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JIS B 2711:2013 規格概要
この規格 B2711は、ばねの表面に主として圧縮残留応力を与え,疲労,応力腐食割れ,遅れ破壊などに対する抵抗力の向上を図ることを目的として行うショットピーニングについて規定。
JISB2711 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B2711
- 規格名称
- ばねのショットピーニング
- 規格名称英語訳
- Springs -- Shot peening
- 制定年月日
- 2005年7月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 26910-1:2009(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 21.160
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 機械要素(ねじを除く) 2021, 熱処理 2020
- 改訂:履歴
- 2005-07-20 制定日, 2011-10-20 確認日, 2013-10-21 改正日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS B 2711:2013 PDF [30]
B 2711 : 2013
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 ショットピーニング処理の方法・・・・[4]
- 4.1 一般・・・・[4]
- 4.2 ショットピーニングの種類・・・・[4]
- 4.3 ショットピーニングの条件・・・・[4]
- 4.4 ショットピーニング装置の種類・・・・[5]
- 4.5 ショットピーニングを必要としない面の保護・・・・[5]
- 4.6 ショットピーニングの前処理及び後処理・・・・[5]
- 5 ショット・・・・[5]
- 6 アルメンストリップ・・・・[5]
- 7 アルメンアークハイトの測定・・・・[7]
- 8 カバレージの評価・・・・[7]
- 9 ショットピーニング装置・・・・[8]
- 10 ショットピーニングの管理・・・・[8]
- 11 残留応力の測定・・・・[8]
- 12 報告・・・・[8]
- 附属書A(規定)カバレージの標準写真・・・・[9]
- 附属書B(規定)サチュレーション時間・・・・[10]
- 附属書C(参考)アルメンゲージ・・・・[11]
- 附属書JA(規定)ショットの品質及び試験方法・・・・[12]
- 附属書JB(規定)残留応力の測定方法・・・・[20]
- 附属書JC(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[25]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 2711 pdf 1] ―――――
B 2711 : 2013
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
ばね工業会(JSMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。これによって,JIS B 2711:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 2711 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 2711 : 2013
ばねのショットピーニング
Springs-Shot peening
序文
この規格は,2009年に第1版として発行されたISO 26910-1を基にし,我が国の実情に合わせて技術的
内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施している箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。
1 適用範囲
この規格は,ばねの表面に主として圧縮残留応力を与え,疲労,応力腐食割れ,遅れ破壊などに対する
抵抗力の向上を図ることを目的として行うショットピーニングについて規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 26910-1:2009,Springs−Shot peening−Part 1: General procedures(MOD)
なお,対応の程度を示す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0021 製品の幾何特性仕様(GPS)−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差表示
方式
JIS B 0103 ばね用語
JIS G 0202 鉄鋼用語(試験)
JIS G 5121 ステンレス鋼鋳鋼品
JIS G 5904 鋳造ショット及びグリットの粒度試験方法
JIS Z 0311 ブラスト処理用金属系研削材
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
注記 対応国際規格 : ISO 31-0,Quantities and units−Part 0: General principles(MOD)
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部 : 金属製網ふるい
――――― [JIS B 2711 pdf 3] ―――――
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B 2711 : 2013
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0103によるほか,次による。
3.1
ショットピーニング(shot peening)
ばねの表面層に球形に近い硬質粒子を高速度で打ち当てることによって,疲労強度及び耐応力腐食割れ
性の向上を図る冷間加工法。表面に圧縮残留応力を与え,その表面を加工硬化させる。
3.2
ショット(peening media)
ショットピーニングに用いる,一般に,球形又は球形に近い硬質粒子。金属,ガラス又はセラミックか
らできている。
3.3
アルメンストリップ(Almen strip)
片面にショットピーニング後,生じる曲がり変形の大きさによって,ピーニング強度を測定するために
用いる短冊状の金属片。
3.4
アルメンアークハイト(Almen arc height)
ショットピーニング後のアルメンストリップの定めた長さにおける曲がり変形の大きさ(そりの高さ)。
注記 測定単位は,mmで表す。
3.5
サチュレーション時間(saturation time)
ショットピーニング開始から,ある時間(t)でのアルメンアークハイトに対して,更に同じ時間かけた
ときの増加が10 %以下になる場合のtの最短時間(2 t時間で増加が10 %以下となるtの最短時間)。
3.6
ピーニング強度(peening intensity)
ばねの単位表面積に単位時間当たりに作用するショットの運動エネルギーで表した強度。実用上,サチ
ュレーション時間におけるアルメンアークハイトによって評価する。
3.7
サチュレーション曲線(saturation curve)
アルメンアークハイトが飽和状態になるまでのアルメンアークハイトの経時変化を示す傾向曲線。
3.8
カバレージ(coverage)
測定の対象となる全表面積に対してショットによって打痕が発生した面積の割合。
3.9
残留応力(residual stress)
ばねにかかる外力及びばねが受けた熱を取り除いた後の内部に残る応力。
3.10
粒度分布(particle size distribution)
ショットの大きさの分布。
3.11
普通ピーニング(ordinary peening)
――――― [JIS B 2711 pdf 4] ―――――
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B 2711 : 2013
呼び径が0.2 mmを超える1種類のショットを用いて行うショットピーニング。
3.12
多段ピーニング(multi-stage peening)
異なるピーニング条件を組み合わせたショットピーニング。
注記1 段数は,組み合わせるピーニング条件の数を示す。例えば,二段ピーニングは,二つの異な
る条件のショットピーニングを組み合わせている。
注記2 二段ピーニングは,最もよく使われる。通常,一段目は,より速い速度で,大きいショット
を用いたピーニング強度の高いピーニング条件で行い,二段目は,中程度の又は弱いピーニ
ング条件で行う。一段目は,ばねの表面から深い箇所へ,より大きな圧縮残留応力を与える。
二段目は,表面近傍に更に圧縮残留応力を与えるために行う。二段ピーニングを行うことに
よって,表面から必要とする深さまで良好な圧縮残留応力の分布パターンを得ることができ
る。
3.13
ストレスピーニング(stress peening)
ばねの使用時にかかる力に相当する静的な力を加えて行うショットピーニング。
注記 ストレスピーニングによって,ばねが使用中に引張応力を受けたとき,必要な圧縮残留応力を
保持することができる。例えば,重ね板ばねにショットピーニングを行うときによく使用する
技術の一つである。
3.14
温間ピーニング(hot peening)
鋼製ばねを150 ℃350 ℃の温度に上げた状態で行うショットピーニング。
注記 温間ピーニングは,鋼の時効硬化に基づいている。特に,硬さの高いばねに関しては,一般に,
普通ピーニングに比べ,大きな圧縮残留応力が得られやすく有利である。
3.15
ファインピーニング(fine peening)
呼び径が0.2 mm以下のショットを用いて行うショットピーニング。
3.16
X線応力測定法(X-ray stress measurement)
多結晶構造から成るばねの表面近傍の内部応力をX線回折技術に基づき測定する方法。
3.17
入射角,ψ
回折原子面の法線が測定点における測定面の法線となす角度。
3.18
回折角,2 θ
入射X線の方向と回折X線の方向とがなす角度。
注記 実用金属材料の回折X線は,入射X線軸を軸とする円すい面状に回折する。
3.19
ピーク位置,2 θP
回折X線の強度は試料特性を反映した,ある回折角で最大となるが,その最大の位置を代表する回折角
度。
――――― [JIS B 2711 pdf 5] ―――――
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JIS B 2711:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 26910-1:2009(MOD)
JIS B 2711:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.160 : ばね
JIS B 2711:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0021:1998
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―幾何公差表示方式―形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方式
- JISB0103:2015
- ばね用語
- JISG0202:2013
- 鉄鋼用語(試験)
- JISG5121:2003
- ステンレス鋼鋳鋼品
- JISG5904:1966
- 鋳造ショット及びグリットの粒度試験方法
- JISZ0311:2004
- ブラスト処理用金属系研削材
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい