JIS A 8340-3:2012 土工機械―安全―第3部:ローダの要求事項

JIS A 8340-3:2012 規格概要

この規格 A8340-3は、JIS A 8308で定義したローダの安全要求事項について規定し,派生機械にも適用。

JISA8340-3 規格全文情報

規格番号
JIS A8340-3 
規格名称
土工機械―安全―第3部 : ローダの要求事項
規格名称英語訳
Earth-moving machinery -- Safety -- Part 3:Requirements for loaders
制定年月日
2007年3月25日
最新改正日
2017年10月25日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 20474-3:2008(MOD)
国際規格分類

ICS

13.300, 53.100
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
土木 II 2020
改訂:履歴
2007-03-25 制定日, 2012-12-25 改正日, 2017-10-25 確認
                                                                                  A 8340-3 : 2012

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  3A ローダ特有の重大な危険源のリスト・・・・[3]
  •  4 安全要求事項及び/又は安全方策・・・・[3]
  •  4.1 一般・・・・[3]
  •  4.2 スキッドステアローダ・・・・[3]
  •  4.3 (削除)・・・・[3]
  •  4.3A 補助座席・・・・[4]
  •  4.4 後部窓・・・・[4]
  •  4.5 運転員の保護装置・・・・[4]
  •  4.6 安定性・・・・[5]
  •  4.7 配管及びホース・・・・[8]
  •  4.8 騒音・・・・[8]
  •  5 安全要求事項及び/又は安全方策の検証・・・・[8]
  •  6 使用上の情報・・・・[8]
  •  6.1 警告表示・・・・[8]
  •  6.2 取扱説明書・・・・[8]
  •  6.3 機械への表示・・・・[9]
  •  附属書A(参考)ローダの代表的な機種の例・・・・[10]
  •  附属書JA(参考)ローダ特有の重大な危険源のリスト・・・・[14]
  •  附属書JB(参考)参考文献・・・・[15]
  •  附属書JC(規定)非爆発環境下の地下作業に用いるローダに対する要求事項・・・・[16]
  •  附属書JD(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[17]

――――― (pdf 一覧ページ番号 1) ―――――

A 8340-3 : 2012

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
建設機械施工協会(JCMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業
規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が
改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
  これによって,JIS A 8340-3:2007は改正され,この規格に置き換えられた。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
  JIS A 8340(土工機械−安全)の規格群には,次に示す部編成がある。
    JIS A 8340-1 第1部 : 一般要求事項
    JIS A 8340-2 第2部 : ブルドーザの要求事項
    JIS A 8340-3 第3部 : ローダの要求事項
    JIS A 8340-4 第4部 : 油圧ショベルの要求事項
    JIS A 8340-5 第5部 : ダンパ(重ダンプトラック及び不整地運搬車)の要求事項
    JIS A 8340-6 第6部 : 機械式ショベルの要求事項
    JIS A 8340-7 第7部 : グレーダの要求事項

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                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
                                                                           A 8340-3 : 2012

土工機械−安全−第3部 : ローダの要求事項

Earth-moving machinery-Safety-Part 3: Requirements for loaders

序文

  この規格は,2008年に第1版として発行されたISO 20474-3を基とし,技術的内容を変更して作成した
日本工業規格(日本産業規格)である。
  なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JDに示す。また,附属書JA附属書JCは,対応国際規格に
はない事項である。
  この規格は,JIS B 9700-1でいうタイプC規格(機械に関する個別規格)である。
  関連する機械類及び対象とする危険源,危険状態及び危険事象の範囲は,この規格の適用範囲に示す。
  このタイプC規格の条項がタイプA規格又はタイプB規格で規定する条項と異なる場合,このタイプC
規格の条項がそれら他の規格の条項より優先する。

1 適用範囲

  この規格は,JIS A 8308で定義したローダの安全要求事項について規定し,派生機械にも適用する。
  なお,除雪用ローダは,別に定める規格による。
  この規格は,土工機械類に共通の安全要求事項を規定したJIS A 8340-1と併せて用いる。ただし,この
規格で規定した事項は,JIS A 8340-1よりも優先する。この規格は,製造業者が意図した使用及び予見し
得る誤使用の条件下で,直接関わる全てのローダ特有の重大な危険源,危険状態及び危険事象を考慮して
いる(この規格の附属書JA及びJIS A 8340-1の附属書JA参照)。この規格は,稼働,運転及び保全中の
重大な危険源,危険状態及び危険事象から起こるリスクを除去,又は低減するための適切な技術的手段を
具体的に示している。
  公道を走行するローダは,国及び地方自治体の定める道路交通関連法規にも適合しなければならない。
    注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
          ISO 20474-3:2008,Earth-moving machinery−Safety−Part 3: Requirements for loaders(MOD)
            なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
          ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS A 8302 土工機械−運転員・整備員の乗降用,移動用設備
      注記 対応国際規格 : ISO 2867,Earth-moving machinery−Access systems(IDT)

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A 8340-3 : 2012
    JIS A 8307 土工機械−ガード−定義及び要求事項
      注記 対応国際規格 : ISO 3457,Earth-moving machinery−Guards−Definitions and requirements(IDT)
    JIS A 8308 土工機械−基本機種−用語
      注記 対応国際規格 : ISO 6165,Earth-moving machinery−Basic types−Identification and terms and
             definitions(IDT)
    JIS A 8312 土工機械−安全標識及び危険表示図記号−通則
    JIS A 8317-1 土工機械−音響パワーレベルの決定−動的試験条件
    JIS A 8317-2 土工機械−運転員位置における放射音圧レベルの決定−動的試験条件
    JIS A 8318 土工機械−座席基準点(SIP)
    JIS A 8320 土工機械−機械全体,作業装置及び構成部品の質量測定方法
      注記 対応国際規格 : ISO 6016,Earth-moving machinery−Methods of measuring the masses of whole
             machines, their equipment and components(IDT)
    JIS A 8340-1 土工機械−安全−第1部 : 一般要求事項
      注記 対応国際規格 : ISO 20474-1,Earth-moving machinery−Safety−Part 1: General requirements
             (MOD)
    JIS A 8407 土工機械−操縦装置の操作範囲及び位置
      注記 対応国際規格 : ISO 6682,Earth-moving machinery−Zones of comfort and reach for controls
             (MOD)
    JIS A 8421-1 土工機械−ローダ−第1部 : 用語及び仕様項目
      注記 対応国際規格 : ISO 7131,Earth-moving machinery−Loaders−Terminology and commercial
             specifications(IDT)
    JIS A 8421-3 土工機械−ローダ−第3部 : バケット定格容量
    JIS A 8421-4 土工機械−ローダ−第4部 : 最大掘起し力及び持上げ力測定方法
      注記 対応国際規格 : ISO 14397-2,Earth-moving machinery−Loaders and backhoe loaders−Part 2: Test
             method for measuring breakout forces and lift capacity to maximum lift height(IDT)
    JIS A 8421-5 土工機械−ローダ−第5部 : 定格積載質量の計算及び検証方法
      注記 対応国際規格 : ISO 14397-1,Earth-moving machinery−Loaders and backhoe loaders−Part 1:
             Calculation of rated operating capacity and test method for verifying calculated tipping load(IDT)
    JIS A 8910 土工機械−転倒時保護構造−台上試験及び性能要求事項
    JIS A 8911 土工機械−シートベルト及びその取付部−性能要求事項及び試験方法
    JIS A 8920 土工機械−落下物保護構造−台上試験及び性能要求事項
    ISO 2330,Fork-lift trucks−Fork arms−Technical characteristics and testing

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 8308,JIS A 8340-1及びJIS A 8421-1によるほか,次によ
る(附属書A参照)。
3.1
ローダ(loader)
  自走する履帯(クローラ)式又は車輪(ホイール)式の機械で,前部に積込み作業を行うエクイップメ
ント(バケットなど)を装備し,機械の前進動作によって土砂などをすく(掬)い込み及び/又は積込み

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                                                                                  A 8340-3 : 2012
を行うもの(図A.1及び図A.2参照)。
    注記1 ローダの作業サイクルは,通常,土砂などのすくい込み,持上げ,運搬及び放出で構成する
            (JIS A 8308参照)。
    注記2 派生機械 : ローダは,派生用途にも用いる(JIS A 8340-1の3.1.2参照)。
3.2
コンパクトローダ(compact loader)
  JIS A 8320に規定する運転質量4 500 kg以下のローダで,狭い空間で,より機動性をもって作業するた
めに設計されたもの(図A.3参照)。
3.3
スキッドステアローダ(skid steer loader)
  通常,左右のアタッチメント支持構造物の間に運転席があり,固定式車軸又は履帯をもち,左右の駆動
装置の速度を変えるか,逆回転させることによって操向するローダ(図A.4参照)。
3.4
スイングローダ(swing loader)
  正面の位置から左右に揺動できるリフトアームをもつローダ(図A.5参照)。
    注記 スイングローダの作業サイクルは,ローダのサイクルと同様であるが,機械の前後方向中心軸
          に対して作業装置を左右にスイングすることによって,機械本体を動かさずに荷をその場で放
          出するなどの作業ができる。
3.5
油圧持上げ力(hydraulic lift capacity)
  任意のアーム位置(フォーク仕様の場合,フォークを水平に保った状態)で,JIS A 8421-4で定める油
圧回路作動圧によって持ち上げ可能な最大質量。
3.5A
派生機械
  バケットを装備したローダの安全要求事項を変更することなく,用途の異なるアタッチメントを装備し
た履帯式又は車輪式ローダ(図A.6図A.8参照)。

3A ローダ特有の重大な危険源のリスト

  リスクアセスメントの結果,ローダ特有の重大な危険源として特定され,そのリスクを取り除く又は減
じる手段が要求される全ての危険源,危険状態及び危険事象は,附属書JAに示す。

4 安全要求事項及び/又は安全方策

4.1 一般

  ローダは,JIS A 8340-1の安全要求事項・安全方策及びこの箇条で規定するローダ特有の要求事項に適
合しなければならない。
  なお,非爆発環境下の地下作業に用いるローダに対する要求事項については,附属書JCによる。

4.2 スキッドステアローダ

  機械の前面から乗り降りするスキッドステアローダには,JIS A 8302を適用する。

4.3 (削除)

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A 8340-3 : 2012

4.3A 補助座席

  補助座席は,JIS A 8340-1の4.4.2によるほか,労働安全衛生法第42条に基づく車両系建設機械構造規
格による。

4.4 後部窓

  JIS A 8318に規定するSIPの高さでのキャブ外形幅が750 mm以下のローダには,ウインドワイパ及び
ウォッシャの取付規定を除き,JIS A 8340-1の4.3.2.7及び4.3.2.9を適用する。

4.5 運転員の保護装置

4.5.1  転倒時保護構造(ROPS)
  転倒時保護構造(ROPS)は,JIS A 8340-1の4.3.3によるほか,次の例外事項とともに適用しなければ
ならない。
  高さ制限のため全高を低く抑えたキャブ又はキャノピ装着車でたわみ限界領域(DLV)が確保できない
ローダ(農畜産仕様,トンネル仕様など)には適用しない。
  コンパクトローダで最小エネルギー要求値を満足するときは,たわみ限界領域(DLV)のSIP(JIS A 8910
による。)を通る基準軸LAより上の部分は,図1に示すように側方へ最大15°まで傾けてもよい。DLV
のLA(SIP)より下の部分は,無視してよい。
                                                             1 15°以下
                                                             2 LA
                                                             3 SIP
                           図1−たわみ限界領域(DLV)の側方傾斜限界
4.5.2  落下物保護構造(FOPS)
  落下物保護構造(FOPS)は,JIS A 8340-1の4.3.4によるほか,次による。
  高さ制限のため全高を低く抑えたキャブ又はキャノピ装着車でたわみ限界領域(DLV)が確保できない
ローダ(農畜産仕様,トンネル仕様など)には適用しない。
  コンパクトローダで運転質量700 kg(JIS A 8320参照)以下の機械は,JIS A 8920に規定するレベルI
の性能をもつFOPSを装着できるように設計・製造しなければならない。
4.5.3  フェンダ
  フェンダは,JIS A 8340-1の4.14.7による。ただし,機械の前面から乗り降りするスキッドステアロー
ダ(機械の側面から乗り降りするスキッドステアローダは除く。)には適用しない。
4.5.4  操縦装置及び表示
  機械の前面から乗り降りするスキッドステアローダ(機械の側面から乗り降りするスキッドステアロー
ダは除く。)は,JIS A 8340-1の4.5によるほか,次による。

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                                                                                  A 8340-3 : 2012
  次の操縦装置は,運転員が運転席に出入りするとき,例えば,安全バー(運転席前に設けられ,その開
閉が操縦装置とインターロックされているもの)などで機械的に作動しないようにするか,又は自動停止
しなければならない。
− リフトアームを上下するもの
− 車体を動かすもの
− 油圧で操作するアタッチメント(例えば,マルチパーパスバケットなど)を動かすもの。
4.5.5  スキッドステアローダのガード
  機械の前面から乗り降りするスキッドステアローダ(機械の側面から乗り降りするスキッドステアロー
ダは除く。)には,運転員が運転席に座ったとき,車体の構造部と上下する側面アームとの間にはさまれな
いよう,側面ガードを備えなければならない。側面ガードの開口部は,JIS A 8307による。
    注記 側面ガードが運転員の視界を制限する危険源となり得る場合は,JIS B 9707に規定する寸法を
          適宜変更してもよい。
  下肢の保護のため,床面からの側面ガードの高さは最小200 mmで,JIS A 8407で示す到達操作範囲内
になければならない。
4.5.6  スキッドステアローダの拘束装置
  JIS A 8340-1の4.4.1.5によるほか,安全バー(4.5.4参照)がJIS A 8911の試験基準を満たすならば,ス
キッドステアローダの拘束装置とみなすことができる。

4.6 安定性

4.6.1  一般
  安定性は,JIS A 8340-1の4.11のほか,4.6.24.6.7を適用する。
  4.6.24.6.7に規定する全ての定格容量は,機械が水平かつ堅固な地盤上における試験及び/又は計算結
果に基づくものである。
  定格積載質量及び作業装置の大きさ又は容量の決定には,作業装置,及び装着している場合はクイック
着脱装置の質量とともに,負荷の質量及び重心の位置を考慮しなければならない。
4.6.2  バケット仕様
  定格積載質量は,次による。
− 転倒負荷質量及び定格積載質量は,JIS A 8421-4及びJIS A 8421-5による。
− バケット容量は,JIS A 8421-3による。
    注記 バケット容量及び対象物の密度は,バケットの用途によって考慮しなければならない。
4.6.3  フォーク仕様
4.6.3.1  一般
  定格積載質量は,フォーク仕様に基づいて4.6.3.24.6.3.5によって決める。
4.6.3.2  定格質量
  転倒負荷質量は,フォークを水平位置にした状態で,JIS A 8421-4及びJIS A 8421-5(4.2を除く。)に基
づき決める。定格質量は,転倒負荷質量に対し,表1に示す値を超えてはならない。
                               表1−フォーク用途における安定係数
                                定格質量の転倒負荷質量に対する割合
                   路盤状態    車輪式ローダ   スキッドステアローダ 履帯式ローダ
                  水平堅土上       80 %              50 %              35 %

――――― [pdf 6] ―――――

A 8340-3 : 2012
4.6.3.3  油圧持上げ力
  油圧持上げ力は,いかなる姿勢の油圧作動状態においても,製造業者が設計時に考慮した全ての位置で,
定格質量を操作できなければならない。
4.6.3.4  定格積載質量
  定格積載質量は,4.6.3.2の定格質量,又は4.6.3.3で決めた油圧持上げ力のいずれか小さいほうとする。
4.6.3.5  フォーク寸法
  フォークアームの大きさの選定,及び図2に示す負荷の重心(G)までの距離(D)の決定の際には,表
2の基準を用いる。
                                       表2−負荷重心距離
                                      負荷F              距離D
                                        N                 mm
                                       F ≦ 10 000         400
                              10 000 < F ≦ 50 000        500
                              50 000 < F ≦ 100 000       600
                              100 000 < F ≦ 200 000      900
                                       F > 200 000      1200
  パレットフォークアームは,ISO 2330に規定する要求性能に適合しなければならない。
                                                        D 距離(mm)
                                                        F   負荷(N)
                                                        G 重心位置
                            図2−フォークアームの負荷重心までの距離
4.6.4  木材ハンドリング仕様
4.6.4.1  一般
  定格積載質量は,木材グラップル仕様に基づいて,4.6.4.24.6.4.4によって決める。
4.6.4.2  定格質量
  転倒負荷質量は,木材グラップルを装備した状態で,JIS A 8421-4及びJIS A 8421-5(4.2を除く。)によ
って定める。定格質量は,転倒負荷質量に対し表3に示す値を超えてはならない。
                             表3−木材ハンドリングにおける安定係数
                                定格質量の転倒負荷質量に対する割合
                             路面の条件   車輪式ローダ  履帯式ローダ
                             水平堅土上       85 %          60 %

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                                                                                  A 8340-3 : 2012
4.6.4.3  油圧持上げ力
  油圧持上げ力は,アームを任意の位置に持ち上げ,木材グラップルを装備して,JIS A 8421-4に基づく
油圧力限界のときの持上げ可能な最大質量とする。
  油圧持上げ力は,いかなる姿勢の油圧作動状態においても,製造業者が設計時に考慮した全ての位置で
定格質量を操作できなければならない。
4.6.4.4  定格積載質量
  定格積載質量は,4.6.4.2で求めた定格質量又は4.6.4.3で求めた油圧持上げ力のうち,いずれか小さいほ
うとする。
4.6.5  単体重量物(パレットに搭載されない単体の重量物)運搬仕様
4.6.5.1  一般
  定格積載質量は,単体重量物(パレットに搭載されない単体の重量物)運搬装置を使用し,4.6.5.24.6.5.4
によって定める。
4.6.5.2  定格質量−運搬時
  転倒負荷質量は,単体重量物運搬用アタッチメント(例えば,石用フォーク : 図A.7)を,最大に巻き
込んだ状態で,運搬位置に保ち,JIS A 8421-4及びJIS A 8421-5(4.2を除く。)によって定める。
  運搬時の定格質量は,転倒負荷質量に対し表4の値を超えてはならない。表4に示す値は,時速10 km
以下でだけ有効である。
                             表4−単体重量物運搬時における安定係数
                                定格質量の転倒負荷質量に対する割合
                             路面の条件   車輪式ローダ  履帯式ローダ
                             水平堅土上       80 %          60 %
4.6.5.3  油圧持上げ力
  油圧持上げ力は,いかなる姿勢の油圧作動状態においても,製造業者が設計時に考慮した全ての位置で,
定格質量を操作できなければならない。
4.6.5.4  定格積載質量
  定格積載質量は,4.6.5.2で定めた定格質量又は4.6.5.3で定めた油圧持上げ力のうち,いずれか小さいほ
うとする。
4.6.5.5  単体重量物運搬用アタッチメント
  単体重量物運搬用アタッチメントの定格積載質量を示す場合は,負荷の重心を考慮しなければならない。
図2に示す負荷の重心(G)までの距離(D)は,表5の基準値を用いる。
                                       表5−負荷重心距離
                                      負荷F              距離D
                                        N                 mm
                                       F ≦ 100 000        600
                              100 000 < F ≦ 200 000      900
                                       F > 200 000      1200
4.6.6  つり荷仕様
  (対応国際規格ではこの項を規定しているが,国内ではローダによるつり作業を禁止しているため削除
とした。)

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A 8340-3 : 2012
4.6.7  その他の仕様
  派生機械の定格積載質量は,4.6.24.6.5に規定した負荷の基準に基づき,それに関連した危険源を考慮
し,製造業者が決める。

4.7 配管及びホース

  配管及びホースは,定格圧力の4倍の圧力に耐えなければならない。

4.8 騒音

4.8.1  外部放射A特性音響パワーレベル
  空中に放射される音響パワーレベルは,JIS A 8317-1に従って測定する。
  作業環境によって要求される低騒音型のローダは,その騒音の測定値が表6に示す基準値以下でなけれ
ばならない。
                                表6−低騒音型ローダの判定基準値
                              エンジン出力       音響パワーレベル
                                  kW                  dB (A)
                                   P < 55             102
                            55 ≦ P < 103             104
                             103 ≦ P                  107
    注記 関連国内法令による(附属書JB参照)。
  超低騒音型ローダの判定基準値(音響パワーレベル)は,低騒音型の基準値から6を減じて得た値を下
回らなければならない。
4.8.2  運転席における騒音レベル
  運転席における騒音レベルは,JIS A 8317-2に従って測定する。
  キャブ付きの運転席における騒音レベルは,85 dB (A)を超えてはならない。

5 安全要求事項及び/又は安全方策の検証

  JIS A 8340-1の箇条5を適用しなければならない。

6 使用上の情報

6.1 警告表示

  JIS A 8340-1の6.1によるほか,ウインチを装着している場合は,JIS A 8312による固有の警告表示を追
加する。

6.2 取扱説明書

  JIS A 8340-1の6.2によるほか,次の追加事項による。
  次の仕様における定格積載質量及び/又は容量並びにその運転条件の情報
− 4.6.2によるバケット仕様
− 4.6.3によるフォーク仕様
− 4.6.4による木材ハンドリング仕様
− 4.6.5による単体重量物運搬仕様
− 4.6.7によるその他の仕様
− ウインチを装着している場合は,その操作方法の説明及び安全な使用についての情報。

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                                                                                  A 8340-3 : 2012

6.3 機械への表示

  JIS A 8340-1の6.3によるほか,次による。
− ウインチを装着している場合は,その最大引張力。

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A 8340-3 : 2012
                                          附属書A
                                          (参考)
                               ローダの代表的な機種の例
            注記 運転質量(JIS A 8320参照)4 500 kgを超えるローダ。
                                      図A.1−車輪式ローダ
                                      図A.2−履帯式ローダ

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                                                                                  A 8340-3 : 2012
            注記 運転質量(JIS A 8320参照)4 500 kg以下のローダで,狭い空間で,より機動性を
                 もって作業するために設計されたもの。
                                    図A.3−コンパクトローダ
                                  図A.4−スキッドステアローダ

――――― [pdf 12] ―――――

A 8340-3 : 2012
              注記 正面の位置から左右に揺動できるリフトアームをもつローダ。
                                     図A.5−スイングローダ

――――― [pdf 13] ―――――

                                                                                  A 8340-3 : 2012
       注記 バケットを装備したローダの安全要求事項を変更することなく,用途の異なるアタッチメントを
            装備した履帯式又は車輪式ローダ。
                          図A.6−派生機械フォークアーム付車輪式ローダ
       注記 バケットを装備したローダの安全要求事項を変更することなく,用途の異なるアタッチメントを
            装備した履帯式又は車輪式ローダ。
                 図A.7−派生機械 単体重量物運搬用アタッチメント付車輪式ローダ
       注記 バケットを装備したローダの安全要求事項を変更することなく,用途の異なるアタッチメントを
            装備した履帯式又は車輪式ローダ。
                図A.8−派生機械 木材グラップル付木材ハンドリング用車輪式ローダ

――――― [pdf 14] ―――――

A 8340-3 : 2012
                                         附属書JA
                                          (参考)
                         ローダ特有の重大な危険源のリスト
  JIS A 8340-1の附属書JAに示す危険源リストのほか,次のリストを追加して適用する。
  番号a)                       危険源                       JIS B 9700-1 JIS B 9700-2この規格
  危険源,危険状態及び危険事象
  1 機械的危険源・・次の事項から起こる                4.2         4.2.2,5.1
          − 機械部品又は作業機器 例えば,                  4.2.1,4.2.2            4.6.1,4.6.2,
          − アタッチメント,クイック着脱装置及び/又は作業装置                     4.6.3,4.6.4,
          − 単体重量物運搬及び木材ハンドリング                                     4.6.5
  1.1     押し潰しの危険源                                  4.2.1,4.2.2            4.5.1,4.5.2,
                                                                                    4.5.5
  4 騒音から起こる危険源                              4.5                     4.8
  8 4.9
          例えば,次の項目から起こる危険源のように,機械類の設計
          時に人間工学原則の無視から起こる危険源
  8.7     手動制御器の不適切な設計,配置又は識別                        4.11.1      4.5.4
  8.10    不適切なガード及び防護装置                                    5.2,5.3    4.5.5,4.5.6
  16      機械の安定性の欠如及び転倒                        4.2.2       4.6,5.2.6
  16.1    バケット,フォーク,単体重量物運搬,木材ハンドリング及                    4.6
          びその他の仕様における過荷重運転
  移動性によって付加される危険源,危険状態及び危険事象
  19      機械上の作業位置(運転席含む)に関連したもの
  19.1    運転及び作業位置に入出時又は居るときの人の落下                5.5.6       4.2
  19.4    運転及び作業位置における機械的危険源
          a) 車輪に接触                                                 5.2         4.5.3
          b) 転倒                                                       5.2         4.5.1
          c) 物体の落下,物体が貫通                                     5.2         4.5.2
  19.5    運転及び作業位置からの不十分な視界                                        4.4
  19.7    不適切な座席
  20      制御システムによるもの
  20.3    手動制御器及びその運転モードの不適切な設計                    4.11.1      4.5.4
  24      運転員及び作業員に対する指示が不十分(取扱説明書,標識,                6
          警告及び表示)
  25      機械的危険源及び危険事象
  25.1    次の事項から起こる荷の落下,衝突,機械の転倒
  25.1.1  安定性の欠如                                      4.2.2       4.6         4.6
  25.1.2  転倒荷重を超えた規定外の積荷及び過積載                        4.6         4.6
  注a) 番号はJIS A 8340-1の附属書JAを参照。

JIS A 8340-3:2012の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 20474-3:2008(MOD)

JIS A 8340-3:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 8340-3:2012の関連規格と引用規格一覧