JIS B 8124:2018 ガスエンジンを原動機とするコージェネレーションパッケージの構成機器の要求事項 | ページ 2

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4.2.5 ガス調圧弁
ガス圧を,エンジン駆動発電装置の運転に必要な圧力に調整する。
4.2.6 ガス圧縮機
都市ガス供給圧以上のガス圧が必要な場合は,ガス圧縮機を取り付ける。
4.2.7 発電機盤
発電機盤の機能は,次による。
なお,発電機盤には,遮断器盤,エンジン制御盤,始動盤などの機能を含む場合がある。
a) 採用する運転方式によって,表2の制御機能をもたせる。遮断器盤,エンジン制御盤,始動盤などが
別置きの場合は,それぞれの盤で表2の制御機能をもたせる。表2中の○印は装備することを示し,
(○)印は装備することが望ましいことを示す。また,−印は装備する必要がないことを示す。
表2−制御機能
番号 機能 系統連系制御 系統分離制御
1 同期投入制御 ○ (○)a)
2 発電機負荷移行制御 (○) (○)
3 受電有効電力一定制御 ○ −
4 発電機有効電力一定制御 ○ −
5 発電機力率一定制御 ○ −
6 発電機有効電力分担制御(複数台時) ○ ○
7 発電機無効電力分担制御(複数台時) ○ ○
8 発電機定周波数制御 − ○
9 発電機定電圧制御 − ○
10 発電機台数制御(複数台時) ○ (○)
11 始動制御 ○ (○)a)
12 故障制御 ○ ○
13 非常停止 ○ ○
注a) 2台以上の系統分離制御の場合は,装備する。
b) 発電機盤は,次の操作機能をもたなければならない。ただし,エンジン(運転・停止)始動盤が別置
きの場合及び/又は発電機遮断器(入・切)遮断器盤が別置きの場合,発電機盤は不要である。
1) モード(自動・手動)
2) エンジン(運転・停止)
3) 電圧(増・減)
4) 周波数(増・減)
5) 発電機遮断器(入・切)
6) 同期(必要な場合)
7) 非常停止
c) パッケージ保護のため,保護機能をもたなければならない。
なお,保護項目を5.1に示す。遮断器盤,エンジン制御盤,始動盤などが別置きの場合は,それぞ
れの盤で保護機能をもたなければならない。
d) パッケージの運転状態を監視するため,計測機能をもたなければならない。
なお,計測項目を5.2に示す。遮断器盤,エンジン制御盤,始動盤などが別置きの場合は,それぞ

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れの盤で計測機能をもたなければならない。
e) パッケージの運転状態を確認するため,次の状態表示機能をもたなければならない。
1) モード(自動・手動)
2) エンジン(運転・停止)
3) 発電機遮断器(入・切)
4.2.8 遮断器盤
遮断器盤は,負荷電流の開閉及び短絡事故などの電流を遮断する機能をもたなければならない。
4.2.9 エンジン制御盤
エンジン制御盤は,エンジンの回転数などを調整する機能及び保護する機能をもたなければならない。
4.2.10 始動盤
始動盤は,エンジンを自動及び手動で始動する機能をもたなければならない。
なお,始動渋滞など始動に失敗した際は,始動装置を保護する機能をもたなければならない。
4.2.11 補機盤
補機盤の機能は,次による。
a) パッケージが,適切に運転・停止できるように,各補機は自動的に制御する制御機能をもたなければ
ならない。
b) 各補機は,自動及び手動で制御できる操作機能をもたなければならない。
c) モータ補機においては,モータの過負荷時に保護する機能をもたなければならない。また,電路に地
絡を生じた場合の保護装置を設けることが望ましい。
d) 補機回路の主幹部分には,電圧計,電流計及び電力量計を取り付けることが望ましい。
e) 各補機の,運転・停止・故障の状態が分かる表示を取り付ける。ただし,発電機盤など,別途状態が
分かる表示がされている場合は,不要である。
4.2.12 温水ボイラ
温水ボイラは,ジャケット冷却水ポンプのキャビテーションを防止するため,温水を沸騰させないよう
に温水出口温度を制御する。
4.2.13 蒸気ボイラ
蒸気ボイラの蒸気圧力は,通常0.78 MPa(ゲージ圧)であるが,用途に応じて決定する。
4.2.14 熱交換器
パッケージには,次の熱交換器を組み込む。ラジエータ方式の場合は,放熱用熱交換器及びエンジン補
機熱交換器は不要である。ただし,仕様によっては組み込む場合もある。
a) 温水熱交換器
b) 放熱用熱交換器
c) エンジン補機熱交換器
4.2.15 ジャケット冷却水ポンプ
高温のジャケット冷却水を循環するため,ケーシング,羽根車,主軸などの構成部品には,ジャケット
温度に十分な余裕をもって耐えられる材質を用いたジャケット冷却水ポンプを選定する。
4.2.16 エンジン補機冷却水ポンプ
エンジン補機としてインタークーラを使用し,専用の冷却水ポンプを設置する場合,エンジンの定格運
転状態で冷却水を供給したときに,発電機が運転される周囲大気温度の上限値においてインタークーラ下
流の空気又は混合気の温度が製造業者が定めた温度以下となるエンジン補機冷却水ポンプを選定する。

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4.2.17 放熱装置用冷却水ポンプ
エンジンの定格運転状態で,製造業者が定めた熱量を放熱できる流量をもつ放熱装置用冷却水ポンプを
選定する。
4.2.18 温度調整用三方弁
ジャケット冷却水温度をエンジン出口許容温度内に制御するため,放熱用熱交換器側に流量調整を行う
三方弁を取り付ける。
なお,エンジン補機側温度調整用三方弁は,混合気温度を制御するため,エンジン補機熱交換器側に流
量調整を行う三方弁を取り付ける場合もある。
4.2.19 排ガス処理装置
排ガス中の窒素酸化物(NOx)の濃度が,関係法規などで定められた排出基準を満たすよう,必要な場
合は適切な低減装置を取り付ける。
4.2.20 排気消音器及び排ガス管
排ガス管には,必要に応じて十分な消音性能をもった消音器を取り付ける。
a) 消音性能 消音性能は,次による。
1) 騒音規制区域の各区域における,規制基準を満足する性能とする。
2) 空気音の測定は,JIS B 8009-10による。
b) 構造 原音データを基に,必要消音量,排ガス流量,排ガス温度,排ガス性状,許容圧損などを考慮
して,最適な構造とする。
4.2.21 エンクロージャ
エンクロージャは,防音,危険防止などのために構成機器を囲む外箱であり,次による。
a) 防音性能確認のためパッケージからの空気音の測定方法は,JIS B 8009-10による。ただし,受渡当事
者間の協定によって定めた測定方法がある場合には,それによる。
b) 危険防止処置のため第三者が容易に開閉できないように施錠機能などをもたせる。
4.2.22 エンクロージャの換気装置
エンクロージャの換気装置は,次による。
a) エンクロージャ内の構成機器の性能及び信頼性を維持できる換気量を確保できるように,エンクロー
ジャ換気ファンを選定する。
b) 空気の流れ及び温度分布を考慮して,適切な位置に取り付ける。
4.2.23 潤滑油タンク
潤滑油タンクの設置が必要な場合は,次の構成及び材質のものを取り付ける。
a) 潤滑油タンクの構成は,次による。
1) 給油口(補給しやすい位置・形状とする。)
2) エンジンへの給油口
3) ドレン管(バルブ付)
4) ベント管(給油口と一体も可)
5) 油面低下警報用レベルセンサ(必要に応じて)
b) 材質は,鋼板製又はステンレス製とする。
4.2.24 防振装置
パッケージの防振装置は,次による。
a) 基礎は,浮き基礎又は独立基礎が望ましい。

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b) エンクロージャ又はエンジン駆動発電装置は,防振材を介して据え付ける。
c) 防振材は,防振ばね,防振ゴム,防振パッド,空気ばねなどを,単独又は併用して取り付ける。
d) 振動する構成機器に接続する配管・排ガス管は,フレキシブル継手を介して取り付ける。
e) 建屋,く(躯)体などの貫通部は,クッション材を介して孔埋めを行う。
4.2.25 配管
配管は,次による。
a) 配管,継手及び附属品は,構成機器及び使用条件にあった耐圧性のある材料を使用する。
b) 維持管理のため,適切な位置に弁,ドレン抜き,空気抜き,温度計及び圧力計を設ける。
なお,弁及び計器類の取付け場所は,保守点検・取替えなどが容易に行えるよう配慮する。

4.3 パッケージの電気系統

4.3.1  電気系統の基本機能
パッケージの電気系統の基本機能は,制御機能,操作機能,保護機能,計測機能及び表示機能で構成す
る(図2参照)。
始動制御
母線連絡遮断器
図2−パッケージの電気系統の基本機能及び構成(例)
4.3.2 電気系統の設計上の一般事項
パッケージの電気系統の設計上の一般事項は,次による。
a) 発電電圧は,高圧とし,発電機遮断器を介して,負荷へ給電する。
b) 制御,遮断器操作などの電源は,通常,直流電源を標準とする。
c) 発電機遮断器は,次による。

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1) 定格遮断電流は,系統連系の場合,系統側インピーダンスによって決定するが,最低12.5 kAとす
る。
2) 制御系への影響を考慮し,低サージタイプを用いる。
3) 同期遮断器の場合,異系統突合わせタイプを用いる。
d) 同期投入の対象は発電機遮断器とし,電圧突合せは発電機遮断器一次側(発電機側)の計器用変圧器
の二次電圧と発電機遮断器二次側(負荷側)の計器用変圧器の二次電圧とによる。
e) 制御盤は,制御機能(発電機制御,エンジン制御,始動制御及び遮断器制御),操作機能,保護機能,
計測機能及び表示機能をもたなければならない。
f) 同期投入以外での電気的接続(非同期投入)を防止するため,発電機遮断器と受電遮断器又は母線連
絡遮断器との間にインターロックを設ける。
注記 系統連系の規定については,“平成9年通商産業省令第52号電気設備に関する技術基準を定
める省令”及び“電気設備の技術基準の解釈(平成28年9月23日改正)”がある。
g) 補機盤は,補機についての制御機能,操作機能,保護機能,計測機能及び表示機能をもたなければな
らない。ただし,制御盤などにこれらが集約されている場合は,不要である。

4.4 パッケージの熱回収

4.4.1    熱回収フロー
パッケージの熱回収には,温水による熱回収と,蒸気及び温水による熱回収がある。温水回収フローの
例は図3 a) に,蒸気及び温水回収フローの例は図3 b) による。
過給機
補機
補機
a) 温水回収フロー(例)
図3−熱回収フロー(例)

――――― [JIS B 8124 pdf 10] ―――――

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