JIS A 8420-2:1998 土工機械―トラクタ―第2部:仕様書様式及び性能試験方法 | ページ 3

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付表1 トラクタ仕様書様式(続き)

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付表1 トラクタ仕様書様式(続き)

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附属書(規定) トラクタ性能試験方法
1. 適用範囲 この附属書は,クローラ式トラクタ及びホイール式トラクタ(以下,トラクタという。)の
性能試験方法について規定する。
2. 試験の種類及び試験項目 試験の種類は,形式試験(1)及び受渡試験(2)とし,試験項目は,それぞれ附
属書表1の○印で示す項目とする。
なお,トラクタの形式,構造などに応じて試験項目,試験内容又は測定項目の一部を省略することがで
きる。
注(1) 設計仕様を確認するための試験。
(2) 受渡しの際に行う試験。
附属書表1 試験項目及び種類
試験項目 試験内容又は測定項目 形式試験 受渡試験
エンジン性能試験 作業時負荷試験 ○ −
無負荷最低回転速度試験 ○ −
トルクコンバータ 一般性能試験 ○ −
実用性能試験 ストール性能試験 ○ −
定置試験 主要寸法測定 ○ ○
質量及び重心位置測定 ○ −
操縦装置操作力及び操作範囲測定 ○ ○
運転席視界測定 ○ −
走行試験 走行速度試験 ○ ○
走行抵抗試験 ○ −
登坂試験 ○ −
回転試験 ○ ○
けん引試験 けん引出力試験 ○ −
連続けん引力試験 ○ −
最大けん引力試験 ○ −
振動及び騒音 振動試験 ○ −
騒音試験 ○ −
3. 試験準備 試験準備は,次のとおり行う。
a) 仕様及び履歴 試験を行うトラクタの仕様は,本体付表1によって記入し,製造からこの試験に至る
までの履歴は,附属書付表1に記入する。
b) 準備 試験を行うトラクタは,試験開始前に十分なならし運転を行い,燃料,冷却水及び潤滑油は,
それぞれのトラクタに規定された量とする。エンジンは,特に指定しない限りJIS D 0006による作業
時負荷試験の状態に調整し,燃料レバーを最高の位置にした状態とする。
なお,タイヤ内部圧力(ホイール式の場合),リリーフバルブの設定圧などは製造業者の指定する圧
力とする。
c) 燃料及び潤滑油 燃料及び潤滑油は,製造業者の指定するものを使用し,名称及び規格を記録してお
く。
d) 測定用計器の点検・検査及び補正 測定用計器は,試験前に検査し,必要なものは補正しておく。

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4. 測定項目と測定方法 各試験における測定項目と測定方法は,次のとおりとする。
a) 寸法 JIS B 7512,JIS B 7516及びJIS B 7507に規定された巻尺,直尺及びノギスを用いて測定する。
測定精度は,測定対象の±0.2%又は±1mmのいずれか大きい方とする。
b) 質量 台はかり,懸垂はかり又は抵抗線ひずみ計式質量計を用いて測定する。測定精度は,測定対象
の±1%又は±10kgのいずれか大きい方とする。
c) 操作力 ばね式懸垂指示力計又は抵抗線ひずみ計操作力計を用いて測定する。測定精度は,測定対象
の±5%又は±5Nのいずれか大きい方とする。
d) 角度 水準器付き角度計,又はJIS B 7510に規定する平形水準器及びJIS B 7516に規定する直尺を用
いて測定する。測定精度は,測定対象の±3%又は±1°のいずれか大きい方とする。
e) 時間 ストップウォッチ又は計数形電気式時間計を用いて測定する。測定精度は,±0.1sとする。
f) 回転速度 回転速度計又は電子式カウンタを用いて測定する。測定精度は,測定対象の±1%とする。
g) 空気圧 JIS D 8201又はJIS B 7505に規定するタイヤゲージ又は圧力計を用いて測定する。計器の最
小目盛は,10kPaとする。
h) 温度 JIS Z 8704又はJIS Z 8705によって測定する。計器の最小目盛は,1℃とする。
i) 燃料消費量 消費した燃料の体積 (ml) 又は質量 (g) と時間 (s) を測定する。測定精度は,測定対象
の±2%とする。
j) けん引力 電気的引張力変換器及び記録計を用いて測定する。測定精度は,測定対象の±2%又は±
500Nのいずれか大きいほうとする。
なお,測定に用いる変換器の容量は,測定対象の3倍以内とする。
k) 振動 JIS A 8304の4.2(加速度変換器)に規定する加速度変換器を用いて測定する。
l) 騒音 JIS C 1502又はJIS C 1505に規定する騒音計を用いて測定する。
5. 試験場所 試験を行う場所は,次のとおりとする。
a) 定置試験場 平たんなセメントコンクリート舗装路などで,車輪又はシュー突起が沈まない場所とす
る。
b) 走行試験場 ホイール式トラクタの場合は,平たんなセメントコンクリート舗装路面,クローラ式ト
ラクタの場合は,平たんな直線土道とする。
なお,回転試験場は,十分な広さのある平たんな広場とする。登坂試験場は,一様なこう配で20°
以上の防滑構造の人工坂路又は硬い土質の自然坂路とする。
c) けん引試験場 けん引試験場は,環状若しくはその両端において試験車両群が十分に方向変換できる
場所のある平均こう配1%以下,横断こう配1.5%以下の平たんなセメントコンクリート舗装路面(ホ
イール式トラクタの場合),又は平たんな土道(クローラ式トラクタの場合)とする。この場合,直線
部分の長さは,試験時の車速 (m/s) の20倍の距離 (m) 又は20mのいずれか大きいものに,試験開始
前の状態が安定するのに必要な長さを加えたものとする。
6. エンジン性能試験 試験を行うトラクタに装備されるエンジンは,各試験に先立ちJIS D 0006の附属
書(建設機械用ディーゼルエンジン性能試験方法)に規定する作業時負荷試験 (100%) と無負荷最低回転
速度試験を行い,試験結果をJIS D 0006の附属書に規定する様式によって記入する。

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7. トルクコンバータ実用性能試験 試験を行うトラクタに装備されるトルクコンバータは,JIS D 1007
による実用性能試験中の一般性能試験とストール性能試験を行い,試験結果をJIS D 1007の様式によって
記入する。
この場合,トルクコンバータの駆動側には,6.の試験を行ったエンジンを結合するものとする。
8. 定置試験 定置試験は,次のとおりとする。
なお,定置試験は,8.d)を除いて,エンジンは停止状態で行う。
a) 主要寸法測定 主要寸法測定は,附属書付表2の各項目について行う。測定は,本体の4.f)によるほ
か,次のとおりとする。
クローラ変位量は,片側クローラの遊動輪を持ち上げ,反対側クローラが水平の位置から離れ始め
たときの左右遊動輪中心の地上高さの差とする。
b) 質量測定 燃料,冷却水及び潤滑油をそれぞれ規定量とした状態で機械質量を測定し,附属書付表2
に記入する
なお,乗員1名の質量 (75kg) を加算して運転質量とする。
c) 重心位置測定 JIS A 8915によって測定し,附属書付表3に記入する。
d) 操縦装置操作力及び操作範囲測定 主クラッチ,操向クラッチ,ブレーキなどの操作レバー,ペダル
類を操作する力と全移動距離を測定して附属書付表4に記入する。この場合,操作力の測定は,運転
員が運転席に座り,レバー,ペダル上に手足を置く位置で行い,操作ストローク中の最大値をもって
操作力とする。ただし,ブレーキについては20°以上の坂路上でトラクタを停止できる最小値とし,
角度を備考欄に記入する。
なお,運転座席とレバー,ペダル類の垂直及び水平方向の関係位置を測定して,附属書付表4の操
縦装置配置図に付記する。
e) 運転席視界測定 JIS A 8311によって測定し,附属書付表5に記入する。
9. 走行試験 走行試験は,次の項目について行う。
なお,走行試験は,特に指定する場合を除いて運転質量の状態で行う。ただし,燃料はタンク容量の2/3
以上とする。
a) 走行速度試験 測定区間は,試験時の車速が35km/h以上のときは100m,35km/h未満で10km/h以上
のときは50m,10km/h未満のときは20mとし,その両端に適当な助走区間を設けて行う。前進及び
後進の各速度段において往復走行し,その所要時間の平均値から,次の式によって走行速度を算出し,
附属書付表6に記入する。
6.3L
V
t
ここに, V : 走行速度 (km/h)
L : 測定距離 (m)
t : 平均所要時間 (s)
b) 走行抵抗試験 変速レバーを中立にした試験トラクタを,けん引力計を介したけん引車両によって,
試験トラクタがホイール式の場合は約5km/h,10km/h及び15km/h,クローラ式の場合は約3km/h,5km/h
及び7km/hの各3種類の安定した速度でけん引し,測定したけん引力を附属書付表7に記入する。
なお,測定値は10s以上安定した状態とし,試験道路の両方向について同じ回数行ってその平均を

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