JIS A 5759:2016 建築窓ガラス用フィルム | ページ 3

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D 可視光線に対する重価係数

6.5 遮蔽係数及び日射熱取得率の算出

6.5.1  試験片
試験片は,6.4.1によって作製する。試験片の個数は,1枚とする。
なお,6.4に使用した試験片をそのまま用いてもよい。その場合,6.1.1の試験環境に24時間以上再び静
置しなくてよい。
6.5.2 算出方法
算出方法は,次による。
a) 日射透過率の測定 日射透過率は,JIS R 3106の4.3.1に規定する分光光度計を用いて測定する。測定
は,内貼り用フィルムの場合は試験片のガラス面を光源に向けて,外貼り用フィルムの場合は試験片
のフィルム面を光源に向けて行う。表13に規定する3002 500 nmの各波長の分光透過率[τ (
測定し,日射の相対分光分布(E ,波長間隔(Δ から得られる重価係数(E を乗じて加重平
均する式(2)によって日射透過率(τe)を求める。式(2)のE ‰ 表13に規定する数値を用いる。
2 500
300

e 2 500 (2)

300
ここに, τe : 日射透過率(%)
τ( 分光透過率(%)
E 日射に対する重価係数
b) 日射反射率の測定 日射反射率は,JIS R 3106の4.3.1に規定する分光光度計を用いて測定する。試験
片は10°以下に傾けて取り付け,正反射光を積分球に捕らえるようにする。測定は,内貼り用フィル
ムの場合は試験片のガラス面を光源に向けて,外貼り用フィルムの場合は試験片のフィルム面を光源
に向けて行う。表13に規定する3002 500 nmの各波長の分光反射率[ 定し,日射の相対
分光分布(E ,波長間隔(Δ から得られる重価係数(E を乗じて加重平均する式(3)によって
日射反射率( を求める。式(3)のE ‰ 表13に規定する数値を用いる。
2 500
300

e 2 500 (3)

300
ここに, 日射反射率(%)
分光反射率(%)
E 日射に対する重価係数
c) 垂直放射率の測定 垂直放射率(εn)は,JIS R 3106の7.(常温の熱放射の放射率の算定)の方法に
よって室内側表面の値及び室外側表面の値を求める。
d) 修正放射率の算出 修正放射率は,c) によって求められる垂直放射率(εn)に表15に規定する係数
(ε/εn)を乗じることによって室内側表面の値(εi)及び室外側表面の値(εe)を求める。表15に示さ
れる以外の垂直放射率(εn)における係数(ε/εn)は,直線内挿又は外挿によって求める。
なお,簡易形の修正放射率計を用いて測定してもよいが,その場合は使用の都度,校正して用いる。
e) 遮蔽係数の算出 遮蔽係数は,a) によって求められる日射透過率(τe),b) によって求められる日射
反射率( 及びd) によって求められる修正放射率の室内側表面の値(εi)及び室外側表面の値(εe)
を用いて,式(4)によって求める。

――――― [JIS A 5759 pdf 11] ―――――

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e Ni 100 e e
S (4)
88
ここに, S : 遮蔽係数
τe : 日射透過率(%)
Ni : 試験片に吸収される日射熱が室内へ伝達される割合
日射反射率(%)
ただし,式(4)のNiは,式(5)による。
3.6 i 9.3
Ni (5)
3.6 i 9.3 5.6 e 12
ここに, Ni : 試験片に吸収される日射熱が室内へ伝達される割合
εi : 室内側表面の修正放射率
εe : 室外側表面の修正放射率
f) 日射熱取得率の算出 日射熱取得率は,式(6)によって求める。
.088S (6)
ここに, η : 日射熱取得率
S : 遮蔽係数

6.6 熱貫流率の算出

  熱貫流率は,6.5.2 d) で求めた修正放射率の室内側表面の値(εi)及び室外側表面の値(εe)を用い,熱
貫流率(U)を式(7)によって求める。
1 1 1
.0003 (7)
U 9.4e 163. 4.5i 1.4
ここに, U : 熱貫流率(W/m2・K)
εi : 室内側表面の修正放射率
εe : 室外側表面の修正放射率

6.7 紫外線透過率試験

6.7.1  試験片
試験片は,6.4.1によって作製する。試験片の個数は,1枚とする。
なお,6.4に使用した試験片をそのまま用いてもよい。その場合,6.1.1の試験環境に24時間以上再び静
置しなくてよい。
6.7.2 試験方法
紫外線透過率は,JIS R 3106の4.3.1に規定する分光光度計を用いて測定する。測定は,内貼り用フィル
ムの場合は試験片のガラス面を光源に向けて,外貼り用フィルムの場合は試験片のフィルム面を光源に向
けて行う。表14に規定する300380 nmの各波長の分光透過率[τ ( 定し,紫外線の相対分光分布
(U ,波長間隔(Δ から得られる重価係数(U を乗じて加重平均する式(8)によって紫外線透過率
(τUV)を求める。式(8)中のU ‰ 表14に規定する数値を用いる。
380

300
UV 380

(pdf 一覧ページ番号 )


300
ここに, τUV : 紫外線透過率(%)
τ( 分光透過率(%)

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U 紫外線に対する重価係数

6.8 引張強さ及び伸び試験

6.8.1  試験片
試験片は,フィルムから幅25 mm,長さ150 mmを切り取ったものとし,6.1.1の試験環境に24時間以
上静置する。試験片の個数は,3枚とする。
6.8.2 試験装置
試験装置は,JIS B 7721に規定する引張試験機とする。
なお,試験機の容量は,測定値がその1585 %の範囲に入るものとする。
6.8.3 試験方法
引張試験機のつかみ間隔を100 mm又は試験片の標線間隔を50 mmとする。試験片から離フィルムを
がし,これを引張試験機にかけ,毎分300±30 mmの速度で引っ張り,試験片が切断するまでの荷重及
び伸びを測定する。このとき,つかみの部分又は標線間以外で切れた場合は,再び測定する。
引張強さは式(9),伸びは式(10)によって算出し,試験片3枚の測定値の平均値を求める。
T P (9)
ここに, T : 引張強さ(N)
P : 切断するまでの最大荷重(N)
l 0
E 100 (10)
0
ここに, E : 伸び(%)
l0 : つかみ間隔又は標線間隔(mm)
l : 切断時のつかみ間隔又は標線間隔(mm)

6.9 粘着力試験

6.9.1  試験片
試験片は,幅25 mm×長さ250 mmに切り取ったフィルムの幅方向の中心を,幅50 mm×長さ125 mm
の厚さの呼び3ミリの板ガラスの幅方向の中心に,端部を重ねて貼り付け,6.1.1の試験環境に24時間以
上静置する。フィルムの貼付けは,離フィルムをがし,その一端を板ガラスの端にそろえ,フィルム
の上からJIS Z 0237に規定する圧着ローラを用いて毎分約300 mmの速さで1往復させて圧着する。この
とき,フィルム及び板ガラスの間に気泡が入らないようにする。また,フィルムの遊びの部分の粘着剤面
には,がした離フィルムなどを貼る。試験片の個数は,3枚とする。試験に用いる板ガラスは,あら
かじめ水洗いし,ペーパータオルなどで水滴を拭き取り,アルコールで脱脂したものを使用する。
6.9.2 試験装置
試験装置は,6.8.2のものを用いる。
6.9.3 試験方法
日射調整フィルム,低放射フィルム,衝撃破壊対応ガラス飛散防止フィルム及び層間変位破壊対応ガラ
ス飛散防止フィルムの場合は,180度引きがし試験,ガラス貫通防止フィルムの場合は,90度引きが
し試験とし,次による。
a) 180度引きがし試験 試験片の遊び部分を180度に折り返し,約25 mmがした後,フィルム(遊
び部分)を上部チャックに,板ガラスは下部チャックに挟む。次に,引張速度毎分300±30 mmで引
きがし,20 mm間隔で4点の荷重を測定する。粘着力は,4点の測定荷重の平均値とする。試験結

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果は,3枚の試験片の平均値とする。
b) 90度引きがし試験 試験片の遊び部分を90度折り返し,約25 mmがした後,フィルム(遊び部
分)を上部チャックに,板ガラスは引張試験機の下部つかみに水平に取り付けたジグに挿入する。次
に,引張速度毎分300±30 mmで引きがし,20 mm間隔で4点の荷重を測定する。粘着力は,180
度引きがし試験と同様に求める。

6.10 耐候性試験

6.10.1  試験片
試験片は,幅50 mm×長さ250 mmに切り取ったフィルムを,幅50 mm×長さ125 mmの厚さの呼び3
ミリの板ガラスに幅方向の一方の端部を重ねて貼り付け,6.1.1の試験環境に4日以上静置する。フィルム
の貼付けは,6.9.1と同様に行う。フィルムの遊びの部分の粘着剤面に,がした離フィルムを貼り,更
にアルミニウムはく(箔)などで保護する。試験片の個数は,3枚とする。ただし,板ガラスは,あらか
じめ水洗いし,ペーパータオルなどで水滴を拭き取り,アルコールで脱脂したものとする。
なお,遮蔽係数及び熱貫流率の測定に用いる試験片は,6.5の測定方法に用いる機器に適した寸法で別に
作製してもよい。試験片の個数は,3枚とする。
6.10.2 試験方法
試験方法は,JIS B 7753に規定するサンシャインカーボンアーク灯式の耐候性試験機を用いて,表11に
示す試験条件で,耐候性試験を行う。試験時間は,表9による。
なお,内貼り用フィルムの場合は試験片のガラス面を光源に向けて,外貼り用フィルムの場合は試験片
のフィルム面を光源に向けて試験するものとする。規定の試験時間後,試験片を6.1.1の試験環境に24時
間以上静置する。この試験片について次の試験を行う。
a) 目視によって,フィルムの膨れ,ひび割れ,端のがれなど異常の有無を調べる。
b) 遮蔽係数は,6.5.2 e) によって求める。試験結果は,3枚の試験片の平均値とする。
c) 熱貫流率は,6.6によって求める。試験結果は,3枚の試験片の平均値とする。
d) 粘着力は,試験片のフィルムを板ガラスの中心部で幅25 mm×長さ250 mmに切断し,6.9によって求
める。
表11−サンシャインカーボンアーク灯式の耐候性試験条件
項目 条件
光源 サンシャインカーボンアーク灯1灯
光フィルター
分光透過率 275 nmで2 %以下
400 nmで90 %以上
電源電圧 交流 200±20 V
照射時の条件
平均放電電圧電流 50±1 V,60±1.2 A
ブラックパネル温度計の示す温度a)63±3 ℃
相対湿度 (50±5)%
試験片表面の放射照度 255±25.5 W/m2(300700 nmにおいて)
水の噴射 120分照射中に,18分間水噴射を行う。
試験片への光照射条件 内貼り用フィルムの場合は,ガラス面を光源に向けて取り付
け,外貼り用フィルムの場合は,フィルム面を光源に向けて取
り付ける(図1及び図2参照)。

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表11−サンシャインカーボンアーク灯式の耐候性試験条件(続き)
項目 条件
水噴射の方法 内貼り用フィルムの場合は,光照射面であるガラス面に噴射
し,外貼り用フィルムの場合は,光照射面であるフィルム面に
噴射する。
注a) ブラックパネル温度計は,図3に示すように,その塗装面を直接光源に向けて取り付ける。
図1−試験片への光照射方法の例 図2−試験片への光照射方法の例
(内貼り用フィルムの場合) (外貼り用フィルムの場合)
図3−ブラックパネル温度計の例

――――― [JIS A 5759 pdf 15] ―――――

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