JIS A 5759:2016 建築窓ガラス用フィルム | ページ 4

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6.11 ショットバッグ試験

6.11.1  試験片
試験片は,幅840 mm×長さ1 906 mmに切り取ったフィルムを,幅864 mm×長さ1 930 mmの厚さの呼
び5ミリの板ガラスに中心を合わせて貼り付け,6.1.1の試験環境に4日以上静置する。フィルムの貼付け
は,板ガラスを水などを用いて洗浄後スキージーなどで,板ガラスとフィルムとの間に気泡,水泡などが
入らないように圧着して行う。試験片の個数は,4枚とする。
6.11.2 試験装置
試験装置は,図4に示す試験台及び図5に示す衝撃体から構成し,次による。
a) 試験台 試験台の主要部分は溝形鋼で,床面にボルトで固定し,かつ,衝撃のときの動揺及びひずみ
を防止するため,背後に支え棒を取り付ける。
試験片を四辺で固定するための木製の締め具は,図6に示す構造とし,試験片との接触部にはクロ
ロプレンゴム(ショア硬度3050)を用いる。
b) 衝撃体 衝撃体は,革袋又はゴム袋の中央にボルト(長さ330±12 mm)を挿入し,鉛散弾1) を充
した後,袋の上下をボルト締めしたもので,その質量は45±0.1 kgとする。
なお,衝撃体の表面全体を包むように,厚さ0.15 mm,幅12 mmのポリエステル繊維強化粘着テー
プなどを隙間なく巻き付ける。
注1) 直径2.5±0.1 mmのチルド鉛散弾
6.11.3 試験方法
試験は計4枚行い,試験片4枚のうち,2枚はフィルム面側への加撃,別の2枚はガラス面側への加撃
を行う。木製の締め具を用いて試験片を図6のように試験台枠の四辺に固定する。木製の締め具は,ゴム
の厚さが25 %以上潰れないように締め付ける。また,試験片四辺のかかり寸法は10 mmとする。衝撃体
が試験片表面から13 mm以内で,試験片の中心から50 mm以上離れないようにして支点から衝撃体と試
験片が接触する箇所までの距離が1 524 mmになるように径3 mmのワイヤでつるす。次に,衝撃体を試験
片の中心点から落下高さ300 mmの位置に保持した後,振り子式に自由落下させ,中心点を加撃する。
ガラスが破壊した場合,飛散したガラスの大きな破片10個の総質量,及びその10個のうち最大破片1
個の質量を測定し,5.4 h) 1) に規定する衝撃破壊対応ガラス飛散防止性能を満たすかどうかを調べる。
なお,試験片が破壊しない場合は,衝撃体の落下高さを450 mmとして試験し,それでも破壊しない場
合は,落下高さ450 mmの加撃を破壊するまで繰り返す。ただし,加撃は10回を限度とする。

――――― [JIS A 5759 pdf 16] ―――――

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単位 mm
1 衝撃体つり金具 2 試験台枠 3 A−A断面(図6参照) 4 コンクリート壁など
5 衝撃体つりワイヤ 6 衝撃体(図5参照) 7 試験片 8 落下高さ
9 試験片の水平中心線 10 床面固定試験台(ボルトで緊結) 11 支え棒
(左 : 正面図 右 : 側面図)
図4−ショットバッグ試験装置
単位 mm 単位 mm
1 アイナット(ここにワイヤを掛けてつるす。) 1 形鋼(試験台枠)
2 つりひも(後で取り外す。) 2 試験片(板ガラスの縁から12 mm離してフィルムを貼
3 クランプ 4 スリーブ り付ける。) 3 締め枠 4 クロロプレンゴム片
5 ボルト 6 ワッシャ 5 木材部 6 フィルム 7 金属製など挟み板
7 アイナット(ここにワイヤを掛けて引っ張る。)
8 革袋又はゴム袋(鉛散弾を充する。)
図5−衝撃体 図6−図4のA−A断面図

――――― [JIS A 5759 pdf 17] ―――――

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6.12 層間変位試験

6.12.1  試験片
試験片は,幅910 mm×長さ1 215 mmに切り取ったフィルムを,幅914 mm×長さ1 219 mmの厚さの呼
び5ミリの板ガラスに中心を合わせて貼り付け,6.1.1の試験環境に4日以上静置する。フィルムの貼付け
は,板ガラスを水などを用いて洗浄後スキージーなどで,板ガラスとフィルムとの間に気泡,水泡などが
入らないように圧着して行う。試験片の個数は,4枚とする。
6.12.2 試験装置
試験装置は,図7に示すように,四隅をピンで接合する4本の鋼製フレームから構成されている。フレ
ームの両端には,試験片の隅角部に変位及び力を伝達するための幅50 mmの鋼製加圧板を備える。構造は,
上部水平フレームを水平に移動することによって,加圧板を介して試験片に面内せん断変形を加えること
のできるものとする。
なお,試験片を支持するための締め枠は,ゴム片などを裏打ちしたアングルを用い,各フレームにボル
トで固定できるものとする。
6.12.3 試験方法
締め枠を用いて試験片を試験装置の四辺に固定する。また,試験片の各隅角部には,局部破壊を防止す
るため,厚さ1 mmのアルミニウム製緩衝金具を用いて試験片とフレームとの隙間を埋める。試験片に,
図7に示す試験装置を用いて面内せん断変形を加える。加力サイクルは2段階とし,1サイクル目は変形
角0の状態から正方向の変形角が1/60 radになるまで加力した後,変形角が0になるまで減力する。さら
に,負方向の変形角が1/60 radになるまで加力した後,再び変形角が0になるまで減力する。次に,2サ
イクル目は変形角を±1/30 radとして1サイクル目と同様の加力及び減力を行う。
なお,加力及び減力の変形速度は,毎分1/201/7 radとする。
試験終了時,試験片から飛散したガラスの総質量を測定する。ガラス飛散防止率は,式(11)を用いて求
める。
W
A 1 100 (11)
W0
ここに, A : ガラス飛散防止率(%)
W0 : 試験前の試験片の質量(g)
W : 試験後の飛散したガラス質量(g)
この試験は,4枚の試験片について行い,ガラス飛散防止率は,その平均値とする。

――――― [JIS A 5759 pdf 18] ―――――

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単位 mm
図7−層間変位試験装置

6.13 ガラス貫通防止性能試験

6.13.1  試験片
試験片は,幅900±5 mm×長さ1 100±5 mmに切り取ったフィルムを,幅及び長さが切り取ったフィル
ムと同寸法の厚さの呼び5ミリの板ガラスに貼り付け,6.1.1の試験環境に30日以上静置する。フィルム
の貼付けは,板ガラスを水などを用いて洗浄後スキージーなどで板ガラスとフィルムとの間に気泡,水泡
などが入らないように圧着して行う。試験片の個数は,3枚とする。
6.13.2 試験装置
試験装置は,次による。
a) 試験台
1) 試験台の枠は,山形鋼で構成する。その厚さは,12 mm以上とする。
2) 試験台は,試験片を水平かつ平行に保持する。
3) 試験片四辺のかかり寸法を,30±5 mmとする。
4) 鋼製受箱には,衝撃体が底に当たったときに,衝撃体にきずが付いたり,跳ね返ったりしないよう
に,衝撃吸収体を敷く。
5) 衝撃体が試験片衝突時にクッション効果が生じないよう,鋼製受箱に通気口を設け空気を逃がす。
6) 開口部寸法は,幅840±2 mm,長さ1 040±2 mmとする。
7) 試験片を締め付ける枠の部分には幅30 mm,厚さ4 mm,硬さ4060 IRHD(JIS K 6253-2の試験方
法N法に規定)のゴムを用いる。
b) 衝撃体 衝撃体は,直径100±0.2 mm,質量4.11±0.06 kgの磨き仕上げされた鋼球で,その硬さはJIS

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Z 2245に規定するロックウェル硬さCスケール6065 HRCとする。
6.13.3 試験方法
試験台に試験片を取り付け,試験片周辺の締付け圧力はトルクレンチなどを用い,140±20 kN/m2とす
る。衝撃体を試験片のガラス面に落下させる。落下位置は,図8に示す試験片の中心から一辺130±20 mm
の正三角形の頂点a,b及びcの3点とし,頂点aからb,cの順番で落下させる。鋼球落下試験Aは,落
下高さを3 000±50 mmとする。鋼球落下試験Bは,落下高さを1 500±50 mmとし,それぞれ衝撃体が試
験片を貫通したかどうかを調べる。
なお,衝撃後5秒未満に衝撃体が試験片を通り抜けた場合は,貫通とする。
この試験は,3枚の試験片について行い,全ての試験結果が貫通しなかったかどうかを調べる。
単位 mm
1 鋼製締付枠 2 ゴム片 3 5 mm板ガラス 4 フィルム
5 衝撃吸収体 6 鋼製受箱 7 通気口
図8−試験台及び衝撃体の落下位置

7 検査

  フィルムの検査は,形式検査2) と受渡検査3) とに区分し,検査項目は,それぞれ次の項目を箇条6に
よって試験したとき,箇条5に適合したものを合格とする。
なお,受渡検査の抜取検査の方式は,受渡当事者間の協定による。
a) 形式検査
1) 外観
2) 性能
3) 寸法(フィルムの厚さ)
b) 受渡検査
1) 外観
2) 寸法(フィルムの厚さ)

――――― [JIS A 5759 pdf 20] ―――――

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