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f) 手動天びん及び等比皿手動はかりの器差検査の方法は,JB.4.2.5による。
JB.4.2.2 試験荷重
試験荷重は,最小測定量からひょう量までの間から少なくとも三つの異なった試験荷重を選定する。ま
た,次の試験荷重を含まなければならない。
a) ひょう量が1 t以下のはかりは,ひょう量付近,最小測定量及び使用公差が切り換わる値又はその近
くの値。
b) ひょう量が1 tを超え10 t未満のはかりは,ひょう量の3/4(ひょう量の3/4が1 t未満のときは,1 t
の荷重)付近,最小測定量及び使用公差が切り換わる値又はその近くの値。
c) ひょう量が10 t以上のはかりは,ひょう量の3/5(ひょう量の3/5が8 t未満のときは,8 tの荷重)付
近,最小測定量及び使用公差が切り換わる値又はその近くの値。
ただし,次の条件のはかりは,次の試験荷重とする。
d) 手動天びん及び等比皿手動はかり ひょう量及びひょう量の1/4付近とする。
e) 目盛ざおに刻み目(ノッチ)をもつはかり a) c) の“使用公差が切り換わる値又はその近くの値”
を“使用公差が切り換わる値又はその近くの刻み目の値”と読み替える。
f) 目盛ざおをもつはかり又は手動指示併用はかり a) に加え,各目盛ざおの最大値又は手動指示併用は
かりの自動表示目盛の最大値を含む。
g) ひょう量が2 t超える懸垂式はかり b) のひょう量の3/4又はc) のひょう量の3/5は,2 t付近の荷重
としてもよい。
h) 多目量はかり 部分計量範囲のひょう量も含まなければならない。ただし,ひょう量が1 tを超え10 t
未満のときは,ひょう量の3/4(ひょう量の3/4が1 t未満の場合は,1 t)付近,ひょう量が10 t以上
のときは,ひょう量の3/5(ひょう量の3/5が8 t未満の場合は,8 t)付近とする。
JB.4.2.3 試験方法(懸垂式はかりを除く。)
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。ただし,JB.3.2.1 d) によって,自動零点設定装
置又は零トラッキング装置を作動させてもよい。
b) 荷重受け部の最小測定量に相当する試験荷重を負荷する。
c) 表示値(I)を確認する。
d) B.3.2によって器差(E)を算出し,使用公差に適合するかを判断する。
e) 最小測定量から最大試験荷重まで順次段階的に表示が零にならないように試験荷重を載せ,試験荷重
ごとにc) d) を繰り返す。
f) 最大試験荷重から零点まで順次段階的に表示が零にならないように試験荷重を下ろし,試験荷重ごと
にc) d) を繰り返し,全ての荷重を降ろした後,零点を確認する。
JB.4.2.4 懸垂式はかりの試験方法
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を懸垂する前に零点を確認する。ただし,JB.3.2.1 d) によって,自動零点設定装置又は零ト
ラッキング装置を作動させてもよい。
b) 最小測定量に相当する試験荷重を懸垂させ負荷する。
c) 表示値(I)を確認する。
d) B.3.2によって器差(E)を算出し,使用公差に適合するか判断する。
――――― [JIS B 7611-2 pdf 156] ―――――
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e) 最小測定量からひょう量付近までそれぞれ静かに懸垂させ,試験荷重ごとにc) d) を繰り返す。
JB.4.2.5 手動天びん及び等比皿手動はかりの試験方法
試験方法は,次による。
a) 荷重受け部のあるはかりは,荷重受け部のほぼ中央に基準分銅等を載せて行う。
b) 荷重受け部が二つある手動指示はかりの器差の算出は,次のうち,いずれかで行う。
1) 度表によって釣り合いを読み取るはかりは,次の式によって算出する。
Δ n1 n2 2n0
E
2 n2nΔ
ここに, Δ : はかりに表記されている感量
n0 : 空掛けの状態で3回測定したときの静止点の平均値
n1 : ひょう量又はひょう量の1/4に相当する分銅を両方の荷重受
け部に載せたときの静止点の値
n2 : n1を求めたときの分銅を交換して,両方の荷重受け部に載せ
たときの静止点の値
nΔ : n2を求めたときの状態で,感量に相当する質量の分銅を一方
の荷重受け部に載せたときの静止点の値
2) 度表以外によって釣り合いを読み取るはかりは,両方の荷重受け部に質量が同じ分銅を載せたとき
の計量値と質量を負荷していないときの計量値との差を算出する。
JB.4.3 おもりを取り付けた状態のはかり
おもりを取り付けた状態のはかりの器差が使用公差を超えたときは,おもりを取り外した状態で器差検
査を行う。
JB.4.4 使用場所における器差検査
はかりの使用場所の表記がされているはかりは,はかりの使用場所で器差検査を行う。
JB.5 精度等級1級精度等級4級を除くはかりの使用中検査
JB.5.1 一般
この箇条は,既に使用されている平成12年8月9日に施行された検則以前の基準で製造されているはか
りの使用中検査について規定する。
JB.5.1.1 基準分銅及び実用基準分銅
器差検査に使用する基準分銅等は,JA.1.1による。また,車両等を使用する場合は,JB.4.1.2による。
JB.5.1.2 器差の算出
器差の算出は,JA.3.1.2による。
JB.5.2 精度等級H級,M級及びO級のはかりの使用中検査の方法
JB.5.2.1 使用公差
使用公差は,表JB.2による。
表JB.2−H級,M級及びO級のはかりの使用公差
使用公差 目量(e)で表した質量(m)
精度等級H級 精度等級M級 精度等級O級
±1 e 0±2 e 2000 ±3 e − 2000 0.02 % 10000 ――――― [JIS B 7611-2 pdf 157] ―――――
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JB.5.2.2 性能に係る技術上の基準
JB.5.2.2.1 一般
使用中検査における性能に係る技術上の基準は,次による。
ただし,引用箇所にある“検定公差”は,JB.5.2.1における“使用公差”に読み替える。
JB.5.2.2.2 感じ
a) 手動指示はかりは,載せた荷重に対する目量の2倍に等しい追加荷重を釣り合った状態のはかりに静
かに載せたときには,次の変位を生じなければならない。
1) 度表によって釣り合いを読み取るはかりは,度表の目盛間の長さの1/2の変位
2) にらみによって釣り合いを読み取るはかりは,にらみの位置において3 mmの変位
3) にらみ窓等(にらみのないにらみ窓又は釣り合いの読取りを兼ねる限界停止装置)によって釣り合
いを読み取るはかりは,にらみ窓等の中心から上端又は下端までの変位
4) 棒はかりは,目盛ざおが角度3度の勾配をなす変位
b) アナログ指示のはかりは,載せた荷重に対する目量の2倍に等しい追加荷重を釣り合った状態のはか
りに静かに載せたときには,追加荷重の0.7倍以上に相当する一定した変位を生じなければならない。
c) デジタル表示のはかりは,目量の2.4倍(2.4 e)に等しい追加荷重を釣り合った状態のはかりに静か
に載せたとき又は取り除いたときには,目量に相当する変位を生じなければならない。
JB.5.2.2.3 繰返し性
繰り返し性は,5.6.1による。
JB.5.2.2.4 偏置荷重
手動天びん及び等比皿手動はかりの偏置荷重は,JA.3.3.2.3 f) による。それ以外のはかりは,JA.3.2.2.3
による。
JB.5.2.2.5 水平器
水平器は,JA.3.3.2.3 i) による。
JB.5.2.2.6 質量以外の表示
質量以外の値を同じデジタル表示装置に表示することができる場合,質量以外の値が適切な計量単位若
しくはその記号又はその他の標識を付すことによって質量から識別しなければならない。
JB.5.2.2.7 補助的な表示装置
補助表示機構(はかりの目量よりも小さい目量の表示機構であって,器差の測定に用いるもの)は,表
示機構と容易に識別できるものでなければならない。
電気式はかりの補助表示装置の目量は,その結果を表す1×10k,2×10k又は5×10k単位の形式でなけれ
ばならない。ここで,指数kは正若しくは負の整数又は零に等しい。
多目量はかりには補助的な表示装置を取り付けてはならない。
また,精度等級M級又はO級の電気式はかりは,ある操作キーを押している場合だけは,補助表示装
置の目量の表示を可能とする。
JB.5.2.2.8 印字装置
安定した釣り合いの状態にあるときに印字してもよい。
補助表示装置は,いかなる場合も印字は不可とする。
JB.5.2.2.9 電気式はかりの風袋引き装置
a) 風袋引き装置をもつはかりは,風袋引き装置の操作によって風袋引きしているときに,風袋引きをし
ている旨が表示され,かつ,必要に応じて風袋量を表示することができるものでなければならない。
――――― [JIS B 7611-2 pdf 158] ―――――
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ただし,風袋を取り除いたときに,その風袋の質量が負の符号とともに表示されるものは,この限り
ではない。
b) 半自動風袋引き装置は,6.6.8による。
c) 連続的な風袋引きの作動は,6.6.10による。
JB.5.2.2.10 機械式はかりの目盛標識等
機械式はかりの目盛標識等は,JA.3.3.2.3のk) n) による。
JB.5.2.2.11 目盛ざおの釣り合い
目盛ざおの釣り合いは,8.2.2.6による。
JB.5.2.2.12 零点設定装置
a) 非自動零点設定装置は,適切に零点を調整できるものでなければならない。
b) 機械式はかりの非自動零点設定装置の場合は,正又は負のいずれの側にもそれぞれ目量の20倍を超え
てはならない。
c) 零点設定装置は,容易に遊動するものであってはならない。
JB.5.2.2.13 重心玉
重心玉は,JA.3.3.2.3 q) による。
JB.5.2.2.14 送りおもり
送りおもりは,8.2.2.5による。
JB.5.2.2.15 風袋おもり及び風袋ざお
風袋おもり及び風袋ざおは,8.9による。
JB.5.2.2.16 料金はかり
a) 料金はかりは,単価を表示する部分に単価の基準となる単位質量を表示できなければならない。
b) 被計量物の料金が質量及び単価と同一の視野において読み取ることができるものでなければならな
い。
c) 単料金はかりは,被計量物の単価が単価の設定と同時に適正に表示され,かつ,計量中明示されてい
るものでなければならない。
JB.5.2.2.17 手動天びん
JB.5.2.2.17.1 手動天びんの静止点の変化
質量を負荷していない状態及び任意の質量を負荷した状態において,休み装置によって休み状態と動作
状態とを交互に繰り返したときに,動作状態の静止点の位置の変化の最大が,その質量において感量に相
当する質量を負荷したときに生じる変位の大きさの1/3を超えるものであってはならない。
JB.5.2.2.17.2 手動天びんの使用前後の静止点の変化
使用する前及び使用した後において,質量を負荷していない状態の静止点の位置の変化が,質量を負荷
していない状態において感量に相当する質量を負荷したときに生じる変位の大きさを超えるものであって
はならない。
JB.5.2.2.17.3 手動天びんの感じの開き
質量を負荷していない状態において感量に相当する質量を負荷したときに生じる変位の大きさと,ひょ
う量に相当する質量を負荷した状態において感量に相当する質量を負荷したときに生じる変位の大きさと
の差が変位のうち小さいものを超えるものであってはならない。
JB.5.2.2.18 棒はかり
棒はかりは,JA.3.3.2.3 x) による。
――――― [JIS B 7611-2 pdf 159] ―――――
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JB.5.2.2.19 定量増おもり
定量増おもりを使用する非自動はかりは,8.8による。
JB.5.2.2.20 外部機器の接続
電子計量器,電気通信回路,販売時点情報処理装置,その他の外部の機器を接続して使用する電気式は
かりは,これらの外部機器との接続によって性能及び器差に支障が生じるものであってはならない。
JB.5.2.3 性能に関する検査の方法
JB.5.2.3.1 感じ
試験方法は,三つの異なる荷重(零付近又は使用範囲の下限,ひょう量の1/2,及びひょう量相当)に
おいて実施する。
a) 手動指示はかりの試験方法は,次による。
1) はかりが釣り合った状態であることを確認する。
2) 載せた荷重に対する目量の2倍に相当する分銅を荷重受け部の上方1 cm(落下させる分銅の質量が
5 g以下の場合は約2 cm,1 kg以上の場合は約5 mm)の位置から落下させる。
なお,手動天びん及び等比皿手動はかりについては,静かに載せるか取り除く。
3) はかりが釣り合った状態になった後,表示素子の変位を確認する。
4) 異なった荷重において,1)3) を繰り返す。
5) 変位がJB.5.2.2.2 a) に適合するかを判断する。
b) アナログ指示はかりの試験方法は,次による。
1) はかりが釣り合った状態であることを確認する。
2) 載せた荷重に対する目量の2倍に相当する分銅を荷重受け部の上方1 cm(落下させる分銅の質量が
5 g以下の場合は約2 cm,1 kg以上の場合は約5 mm)の位置から落下させる。
3) 指示値を確認する。
4) 異なった荷重において,1)3) を繰り返す。
5) 指示値がJB.5.2.2.2 b) に適合するかを判断する。
c) デジタル表示のはかりの試験方法は,次による。
1) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に零点を確認する。自動零点設定装置をもつ場合は,試験荷重を
荷重受け部に載せる前に装置を作動させてもよい。
2) 任意の質量の試験荷重を負荷する。
3) 表示値(I)を確認する。
4) 目量の2.4倍(2.4e)に等しい試験荷重を静かに荷重受け部の上方1 cm(落下させる分銅の質量が5
g以下の場合にあっては約2 cm,1 kg以上の場合にあっては約5 mm)の位置から落下させる。
5) 表示値(I)を確認する。
6) 表示値が,JB.5.2.2.2 c) に適合するかを判断する。
7) 異なった荷重において,1)6) を繰り返す。
JB.5.2.3.2 繰返し性
試験方法は,次による。
a) 試験荷重を荷重受け部に載せる前に表示装置の零点を確認する。
b) ひょう量の約25 %の試験荷重(ひょう量が2 tを超える懸垂式はかりの場合は,2 tの試験荷重とする。)
を負荷する。
c) 表示値(I)を確認する。
――――― [JIS B 7611-2 pdf 160] ―――――
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JIS B 7611-2:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- OIML R 76-1:2006(MOD)
JIS B 7611-2:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.100 : 力,重さ及び圧力の測定
JIS B 7611-2:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7609:2008
- 分銅
- JISB7612-1:2008
- 質量計用ロードセル―第1部:アナログロードセル
- JISB7612-2:2008
- 質量計用ロードセル―第2部:デジタルロードセル
- JISZ8103:2019
- 計測用語