JIS B 7757:1995 強制循環式空気加熱老化試験機

JIS B 7757:1995 規格概要

この規格 B7757は、高分子系材料の加圧空気による耐熱老化性を評価するために用いる,試験槽の容積が0.6*3以下の強制循環式空気加熱老化試験機について規定。

JISB7757 規格全文情報

規格番号
JIS B7757 
規格名称
強制循環式空気加熱老化試験機
規格名称英語訳
Forced air circulation oven type thermal accelerated aging testers
制定年月日
1995年12月1日
最新改正日
2016年10月20日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

19.100
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1995-12-01 制定日, 2002-06-20 確認日, 2007-03-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS B 7757:1995 PDF [9]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 7757-1995

強制循環式空気加熱老化試験機

Forced air circulation oven type thermal accerelated aging testers

1. 適用範囲 この規格は,高分子系材料の加熱空気による耐熱老化性を評価するために用いる,試験槽
の容積が0.6m3以下の強制循環式空気加熱老化試験機(以下,試験機という。)について規定する。
備考1. 試験機は,試験槽,温度調節装置,循環装置,空気置換装置,試験片取付装置,回転装置な
どで構成する。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 1602 熱電対
JIS C 1802 工業用電子式自動平衡形記録計
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS T 8202 携帯用熱式風速計
JIS Z 8103 計測用語
JIS Z 8704 温度測定方法‐電気的方法
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8103によるほか,次による。
(1) 試験槽 試験片取付装置を収納し,試験片の加熱を行うための内槽部分。
(2) 全加熱空間容積 加熱空気が満たされる,試験槽及び循環装置を含む空間容積。
(3) 空気置換率 全加熱空間容積に対する1時間当たりの空気置換回数。
(4) 温度分布 試験槽内9か所における最高温度と最低温度との差。
(5) 周囲温度 試験機の空気導入口とほぼ同じ高さで水平方向に約2m離れ,他の物体からも1m以上離
れた点における温度。
(6) 平均風速 試験槽内9か所又は18か所における風速の平均値。
(7) 標準試料 時定数を測定する試料。
(8) 時定数 標準試料の温度上昇時間。
3. 試験機の種類 試験機の種類は,空気置換率の設定範囲によって,表1の3種類とする。
また,各種類に対応する平均風速又は時定数を表1に示す。
表1 試験機の種類
種類 空気置換率N(回/時間) 平均風速 (m/s) 時定数 (s)
I形 3 ≦N≦ 10 0.5±0.1 ‐
II形 5 ≦N≦ 20 ‐ 660以下
III形 100 ≦N≦ 200 ‐ 660以下

――――― [JIS B 7757 pdf 1] ―――――

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4. 性能
4.1 空気置換率の設定範囲 空気置換率の設定範囲は,試験機の種類に応じて表1のとおりとする。
4.2 温度設定可能範囲 温度設定可能範囲は(周囲温度+20℃)から最大300℃とする。
備考 300℃を超えるものについてもこの規格に準じる。
4.3 温度調節精度 温度調節精度は,設定温度±1℃以内でなければならない。
温度指示は,温度指示計又は温度調節計の指示計で示し,その指示精度は,JIS Z 8704の10.7(測定方
法の等級)に規定するB級相当のものとする。
備考 温度指示は,温度分布の範囲に入っていなければならない。
4.4 温度分布 試験槽内の温度分布は,温度設定範囲に応じて表2のとおりとする。
表2 温度分布
温度設定範囲T (℃) 温度分布 (℃)
T≦100 2以内
100 2004.5 平均風速 平均風速は,試験機の種類のI形において,表1のとおりとする。
4.6 時定数 時定数は,試験機の種類のII形及びIII形において,それぞれ表1のとおりとする。
5. 構造及び材料
5.1 試験槽 試験槽は,5.2に規定された,加熱空気の循環を妨げない網棚又は回転する試験片取付枠を
内部に備え,断熱材による試験槽の保温及び試験槽内と外気との遮断ができる構造とする。
また,試験槽扉は,試験槽内の空気と外気とを有効にシールし,かつ,十分な圧力を保てるようにガス
ケットなどを用いたものであること。試験槽及び試験槽扉の材質は,JIS G 4305に規定するSUS 430又は
これと同等以上の耐熱性及び耐食性をもつもの若しくは耐熱及び耐食処理を施したものとする。
なお,のぞき窓を設ける場合は,耐熱板ガラス層の密封が十分に保てるようにガスケットなどによって
遮断する。
5.2 試験片取付装置 試験片取付装置は,網棚又は毎分510回転の1軸回転枠とする。試験片取付装
置の材料は5.1に準じるものとする。
試験片取付枠の形状の例を図1に示す。
図1 1軸回転枠の例

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5.3 温度調節装置 温度調節装置は,試験槽内の温度を電気加熱制御によって調節するもので,補助装
置として温度分布及び空気の流れを調節するため,通風ダンパを設けるか,又はこれと同等の機能をもつ
ものを備えていなければならない。
また,試験槽の扉の開閉によって降下した温度を,設定温度に回復させるために十分な制御機能を備え
ていなければならない。
5.4 循環装置 循環装置は,送風機などによって試験槽内へ加熱空気を送り込み,均一な温度及び風速
を供給できなければならない。
5.5 空気置換装置 空気置換装置は,試験機外の空気を導入して,試験槽を通過後,排出させる構造で
なければならない。
備考 空気導入口及び排出口は,試験機の同一面上にあってはならない。
6. 安全装置 安全装置は,少なくとも次の機能を備えていなければならない。
(1) 試験片及び試験機の過熱防止用非自己復帰形安全装置(1)
(2) 露出回転部分に対する保護カバー
(3) 過電流保護及び漏電保護装置
注(1) この安全装置は,5.3の装置と兼用してはならない。
7. 検査 試験機の検査は,附属書に規定された方法に従って行い,次による。ただし,受渡当事者間の
協議によって検査項目の一部を省略することができる。
(1) 空気置換率の設定範囲 空気置換率の設定範囲は,最小値及び最大値が表1の範囲で設定できること。
(2) 温度設定可能範囲 温度設定可能範囲は,温度設定が(周囲温度+20℃)及び300℃の設定が可能で
あること。
(3) 温度調節精度 温度調節精度は,設定温度300℃において測定し,±1℃を超えないこと。
また,温度指示が温度分布の範囲であること。
(4) 温度分布 温度分布は,附属書の3.(温度分布の測定)によって測定し,表2の範囲であること。
なお,温度分布の測定の間,温度指示は設定最高温度と設定最低温度との間になければならない。
(5) 平均風速 平均風速は,附属書の4.(風速の測定)によって測定し,表1の範囲であること。
(6) 時定数 時定数は,附属書の5.(時定数の測定)によって測定し,表1の範囲であること。
8. 検査報告書 検査報告書には,少なくとも次の項目を含まなければならない。
(1) 適用規格
(2) 製造業者名又は略号
(3) 試験機の種類,型式,製造年月及び製造番号
(4) 検査場所
(5) 検査年月日
9. 表示 表示は,試験機の見やすい箇所に次の事項を明記した銘板を固着して行う。
(1) 試験機の種類
(2) 使用最高温度
(3) 試験槽の寸法及び全加熱空間容積

――――― [JIS B 7757 pdf 3] ―――――

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B 7757-1995
(4) 製造業者名又は略号
(5) 製造年月又は略号
(6) 製造番号
(7) 検査結果
10. 取扱い上の注意 取扱い上の注意は,次による。
(1) 試験機は,平らで環境変化の少ない所に設置すること。
(2) 試験機からの排出空気が,直接試験機の空気導入口から再度取り込まれないこと。
(3) 性能保持のために,定期的に附属書に基づいて確認すること。
関連規格 JIS K 6257 加硫ゴムの老化試験方法
JIS K 7212 熱可塑性プラスチックの熱老化性試験方法(オーブン法)通則
IEC 216 Guide for the determination of thermal endurance properties of electrical insulating materials
IEC 811 Common test methods for insulating and sheathing materials of electric cables
ASTM E 145 Standard Specification for Gravity−Convection and Forced−Ventilation Ovens
ASTM E 2436 Standard Specification for Forced−Convection Labolatory Ovens for Electrical
Insulation
UL 746B STANDARD FOR POLYMETRIC MATERIALS−LONGTERM PROPERTY
EVALUATIONS

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附属書 試験機の性能測定方法
1. 適用範囲 この附属書は,試験機の性能測定方法について規定する。
2. 空気置換率の測定
2.1 一般 空気置換率の測定は,2.2(消費電力量法)又は2.3(流量計法)で行う。
2.2 消費量力量法 消費電力量法は,空気の出入口を閉じて所定の温度に保持するのに必要な電力量と
空気の出入口を開いた場合に同じ温度に保持するのに必要な電力量との差を測定することによって,置換
された空気量を算出する。測定は,次による。
(1) 全加熱空間容積の空気を,外部から遮断するため,空気導入口及び排気口を閉じ,扉,特に送風機軸
のすきま(1)及びその他のすきまを粘着テープ,又は他の適切な方法で密封する。
注(1) 送風機軸のすきまを密封する場合は,密封によって回転速度が影響されてはならない。回転軸
部だけ密封できない場合には,送風用伝動機全体を覆って密封する必要がある。
(2) 試験機に通じる電力線に,最小目盛が3.6kJ (1W・h) 又はそれ以下の積算電力計を消費電力量の測定の
ために接続する。
(3) 試験槽内の温度を周囲温度より80±2℃高い温度に加熱し,この温度に試験槽全体が安定した後(約3
時間後),少なくとも30分間,消費電力量を測定する。
(4) 次に,密封材を取り除き,必要な換気が得られるところまで空気導入口及び排気口を開け,(3)と同じ
ようにして消費電力量を測定する。試験機の周囲温度は,各消費電力量の測定中に,平均2℃以上変
動してはならない。
(5) 試験機の空気置換率は,次の式によって算出する。
.997 10 4 P1 P2
N
V ΔT
ここに, N : 空気置換率
P1 : 換気のない状態における1時間当たりの平均消費電力量 (J/h)
P2 : 換気中における1時間当たりの平均消費電力量 (J/h)
V : 全加熱空間容積 (m3)
測定中の周囲温度での空気密度 (kg/m3)
試験槽内の温度と周囲温度との差 (℃)
2.3 流量計法 流量計法は,送風機を始動し,流量調節弁を調整して試験機の全加熱空間容積に送入す
る空気流量を流量計で測定することによって置換量を求める。測定は,次による。
(1) 試験機は,空気導入口に流量計を設け,送風機から送入した空気が試験槽を通過後排気口からだけ放
出される構造とする。
(2) 全加熱空間容積の密閉の確認
(a) 空気導入口だけでなく,排気口にも流量計を取り付ける。
備考 浮き子式流量計の場合,空気導入口側は背圧などの補正をして使用する。
(b) 試験槽の温度が上がらないように,温度調節器などを調整し試験機を運転する。
(c) 空気置換率を設定範囲の適宜な値に調整する。

――――― [JIS B 7757 pdf 5] ―――――

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