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B 7611-2 : 2015
E=I−L
ここに, E : 器差
I : はかりの指示値
L : 試験荷重
b) 目量の1/5(0.2 e)以下の実目量を表示する補助的な表示装置又は拡張表示装置をもつデジタル表示の
はかり,及び検定用表示装置をもつはかり(附属書JF参照)は,器差を算出するために,これらの
装置及び目盛を用いてもよい。ここで,検定用表示装置をもつはかりは,はかりが通常の使用状態の
場合に作動してはならないための機構を有していなければならない。
c) 目量の1/5(0.2 e)を超える実目量を表示する補助的な表示装置又は拡張表示装置をもつデジタル表示
のはかり又は実目量をもたないはかりの場合は,丸める前のはかりの計量値を決定する。
d) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に,零点設定を行うか又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
e) デジタル表示のはかりにおける器差は,次の式によって算出する。(例1及び例2参照)
1
E I e ΔL L
2
ここに, E : 器差
I : はかりの表示値
e : 目量
L : 試験荷重
ΔL : 追加荷重
注記 この式での追加荷重(ΔL)は,試験荷重において表示値が明らかに1目量増加するまで加え
た荷重である。
例1 器差の算出例
ある試験荷重(L)において,表示値(I)を記録する。
追加荷重[例えば,目量の1/10(0.1 e)]を,はかりの表示値が明らかに1目量増える(I
+e)まで順次加えていく。
荷重受け部への追加荷重(ΔL)によって,丸める前の計量値(P)は,次の式で算出する。
1
P I e ΔL
2
丸める前の器差(E)は,次の式で算出する。
1
E P L I e ΔL L
2
例2 5 gの目量をもつはかりに1 kgを負荷したときの器差の算出例
はかりに1 kgを負荷する。はかりは1 000 gを表示する。
続いて0.5 gの追加荷重を順次,荷重受け部に加えていき,1.5 gの追加荷重で表示が1 000
gから1 005 gに変化した。
例1の式に,この結果を代入すると,
P=(1 000+2.5−1.5) =1 001 g
このように,丸める前の真の計量値は1 001 gであり,器差は,
E=(1 001−1 000) =+1 g
f) デジタル表示のはかりが次の条件下の場合,器差の算出式は,JA.1.2 a)としてもよい。ただし,JA.1.2
a)の“指示値”は,“表示値”に読み替える。
――――― [JIS B 7611-2 pdf 126] ―――――
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− 目量の1/5(0.2 e)以下の補助的な表示装置又は拡張表示装置,検定用表示装置を器差の算出に使用
する場合
g) 重力加速度の範囲又は値が表記されたはかりの検定は,次の式によって,はかりに表記されている重
力加速度の範囲の上限値及び下限値,又は値に対して算出される重力の補正値(ΔWgra)をはかりの表
示値に加えて行う。
ただし,はかりを使用する場所で検定を実施する場合は,重力加速度の補正は不要である。
g1 g2
ΔWgra W
g2
ここに, ΔWgra : 重力の補正値
g1 : はかりに表記されている重力加速度の範囲の上限及び
下限,又は値(m/s2)
g2 : 検定を行う場所の重力加速度(m/s2)1)
W : 試験荷重に相当する質量2)
注1) 検定を行う場所の重力加速度を実測する,又は国土交通省国土地理院が提供する重力データな
どから推定してもよい。
2) 単位は,はかりの表示値の単位に合わせ,g,kg,tなどを使用する。
JA.2 検定一般
この箇条は,計量法に規定される検定方法において,型式承認表示があるはかりの構造検定のときに行
う“個々に定める性能の検定”,型式承認表示がないはかりの構造検定のときに行う“型式承認表示がない
はかり
の検定”及び型式承認表示の有無を問わず実施する“器差検定の方法”について規定する。JA.2.1 型式承認表示があるはかりの構造に係る技術上の基準JA.2.1.1 個々に定める性能の技術上の基準
個々に定める性能は,次のa) g) による。
a) 正味量は,5.5.3.3による。
b) 風袋計量装置は,5.5.3.4及び5.6.3による。
c) 繰返し性は,5.6.1による。また,いずれの単一計量結果の器差が単独でその荷重に対する検定公差を
超えてはならない。
d) 偏置荷重は,5.6.2による。
e) 感じは,5.8.2による。
f) 半自動零点設定装置及び非自動零点設定装置の精度は,6.5.2による。
g) 風袋引き装置の精度は,6.6.3による。
JA.2.1.2 個々に定める性能の検定の方法
個々に定める性能の検定の方法は,JA.2.1.2.1JA.2.1.2.7の規定によって行う。
JA.2.1.2.1 正味量
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JA.1.2 d) によって,自動零点設定装置
又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
b) 任意の荷重を負荷する。
c) 風袋引き装置を作動させ,零点を確認する。
d) 任意の試験荷重を負荷する。
――――― [JIS B 7611-2 pdf 127] ―――――
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e) 表示値(I)を確認する。
f) JA.1.2によって器差(E)を算出し,5.5.3.3に適合するかを判断する。
JA.2.1.2.2 風袋計量装置
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に表示装置及び風袋計量装置の零点を確認する。ただし,JA.1.2 d)
によって,自動零点設定装置又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
b) 任意の試験荷重を負荷する。
c) 表示装置の表示値(I1)を確認する。
d) 風袋計量装置を作動させ,風袋計量装置の表示値(I2)を確認し,5.5.3.4に適合するか判断する。
e) 表示装置の表示値(I1)と風袋計量装置の表示値(I2)とを比較し, 5.6.3に適合するか判断する。
JA.2.1.2.3 繰返し性
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に表示装置の零点を確認する。ただし,JA.1.2 d) によって,自動零
点設定装置又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
b) ひょう量の約1/2の試験荷重(ひょう量が4 tを超える懸垂式はかりの場合は,2 tの試験荷重として
もよい。)を負荷する。
c) 表示値(I)を確認する。
d) A.1.2によって器差(E)を算出し,いずれの単一計量結果の器差が検定公差に適合するかを判断す
る。
e) ) d) を2回(計3回)繰り返す。ただし,精度等級1級及び精度等級2級のはかりは,a) d) を5
回(計6回)繰り返す。
f) 全ての計量結果の間の差が5.6.1に適合するかを判断する。
表示の読みは,はかりに荷重を負荷したとき及び各計量の間で荷重を取り除き,はかりが停止したとき
に読み取らなければならない。
試験中に零点が変動した場合には,はかりを零点に再設定しなければならない。
JA.2.1.2.4 偏置荷重
JA.2.1.2.4.1 一般
試験方法は,次のいずれかによる(懸垂式はかりなどの荷重受け部の偏った位置への荷重がされない構
造のはかりを除く。)。
a) 荷重受け部の支持点が4点以下のはかりは,JA.2.1.2.4.3による。
b) 荷重受け部の支持点が4点を超えるはかりは,JA.2.1.2.4.4による。
c) 特殊な荷重受け部をもつはかり(タンク,ホッパなど)は,JA.2.1.2.4.5による。
d) 車両用はかり(トラックスケールなど)及び架空式はかりは,JA.2.1.2.4.6による。
e) 移動式はかり(フォークリフトに搭載されるはかりなど)は,JA.2.1.2.4.3JA.2.1.2.4.6までの方法に
よる偏置荷重の位置が適用可能である場合,該当する方法で試験を実施する。ただし,適用が不可能
な場合には,偏置荷重の位置を使用動作条件によって決定し,試験を実施する。
例 荷重からの力を伝達する荷重受け部の支持点は,次のいずれかとする。
− 荷重受け部によって直接3個のロードセルに力を伝達する場合は,3点支持
――――― [JIS B 7611-2 pdf 128] ―――――
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− 荷重受け部に四つの機械的接続要素で てこの作用を介して伝達する場合は,4点支持
− 一つのロードセルで構成されている場合は,1点支持
JA.2.1.2.4.2 試験荷重の載せ方
試験荷重の載せ方は,次による。
a) 幾つかの小さな分銅を組み合わせず,大きな分銅を用いる。極力分銅の数を減らすことが望ましい。
b) 小さい分銅は大きな分銅の上に載せるが,不必要な分銅の積み重ねは避けなければならない。
c) 一つの分銅を使用する場合には,その試験区分の中心に分銅を載せる。幾つかの小さな分銅を使用す
る場合には,その試験区分の全体に均一に載せる。
JA.2.1.2.4.3 荷重受け部の支持点が4点以下のはかり
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JA.1.2 d) によって,自動零点設定装置
又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
b) 荷重受け部の表面の1/4におおよそ等しい四つの区分(図JA.1を参考とする。)の一つに試験荷重(ひ
ょう量と対応する最大加算風袋量との和の1/3に相当する荷重)を負荷する。
c) 表示値(I)を確認する。
d) A.1.2によって器差(E)を算出し,5.6.2に適合するか判断する。
e) ) d) を繰り返し,他の区分を試験する。
図JA.1−偏置試験
JA.2.1.2.4.4 荷重受け部の支持点が4点を超えるはかり
試験方法は,次による。
a) 支持点の数(n)を確認する。
b) 荷重受け部の表面をn個に等しい区分(荷重受け部の表面の1/nと同じ面積)におおまかに分割し,
その区分の各支持上に試験荷重(L)を載せられるか確認する。ただし,二つの支持点があまりにも
接近しすぎて,試験荷重が各支持上に負荷できない場合は,二つの支持点を結ぶ軸線の両側で2倍の
面積の区分に分散して2倍の試験荷重を負荷する。
c) 試験荷重(L)は,次の式によって算出する。
Max T max
L
n 1
ここに, L : 試験荷重
Max : ひょう量
T+max : 最大加算式風袋量
n : 支持点の数
d) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JA.1.2 d) によって,自動零点設定装置
――――― [JIS B 7611-2 pdf 129] ―――――
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又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
e) 荷重受け部の一つの区分に試験荷重を負荷する。
f) 表示値(I)を確認する。
g) A.1.2によって器差(E)を算出し,5.6.2に適合するかを判断する。
h) ) g) を繰り返し,他の区分を試験する。
JA.2.1.2.4.5 特殊な荷重受け部をもつはかり(タンク,ホッパなど)
試験方法は,次による。
a) 試験荷重(L)は,次の式によって算出する。
Max T max
L
10
ここに, L : 試験荷重
Max : ひょう量
T+max : 最大加算式風袋量
b) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JA.1.2 d) によって,自動零点設定装置
又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
c) 各支持点の一つの支持点に試験荷重を負荷する。
d) 表示値(I)を確認する。
e) A.1.2によって器差(E)を算出し,5.6.2に適合するかを判断する。
f) c) e) を繰り返し,他の支持点を試験する。
JA.2.1.2.4.6 車両用はかり(トラックスケールなど)及び架空式はかり
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を荷重受け部の異なる位置に加えるために,通常の使用状態において計量物が動いていく通
常の方向に対して,荷重受け部の初め(位置A),中間(位置B)及び終わり(位置C)の位置を決め
る。
b) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JA.1.2 d) によって,自動零点設定装置
又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
c) 荷重受け部の初め(位置A)に試験荷重(ひょう量と最大加算風袋量との和の0.5倍から0.8倍の間に
相当する荷重)を負荷する。
d) 表示値(I)を確認する。
e) A.1.2によって器差(E)を算出し,5.6.2に適合するか判断する。
f) c) e) を繰り返し,荷重受け部の中間(位置B),終わり(位置C)の位置の順に試験する。
g) 試験した方向の逆方向にも使用することができる場合は,荷重受け部の終わり(位置C),中間(位置
B),初め(位置A)の位置の順にc) e) を繰り返す。
JA.2.1.2.5 感じ
試験は,JE.2.2による(電気式はかりを除く。)。
JA.2.1.2.6 非自動零点設定装置又は半自動零点設定装置の精度
試験方法は,次のいずれかによる。
a) アナログ指示のはかりの非自動零点設定装置の精度の試験方法は,次による。
1) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。
2) 零点設定範囲内の試験荷重を負荷する。
――――― [JIS B 7611-2 pdf 130] ―――――
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JIS B 7611-2:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- OIML R 76-1:2006(MOD)
JIS B 7611-2:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.100 : 力,重さ及び圧力の測定
JIS B 7611-2:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7609:2008
- 分銅
- JISB7612-1:2008
- 質量計用ロードセル―第1部:アナログロードセル
- JISB7612-2:2008
- 質量計用ロードセル―第2部:デジタルロードセル
- JISZ8103:2019
- 計測用語