JIS B 7611-2:2015 非自動はかり―性能要件及び試験方法―第2部:取引又は証明用 | ページ 31

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JB.3.4 偏置荷重
JB.3.4.1 一般
試験方法は,次のいずれかによる(棒はかり,懸垂式はかりなどの荷重受け部の偏った位置への荷重が
されない構造のはかりを除く。)。
a) 荷重受け部の支持点が4点以下のはかりは,JB.3.4.3による。
b) 荷重受け部の支持点が4点を超えるはかりは,JB.3.4.4による。
c) 特殊な荷重受け部をもつはかり(タンク,ホッパなど)は,JB.3.4.5による。
d) 車両用はかり(トラックスケールなど)及び架空式はかりは,JB.3.4.6による。
e) 手動天びん及び等比皿手動はかりは,JB.3.4.7による。
f) 移動式はかり(フォークリフトに搭載するはかりなど)は,JB.3.4.3JB.3.4.6までの方法による偏置
荷重の位置が適用可能である場合,該当する方法で試験を実施する。ただし,適用が不可能な場合に
は,偏置荷重の位置を使用動作条件によって決めて試験を実施する。
例 荷重からの力を伝達する荷重受け部の支持点は,次のいずれかによる。
− 荷重受け部によって直接3個のロードセルに力を伝達する場合は,3点支持
− 荷重受け部に四つの機械的接続要素でてこの作用を介して伝達する場合は,4点支持
− 一つのロードセルで構成されている場合は,1点支持
JB.3.4.2 試験荷重の載せ方
試験荷重の載せ方は,次による。
a) 幾つかの小さな分銅の組合せではなく,より大きな分銅を用いる。極力分銅の数を減らすことが望ま
しい。
b) 小さい分銅は大きな分銅の上に載せるが,不必要な分銅の積み重ねは避けなければならない。
c) 一つの分銅を使用する場合には,その試験区分の中心に分銅を載せる。幾つかの小さな分銅を使用す
る場合には,その試験区分の全体に均一に載せる。
JB.3.4.3 荷重受け部の支持点が4点以下のはかり
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JB.3.2.1 d) によって,自動零点設定装
置又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
b) 荷重受け部の表面の1/4におおよそ等しい四つの区分(図JB.1を参考とする。)の一つに試験荷重(ひ
ょう量と対応する最大加算風袋量との和の1/3に相当する荷重)を負荷する。
c) 表示値(I)を確認する。
d) B.3.2によって器差(E)を算出し,5.6.2及び8.1.2に適合するかを判断する。
e) ) d) を繰り返し,他の区分を試験する。

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図JB.1−偏置試験
JB.3.4.4 荷重受け部の支持点が4点を超えるはかり
試験方法は,次による。
a) 支持点の数(n)を確認する。
b) 荷重受け部の表面をn個に等しい区分(荷重受け部の表面の1/nと同じ面積)におおまかに分割し,
その区分の各支持上に試験荷重(L)を載せられるか確認する。ただし,二つの支持点があまりにも
接近しすぎて,試験荷重が各支持上に負荷できない場合は,二つの支持点を結ぶ軸線の両側で2倍の
面積の区分に分散して2倍の試験荷重を負荷する。
c) 試験荷重(L)は,次の式によって算出する。
Max T max
L
n 1
ここに, L : 試験荷重
Max : ひょう量
T+max : 最大加算式風袋量
n : 支持点の数
d) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JB.3.2.1 d) によって,自動零点設定装
置又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
e) 荷重受け部の一つの区分に試験荷重を負荷する。
f) 表示値(I)を確認する。
g) B.3.2によって器差(E)を算出し,5.6.2及び8.1.2 に適合するかを判断する。
h) ) g) を繰り返し,他の区分を試験する。
JB.3.4.5 特殊な荷重受け部があるはかり(タンク,ホッパなど)
試験方法は,次による。
a) 試験荷重(L)は,次の式によって算出する。
Max T max
L
10
ここに, L : 試験荷重
Max : ひょう量
T+max : 最大加算式風袋量
b) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JB.3.2.1 d) によって,自動零点設定装
置又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
c) 各支持点の一つの支持点に試験荷重を負荷する。
d) 表示値(I)を確認する。
e) B.3.2によって器差(E)を算出し,5.6.2及び8.1.2に適合するかを判断する。

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f) c) e) を繰り返し,他の支持点を試験する。
JB.3.4.6 車両用はかり(トラックスケールなど)及び架空式はかり
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を荷重受け部の異なる位置に加えるために,通常の使用状態において計量物が動いていく通
常の方向に対して,荷重受け部の初め(位置A),中間(位置B)及び終わり(位置C)の位置を決め
る。
b) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JB.3.2.1 d) によって,自動零点設定装
置又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
c) 荷重受け部の初め(位置A)に試験荷重(ひょう量と最大加算風袋量との和の0.5倍から0.8倍の間に
相当する任意の荷重)を負荷する。
d) 表示値(I)を確認する。
e) B.3.2によって器差(E)を算出し,5.6.2及び8.1.2に適合するかを判断する。
f) c) e) を繰り返し,荷重受け部の中間(位置B),終わり(位置C)の位置の順に試験する。
g) 試験した方向の逆方向にも使用することができる場合は,荷重受け部の終わり(位置C),中間(位置
B),初め(位置A)の位置の順にc) e) を繰り返す。
JB.3.4.7 手動天びん及び等比皿手動はかり
試験方法は,JE.2.4.2による。
JB.3.5 感じ
JB.3.5.1 一般
試験は,任意の荷重において実施する。
JB.3.5.2 手動指示はかり
試験方法は,次による。
a) はかりが釣り合った状態であることを確認する。
b) 目量の2倍に相当する分銅を荷重受け部の上方1 cm(落下させる分銅の質量が5 g以下の場合にあっ
ては約2 cm,1 kg以上の場合にあっては約5 mm)の位置から落下させる。
c) はかりが釣り合った状態になった後,表示素子の変位を確認する。
d) 変位が8.1.1に適合するかを判断する。
JB.3.5.3 自動指示はかり又は手動指示併用はかり
JB.3.5.3.1 アナログ指示の場合
試験方法は,次による。
a) はかりが釣り合った状態であることを確認する。
b) 目量の2倍に相当する分銅を荷重受け部の上方1 cm(落下させる分銅の質量が5 g以下の場合にあっ
ては約2 cm,1 kg以上の場合にあっては約5 mm)の位置から落下させる。
c) 指示値を確認する。
d) 指示値が5.8.2.1に適合するかを判断する。
JB.3.5.3.2 デジタル表示の場合
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JB.3.2.1 d) によって,自動零点設定装
置又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
b) 任意の質量の試験荷重を負荷する。

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c) 表示値(I)を確認する。
d) 目量の2倍(2e)に等しい試験荷重を静かに荷重受け部に載せる。補助的な表示装置又は拡張表示装
置をもつはかりの場合,実目量の2倍(2d)に等しい試験荷重を静かに荷重受け部に載せる。
e) 表示値(I)が増加した結果を表示されたかを確認する。
f) JB.1.e) 3) に適合するかを判断する。
JB.3.5.4 手動天びん及び等比皿手動はかり
試験方法は,次による。
a) はかりが正常に振れていることを確認する。
b) 追加荷重を載せないときの静止点を確認する。
c) 感量の2倍に等しい追加荷重をはかりが振れている状態で荷重受け部に載せる。
d) 追加荷重を載せたときの静止点を確認する。
e) )とd)との静止点の差を算出し,8.1.1に適合するかを判断する。
JB.3.5.5 棒はかり
試験方法は,次による。
a) はかりが釣り合った状態(水平状態)であることを確認する。
b) 目量の2倍に等しい追加荷重を静かに加える。また,追加荷重を加えることが難しいときには,おも
り糸などをさおの上で移動させてもよい。
c) 釣り合った状態(水平状態)からはかりの傾きを確認し,8.1.1に適合するかを判断する。
JB.3.6 正味量
試験方法は,次による。
a) 任意の荷重を負荷する。
b) 風袋引き装置を作動させ,零点を確認する。
c) 任意の試験荷重を負荷する。
d) 表示値(I)を確認する。
e) B.3.2によって器差(E)を算出し,5.5.3.3に適合するかを判断する。
JB.3.7 手動天びん
手動天びんは,次の試験も実施する。また,他の試験での試験荷重と同じ場合,感量に相当する質量の
分銅を載せたときの変位量を適用してもよい。
a) 手動天びんの静止点の変化 試験方法は,次による。
1) 休み状態であることを確認する。
2) 休み状態から動作状態に切り替えて,負荷していない状態の静止点を確認する。
3) 動作状態から休み状態に切り替える。
4) 1)3) を2回(計3回)繰り返す。また,いずれかの静止点を求めた状態において,感量に相当す
る質量の分銅をはかりが振れている状態で荷重受け部に載せ,変位量を確認する。
5) 静止点の位置の変化がJB.1 p) 1) に適合するかを判断する。
6) ひょう量に相当する分銅を各荷重受け部の中心に載せ,1)5) を繰り返す。
b) 手動天びんの使用前後の静止点の変化 試験方法は,次による。
1) 休み状態であることを確認する。
2) 休み状態から動作状態に切り替えて,負荷していない状態の静止点を確認する。
3) 動作状態から休み状態に切り替える。

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4) 1)3) を2回(計3回)繰り返し,3回測定して求めた値の平均値(A)を算出する。また,いず
れかの静止点を求めた状態において,感量に相当する質量の分銅をはかりが振れている状態で荷重
受け部に載せ,変位量を確認する。
5) ひょう量に相当する分銅を各荷重受け部の中心に載せ,動作状態に切り替える。
6) 動作状態から休み状態に切り替える。
7) 5)6) を2回(計3回)繰り返す。
8) 2)3) を2回繰り返し,2回測定して求めた値の平均値(B)を算出する。
9) 平均値(A)と平均値(B)との差がJB.1 p) 2) に適合するかを判断する。
c) 手動天びんの感じの開き 試験方法は,次による。
1) 休み状態であることを確認する。
2) 休み状態から動作状態に切り替えて,負荷していない状態の静止点(A)を確認する。
3) いずれかの荷重受け部に感量に相当する質量の分銅を載せ,静止点(A)との変位量(A)を確認す
る。
4) 動作状態から休み状態に切り替える。
5) ひょう量に相当する分銅を各荷重受け部の中心に載せ,動作状態に切り替える。
6) 静止点(B)を確認する。
7) いずれかの荷重受け部に感量に相当する質量の分銅を載せ,静止点(B)との変位量(B)を確認す
る。
8) 変位量(A)と変位量(B)との差がJB.1 p) 3) に適合するかを判断する。
JB.4 器差検査の方法
JB.4.1 基準分銅等
JB.4.1.1 器差検査に使用する基準分銅等
器差検査に使用する基準分銅等は,JA.1.1による。
JB.4.1.2 基準分銅等との置換
次の条件下では,附属書JDによって管理された車両等を基準分銅等の荷重に置換してもよい。
− ひょう量が2 tを超え20 t以下のはかりであって,ひょう量の1/4(ひょう量の1/4が2 t未満の場合は
2 tの荷重)を超える試験箇所。
− ひょう量が20 tを超えるはかりであって,5 tを超える試験検査箇所。
JB.4.2 器差検査
JB.4.2.1 一般
器差検査は,次の点に留意して行う。
a) B.4.1の基準分銅等を用い,JB.3.2によって器差の算出を行う。
b) 分銅を載せ降ろしするときには,荷重を段階的に増加又は減少するように(器差検査中に表示が零に
ならないように)注意する。ただし,懸垂式はかりは,異なった試験荷重をそれぞれ静かに載せる。
c) デジタル表示のはかりは,質量を負荷していない状態において,表示が零となる位置を基点として行
う。ただし,零点表示装置を同一の視野において視定できるはかりは,その零点表示装置によって零
点が正しく設定されていることを示す位置を基点とする。
d) 荷重受け部のあるはかりは,荷重受け部のほぼ中央に基準分銅等を載せて行う。
e) 懸垂式はかりは,計量物を懸垂する部分に基準分銅等を正しく懸垂して行う。

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  • OIML R 76-1:2006(MOD)

JIS B 7611-2:2015の国際規格 ICS 分類一覧

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