JIS A 8972:2008 斜面・法面工事用仮設設備

JIS A 8972:2008 規格概要

この規格 A8972は、地滑り対策,砂防,治山,ダムなどの工事において,がけ(崖)・斜面・急傾斜地及び法面に使用する斜面・法面工事用仮設設備及び装備機材並びにそれらの施工方法及び使用方法について規定。

JISA8972 規格全文情報

規格番号
JIS A8972 
規格名称
斜面・法面工事用仮設設備
規格名称英語訳
Temporary facilities for slope protection works
制定年月日
2008年12月25日
最新改正日
2018年10月25日
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‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

91.220
主務大臣
経済産業,厚生労働,国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2008-12-25 制定日, 2013-10-25 確認日, 2018-10-25 確認
ページ
JIS A 8972:2008 PDF [95]
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pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 斜面・法面工事用仮設設備の構成・・・・[2]
  •  4.1 一般・・・・[2]
  •  4.2 一般性能・・・・[4]
  •  5 墜落防護設備の構成・・・・[4]
  •  5.1 親綱設備及び墜落防護さく(柵)設備・・・・[4]
  •  5.2 一般性能・・・・[4]
  •  5.3 構造・・・・[10]
  •  5.4 試験方法・・・・[13]
  •  6 昇降・歩廊設備の構成・・・・[19]
  •  6.1 昇降・歩廊設備・・・・[19]
  •  6.2 一般性能・・・・[19]
  •  6.3 構造・・・・[27]
  •  6.4 試験方法・・・・[32]
  •  7 機械構台設備の構成・・・・[36]
  •  7.1 機械構台設備・・・・[36]
  •  7.2 一般性能・・・・[36]
  •  7.3 構造・・・・[39]
  •  7.4 試験方法・・・・[39]
  •  8 装備機材・・・・[40]
  •  8.1 一般性能・・・・[40]
  •  9 製造・・・・[40]
  •  10 検査・・・・[41]
  •  11 表示・・・・[41]
  •  12 取扱い及び経年管理の注意事項・・・・[41]
  •  附属書A(規定)斜面・法面工事用仮設設備施工標準・・・・[42]
  •  A.1 適用範囲・・・・[42]
  •  A.2 斜面・法面工事用仮設設備の設置・施工・・・・[42]
  •  A.2.1 墜落防護設備・・・・[42]
  •  A.2.2 昇降・歩廊設備・・・・[44]
  •  A.2.3 機械構台設備・・・・[48]
  •  A.3 機械構台設備を施工するに当たっての設計図書の作成・・・・[50]

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――――― [JIS A 8972 pdf 1] ―――――

A 8972 : 2008

pdf 目次

ページ

  •  A.3.1 施工図の作成・・・・[50]
  •  A.3.2 設計標準・・・・[51]
  •  A.3.3 強度検討報告書の作成・・・・[61]
  •  A.3.4 機械構台設備の強度検討報告書の作成の例・・・・[62]
  •  A.4 点検・・・・[62]
  •  A.4.1 労働安全衛生規則 第567条に定める点検・・・・[62]
  •  A.4.2 点検者の指名・・・・[62]
  •  A.4.3 点検の実施・・・・[62]
  •  A.4.4 点検の報告と記録・・・・[62]
  •  附属書B(規定)斜面・法面工事用仮設設備使用標準・・・・[63]
  •  B.1 適用範囲・・・・[63]
  •  B.2 使用・・・・[63]
  •  B.2.1 墜落防護設備・・・・[63]
  •  B.2.2 昇降・歩廊設備・・・・[65]
  •  B.2.3 機械構台設備・・・・[69]
  •  附属書C(参考)機械構台設備の強度検討報告書の作成例・・・・[74]
  •  C.1 機械構台設備の強度検討報告書の作成例・・・・[74]
  •  C.1.1 一般・・・・[74]
  •  C.1.2 設計方針など・・・・[75]
  •  C.1.3 部材の性能・・・・[76]
  •  C.1.4 基本設計荷重・・・・[76]
  •  C.1.5 強度検討・・・・[80]
  •  附属書D(参考)参考文献・・・・[90]

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                                                                                   A 8972 : 2008

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,全国仮設安全事業協同組合 (ACCESS)及び財
団法人日本規格協会 (JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣,経済産業大臣及び国土交通大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣,国土交通大臣及び日本工業
標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出
願に係る確認について,責任はもたない。

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A 8972 : 2008

pdf 目次

                                           白    紙

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――――― [JIS A 8972 pdf 4] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
                                                                              A 8972 : 2008

斜面・法面工事用仮設設備

Temporary facilities for slope protection works

序文

 この規格は,斜面・法面工事を安全に施工するために具備する仮設設備などについて規定したものであ
る。
  斜面・法面工事は,様々な斜度をもつ傾斜面という特殊な状況と,多様に変化する地盤など厳しい自然
環境の中で実施される工事であり,作業中に墜落・滑落など労働災害の発生,工事用機材を搭載する仮設
構台の倒壊などの危険を伴う。これらの労働災害及び事故を事前に防止するために,この規格は斜面・法
面工事用の“仮設設備”と,それに付随する“装備機材”の性能及び品質について規定した。
  さらに,この規格には仮設設備及び機材の設置作業に当たって二重の安全性を確保するために,“施工標
準”及び“使用標準”を併せて明示した。
  なお,対応国際規格は現時点では制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,地滑り対策,砂防,治山,ダムなどの工事において,がけ(崖)・斜面・急傾斜地及び法面
に使用する斜面・法面工事用仮設設備及び装備機材(以下,“斜面・法面工事用仮設設備”という。)並び
にそれらの施工方法及び使用方法について規定する。ただし,品質特性について規定するのは,墜落防護
設備に区分する親綱設備,墜落防護さく(柵)並びに昇降・歩廊設備に区分する昇降設備,歩廊設備及び
機械構台設備に区分する機械作業構台,機械移動構台,機械仮受構台である。
  なお,施工方法は,施工標準とし,使用方法は,使用標準として附属書に規定する。
    注記 この規格は,斜面・法面工事用仮設設備の特性並びにその施工方法及び使用方法について規定
          するものであるが,その特性にかかわる規定は,斜面・法面工事用仮設設備全般にわたる特性
          は規定しておらず,この規格によって足場全体及び装備機材単体の適合性評価を行うことは意
          図していない。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。
  これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS A 8951 鋼管足場
    JIS A 8962 つま先板
    JIS G 3444 一般構造用炭素鋼鋼管
    JIS M 7624 安全帯

――――― [JIS A 8972 pdf 5] ―――――

2
A 8972 : 2008

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
斜面・法面工事
  がけ(崖)・斜面・急傾斜地及び法面における,切土工,盛土工,法枠工,植栽工,アンカー埋設工,ボ
ーリング工などの工事。
3.2
構台
  工事用機械類を載せるために,床材,根太,大引きなどで形成する部分。
3.3
装備機材
  二段手すり,手すり枠,上桟,中桟,つま先板,兼用ネット,メッシュシート及び垂直養生ネットの総
称。
3.4
システム足場
  定形寸法の専用部材を用いて組み立てられる足場。代表的な足場としては,くさび緊結式システム足場
がある。
3.5
単管足場
  単管とクランプとを用いて組み立てられる足場。単管とは単管足場用鋼管をいい,JIS G 3444に規定さ
れている一般構造用炭素鋼鋼管のSTK500とし,単管の寸法が外径48.6 mm,肉厚2.5 mmのもので,防せ
い(錆)効果のあるめっきを施したもの。
3.6
施工図
  施工(組立・解体)のために作成する図面をいい,図面に示された部材の寸法,取付位置,根太の配置
などは,強度検討によって確認されたもの。
3.7
法方向
  斜面又は法面の縦方向(斜面又は法面に沿った上下方向)。
3.8
展開方向
  斜面又は法面の横方向。

4 斜面・法面工事用仮設設備の構成

4.1 一般

  斜面・法面工事用仮設設備の構成は,表1に示す墜落防護設備,昇降・歩廊設備及び機械構台設備並び
に装備機材に区分し,装備機材は,これらの設備との組合せによって構成する(図1参照)。

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                                                                                              3
                                                                                   A 8972 : 2008
                                           表1−構成
                                                     構成要素
                    区分
              墜落防護設備      親綱設備                水平親綱
                                                        傾斜親綱
                                                        垂直親綱
                                墜落防護さく(柵)設備  手すり形墜落防護さく(柵)
                                                        金網形墜落防護さく(柵)
                                                        ネット形墜落防護さく(柵)
              昇降・歩廊設備    昇降設備                傾斜自在形昇降階段
                                                        組立式傾斜形昇降階段
                                                        連結ステージ
                                                        踊り場ユニット
                                歩廊設備                支柱式歩廊
                                                        ブラケット式歩廊
              機械構台設備      機械作業構台
                                機械移動構台
                                機械仮受構台
              装備機材          手すり枠
                                つま先板
                                兼用ネット
                                メッシュシート
                                親綱

――――― [JIS A 8972 pdf 7] ―――――

4
A 8972 : 2008
                             図1−斜面・法面工事用仮設設備の使用例

4.2 一般性能

  斜面・法面工事用仮設設備の各構成要素の性能は,5.2.4,6.2.4及び7.2.4の規定を満足しなければなら
ない。各構成要素のうち,規定のないものについては,その周囲の構成要素との関係において十分な強度
をもつものとする。
  なお,ねずみ鋳鉄,ダイカストなどによる材料は,使用してはならない。

5 墜落防護設備の構成

  墜落防護設備は,親綱設備及び墜落防護さく設備に区分し,親綱設備には,水平親綱,傾斜親綱及び垂
直親綱が,墜落防護さく(柵)には,手すり形墜落防護さく(柵),金網形墜落防護さく(柵)及びネット
形墜落防護さく(柵)がある。

5.1 親綱設備及び墜落防護さく(柵)設備

5.2 一般性能

  4.2に準じる。
5.2.1  種類
  種類は,次による。

――――― [JIS A 8972 pdf 8] ―――――

                                                                                              5
                                                                                   A 8972 : 2008
5.2.1.1  親綱設備
a) 水平親綱 親綱を展開方向へ水平に設置し,その取付部である親綱支柱は,地中に根入れして固定す
    るもの(図2及び図10参照)及びコンクリート基礎などにボルトで固定するものの2種類がある。
b) 傾斜親綱 親綱を展開方向の傾斜に合わせて設置し,その取付部である親綱支柱は地中に根入れして
    固定するもの(図11参照)及びコンクリート基礎などにボルトで固定するものの2種類がある。
c) 垂直親綱 親綱を法方向の傾斜面に沿って設置し,その取付部である親綱支柱は地中に根入れして固
    定するもの(図12参照)及びコンクリート基礎などにボルトで固定するものの2種類がある。
5.2.1.2  墜落防護さく(柵)設備
a) 手すり形墜落防護さく(柵) 支柱に上桟,中桟を取り付けた構造のもので,地中に根入れして固定
    するもの(図4参照)及びコンクリート基礎などにボルトで固定するものの2種類がある(図7参照)。
b) 金網形墜落防護さく(柵) 支柱と金網枠に金網を取り付けた構造のもので,地中に根入れして固定
    するもの(図5参照)及びコンクリート基礎などにボルトで固定するものの2種類がある(図8参照)。
c) ネット形墜落防護さく(柵) 支柱に縁綱を固定し,それに兼用ネットなどを取り付けた構造のもの
    で,地中に根入れして固定するもの(図6参照)及びコンクリート擁壁などにボルトで固定するもの
    の2種類がある(図9参照)。
5.2.2  構成部材
5.2.2.1  親綱設備
a) 親綱支柱を根入れによって固定する方法のもの 構成部材の名称及びその機能は,表2による(図2
    参照)。
                                      3                        1
                      a
                b
                                地
                                  面
                               2
                                       図2−構成部材の例
                                  表2−部材の名称及びその機能
           部材の名称                          機能                        図2の表示番号
       親綱               安全帯のフックなどを取り付けるロープ                  1
       親綱支柱           親綱を支持,固定する支柱                              2
       固定金具           親綱支柱に親綱を固定する金具                          3
b) 親綱支柱をボルトによって固定する方法のもの 構成部材の名称及びその機能は,表3による(図3
    参照)。

――――― [JIS A 8972 pdf 9] ―――――

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A 8972 : 2008
                           3                               1
                            2
                  a
                            4
                             c
                       b    φd
                            4 座板詳細
                                       図3−構成部材の例
                                  表3−部材の名称及びその機能
           部材の名称                          機能                        図3の表示番号
       親綱               安全帯のフックなどを取り付けるロープ                  1
       親綱支柱           親綱を支持,固定する支柱                              2
       固定金具           親綱支柱に親綱を固定する金具                          3
       座板               く(躯)体とボルト固定できるように穴を設けた金属板    4
5.2.2.2  墜落防護さく(柵)設備
a) 支柱を根入れによって固定する方法のもの 構成部材の名称及びその機能は,表4による(図4,図5
    及び図6参照)。
                                     1   2     3                4
                                                         c
                                                         a
                                        地表                     5
                                                     b
                                       正面図               側面図
                                  図4−手すり形 構成部材の例
                                      6     8            7
                                                                   5
                                                           c
                                                       b    a
                                   1
                                       正面図                 側面図
                                   図5−金網形 構成部材の例

――――― [JIS A 8972 pdf 10] ―――――

                                                                                              7
                                                                                   A 8972 : 2008
                                1     9    10             11
                                                                    5
                                                            c
                                                        b    a
                                        9           12
                                      正面図                   側面図
                                  図6−ネット形 構成部材の例
                                  表4−部材の名称及びその機能
                                                                            図4,図5及び
         部材の名称                           機能
                                                                            図6の表示番号
                      上桟,中桟などを取り付けるため,及び根入れによって墜落防護
       支柱                                                                      1
                      さくを固定するための柱
       上桟           人の墜落・転落・転倒を防止するための装備機材               2
                      地表と上桟とのほぼ中央の高さに取り付ける桟で,人の墜落・転
       中桟                                                                      3
                      落・転倒を防止するための装備機材
       クランプ       手すり支柱に,上桟,中桟を固定する緊結金具                 4
                      親綱を固定する金具で,親綱の取付け設備として使用しない場合
       固定金具                                                                  5
                      は不要
       金網枠         金網を取り付ける部材                                       6
       金網           人の墜落・転落・転倒及び物の飛来・落下を防止するための部材 7
       補剛材         金網を補強する部材                                         8
       縁綱           兼用ネットなどを固定するロープ                             9
                      地表と上部との縁綱のほぼ中央に取り付ける部材で兼用ネット
       中間綱                                                                    10
                      などを固定するロープ
                      人の墜落・転落・転倒及び,物の飛来・落下を防止するための装
       兼用ネット                                                                11
                      備機材
       ひも           兼用ネットなどを支柱,縁綱などに固定する部材               12
b) 手すり支柱をボルトによって固定する方法のもの 構成部材の名称及びその機能は,表5による(図
    7,図8及び図9参照)。
                b    φd                               1    2     3                  4
                                                                             e
                      c
                                                                         a
                                                                                     6
                                                      5
            5 座板詳細                                      正面図                側面図
                                  図7−手すり形 構成部材の例

――――― [JIS A 8972 pdf 11] ―――――

8
A 8972 : 2008
                             1          7     9             8
                                                                     6
                                                             e
                                                          a
                                   5
                                        正面図                   側面図
                                   図8−金網形 構成部材の例
                                1     10   11               12
                                                                     6
                                                              e
                                                          a
                                 5          10       13
                                       正面図                  側面図
                                  図9−ネット形 構成部材の例
                                  表5−部材の名称及びその機能
                                                                         図7,図8及び図9
           部材の名称                          機能
                                                                            の表示番号
                          上桟,中桟などを取り付けるため,及びコンクリートな
       支柱                                                                     1
                          どのく(躯)体に墜落防護さくを固定するための柱
       上桟               人の墜落・転落・転倒を防止する装備機材                2
                          コンクリート面と上桟とのほぼ中央の高さに取り付ける
       中桟                                                                     3
                          桟で,人の墜落・転落・転倒を防止するための装備機材
       クランプ           手すり支柱に,上桟,中桟を固定する緊結金具            4
                          く(躯)体とボルトとで固定できるように穴を設けた金
       座板                                                                     5
                          属板
                          親綱を固定する金具で,親綱の取付け設備として使用し
       固定金具                                                                 6
                          ない場合は不要。
       金網枠             金網を取り付ける部材                                  7
                          人の墜落・転落・転倒及び物の飛来・落下を防止するた
       金網                                                                     8
                          めの部材
       補剛材             金網を補強する部材                                    9
       縁綱               兼用ネットなどを固定するロープ                        10
                          コンクリート面と上部の縁綱とのほぼ中央に取り付ける
       中間綱                                                                   11
                          機材で兼用ネットなどを固定するロープ
                          人の墜落・転落・転倒及び物の飛来・落下を防止する部
       兼用ネット                                                               12
                          材
       ひも               兼用ネットなどを支柱,縁綱などに固定する部材          13

――――― [JIS A 8972 pdf 12] ―――――

                                                                                              9
                                                                                   A 8972 : 2008
5.2.3  寸法
5.2.3.1  親綱設備及び墜落防護さく(柵)設備
  箇条5に示す親綱設備(5.2.2.1参照)及び墜落防護さく(柵)(5.2.2.2参照)の寸法などについては,表
6による。
                                  表6−墜落防護設備の寸法など
                 固定方法                                  寸法など
          親綱支柱を根入れによって地表から固定金具の中心までの突出し長さ (a)は,施工性を考慮するとと
          固定する方法のもの(図2 もに十分な強度をもつ長さ以下とする。
          参照)                  根入れ長さ (b)は,十分な強度をもつ長さとする。
    親    親綱支柱をボルトによって座板の下面から固定金具の中心までの突出し長さ (a)は,施工性を考慮す
    綱
    設    固定する方法のもの(図3 るとともに十分な強度をもつ長さ以下とする。
    備    参照)                  座板の短辺の幅 (b)は,140 mm以上とする。
                                  座板の厚さ (c)は,6 mm以上とする。
                                  ボルト穴 (d)は,M12以上のボルトを取り付けることができる大きさと
                                  する。
          支柱を根入れによって固定親綱設備と兼用する場合の固定金具の取付け位置は,(a)の高さとする。
          する方法のもの(図4,図5根入れ長さ (b)は,十分な強度をもつ長さとする。
    墜
    落    及び図6参照)           地表から防護さくの上面までの高さ (c)は,900 mm以上とする。
    防    支柱をボルトによって固定座板の短辺方向の幅 (b)は,140 mm以上とする。
    護
    さ    する方法のもの(図7,図8座板の厚さ (c)は,6 mm以上とする。
    く    及び図9参照)           ボルト穴 (d)は,M12以上のボルトを取り付けることができる大きさと
    設
    備                            する。
                                  コンクリート面から防護さくの上面までの高さ (e)は,900 mm以上とす
                                  る。
5.2.4  強度
5.2.4.1  親綱設備
  親綱は,引張り強さがアイ加工を含めた状態で,19.0 kN以上のものを使用する。親綱設備の強度は,
5.4.1.2及び5.4.1.3の試験を行ったとき,表7の規定に適合しなければならない。
                                           表7−強度
                  項目                                     強度
                                  100 kgのおもり(重錘)を鉛直方向に1.7 m落下させたときに,破
       衝撃試験による強度
                                  断・脱落してはならない。
5.2.4.2  墜落防護さく(柵)設備
  墜落防護さく(柵)設備を親綱設備として使用する場合の親綱は,引張り強さがアイ加工を含めた状態
で19.0 kN以上のものを使用する。墜落防護さく(柵)設備の強度は,5.4.2.2及び5.4.2.3の試験を行った
とき,表8の規定に適合しなければならない。
                                           表8−強度
               項目                                       強度
      衝撃試験による強度      100 kgのおもり(重錘)を鉛直方向に1.7 m落下させたとき,金網又はネ
                              ットの貫通がないこと及び支柱,金網枠などが破断・脱落してはならない。
      墜落防護さく設備の支柱に固定金具を取り付けて親綱設備として使用する場合は,親綱支柱と同様の衝
      撃試験を行うものとする。

――――― [JIS A 8972 pdf 13] ―――――

10
A 8972 : 2008

5.3 構造

5.3.1  親綱設備
5.3.1.1  支柱を根入れによって固定する方法
  図10,図11及び図12参照。
a) 鋼管支柱 鋼管を親綱支柱として使用する場合は,支柱下端に円すい(錐)状の金具を溶接,又は差
    込み式の金具などによって,固定する。
b) 固定金具 親綱を取り付けるための固定金具を設ける場合は,支柱の上端又はその他の箇所に溶接,
    ボルト,リベットなどによって固定する。また,その他の方法で親綱を親綱支柱に固定する場合は,
    支柱が傾いたときにも外れない構造とする。
                                  固定金具
                                                                            固定金具
                                    親綱                                      親綱
                               親綱支柱
                                                                         親綱支柱
         円すい(錐)状の金具
                                                      円すい(錐)状の金具
              図10−水平親綱の例                              図11−傾斜親綱の例
                                                     固定金具
                                                            親綱
                                                  親綱支柱
                             円すい(錐)状の金具
                                      図12−垂直親綱の例
5.3.1.2  親綱支柱をボルトで固定する方法
  図13参照。
a) 固定金具 親綱を取り付けるための固定金具を設ける場合は,支柱の上端,又はその他の箇所に溶接,
    ボルト,リベットなどによって固定する。また,その他の方法で親綱ロープを親綱支柱に固定する場
    合は,支柱が傾いたときにも外れない構造とする。
b) 座板 座板の構造は,次による。
  1) 座板は,傾斜に合わせた固定式のもの,又はその他の方法による構造のものとする。
  2) 座板は,親綱支柱の下端に溶接,ボルト,リベットなどによって固定する。

――――― [JIS A 8972 pdf 14] ―――――

                                                                                             11
                                                                                   A 8972 : 2008
                                          固定金具
                                          親綱支柱
                                           座板
                                          M12以上のボルト穴
                                           座板 詳細
                                        図13−構造の例
5.3.2  墜落防護さく(柵)設備
5.3.2.1  手すり形墜落防護さく(柵)
  図14及び図15参照。
a) 上桟及び中桟 上桟及び中桟は,鋼管を用い,クランプなどによって手すり支柱に固定する構造とす
    る。
b) 支柱 根入れによって固定する方法の支柱の構造は,次による。
  1) 支柱はなるべく一体構造とする。
  2) 施工上やむを得ず支柱を分割する場合の接続部は,強固に固定できる構造とし,かつ,抜け止め機
       能を備えているものとする。
c) 座板 ボルト固定による方法の場合の座板の構造は,次による。
  1) 座板の4か所に,M12以上のボルトを固定するための穴加工を施しているものとする。
  2) 座板は,法面こう(勾)配に合わせた固定式のもの又はその他の方法による構造とする。
  3) 座板は,支柱下端に溶接,ボルト,リベットなどによって固定する。
d) 固定金具 親綱の取付け設備として兼用するために固定金具を設ける場合は,指定された位置に溶接,
    ボルト,リベットなどによって支柱に固定する。
                   支柱                                         支柱
                                   クランプ
                   上桟   中桟                      ボルト穴    上桟   中桟      クランプ
                                    固定金具                                     固定金具
                                              座板
                                                           座板
                                              詳細図
                 正面図        側面図                          正面図        側面図
       図14−根入れによる方法の手すり形              図15−ボルト固定による方法の手すり形
            墜落防護さくの構造の例                           墜落防護さくの構造の例
5.3.2.2  金網形墜落防護さく(柵)
  図16及び図17参照。
a) 構造 金網は,金網枠などに溶接,ボルト,リベットなどによって固定する構造とする。また,金網
    枠,支柱,補剛材などは,溶接などによって枠状に一体構造としたもの,又はその他の方法によるも
    のとする。
b) 支柱 根入れによって固定する方法の支柱の構造は,次による。

――――― [JIS A 8972 pdf 15] ―――――

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JIS A 8972:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 8972:2008の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA8951:1995
鋼管足場
JISA8962:2006
つま先板
JISG3444:2015
一般構造用炭素鋼鋼管
JISG3444:2021
一般構造用炭素鋼鋼管
JISM7624:1994
安全帯

製図(基本/部門別/特定製図/部分の形状/記号・表示),寸法,公差,許容値及びその表し方(寸法/製品の幾何特性仕様/表面性状),その他

価格 17,930円(税込)本体価格:16,300円

発売年月日:2020-07-31

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