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JIS A 5712:1994 規格概要
この規格 A5712は、不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維とを主原料とし,浴槽と洗い場を一本化して作られたガラス繊維強化ポリエステル洗い場付浴槽について規定。
JISA5712 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A5712
- 規格名称
- ガラス繊維強化ポリエステル洗い場付浴槽
- 規格名称英語訳
- Glass fiber reinforced plastic bathtubs connected with floor
- 制定年月日
- 1979年1月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 91.140.70
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 建築 I-1(材料・設備) 2021, 建築 I-2(材料・設備) 2021, 建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021
- 改訂:履歴
- 1979-01-01 制定日, 1983-12-01 確認日, 1989-02-01 確認日, 1994-02-01 改正日, 1999-12-20 確認日, 2006-05-20 確認日, 2009-02-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS A 5712:1994 PDF [10]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
A 5712 - 1994
ガラス繊維強化ポリエステル洗い場付浴槽
Glass fiber reinforced plastic bathtubs connected with floor
1. 適用範囲 この規格は,不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維とを主原料とし,浴槽と洗い場を一体
化して作られたガラス繊維強化ポリエステル洗い場付浴槽(以下,洗い場付浴槽という。)について規定す
る。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 5107 カーボンブラック(顔料)
JIS K 6919 繊維強化プラスチック用液状不飽和ポリエステル樹脂
JIS L 3102 綿帆布
JIS R 3411 ガラスチョップドストランドマット
JIS R 3412 ガラスロービング
JIS R 3413 ガラス糸
JIS R 3415 ガラステープ
JIS R 3416 処理ガラスクロス
JIS R 3417 ガラスロービングクロス
JIS Z 8722 物体色の測定方法
2. この規格の中で [{}] を付して示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参
考値である。
2. 用語の定義 この規格で用いる用語の定義は,次のとおりとする。
(1) ピンホール 表面に現れた大きさ1mm未満の穴
(2) 小穴 表面に現れた大きさ1mm以上の穴
(3) 色むら 着色材料の分散不良,表面層の厚さの不均一又はつや無しによって,むらのある部分
(4) ガラス繊維むら ガラス繊維の分散不良によるむらの部分
(5) 汚れ 異物の混入,しみなどの汚れ
(6) ちぢれ 表面の網状のちぢれ
(7) ひび割れ 表面のひび割れ
(8) でこぼこ 表面の波,しわ,へこみなどのでこぼこ
(9) 変形 製品の形状の狂い
(10) あわ 空気あわによる表面のふくれ
(11) 含浸不良 ガラス繊維と不飽和ポリエステル樹脂との含浸度の不良なもの。
――――― [JIS A 5712 pdf 1] ―――――
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A 5712 - 1994
(12) 補修跡 削り取った跡又は補修した跡
(13) 欠け 表面の有害な欠損部
(14) きず 有害な切りきず,引っかききずなど
(15) 集合欠点 補修跡,ピンホール,汚れなどの欠点が部分的に集中して存在するもの。
3. 各部の名称 洗い場付浴槽の各部の名称は,図1による。
図1 洗い場付浴槽(例図)
注(1) 上縁面の立上がり部は,上縁面の一部とみなす。
(2) 見えがくれ面とは,取付け後たやすく目につかない面をいう。
4. 種類 洗い場付浴槽は,その形状によって,次のように区分する(図2参照)。
(1) 据置形洗い場付浴槽 浴槽底面と洗い場床面のレベルがほぼ等しいもの。
(2) 埋込形洗い場付浴槽 浴槽底面と洗い場床面のレベルが異なるもの。
――――― [JIS A 5712 pdf 2] ―――――
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A 5712 - 1994
図2 浴槽の種類
5. 性能 洗い場付浴槽は,11.によって試験し,表1の規定に適合しなければならない。
表1
項目 性能 適用試験箇条
耐煮沸性 11.2
表面にひび割れ,あわ又は著しい変色・退色を生じてはな
らない。
たわみ 11.3
浴槽排水口部及び洗い場排水口部で1mm以下,壁付面水
平部の中央で2mm以下,洗い場中央部で5mm以下。
止水性 11.4
1時間の漏水量が止水試験Aの場合は,0.03l以下,止水試
験B及び止水試験Cの場合は,0.3l以下。
耐汚染性 汚染回復率85%以上。 11.8
砂袋衝撃 11.5
浴槽の底面及び洗い場床面にひび割れ及び使用上有害な欠
陥を生じてはならない。
硬さ バーコル硬さ30以上。 11.9
エプロン面洗中央のたわみ10mm以下。 11.6
い場内側面の
たわみ
防水性 漏れ,浸潤のないこと。 11.7
6. 構造 洗い場付浴槽の構造は,次のとおりとする。
(1) 洗い場付浴槽は,浴槽と洗い場を一体成形したもの及び浴槽と洗い場とを分割成形し,両者を一体化
したものとし,後者は,その接合部が防水性をもつ構造とする。
(2) 浴槽には,浴槽用排水器具を,洗い場には,床排水トラップを取り付けられる構造とする。
(3) 洗い場床面は,すべりにくいように考慮されていること。
(4) 洗い場床面は,使用上有害なたわみのない構造とする。
(5) 洗い場床面は,水がたまらないような構造とする。
(6) ドア開口部があるものは,ドア枠が取り付けられる構造とする。
(7) 壁付面,ドア枠開口部などの周辺部は,原則として,外側へ水が漏れない構造とする。
――――― [JIS A 5712 pdf 3] ―――――
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A 5712 - 1994
7. 寸法
7.1 構成材基準面 洗い場付浴槽には,建物との取合いを考慮して構成材基準面を設定する。
7.2 モデュール呼び寸法 洗い場付浴槽のモデュール呼び寸法は,次のとおりとし,構成材基準面間に
適用する(図3参照)。
長辺 (mm) 1 800, 2 100
短辺 (mm) 900, 1 200, 1 350, 1 500, 1 800
図3 モデュール呼び寸法
7.3 最大外形寸法 モデュール呼び寸法に対応する製品の最大外形寸法(3)は,表2のとおりとする。
表2
単位mm
モデュール呼び寸法 900 1 200 1 350 1 500 1 800 2 100
最大外形寸法 790880 1 0701 180 1 1901 330 1 3401 480 1 6401 780 1 8402 080
注(3) 最大外形寸法とは,水平投影面の最大寸法をいう。ただし,ドア開口部,排気筒取付け枠などの突出部
は含まない。
7.4 寸法許容差 洗い場付浴槽の寸法許容差は,±10mmとする。ただし,製品の寸法は,表2の範囲
を超えてはならない。
8. 外観
8.1 存在を許さない欠点 各種の欠点のうち,存在を許さない欠点は,表3のとおりとする。
表3
部分 存在を許さない欠点
小穴,ちぢれ,ひび割れ,泡,含浸不良,欠け,
浴槽上縁面,浴槽内側面,浴槽底面,エプロン
きず,集合欠点
面,洗い場内側面,洗い場床面,ドア開口部な
どの見えがかり面(4)
見えがくれ面(2) 含浸不良,欠け
注(4) 見えがかり面とは,取付後容易に目につく面をいう。
8.2 欠点許容範囲 8.1に規定するもの以外の各種欠点の許容範囲は,表4のとおりとする。ただし,見
えがくれ面における欠点は,この限りでない。
――――― [JIS A 5712 pdf 4] ―――――
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A 5712 - 1994
表4
欠点 見えがかり面
約60cm離れて肉眼で見たとき,著しく目立たないこと。
補修跡,ピンホール,色むら,ガラ
ス繊維むら,汚れ,でこぼこ
変形 浴槽上縁面の水平部は,水切れがよく,壁付面の曲がり
は,長さ200mmにつき1mm以下とする。ただし,ドア
枠の取付けに支障がないこと。
また,その他の面は,著しく目立たないこと。
9. 材料 洗い場付浴槽本体及び補強材に用いる材料は,表5のとおりとする。
表5
洗い場付浴 JIS K 6919に規定する不飽和ポリエステル樹脂又はこれと同等以上の品質をもち,かつ耐熱性
槽本体 及び耐久性のあるものとする。
JIS R 3411,JIS R 3412,JIS R 3413,JIS R 3415,JIS R 3416,JIS R 3417に規定するガラス繊
維で無アルカリ性のもの若しくはこれらを原料として加工したもの又はこれらと同等以上の
品質をもつもの。
補強材 硬質繊維板,合板,木材,合成樹脂(発泡体を含む。),金属など。ただし,耐水性及び耐食性
のあるものでなければならない。
備考 不飽和ポリエステル樹脂に対して,充てん材料,着色材料及びガラス繊維以外の補強用繊維を用いる場
合には,それらの品質及び使用量は,製品の品質及び使用上に害を与えるものであってはならない。
なお,充てん材料とは,作業性,経済性などの目的に用いる炭酸カルシウム,無水けい酸などをいう。
10. 製造方法 洗い場付浴槽は,不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維とを用いて,手積み成形法,吹き
付け成形法,圧縮成形法,注入成形法,これらの組合せによる成形法などによって成形する。
11. 試験方法
11.1 試験条件及び試験体
11.1.1 試験条件 洗い場付浴槽を試験する場合の試験室の温度及び湿度は,特に規定のない限り,常温常
湿とする。
11.1.2 試験体 洗い場付浴槽を試験する場合の試験体は,試験項目によって,洗い場付浴槽全形を用いる
場合と,これから切り出した試験片を用いる場合とがある。その区分は,表6による。
表6
試験項目 試験体 備考
煮沸試験 全形 分割成形の場合は,浴槽だけで試験してもよい。
たわみ試験 全形 浴槽の煮沸試験を終了したものを用いる。
止水試験 全形 浴槽の煮沸試験を終了したものを用いる。
分割成形の場合は,浴槽だけで試験してもよい。
砂袋衝撃試験 全形
エプロン面 全形
洗い場内側面
のたわみ試験
防水試験 全形
汚染試験 試験片 煮沸試験の終了した浴槽の内側面中央部から3個,洗
い場床面から3個。
硬さ測定 試験片 浴槽の内側面及び洗い場内側面から各1個。
――――― [JIS A 5712 pdf 5] ―――――
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JIS A 5712:1994の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 5712:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK5107:1965
- カーボンブラック(顔料)
- JISK6919:1992
- 繊維強化プラスチック用液状不飽和ポリエステル樹脂
- JISR3411:2019
- ガラスチョップドストランドマット
- JISR3412:2014
- ガラスロービング
- JISR3412:2020
- ガラスロービング
- JISR3413:2012
- ガラス糸
- JISR3415:1995
- ガラステープ
- JISR3416:2010
- 処理ガラスクロス
- JISR3417:2009
- ガラスロービングクロス
- JISZ8722:2009
- 色の測定方法―反射及び透過物体色