JIS B 7533:2015 てこ式ダイヤルゲージ | ページ 3

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B 7533 : 2015

6 仕様への適合の検証

6.1 一般

  仕様への適合及び不適合の検証は,JIS B 0641-1又はISO/TR 14253-6による合格基準を適用する。
不確かさの評価は,ISO 14253-2及びISO/IEC Guide 98-3によるのが望ましい。

6.2 測定方法

  てこ式ダイヤルゲージの測定方法は,附属書Aによる。また,測定によって得られた指示誤差の値を基
にして描かれる指示誤差曲線の例を,附属書Cに示す。

6.3 性能の評価

  てこ式ダイヤルゲージの性能の評価方法は,附属書Bによる。

6.4 データ処理における移動ゼロ点性能評価法

  てこ式ダイヤルゲージは,任意に基準点を設定し,部品寸法などを測定する比較測定に使用することが
多い。固定ゼロ点法によって求めた指示誤差の測定値を基に,性能評価のために基準点(ゼロ点)を移動
させて行うデータ処理における移動ゼロ点性能評価法について附属書Dに示す。
この方法は,附属書Cの指示誤差曲線の最大値及び最小値に着目してデータ処理を行う方法であり,て
こ式ダイヤルゲージの性能を評価できる。

6.5 標準温度

  この規格で規定する性能は,JIS B 0680に規定する標準温度20 ℃における値とする。

7 表示

  てこ式ダイヤルゲージには,読みやすく,容易に消えることがなく,かつ,品質を損なわない方法で,
次の事項を表示する。製造番号は,英数字の連番表示で識別できなければならない。
a) 製造番号(英数字の連番)
b) 製造業者名(又は供給業者名)又はその略号

――――― [JIS B 7533 pdf 11] ―――――

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附属書A
(規定)
測定方法
てこ式ダイヤルゲージの性能の測定方法は,表A.1による。
表A.1−性能の測定方法
測定項目 測定方法 測定箇所 参照図
(1)指示誤差 てこ式ダイヤルゲージを保持し,測定子静止点付近に指示
起点から終点までの 図A.1 a)
行きと戻り両方向で
及び指示誤差をゼロとなるように定めた起点を基準点と
固定ゼロ点法によ 10目盛ごと
した後,測定子を行き方向へ移動させ,各測定点の指示誤
る指示誤差 差を読み取るa)。
次に測定子を測定範囲の終点から3目盛以上移動させた
後に測定子を戻し方向へ移動させて,行き方向と同一の測
定点における指示誤差を読み取る。
(行き方向とは,てこ式ダイヤルゲージの測定子に対する
反測定力方向,戻り方向とは測定力方向をいう。)
(2)繰返し精密度 測定子が測定台上面に平行となるように,てこ式ダイヤル
測定範囲の任意の位 図A.1 b)

ゲージを保持し,測定範囲内の任意の位置で5回測定子を
急激に又は緩やかに作動させて,そのときの各回の指示の
大きさを読み取る。
(3)測定力 てこ式ダイヤルゲージを保持し,測定子を行き方向及び戻
測定範囲内の基点と 図A.1 c)
終点
り方向に連続かつ徐々に移動させて,測定範囲の測定力を
読み取る。
注a) 指示誤差を読み取る方法は,長針を目盛に合わせて測定器の入力量を読む方法,又は測定器の移動量に合わ
せててこ式ダイヤルゲージの指示を読む方法のどちらを選択してもよい。

――――― [JIS B 7533 pdf 12] ―――――

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a) 指示誤差測定の例
b) 繰返し精密度測定の例
c) 測定力測定の例
図A.1−測定方法の例

――――― [JIS B 7533 pdf 13] ―――――

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附属書B
(規定)
評価方法
てこ式ダイヤルゲージの性能の評価方法は,表B.1による。
表B.1−移動ゼロ点性能評価法
性能名 適用機種 評価方法
全測定範囲行き指示誤差 1回転及び 表A.1(1)で読み取った,行き方向の全測定点における指示誤差に対す
多回転機種 る最大値と最小値との差を求める。
10目盛指示誤差 表A.1(1)で読み取った,起点から終点までの行き方向において,隣接
した10目盛ごとの測定点に対する指示誤差の差の最大値を求める。
1回転指示誤差 多回転機種 表A.1(1)で読み取った,起点から終点までの行き方向において,固定
ゼロ点法で測定した,1回転ごとの測長範囲に対する指示誤差の最大値
と最小値との差の最大値を求める。
戻り誤差 1回転及び 表A.1(1)で読み取った,全測定点の行きと戻りの同一測定点における
多回転機種 指示誤差に対する差の最大値を求める。
繰返し精密度 表A.1(2)で読み取った,5回の測定値の最大差を求める。
測定力 表A.1(3)で読み取った,測定力の大きさに対する最大値及び最小値を
求める。

――――― [JIS B 7533 pdf 14] ―――――

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附属書C
(参考)
指示誤差曲線の例
図C.1は,固定ゼロ点法によるてこ式ダイヤルゲージの指示誤差曲線の例である。
なお,指示誤差曲線は,誤差線図と呼ぶこともある。
図C.1−固定ゼロ点法による指示誤差曲線の例
<対象機種>
・目量 0.01 mm
・測定範囲 1.5 mm
・1回転の測長長さ 0.5 mm
・回転数 3回転
L : 指示長さ(mm) E1 : 全測定範囲行き指示誤差
E : 指示誤差(μm) E2 : 10目盛指示誤差(図はある点での誤差)
W1 : 行き誤差曲線 E3 : 1回転指示誤差(図は2回転目における誤差)
W2 : 戻り誤差曲線 E4 : 戻り誤差(図はある点での誤差)
A1 : 全測定範囲行き指示誤差評価範囲
A2 : 10目盛指示誤差評価範囲
A2-1 : ある点における評価範囲
A3 : 1回転指示誤差評価範囲
A3-1 : 1回転目の評価範囲
A3-2 : 2回転目の評価範囲
A3-3 : 3回転目の評価範囲

――――― [JIS B 7533 pdf 15] ―――――

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JIS B 7533:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9493:2010(MOD)

JIS B 7533:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 7533:2015の関連規格と引用規格一覧