JIS B 1456:1989 ローラチェーン軸継手

JIS B 1456:1989 規格概要

この規格 B1456は、一般の機械に用いるローラチェーン軸継手について規定。

JISB1456 規格全文情報

規格番号
JIS B1456 
規格名称
ローラチェーン軸継手
規格名称英語訳
Roller chain shaft couplings
制定年月日
1972年6月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

21.120.20, 21.220.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
機械要素(ねじを除く) 2021, ポンプ 2019
改訂:履歴
1972-06-01 制定日, 1975-07-01 確認日, 1978-09-01 確認日, 1984-01-01 確認日, 1989-09-01 改正日, 1994-02-01 確認日, 1999-02-20 確認日, 2005-01-20 確認日, 2009-02-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS B 1456:1989 PDF [6]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 1456-1989

ローラチェーン軸継手

Roller Chain Shaft Couplings

1. 適用範囲 この規格は,一般の機械に用いるローラチェーン軸継手(以下,継手という。)について規
定する。
引用規格 :
JIS B 0401 寸法公差及びはめあい
JIS B 0405 削り加工寸法の普通許容差
JIS B 0903 円筒軸端
JIS B 1301 沈みキー及びキーみぞ
JIS B 1801 伝動用ローラチェーン及びブシュチェーン
JIS B 1802 ローラチェーン用スプロケット歯形
JIS B 7502 外側マイクロメータ
JIS B 7503 0.01mm目盛ダイヤルゲージ
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7508 棒形内側マイクロメータ(単体形)
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
2. 種類 継手の種類は付表の15種類とし,呼びの構成は使用ローラチェーンの呼び番号(上2けた又は
上3けた)とスプロケットの歯数(下2けた)との組合せによる。
3. 品質
3.1 スプロケット,ローラチェーン及び継手ピンには,有害なきず,き裂などの欠陥があってはならな
い。
3.2 軸穴の中心に対するスプロケット各部の振れの許容値は,表1による。

――――― [JIS B 1456 pdf 1] ―――――

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B 1456-1989
表1 各部の振れの許容差
単位mm
各部の振れの許容値
呼び
a b c d
4012, 4014, 4016, 5014, 5016, 50180.05 0.10
6018, 6022, 8018, 8022 0.06 0.12
10020, 12018, 12022, 16018, 16022 0.08 0.15
3.3 継手の釣合いは良好であって,振動の原因とならない程度とする。
4. 形状,寸法及び構造
4.1 継手の形状,寸法及び構造は,付表による。ただし,ローラチェーンはJIS B 1801(伝動用ローラ
チェーン及びブシュチェーン)によって,スプロケットの基準歯形はJIS B 1802(ローラチェーン用スプ
ロケット歯形)による。
4.2 軸穴直径は,付表の最大直径以下,最小直径以上とし,原則としてJIS B 0903(円筒軸端)による。
ただし,軸穴は当事者間の協定によって,粗仕上げ加工のままとすることができる。
なお,キー溝の寸法及び許容差は,JIS B 1301(沈みキー及びキーみぞ)による。
4.3 軸穴直径の寸法許容差は,原則としてH7とする。スプロケットの外径の寸法許容差はh10とする。
備考 H7及びh10はJIS B 0401(寸法公差及びはめあい)による。
4.4 スプロケットの歯底円直径の寸法許容差は,表2による。
表2 歯底円直径の寸法許容差
単位mm
呼び 歯底円直径の寸法許容差
0
4012, 4014, 4016, 5014, 5016, 5018
−0.12
0
6018, 6022
−0.15
0
8018, 8022, 10020
−0.20
0
12018, 12022
−0.25
0
16018, 16022
−0.30

――――― [JIS B 1456 pdf 2] ―――――

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B 1456-1989
4.5 スプロケットの軸穴,外径及び歯底円直径以外の削り加工箇所の寸法許容差は,JIS B 0405(削り加
工寸法の普通許容差)の中級による。
4.6 継手ピンは容易に取付け,取外しすることができる構造でなければならない。
なお,継手ピンには抜止めを施す。
5. 材料 継手各部に使用する材料は,表3に示すもの又は品質がこれと同等以上のものとする。
表3 材料
主要部品* 材料
スプロケット JIS G 4051のS 35 C
ローラチェーン JIS B 1801の規定を満足するもの
継手ピン
ケース −
注* 付表の図に示す。
6. 検査
6.1 外観の検査は,目視によって行い,3.1の規定を満足しなければならない。
6.2 形状及び寸法は,4.の規定を満足しなければならない。測定器は,原則としてJIS B 7507(ノギス)
によるノギス又はJIS B 7502(外側マイクロメータ)若しくはJIS B 7508[棒形内側マイクロメータ(単
体形)]によるマイクロメータを用いる。
なお,歯底円直径の測定方法は次のいずれかによる。
(1) 直接測定法 相対する歯底面に直接測定子を当てて測定する(図1)。
(2) オーバピン法 相対する歯底に二つのピンを挿入し,ピンの外側寸法(オーバピン寸法)を測定する
(図2)。
図1 図2
6.3 スプロケット各部の振れは,3.2の規定を満足しなければならない。測定器は,原則としてJIS B 7503
(0.01mm目盛ダイヤルゲージ)によるダイヤルゲージを用いる。

――――― [JIS B 1456 pdf 3] ―――――

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B 1456-1989
7. さび止め処理 さびやすいところには,石油系溶剤で容易に除けるさび止め剤又はこれに代わる方法
によって,さび止め処理を施す。
8. 製品の呼び方 継手の呼び方は,規格番号又は規格名称,呼び及び軸穴直径による。
なお,軸穴が粗仕上げ加工の場合は,軸穴直径は付記しない。
例1 :
例2 :
9. 表示 スプロケットの適当な箇所に,次の事項を刻印する。
(1) 呼び
(2) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS B 1456 pdf 4] ―――――

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B 1456-1989
付表 ローラチェーン軸継手
単位mm
D 参考
B
呼び 最大軸穴 最小軸穴 l E F
(最小) A C L G
直径 直径 (最大) (最小)
4012 22 − 34 36 61.2 79.4 10 75 75
4014 28 − 42 36 69.2 7.4 79.4 10 85 75
4016 32 16 48 40 77.2 87.4 6 95 85
5014 35 16 53 86.5 106
5016 40 18 56 45 96.5 9.7 99.7 12 112 95
5018 45 18 63 106.6 125
6018 56 22 80 127.9 150
56 11.5 123.5 15 118
6022 71 28 100 152.0 180
8018 80 32 112 63 170.5 141.2 30 200 132
15.2
8022 100 40 140 71 202.7 157.2 22 236 150
10020 110 45 160 80 233.2 18.8 178.8 30 280 170
12018 125 50 170 90 255.7 202.7 50 315 190
22.7
12022 140 56 200 100 304.0 222.7 40 375 212
16018 160 63 224 112 340.9 254.1 68 425 250
30.1
16022 200 80 280 140 405.3 310.1 40 475 300

――――― [JIS B 1456 pdf 5] ―――――

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JIS B 1456:1989の国際規格 ICS 分類一覧

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