JIS A 5759:2016 建築窓ガラス用フィルム | ページ 2

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表3−熱貫流率による区分
可視光線透過率 % 熱貫流率 W/(m2・K) 記号
4.2以下 A
60未満
4.2を超え4.8以下 B
4.2以下 C
60以上
4.2を超え4.8以下 D
c) ガラス貫通防止フィルム ガラス貫通防止フィルムは,ガラスの貫通防止性能によって区分し,表4
による。
表4−ガラスの貫通防止性能による区分
ガラスの貫通防止性能 記号
鋼球落下試験Aに適合するもの A
鋼球落下試験Bに適合するもの B

5 品質

5.1 一般

  フィルムは,透明性,均一性,強じん性,可とう(撓)性及び温湿度の変化による寸法の安定性をもつ
ほか,次による。
a) フィルムは,ガラスを汚損又は腐食してはならない。
b) フィルムは,ガラスに均一に接着し,かつ,必要に応じてがすことができなければならない。
c) フィルムは,貼付けの作業性が良好でなければならない。

5.2 外観

  外観は,6.2によって試験したとき,フィルム透視に差し支えるような汚れ,泡,脈理,きず,異物など
があってはならない。

5.3 寸法

  寸法は6.3によって試験したとき,表示寸法に対するフィルムの厚さ,幅及び長さの許容差は,表5に
よる。
表5−フィルムの表示寸法に対する許容差
厚さ 幅 長さ
+5 mm
±10 % マイナスを認めない
0 mm

5.4 性能

  フィルムの種類ごとに要求される性能は,表6及び次のa)   j) による。
なお,日射調整・低放射,日射調整・ガラス貫通防止,日射調整・低放射・衝撃破壊対応ガラス飛散防
止など複数の用途に対応するフィルムについては,それぞれ要求される全ての性能を満たさなければなら
ない。

――――― [JIS A 5759 pdf 6] ―――――

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表6−フィルムの種類及び性能項目
性能項目 種類
日射調整 低放射 衝撃 層間変位 ガラス
フィルム フィルム 破壊対応 破壊対応 貫通防止
ガラス ガラス フィルム
飛散防止 飛散防止
フィルム フィルム
可視光線透過率a) ○ ○ − − −
遮蔽係数 ○ − − − −
熱貫流率 − ○ − − −
紫外線透過率 ○ − − − −
引張強さ ○ ○ ○ ○ ○
伸び ○ ○ ○ ○ ○
粘着力 ○ ○ ○ ○ ○
耐候性 ○ ○ ○ ○ ○
衝撃破壊対応ガラス飛散防止性能 − − ○ − −
層間変位破壊対応ガラス飛散防止性能 − − − ○ −
ガラス貫通防止性能 − − − − ○
注記 ○印は,フィルムの種類ごとに要求される性能を示す。
注a) 可視光線反射率については参考とする。
a) 可視光線透過率 日射調整フィルム及び低放射フィルムの可視光線透過率は,6.4によって試験を行
う。
なお,フィルムを貼り付けた窓ガラスの可視光線反射率が必要な場合,附属書Aによって測定する。
b) 遮蔽係数 日射調整フィルムの遮蔽係数は,6.5によって試験したとき,表2の性能に適合しなければ
ならない。
c) 熱貫流率 低放射フィルムの熱貫流率は,6.6によって試験したとき,表3の性能に適合しなければな
らない。
d) 紫外線透過率 日射調整フィルムの紫外線透過率は,6.7によって試験したとき,3 %以下でなければ
ならない。
e) 引張強さ及び伸び フィルムの引張強さ及び伸びは,6.8によって試験したとき,表7の性能に適合し
なければならない。
表7−フィルムの引張強さ及び伸び
性能項目 種類
日射調整 低放射 衝撃破壊対応 層間変位 ガラス貫通
フィルム フィルム ガラス飛散 破壊対応 防止フィルム
防止フィルム ガラス飛散
防止フィルム
引張強さ N 50以上 50以上 100以上 100以上 800以上
伸び % 60以上 60以上 60以上 60以上 60以上
注記 試験片の幅は25 mmである。
f) 粘着力 フィルムの粘着力は,6.9によって試験したとき,表8の性能に適合しなければならない。

――――― [JIS A 5759 pdf 7] ―――――

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表8−フィルムの粘着力
性能項目 種類
日射調整 低放射 衝撃破壊対応 層間変位 ガラス貫通
フィルム フィルム ガラス飛散 破壊対応 防止フィルム
防止フィルム ガラス飛散
防止フィルム
粘着力 N 2以上 2以上 4以上 4以上 8以上
注記 試験片の幅は25 mmである。
g) 耐候性 フィルムの耐候性は,6.10によって試験したとき,フィルムの種類ごとに要求し,次に適合
しなければならない。ただし,フィルムの種類ごとに要求される耐候性試験時間及び試験項目は,表
9による。また,複数の用途に対応するフィルムの粘着力は,要求される性能の最も高い値を満足し
なければならない。
1) フィルムの外観は,膨れ,ひび割れ,端のがれなどの異常があってはならない。
2) 日射調整フィルムの遮蔽係数は,耐候性試験前の性能値に対し,その変化が±0.10の範囲とする。
ただし,記号C及び記号Eの遮蔽係数は,0.85以下でなければならない。
3) 低放射フィルムの熱貫流率は,耐候性試験前の性能値に対し,その変化が±0.4 W/(m2・K) の範囲と
する。ただし,記号B及び記号Dの熱貫流率は,4.8 W/(m2・K) 以下でなければならない。
4) フィルムの粘着力は,表8の性能に適合しなければならない。
表9−フィルムの耐候性
性能項目 種類
日射調整フィルム 低放射 衝撃破壊対応 層間変位破壊対応 ガラス
フィルム ガラス飛散 ガラス飛散 貫通防止
防止フィルム 防止フィルム フィルム
内貼り用 外貼り用 内貼り用 内貼り用 外貼り用 内貼り用 外貼り用 内貼り用
試験時間(h) 1 000 500 1 000 2 000 1 000 2 000 1 000 2 000
外観試験 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
遮蔽係数 ○ ○ − − − − − −
熱貫流率 − − ○ − − − − −
粘着力 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
注記 ○印は,フィルムの種類ごとに要求される性能試験項目を示す。
h) 衝撃破壊対応ガラス飛散防止性能 衝撃破壊対応ガラス飛散防止性能は,6.11によって試験したとき,
4枚とも次の1) 又は2) のいずれかに適合しなければならない。
1) ガラスが破壊した場合,飛散したガラスの大きな破片を10個選び出し,その総質量が80 g以下で
あり,かつ,最大破片の1個の質量が55 g以下とする。
2) 落下高さ450 mmの加撃を合計10回繰り返してもガラスが破壊しない。
i) 層間変位破壊対応ガラス飛散防止性能 層間変位破壊対応ガラス飛散防止性能は,6.12によって試験
したとき,その飛散防止率は,95 %以上でなければならない。
j) ガラス貫通防止性能 ガラス貫通防止性能は,次のいずれかを満たさなければならない。
1) 鋼球落下試験Aによる性能 6.13によって試験したとき,鋼球がガラスを貫通しなかった落下高さ
が3枚とも3 000±50 mmとする。

――――― [JIS A 5759 pdf 8] ―――――

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2) 鋼球落下試験Bによる性能 6.13によって試験したとき,鋼球がガラスを貫通しなかった落下高さ
が3枚とも1 500±50 mmとする。

6 試験方法

6.1 一般事項

6.1.1  試験条件
試験環境は,温度23±2 ℃,相対湿度(50±5)%とする。ただし,ショットバッグ試験,層間変位試験
及びガラス貫通防止性能試験の試験環境は,温度20±15 ℃,相対湿度(65±20)%としてもよい。
6.1.2 試験片の作製
試験片は,各試験ともフィルムのロール方向とその試験片の長さ方向とを合わせて作製する。
6.1.3 試験結果の数値の丸め方
各試験によって得られた試験結果は,四捨五入によって表10の桁数で丸めて報告する。
表10−試験結果の数値の丸め方
試験項目 桁数 試験箇条
厚さ 整数位 6.3(6.3.1)
幅 整数位 6.3(6.3.2)
長さ 小数点以下1桁 6.3(6.3.3)
可視光線透過率 小数点以下1桁 6.4
日射透過率 小数点以下1桁 6.5[6.5.2 a)]
日射反射率 小数点以下1桁 6.5[6.5.2 b)]
垂直放射率 小数点以下2桁 6.5[6.5.2 c)]
修正放射率 小数点以下3桁 6.5[6.5.2 d)]
遮蔽係数 小数点以下2桁 6.5[6.5.2 e)]
日射熱取得率 小数点以下2桁 6.5[6.5.2 f)]
熱貫流率 小数点以下1桁 6.6
紫外線透過率 小数点以下1桁 6.7
引張強さ 整数位 6.8
伸び 整数位 6.8
粘着力 整数位 6.9
ショットバッグ試験 小数点以下1桁 6.11
層間変位試験 小数点以下1桁 6.12

6.2 外観試験

6.2.1  試験片
試験片は,フィルムを製品幅でロール方向に長さ約1 mに切断したものとする。試験片の個数は,1枚
とする。
6.2.2 試験方法
試験は,試験片付近の照度が600 lx以上となるように長さ120 cm,40 Wの白色蛍光灯又は同等品で照
らして行う。また,試験片の背景は無彩色とし,試験片を約90 cmの距離から目視し,フィルムの汚れ,
泡,脈理,きず,異物などの有無を調べる。

6.3 寸法試験

6.3.1  厚さの測定

――――― [JIS A 5759 pdf 9] ―――――

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厚さの測定は,次による。
a) 試験片 フィルムを製品幅でロール方向に長さ50 mmに切り取ったものとする。試験片の個数は,1
枚とする。
b) 測定方法 JIS B 7503に規定する0.001 mm目盛のダイヤルケージを用いて行う。試験片から離フィ
ルムをがし,幅方向にほぼ等間隔に3か所を決めて測定し,その平均値を求める。測定単位は,1 μm
とする。
6.3.2 幅の測定
幅の測定は,次による。
a) 試験片 フィルムを製品幅でロール方向に長さ約40 cmに切り取ったものとする。試験片の個数は,1
枚とする。
b) 測定方法 幅の測定には,JIS B 7512に規定する鋼製巻尺,又はJIS B 7516に規定する金属製直尺を
用いる。試験片の長さ方向にほぼ等間隔で3か所を測定する。
なお,ロール状で測定する場合は,円周方向にほぼ120°の等間隔に3か所を測定する。結果は3
か所の測定点の平均値を求め,測定単位は,1 mmとする。
6.3.3 長さの測定
長さの測定は,次による。
a) 試験片 製品全長とする。試験片の個数は,1枚とする。
なお,製品製造時に発生する製品全長と対となる,同じ長さの端材を使用してもよい。
b) 測定方法 長さの測定には,JIS B 7512に規定する鋼製巻尺,又はJIS B 7516に規定する金属製直尺
を用いる。試験片は全長を巻き戻して測定する。ただし,全長を連続巻き戻しが困難な場合は,適切
な長さに切断し各切断片の長さを測定し,加算して全長としてもよい。測定単位は,0.1 mとする。

6.4 可視光線透過率試験

6.4.1  試験片
試験片は,厚さの呼び3ミリの板ガラスにこれと同じ寸法のフィルムを気泡が入らないように均一に貼
り付けて作製し,6.1.1の試験環境に24時間以上静置する。試験に用いる板ガラスはあらかじめ水洗いし,
ペーパータオルなどで水滴を拭き取り,アルコールで脱脂したものを使用する。試験片の個数は,1枚と
する。
なお,試験片の大きさは,6.4.2で用いる分光光度計に適した寸法とする。
6.4.2 試験方法
可視光線透過率は,JIS R 3106の4.3.1(分光測光器)に規定する分光光度計を用いて測定する。測定は,
内貼り用フィルムの場合は試験片のガラス面を光源に向けて,外貼り用フィルムの場合は試験片のフィル
ム面を光源に向けて行う。表12に規定する380780 nmの各波長の分光透過率[τ ( 定し,CIE昼
光D65の分光分布(D ,CIE明順応標準比視感度の波長分布[V( び波長間隔(Δ から得られる重
価係数[D 地堰晒 重平均する式(1)によって可視光線透過率(τv)を求める。式(1)のD
表12に規定する数値を用いる。
780
380
DV Δ
v 780 (1)
DV Δ
380
ここに, τv : 可視光線透過率(%)
τ( 分光透過率(%)

――――― [JIS A 5759 pdf 10] ―――――

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