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A 8972 : 2008
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
斜面・法面工事
がけ(崖)・斜面・急傾斜地及び法面における,切土工,盛土工,法枠工,植栽工,アンカー埋設工,ボ
ーリング工などの工事。
3.2
構台
工事用機械類を載せるために,床材,根太,大引きなどで形成する部分。
3.3
装備機材
二段手すり,手すり枠,上桟,中桟,つま先板,兼用ネット,メッシュシート及び垂直養生ネットの総
称。
3.4
システム足場
定形寸法の専用部材を用いて組み立てられる足場。代表的な足場としては,くさび緊結式システム足場
がある。
3.5
単管足場
単管とクランプとを用いて組み立てられる足場。単管とは単管足場用鋼管をいい,JIS G 3444に規定さ
れている一般構造用炭素鋼鋼管のSTK500とし,単管の寸法が外径48.6 mm,肉厚2.5 mmのもので,防せ
い(錆)効果のあるめっきを施したもの。
3.6
施工図
施工(組立・解体)のために作成する図面をいい,図面に示された部材の寸法,取付位置,根太の配置
などは,強度検討によって確認されたもの。
3.7
法方向
斜面又は法面の縦方向(斜面又は法面に沿った上下方向)。
3.8
展開方向
斜面又は法面の横方向。
4 斜面・法面工事用仮設設備の構成
4.1 一般
斜面・法面工事用仮設設備の構成は,表1に示す墜落防護設備,昇降・歩廊設備及び機械構台設備並び
に装備機材に区分し,装備機材は,これらの設備との組合せによって構成する(図1参照)。
――――― [JIS A 8972 pdf 6] ―――――
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A 8972 : 2008
表1−構成
構成要素
区分
墜落防護設備 親綱設備 水平親綱
傾斜親綱
垂直親綱
墜落防護さく(柵)設備 手すり形墜落防護さく(柵)
金網形墜落防護さく(柵)
ネット形墜落防護さく(柵)
昇降・歩廊設備 昇降設備 傾斜自在形昇降階段
組立式傾斜形昇降階段
連結ステージ
踊り場ユニット
歩廊設備 支柱式歩廊
ブラケット式歩廊
機械構台設備 機械作業構台
機械移動構台
機械仮受構台
装備機材 手すり枠
つま先板
兼用ネット
メッシュシート
親綱
――――― [JIS A 8972 pdf 7] ―――――
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A 8972 : 2008
図1−斜面・法面工事用仮設設備の使用例
4.2 一般性能
斜面・法面工事用仮設設備の各構成要素の性能は,5.2.4,6.2.4及び7.2.4の規定を満足しなければなら
ない。各構成要素のうち,規定のないものについては,その周囲の構成要素との関係において十分な強度
をもつものとする。
なお,ねずみ鋳鉄,ダイカストなどによる材料は,使用してはならない。
5 墜落防護設備の構成
墜落防護設備は,親綱設備及び墜落防護さく設備に区分し,親綱設備には,水平親綱,傾斜親綱及び垂
直親綱が,墜落防護さく(柵)には,手すり形墜落防護さく(柵),金網形墜落防護さく(柵)及びネット
形墜落防護さく(柵)がある。
5.1 親綱設備及び墜落防護さく(柵)設備
5.2 一般性能
4.2に準じる。
5.2.1 種類
種類は,次による。
――――― [JIS A 8972 pdf 8] ―――――
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A 8972 : 2008
5.2.1.1 親綱設備
a) 水平親綱 親綱を展開方向へ水平に設置し,その取付部である親綱支柱は,地中に根入れして固定す
るもの(図2及び図10参照)及びコンクリート基礎などにボルトで固定するものの2種類がある。
b) 傾斜親綱 親綱を展開方向の傾斜に合わせて設置し,その取付部である親綱支柱は地中に根入れして
固定するもの(図11参照)及びコンクリート基礎などにボルトで固定するものの2種類がある。
c) 垂直親綱 親綱を法方向の傾斜面に沿って設置し,その取付部である親綱支柱は地中に根入れして固
定するもの(図12参照)及びコンクリート基礎などにボルトで固定するものの2種類がある。
5.2.1.2 墜落防護さく(柵)設備
a) 手すり形墜落防護さく(柵) 支柱に上桟,中桟を取り付けた構造のもので,地中に根入れして固定
するもの(図4参照)及びコンクリート基礎などにボルトで固定するものの2種類がある(図7参照)。
b) 金網形墜落防護さく(柵) 支柱と金網枠に金網を取り付けた構造のもので,地中に根入れして固定
するもの(図5参照)及びコンクリート基礎などにボルトで固定するものの2種類がある(図8参照)。
c) ネット形墜落防護さく(柵) 支柱に縁綱を固定し,それに兼用ネットなどを取り付けた構造のもの
で,地中に根入れして固定するもの(図6参照)及びコンクリート擁壁などにボルトで固定するもの
の2種類がある(図9参照)。
5.2.2 構成部材
5.2.2.1 親綱設備
a) 親綱支柱を根入れによって固定する方法のもの 構成部材の名称及びその機能は,表2による(図2
参照)。
3 1
a
b
地
面
2
図2−構成部材の例
表2−部材の名称及びその機能
部材の名称 機能 図2の表示番号
親綱 安全帯のフックなどを取り付けるロープ 1
親綱支柱 親綱を支持,固定する支柱 2
固定金具 親綱支柱に親綱を固定する金具 3
b) 親綱支柱をボルトによって固定する方法のもの 構成部材の名称及びその機能は,表3による(図3
参照)。
――――― [JIS A 8972 pdf 9] ―――――
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3 1
2
a
4
c
b φd
4 座板詳細
図3−構成部材の例
表3−部材の名称及びその機能
部材の名称 機能 図3の表示番号
親綱 安全帯のフックなどを取り付けるロープ 1
親綱支柱 親綱を支持,固定する支柱 2
固定金具 親綱支柱に親綱を固定する金具 3
座板 く(躯)体とボルト固定できるように穴を設けた金属板 4
5.2.2.2 墜落防護さく(柵)設備
a) 支柱を根入れによって固定する方法のもの 構成部材の名称及びその機能は,表4による(図4,図5
及び図6参照)。
1 2 3 4
c
a
地表 5
b
正面図 側面図
図4−手すり形 構成部材の例
6 8 7
5
c
b a
1
正面図 側面図
図5−金網形 構成部材の例
――――― [JIS A 8972 pdf 10] ―――――
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JIS A 8972:2008の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 8972:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA8951:1995
- 鋼管足場
- JISA8962:2006
- つま先板
- JISG3444:2015
- 一般構造用炭素鋼鋼管
- JISG3444:2021
- 一般構造用炭素鋼鋼管
- JISM7624:1994
- 安全帯