JIS A 8971:2008 屋根工事用足場及び施工方法 | ページ 9

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A.3.2 渡り歩廊
屋根の上を移動したり,開口部で作業を行う場合に使用する(図A.6参照)。標準的な設置方法を次に規
定する。
a) 踏抜きのおそれのある屋根面に使用する場合は,骨組みのある箇所を支持点とする。
b) 張り出して使用する場合の張出し長さは,製造業者による。ただし,最大許容スパンの1/4以下とし,
かつ,支持部の強度を考慮したものとする。
c) その他の設置方法は,A.2.3による。
踏み桟又は滑り止め
渡り歩廊
手すり枠
兼用ネット
手すり枠
渡り歩廊
図A.6−渡り歩廊の設置例
A.3.3 水平足場
屋根の上に作業床を設ける場合に,はしご形足場,可動式足場, 格子組鋼管などに架け渡して設置する
(図A.7参照)。標準的な設置方法を次に規定する。
a) つかみ金具のないものは,支持点から100 mm以上,かつ,支持間距離の1/18以上張り出して設置す
る。
b) 張り出して使用する場合の張出し長さは,製造業者による。ただし,最大許容スパンの1/4以下とし,
かつ,支持部の強度を考慮したものとする。
c) 転位又は脱落しないように,支持材などに取り付ける。
d) 片側には,手すり枠又はそれと同等以上の部材がある状態で使用する。
e) 前傾又は腰掛けたり,作業の姿勢によっては,安全性の保てる範囲で傾斜させて設置してもよい。

――――― [JIS A 8971 pdf 41] ―――――

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水平足場 手すり枠 妻面・開口部墜落防護工
はしご形足場
外部足場
墜落防護さく(柵)
かわら(瓦)揚げ機
図A.7−はしご形足場に架け渡した例
A.3.4 はしご形足場
昇降又は作業をする場合に設置するもので,取付金具で外部足場などに取り付けるか,又はつり(吊)
金具で棟などからつ(吊)り下げる(図A.8及び図A.9参照)。標準的な設置方法を次に規定する。
a) 不安定な場合は,控えロープなどによって固定する。
b) 片側には,手がかり枠又はそれと同等以上の部材がある状態で使用する。
c) 屋根との間にすき間を設ける場合は,1種を使用し,けた(桁)材に脚金具を取り付ける(図A.10参
照)。
d) 支持金具などによって,渡り歩廊又は水平足場を取り付けることができる。
e) 渡り歩廊又は水平足場を取り付ける場合は,脚金具などで支持された位置とする。
f) 張り出して使用する場合の張出し長さは,製造業者による。ただし,最大許容スパンの1/4以下とし,
かつ,支持部の強度を考慮したものとする。
g) 2種は,踏抜きのおそれのない屋根面に設置する。
h) 試験で強度を確認することによって,墜落防護さく(柵)の取付部とすることができる。
妻面・開口部墜落防護工
渡り歩廊など
はしご形足場
外部足場
墜落防護さく(柵)
図A.8−外部足場に取り付けた例

――――― [JIS A 8971 pdf 42] ―――――

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妻面・開口部墜落防護工
はしご形足場
はしご形足場 親綱 外部足場
墜落防護さく(柵)
図A.9−棟からつ(吊)り下げた例
はしご形足場
すき間
手がかり枠
外部足場
脚金具
取付金具
図A.10−屋根との間にすき間を設けた例
A.3.5 可動式足場
作業の状況によって使用する(図A.11参照)。標準的な設置方法を次に規定する。
a) 昇降設備の片側には,手がかり枠又はそれと同等以上の部材を取り付けて使用する。
b) 支持金具などによって,渡り歩廊又は水平足場を取り付けることができる。
c) 渡り歩廊又は水平足場を取り付ける場合は,車輪などで支持された位置とする。
d) 張り出して使用する場合の張出し長さは,製造業者による。ただし,最大許容スパンの1/4以下とし,
かつ,支持部の強度を考慮したものとする。
e) 移動中は,逸走防止をする。
f) 作業中及び休止中は固定する。
g) 試験で強度を確認することによって,墜落防護さく(柵)の取付部とすることができる。

――――― [JIS A 8971 pdf 43] ―――――

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妻面・開口部墜落防護工 妻面・開口部墜落防護工
作業床
手がかり枠 手がかり枠
墜落防護さく(柵) 墜落防護さく(柵)
車輪など
車輪など
可動式足場 可動式足場
外部足場 外部足場
a) はしご形足場の中間に作業床のある例 b) はしご形足場を並列にユニットにした例
図A.11−可動式足場の設置例
A.3.6 格子組鋼管
外部足場,屋根面などに取り付けたり,棟などからつ(吊)り下げて構成し,足場及び装備機材を設置
する(図A.12参照)。標準的な設置方法を次に規定する。
a) 鋼管の交点は,緊結金具などによって結合し格子組みにする。
b) 支持材を設けることによって,はしご形足場,渡り歩廊,水平足場などを取り付けることができる。
c) はしご形足場,渡り歩廊,水平足場などを架け渡して使用する場合は,それぞれの最大使用荷重を支
持できる格子組み(格子のピッチ)とする。
d) 試験で強度を確認することによって,墜落防護さく(柵)の取付部とすることができる。
妻面・開口部墜落防護工 緊結金具 妻面・開口部墜落防護工
脚具 渡り歩廊など はしご形足場 はしご形足場
脚具
外部足場 外部足場
渡り歩廊など
格子組鋼管 格子組鋼管
墜落防護さく(柵) 墜落防護さく(柵)
a) 外部足場に取り付けた場合 b) つ(吊)り下げた場合
図A.12−格子組鋼管の設置例
A.3.7 墜落防護さく(柵)
屋根傾斜面からの人の墜落及び転落並びに物の飛来及び落下による危険を防止するために設置する(図
A.13及び図A.14参照)。外部足場取付形及び屋根面設置形があり,標準的な設置方法を次に規定する。
a) 外部足場取付形は,外部足場又は建物の外周に立てた格子組鋼管に取り付ける。
b) 屋根面設置形は,親綱,つり(吊)金具などによって屋根面に設ける,又は,はしご形足場,可動式
足場若しくは格子組鋼管に取り付ける。
c) 最大使用角度の範囲内で使用する。
d) 作業範囲は,垂直距離1.7 mの換算斜辺距離を傾斜方向の長さとし,墜落防護さく(柵)を水平方向

――――― [JIS A 8971 pdf 44] ―――――

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の長さとして,それらで囲まれた区画とする(図A.15参照)。ただし,定格の最大使用角度より緩い
角度で使用する場合は,最大使用角度のときと衝突速度が等しくなる位置まで,傾斜方向の長さを延
長してもよい。
e) 取付位置は,衝突時の墜落防護さく(柵)の変形,親綱などの伸び,外部足場の変位などを考慮し,
防護面外へ飛び出しのない位置に設置する。
f) 外部足場取付形と屋根面設置形は併用してもよい。
外部足場
90
0以
900以


親綱など
a) 外部足場取付形 b) 屋根面設置形
図A.13−軒先に設けた例
格子組鋼管
墜落防護さく(柵)
墜落防護さく(柵)
図A.14−格子組鋼管に取り付けた例

――――― [JIS A 8971 pdf 45] ―――――

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