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9.2 ポンプの作動流体
ポンプの作動流体は,その水力学的性能試験において用いる液体と同じ液体を用いる。
注記 現場で使われる作動流体と水力学的な性能を測定する際の作動流体とが異なる場合には,音響パ
ワーレベル及び音圧レベルを変換法則に基づいて補正することが可能である。変換法則について
は,受渡当事者間で了解を得る。
9.3 有効吸込ヘッドの値
騒音測定の間,ポンプは仕様で定められたNPSHの範囲,すなわち,有効吸込ヘッドNPSHAが必要吸
込ヘッドNPSHRより大きく,かつ,有効吸込圧力NPIPA(net positive inlet pressure available,NPSHAをヘ
ッドではなく圧力に換算したもの)が,必要吸込圧力NPIPR(net positive inlet pressure required)よりも大
きい状態で運転する。
注記 不適切なNPSHでポンプを運転すると,キャビテーションによって非常に大きなレベルの騒音が
発生することがある。
10 記録及び報告する情報
10.1 一般
試験のために使われた騒音測定規格で必要とされる全ての情報を記録する。
この規格及び/又は使用した騒音測定規格からの逸脱がある場合には,その逸脱の技術的理由とともに
記録しなければならない。
10.2 試験報告
試験報告は,製造業者が騒音放射の申告を行えるだけの最低限の情報を示していなければならない。
最低限の情報は,次による。
a) ポンプ単体又はポンプユニットを識別できる全ての情報
b) ポンプ単体又はポンプユニットの技術的特徴
c) この規格への参照,及びこの規格で指定した騒音測定規格の中で使用した規格への参照
d) この規格及び使用した騒音測定規格が要求する全ての事項が満たされていることを示す文書。それら
からの逸脱がある場合には,逸脱について技術的な理由とともに示す。
e) 8.2に従って選択されたものを含む,設置,据付及び運転点についての記載。現場での測定の場合には,
必要に応じて設置又は環境の写真を添える。
f) 得られた騒音放射量。A特性音響パワーレベル及び/又はA特性放射音圧レベルを報告する。可能な
らば,オクターブバンドごとの値の報告を追加する。
注記 この試験報告は,契約の情報を含むことが可能である。
11 騒音放射量の申告及び検証
騒音放射量の申告及び検証を行うときは,ISO 4871による。
製造業者は,6.2で規定する作業位置における,A特性音響パワーレベル及び/又はA特性放射音圧レ
――――― [JIS B 8310 pdf 16] ―――――
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ベルを申告する。騒音の申告には,騒音放射量がこの規格に従って得られたものであることを明示する。
また,音響パワーレベルの算出がどの騒音測定規格に基づいて行われたものであるかも示す。この規格及
び/又は騒音測定規格から何らかの逸脱がある場合には,どのように逸脱したかも騒音の申告の中に明確
に示す。
騒音放射量の申告には,A特性放射音圧レベルLpA及び/又はA特性音響パワーレベルLWAの値を示す。
それぞれの不確かさU(UpA及びUWA)も示すことが望ましい(附属書Cを参照)。
検証は,騒音放射量を最初に算出したときに用いたのと同じ設置方法及び運転点で行う。一つの機械に
ついては,ISO 4871の6.2に従う。
オクターブバンドごとの音圧レベル又は音響パワーレベルのような追加的な騒音放射量を,騒音の申告
において示してもよい。その場合,これらの追加的な騒音放射量と申告された騒音放射量とが混同されな
いように注意する。
――――― [JIS B 8310 pdf 17] ―――――
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附属書A
(規定)
ポンプ単体の場合の測定表面
A.1 測定表面上での音圧測定
5.2.3に示すように,音響測定用施設で測定している場合を除いて,測定表面上であっても,原動機が見
える面での測定は行ってはならない。その面での音圧レベルの測定は,原動機の騒音に影響されるためで
ある。
音響パワーレベルを算出する際には,測定を行わなかった面の表面積を,測定表面Sから差し引く。
A.2 音響インテンシティの測定
5.2.3に測定距離を規定しているが,ポンプと原動機との間では,次のように測定することが望ましい。
− 測定表面は,図A.1のように継手の中央を通る。
− 5.2.3の条件が満たせない場合には,より近い距離において測定する。
記号説明
A : 原動機
B : ポンプ
図A.1−音響インテンシティの測定における典型的な位置
――――― [JIS B 8310 pdf 18] ―――――
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附属書B
(規定)
ポンプユニットの音圧レベル測定におけるマイクロホンの位置
B.1 一般
この附属書で規定するマイクロホンの位置は,JIS Z 8733及びISO 3746に規定されているものと同じで
はない。図B.1図B.6を参照。なお,ここでの“全体のサイズ”とは,基準箱を構成する直方体の三つの
辺のうち最長の長さとする。
注記 原動機及びポンプのように二つの別々の機械から構成される機器では,それぞれの機械の中央が
測定点となる。
――――― [JIS B 8310 pdf 19] ―――――
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B.2 水平に配置されたポンプユニット
B.2.1 全体のサイズが1 m未満の水平配置のポンプユニット
単位 m
a) 高さ中央の測定表面上でのマイクロホンの位置
b) 上側の測定表面上でのマイクロホンの位置 c) 斜めから見た場合のマイクロホンの位置
(図で見えていないところにもマイクロホンはあることに注意)
記号説明
A : 基準箱
B : 原動機
C : ポンプ
: グレード3でのマイクロホンの位置
○ : グレード2で追加するマイクロホンの位置
図B.1−マイクロホンの位置
――――― [JIS B 8310 pdf 20] ―――――
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JIS B 8310:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 20361:2019(MOD)
JIS B 8310:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.080 : ポンプ
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.20 : 機械及び設備による騒音の発生
JIS B 8310:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8733:2000
- 音響―音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法―反射面上の準自由音場における実用測定方法
- JISZ8736-1:1999
- 音響―音響インテンシティによる騒音源の音響パワーレベルの測定方法―第1部:離散点による測定
- JISZ8736-2:1999
- 音響―音響インテンシティによる騒音源の音響パワーレベルの測定方法―第2部:スキャニングによる測定