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3.4 負荷運転試験方法 負荷運転試験は,木材加工機械を負荷状態で運転し,その運転状態(3)と所要電
力を試験する。試験結果の表示方法並びに試験事項及び測定方法は次による。
注(3) 運転状態とは,速度,行程の数及び長さ並びにそれらの変動,振動,騒音,潤滑,気密,油密
などの状態をいう。
(1) 表示方法 各部の運転状態及び所要電力で表す。
(2) 試験事項及び測定方法
試験事項 番号 測定器具 測定方法 代表的な適用例(参考)
機 電力 3-11 電力計 負荷を変化させ,各段階の電力を
械 電圧計 測定する。
の 電流計と力率計
能
力
振動 3-21 振動計,加速度計 官能試験又は,JIS B 6003に準
ずる。
騒音 3-31 指示騒音計 官能試験又は,JIS B 6004に準
ずる。
仕上面の状態 3-41 官能試験による。
3.5 剛性試験方法 剛性試験は工作精度に著しい影響を及ぼす部分に荷重を加えて,変形状態を試験す
る。試験結果の表示方法,並びに試験事項及び測定方法は次による。
(1) 表示方法 弾性変形及び機構のすきまの和として現れる変位で表す。
(2) 試験事項及び測定方法
試験事項番号 測定器具 測定方法 測定方法図 代表的な適用例(参考)
主軸系 5-11 テストインジケータ主軸に直角方向の荷 丸のこ盤ののこ軸。
の曲げ と荷重計 重 (P) を加え,その ベニヤレース,帯の
の剛性 ときの変位を測定値 こ歯研削盤の主軸。
とする。
主軸と 5-21 テストインジケータ主軸に直角方向又は 自動かんな盤のかん
テーブ と荷重計 軸方向の荷重 (P) を な胴とテーブル。
ルの総 テーブルを介して加 木工多軸ボール盤の
合剛性 え,そのときの主軸と 主軸とテーブル。
テーブル間の相対変 ドラムサンダの研削
位を測定値とする。 用ドラムとテーブ
ル。
4. 静的精度試験に関する要項
4.1 静的精度試験の目的及び項目 静的精度試験は,木材加工機械を構成する重要部分の形状及び運動
の幾何学的精度,並びにユニット又は各部品の組立精度のうち,工作精度に影響を及ぼすものについて試
験するのを目的とし,真直度,真円度,円筒度,平行度,平面度,直角度,回転軸の振れ,回転中の軸方
向の動き,同軸度及びねじの進み精度の10項目について行う。
4.2 真直度 真直度の定義,表示方法並びに試験事項及び測定方法は次による。
(1) 定義 直線であるべき機械部分又は運動が,幾何学的直線から狂っている程度。
――――― [JIS B 6501 pdf 6] ―――――
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(2) 表示方法 測定される線と基準線との間の距離の最大差,又は基準線となす角度の正接の最大差で表
し,距離は原則として基準線に垂直な方向に測定する。
(3) 試験事項及び測定方法
試験事項番号 測定器具 測定値の求め方 測定方法図 代表的な適用例(参考)
6-11 水平線を基準とする。
精密水準器,オートコ ベニヤナイフ研削盤
リメータ 数箇所における読み のベッド滑り面。
の最大差。 数値制御ルータのベ
面の詳細な形状を知 ッド滑り面。
りたい場合は,測定方
法図に示す連鎖法で
測る。
機械部
分の真
直度 6-12 直定規とテストイン直定規を基準とする。 ホットプレスの熱
ジケータ 直定規との読みの最 板。
大差。 帯のこ盤のこ車の外
周面。
6-13 直定規とすきまゲー直定規を基準とする。 手押かんな盤の定規
ジ 直定規と測定物との 面。
すきまの最大値。 ベニヤレースナイフ
取付面。
送材車のヘッドブロ
ック滑り面。
6-21 直定規を基準とする。
直定規(運動部品上に 丸のこ装置移動台の
定置)とテストインジ
移動距離内の読みの 往復運動。
ケータ(定置) 最大差。 スライサ刃物取付台
の運動。
6-22 直定規とテストイン直定規を基準とする。 ベニヤレースのかん
ジケータ(運動部品上
移動距離内の読みの な台の運動。
に定置) 最大差。 丸のこ盤主軸の前後
運動。
6-23 鋼線 鋼線の両支持端を結 ベニヤナイフ研削盤
運動の
ぶ直線を基準とする。
測微顕微鏡(運動部品 のといし車取付台の
真直度
上に定置) 移動距離内の読みの 往復運動。
最大差。
6-24 鋼線の両支持端を結
鋼線(運動部品上に定
置) ぶ直線を基準とする。
測微顕微鏡 移動距離内の読みの
最大差。
6-25 水平線を基準とする。
精密水準器(運動部品 ダブルサイザのこ取
上に定置) 数箇所における読み 付台の運動。
の最大差。
4.3 真円度 真円度の定義,表示方法並びに試験事項及び測定方法は次による。
(1) 定義 真円であるべき機械部分の形状が,幾何学的円から狂っている程度。
――――― [JIS B 6501 pdf 7] ―――――
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(2) 表示方法 一つの断面形状についての直径の最大差,又は半径の最大差で表す。
(3) 試験事項及び測定方法
試験事項番号 測定器具 測定値の求め方 測定方法図 代表的な適用例(参考)
7-11 外側マイクロメータ45度の角度間隔をな グルースプレッダの
す4直径の最大差。 ドクタロール。
ダブルサイザの送り
ロール。
帯のこ盤,丸のこ盤
の主軸。
機械部
分の真 7-12 60度120度の馬乗り 数個所における半径 丸のこ盤の主軸。
円度 ゲージ の読みの最大差。 かんな盤のかんな胴
(丸胴)。
4.4 円筒度 円筒度の定義,表示方法並びに試験事項及び測定方法は次による。
(1) 定義 円筒であるべき機械部分の形状が幾何学的円筒から狂っている程度。
(2) 表示方法 円筒の軸を含む一つの平面内において測定した直径の最大差で表す。
(3) 試験事項及び測定方法
試験事項番号 測定器具 測定値の求め方 測定方法図 代表的な適用例(参考)
機械部 8-11 外側マイクロメータ軸を含み,互いに直角 グルースプレッダの
分の円 な二つの平面内にお ドクタロール。
筒度 いてそれぞれ測定し ダブルサイザの送り
た直径の最大差のう ロール。
ちの大きい方。
測定箇所は円筒部の
少なくとも両端(4)及
び中央とする。
注(4) だれの部分を避けて測定する。
4.5 平行度 平行度の定義,表示方法並びに試験事項及び測定方法は次による。
(1) 定義 平行であるべき機械部分又は運動が,平行から狂っている程度。
(2) 表示方法
(a) 2線A,Bの平行度の場合は,一方の線Aを基準とした2線A,B間の最大差,又は相対応する位
置における2線A,Bのなす角度の正接の最大差で表し,距離は,原則として基準線に垂直な方向
に測定する。
一般には,基準とする線Aを含み互いに直角をなす2平面に他の線Bを投影し,各の面上におい
て測定する。
――――― [JIS B 6501 pdf 8] ―――――
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(b) 線と面との平行度の場合は,いずれか一方を基準としたときの線と面との距離の最大差で表し,原
則として基準線又は基準面に垂直な方向に測定する。
(c) 面と面との平行度の場合は,一方の面を基準とした2面間の距離の最大差で表し,原則として基準
面に垂直な方向に測定する。
(3) 試験事項及び測定方法
試験事項番号 測定器具 測定値の求め方 測定方法図 代表的な適用例(参考)
9-11 テストインジケータ数箇所における読み ならい面取り盤,
の最大差。
と端度器(補助として 数値制御ルータの
二 使用してもよい。) クロスレールとテ
面 ーブルの間。
間
の 9-12 直定規と精密水準器数箇所における読み ベニヤレースの左
平 の最大差。 右固定滑り面。
行 ベニヤクリッパの
度 刃物台の左右滑り
面。
9-21 テストインジケータ移動距離内の読みの 帯のこ歯研削盤の
テストバーと 最大差。 のこ押え面と主
機 テストインジケータ 軸。
械 ギャングリッパの
軸 主軸とキャタピラ
部
と 上面。
分
平 9-22 テストインジケータ移動距離内の読みの ルータのテーブル
の
面 (定置) 最大差。 昇降と主軸。
平
行 と テストバーと ベニヤジョインタ
度 の テストインジケータ の単版。
平 (定置) クランプ用テーブ
行 ルの昇降と主軸。
度 9-23 端度器とすきまゲー移動距離内の読みの 自動かんな盤の主軸
ジ 最大差。 と定盤。
二 9-31 直定規と精密水準器移動距離内の読みの 自動ローラ帯のこ盤
軸 最大差。 のテーブルのロー
間 ラ。
の ダブルサイザの送り
平 ロール。
行
度
――――― [JIS B 6501 pdf 9] ―――――
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試験事項番号 測定器具 測定値の求め方 測定方法図 代表的な適用例(参考)
9-41 テストインジケータ移動距離内の読み最 スライサ刃物取付台
(定置) 大差。 の運動。
運 木工フライス盤のテ
動 ーブル運動。
と ほぞ取り盤,ダブル
平 サイザのテーブル運
面 動。
と 9-42 テストインジケータ移動距離内の読み最 ベニヤレース主軸と
の 大値。
(運動部品上に定置) 刃物取付台刃物取付
平 面。
行 帯のこ盤ののこせり
度 と帯のこ面。
数値制御ルータのク
ロスレール。
9-51 テストバーとテスト移動距離内の読み最 木工旋盤の刃物台と
インジケータ 大差。 主軸。
(運動部品上に定置)
運
動
の
平
行 9-52 テストバーとテスト移動距離内の読み最 木工旋盤の心押し台
度 インジケータ 大差。 とベッド。
運 (定置)
動
と
軸
と
9-53 直角定規又は直角定移動距離内の読みの 木工旋盤の刃物台と
の
盤(運動部品上に定差の最大差。 主軸。
平
置)とテストインジケ
行
ータ
度
9-54 直角定規又は直角定移動距離内の読みの ほぞ取り盤ののこ軸
盤とテストインジケ差の最大差。 とテーブル上面。
ータ(運動部品上に定
置)
――――― [JIS B 6501 pdf 10] ―――――
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JIS B 6501:1975の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 6501:1975の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB6003:1993
- 工作機械―振動測定方法
- JISB6004:1980
- 工作機械の騒音レベル測定方法
- JISB7411:1997
- 一般用ガラス製棒状温度計
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISB7506:2004
- ブロックゲージ
- JISB7509:1974
- 0.001mm目盛ダイヤルゲージ
- JISB7510:1993
- 精密水準器
- JISB7511:1972
- 精密平形水準器
- JISB7521:1979
- 携帯形時計式回転速度計
- JISB7524:2008
- すきまゲージ
- JISC1102:1981
- 指示電気計器
- JISC1301:1977
- 絶縁抵抗計(発電機式)
- JISC1601:1983
- 指示熱電温度計
- JISC1603:1983
- 指示抵抗温度計