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付する印刷物などに使用方法を定めている場合は,水湿し又は合成樹脂エマルションを塗り付けてもよい。
また,浸水後の付着強さ試験に用いる試験体の4側面は,養生終了3日前に試験室又は一般養生室で図6
に示すようにエポキシ樹脂などで塗り包む。
表5−試験体の養生
試験体の区分 養生の方法
下地調整塗材C-1
7.13.2 a)の標準養生の試験の手順 湿空養生室に静置して48時間経過した後取
7.13.2 b)の浸水後の試験の手順 下地調整塗材C-2 り出し,更に一般養生室で直接風が当たら
ないように材齢14日静置する。
下地調整塗材E 一般養生室で直接風が当たらないように材
齢14日静置する。
下地調整塗材CM-1 湿空養生室に静置して48時間経過した後取
下地調整塗材CM-2 り出し,更に一般養生室で直接風が当たら
ないように材齢28日静置する。
7.13.2 c)の低温養生の試験の手順 温度(3±2)℃の恒温器で直接風が当たらな
いように材齢28日静置する。
7.13.2 試験の手順
試験の手順は,次による。
a) 標準養生の試験の手順 試験の手順は,試験体を養生終了1日前に,図1に示すように,下地調整塗
材の表面を40 mm×40 mmの大きさで基板に達するまで切込みを入れた後,一般養生室内において水
平に保持し,試料塗付け面に接着剤を塗り,図2に示す上部引張り用鋼製ジグを静かに載せ,軽くす
り付けるように接着し,周辺にはみ出した接着剤を拭き取り,24時間静置した後,図3に示す下部引
張り用鋼製ジグ及び図4に示す鋼製当て板を用いて,図5に示すように試験体面に対して鉛直方向に
荷重速度1 500 N/min2 000 N/minの引張力を加えて最大引張荷重T(N)を求める。
なお,試験に用いる引張試験機のつかみ具は,自動調心形を推奨する。また,接着剤は,試験体に
浸透しにくい高粘度のもの,例えば,無溶剤形の2液形エポキシ樹脂接着剤がよい。
付着強さ 懿 N/mm2)は,次の式(2)によって算出し,数値はJIS Z 8401の規則B(四捨五入)によ
って小数点以下1桁の値に丸めて示す。
T
a (2)
1600
ここで, 懿 付着強さ(N/mm2)
T : 最大引張荷重(N)
――――― [JIS A 6916 pdf 11] ―――――
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単位 mm
図1−付着強さ試験用試験体
単位 mm
図2−上部引張り用鋼製ジグ(例)
――――― [JIS A 6916 pdf 12] ―――――
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単位 mm
図3−下部引張り用鋼製ジグ(例)
単位 mm
図4−鋼製当て板(例) 図5−試験体の引張試験機への取付方
b) 浸水後の試験の手順 試験の手順は,図6に示すように,水槽内に敷き並べたけい砂(けい砂の大き
さは,6号8号程度が望ましい。)の上に試験体を水平に置き,試験体の基板の上面が水面から約5
mmの位置に現れるように上水道水を注ぎ,その状態で10日間経過した後,試験体を取り出し,試験
――――― [JIS A 6916 pdf 13] ―――――
12
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体の側面を下にして,(50±3)℃の恒温器中で24時間乾燥し,次に一般養生室に24時間静置した後,
図1に示すように,下地調整塗材の表面を40 mm×40 mmの大きさで基板に達するまで切込みを入れ
た後,a)に示す方法によって付着強さを求める。
単位 mm
図6−浸水の方法
c) 低温養生の試験の手順 試験の手順は,表5の7.13.2 c)の低温養生終了後,恒温器内から試験体を取
り出し,一般養生室において図1に示すように,下地調整塗材の表面を40 mm×40 mmの大きさで基
板に達するまで切込みを入れた後,a)に示す方法によって付着強さを求める。
7.14 吸水試験
7.14.1 試験体
試験体は,7.3 c)に規定する基板の研磨した面に,7.4によって調製した試料を製造業者が定める使用方
法によって塗り付け,上面を平たんに仕上げ,一般養生室で直接風が当たらないように7日間静置し,試
験室又は一般養生室内で4側面をエポキシ樹脂で塗り包み,更に1日一般養生室に静置したものとする。
なお,セメント系の下地調整塗材においては,吸水調整を目的として製造業者が製品の包装,容器,添
付する印刷物などに使用方法を定めている場合は,水湿し又は合成樹脂エマルションを塗り付けてもよい。
7.14.2 試験の手順
試験の手順は,試験体の質量を測定し,これを試験前質量W0(g)とし,次に図7に示すように,試験
体の下地調整塗材を塗り付けた面が下になるように水平に保持し,(20±2)℃の上水道水中に約15 mmの
深さまで浸せきし,10分間経過した後試験体を水中から取り出し,表面に付着した水をJIS P 3801に規定
する2種のろ紙で約10秒間軽く拭き取り,そのときの質量W10(g)を測定する。質量は,それぞれ0.01
gの桁まで測定する。吸水量Wa(g)は,次の式(3)によって算出し,試験体3個の平均値をJIS Z 8401の
規則B(四捨五入)によって小数点以下1桁の値に丸めて示す。
Wa W10 W0 (3)
ここで, Wa : 吸水量(g)
W0 : 試験体の試験前質量(g)
W10 : 10分間吸水後の試験体の質量(g)
――――― [JIS A 6916 pdf 14] ―――――
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単位 mm
図7−吸水試験の方法
7.15 透水試験
7.15.1 試験体
試験体は,平滑な基板に離型紙を敷き,その上に内のり寸法200 mm×200 mm×10 mmの型枠(金属製
又は合成樹脂製)を置き,7.4によって調製した試料を金ごてで塗り込み,型枠の上縁でかき取って表面を
ならし,湿空養生室に24時間静置した後,脱型し,一般養生室に材齢28日まで静置し,その後JIS R 6252
に規定する研磨紙P180を用いて,成型時の下面を十分に研磨したものとする。
7.15.2 試験の手順
試験の手順は,次による。
a) 試験体を水平に保持し,研磨面の中央に図8に示すように透水試験器具をシリコーン系シーリング材
などによって止め付ける。更に,試験体を48時間以上放置した後,透水試験器具の内部に上水道水を
入れ,試験体が水面下になるように水盤に沈める。透水試験器具は水頭250 mmを保持できるもので,
口径約75 mmの漏斗と1目盛0.05 mLのメスピペット(容量5 mL)を連結したものとする。
なお,シリコーン系シーリング材で止め付ける部分には,シリコーン樹脂系,エポキシ樹脂系など
のプライマーを塗り付けてもよい。
注記 透水試験器具を連結する道具としては,ゴム管又は塩化ビニル管がある。
b) 水盤に沈めてから24時間経過後,引き上げて試験体の下面が水盤の水面と一致するように固定して,
透水試験器具の中に(20±2)℃の水を水面から高さ約250 mmまで入れ,メスピペットの水頭の目盛
を読み取る。
c) 1時間放置後のメスピペットの水頭の目盛を読み取る。
d) )とc)との水頭の差を求め,透水量は試験体3個の平均値とし,数値はJIS Z 8401の規則B(四捨五
入)によって小数点以下1桁に丸めて示す。
――――― [JIS A 6916 pdf 15] ―――――
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JIS A 6916:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.220 : 表面処理及び被覆加工 > 25.220.10 : 下地ごしらえ
JIS A 6916:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1129-1:2010
- モルタル及びコンクリートの長さ変化測定方法―第1部:コンパレータ方法
- JISA1129-2:2010
- モルタル及びコンクリートの長さ変化測定方法―第2部:コンタクトゲージ方法
- JISA1129-3:2010
- モルタル及びコンクリートの長さ変化測定方法―第3部:ダイヤルゲージ方法
- JISA1171:2016
- ポリマーセメントモルタルの試験方法
- JISA1408:2017
- 建築用ボード類の曲げ及び衝撃試験方法
- JISA5209:2020
- セラミックタイル
- JISA5371:2016
- プレキャスト無筋コンクリート製品
- JISA5430:2018
- 繊維強化セメント板
- JISA6909:2014
- 建築用仕上塗材
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス
- JISR5201:2015
- セメントの物理試験方法
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方