JISB7516:2005
金属製直尺
JISB7522:2018
繊維製巻尺
JISK2001:1993
工業用潤滑油―ISO粘度分類